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Ajazz ZN - Cherry MXスイッチを使った中華メカニカルキーボード(60%)、配列も思ったよりはよさげよ!

Ajazz ZN
ウインタブでも2017年の後半くらいからメカニカルキーボードの紹介記事や実機レビューを増やしていて、メカニカル未経験の読者にもぜひ一度はこの打鍵感を試してもらいたい、と思っております。中国ブランド「Ajazz」はいろいろな種類のメカニカルキーボードを販売していて、中でもコンパクトサイズの「AK33」シリーズは多くのバリエーションモデルがあり、ウインタブでもふんぼさんが実機レビューをしています。

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メカニカルキーボードの品質を左右する要因はいろいろありますが、それらの要因の中でも「スイッチ」の種類というのは最大級に重要です。メカニカルキーボードのスイッチには「赤、青、茶、黒」といった軸色(スイッチの色)があり、色によって打鍵感が異なります(詳しくはFILCOの解説ページをご覧ください)。そしてもうひとつ、「スイッチの製造メーカー」というのもあります。製造メーカーではなんと言っても「Cherry」が有名で、高級なメカニカルキーボードの多くは「Cherry MX」というスイッチを使用しています。また、そもそも軸色で打鍵感が異なる、というしくみもCherryがおおもとで、他社はそれに倣って自社製品をラインナップしています。

これまでウインタブが実機レビューしてきた中華のメカニカルキーボードはすべてCherry製ではないスイッチを使用しています。いずれも低価格ながらメカニカルキーボードとして十分合格点をあげられる品質でした。しかし、今回紹介する「Ajazz ZN」はCherry MXスイッチを使用しています。また、購入時に軸色も4色から選ぶことが可能です。そのぶん価格は少し高め(1万円弱)ですね。

Ajazz ZN
この製品は68キーのコンパクトサイズで、一般に「60%」と呼ばれます。サイズは「315 × 110 × 40 ± 0.5 mm、重量600 ± 10 g」ですから、横幅は13.3インチのモバイルノートと同じくらいで、重量はメカニカル形式なので少し重くなっています。

私は私物で「Anne Pro」の60%キーボードを持っていますが、サイズ感は確かに素晴らしく、デスクに置くと「この机、こんなに広かったっけ?」と思うくらいです。一方で60%キーボードというのはテンキー以外にも省略されているキーが多数あり、Anne Proの場合、「方向キーがFnキーと同時押し」というのが個人的に非常に厳しいと思っています。

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このAjazz ZNも配列は少し変わっていまして、ちょっと見ただけでも「FキーはFnキーと同時押し」とか「Fnキーが右側にしかない」とか「DeleteキーとBackspaceキーが隣り合わせ」とか、簡単にツッコミを入れることが出来ます。しかし、上に書いたように「方向キーがFnキーと同時押し」のAnne Proよりは数段マシか、と思います。あと、60%キーボードに完璧な配列を求めるのも酷な話です。

Ajazz ZN
側面から見るとキートップが浮いた構造になっていて、中華のゲーミングキーボードによく見られる形状になっています。また、画像を見ればわかる通り、バックライトもついています。

Ajazz ZN
この製品はキーボード面がアルミ合金製、底面が亜鉛合金製で、キートップ以外は「オールメタル」です。メカニカルキーボードは構造的に内部に金属板が入っていることが多く、そのために重量が重くなりがちですが、この製品の重量600 gというのは、メカニカルという構造に加え、筐体が金属製になっている、というのも要因なんだろうと思います。

Ajazz ZN
Ajazz ZNはUSB有線接続とBluetooth接続の両方に対応します。また、BluetoothはiOSやAndroidを含め、合計で3台までペアリングが可能です。Bluetooth機能があるため、バッテリー(3,000 mAh)も搭載しており、これもまた重量増の要因と思われます。

