ASUSがCES2023の開催に合わせて発表した新製品から、今回は16インチノート「Vivobook Pro 16X 3D OLED」をご紹介します。この製品は従来モデル「Vivobook Pro 16X OLED」が日本でも販売されていますので、おそらく近い将来に日本でも発売されると思われます。
目次
1.Vivobook Pro 16X 3D OLED スペック
スペック表
Vivobook Pro 16X 3D OLED (K6604) | |
OS | Windows 11 Pro |
CPU | Intel Core i9-13980