Ajazz ZNは中国の通販サイト「Banggood」と「geekbuying」に製品ページがあり(geekbuyingではAjazz Zincという製品名です)、3月21日現在だとBanggoodが安く、89.99ドル(9,722円、赤、青、茶、黒軸とも同価格)となっています。安値追求ということだと、日本のAmazonでも数千円からメカニカルキーボードを購入できる時代になってますので、1万円弱というのは必ずしも安いとは言えません。しかし、Cherry MXスイッチを採用し、60%サイズで、しかも有線とBluetoothに両対応する製品というのはあまり見当たりませんので、意外に狙い目と言えるのでは?と思います。

関連リンク

Ajazz ZN:Banggood
Ajazz Zinc:geekbuying

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コメント

  1. 匿名 より:

    メカニカルと言っても色々スイッチの種類はあるわけでcherryはその一ブランドに過ぎないです。
    現在は権利が切れたことでコピー軸が多いですがそのお陰で安価なメカニカルキーボードが大量に製造される大きな要素になっています。

    個人的な使用感から行けばcherry軸はあまり好きでもなくそもそもボディの設計から言えば純正キーボードではじめて活かされる軸だと思います。
    純正で詰まった配列がないのもそのせいかと。恐らく重要なのはプレートの設計でかなり厚手の鉄板じゃないと受けきれない気がします。純正でもサーバ保守向けの製品はかなり打鍵感が異なってます。
    サーバ用なので省スペースや耐久性に比重が置かれているので常用は優先度が低いということでしょう。

    また軸に関しても昔は特に日本ではアルプス軸が大半を占めておりメカニカルと言えばアルプスと言う感じでした。それ以外ではバックリングスプリングのIBMやよく知られる静電容量式の東プレと方式や打鍵感が全く異なる製品が沢山ありました。

    残念なことに専門店が次々閉店したり業態を変えてしまったので扱われるメカキー製品の大半がmx互換になってしまってます。それから今は良い製品が無いためメンブレンは下に見られがちですが富士通コンポーネントやかつてはミネベアの製品は大変人気がありました。きちんとコストをかけまっとうに設計すればメンブレンでも良いものはできるのです。

    というか静電容量方式はラバードームがアクチュエータですのでスイッチング方式が違っているだけでみんな大好き高級キーボードのタッチは安物のレッテルを貼られているメンブレンキーボードと駆動方式において変わらないわけです。

    何が言いたいのかというとスイッチが重要なのではなく設計が重要ということです。mxは安価にそこそこのタッチが実現でき一定の耐久性があるというだけです。

    何十枚も所有していてもタッチや配列を含めるとそうそう合うキーボードはないというのが証左ですね。多く持てばそれだけいろんな違いや好みが見えてきますし。

    最後に個人的な好みから言うとバックリングスプリングが自分には一番でした。IBMのSSに勝るものには出会えてません。

    • wintab より:

      こんにちは、コメントありがとうございます。ご意見として拝読させていただきました。ちなみに私はCherryのスイッチは大好きです。好みの問題ですね。

  2. ぶんぼ より:

    「方向キーがFnキーと同時押し」なキーボードを責めないであげて・・・。

    • wintab より:

      ぶんぼさん、こんにちは、コメントありがとうございます。いや責めてないから。むしろ愛してるから。でも使いにくいから。

  3. 匿名 より:

    60%以下は基本の成り立ちがハッカー向けなので一般では必須のカーソルが使いづらくなる傾向ですね。

    最近は一般用途も考慮したというか販売を考えるとダイレクトカーソルは必須なので中華製品では多く採用されるようになってきてます。

    それでも使ってみればわかりますが実際の話としてテキストを書く用途だとカーソルを使う機会はほとんどなくよく使うのは修正用途。bsやdelでほとんど済んでしまいますしストロークもctrlからadfhklpneyuiopとここらで完結しますからね。一番困るのは日本語では頻発するーですね。これはほとんどのコンパクトkbdでワンキーでは打てないので工夫が必要に。
    あっても最上段なので元々が遠くhpを崩しやすいのが。日本語特有の事情とは言え解決はなかなか難しい。

    以前よりこの問題の解決策を模索していますが個人的にたどり着いたのは3回押し。っの拡張です。根本的にはimeから働きかけが必要ですがストロークをコントロールできる常駐ソフトを挟めば一応は可能です。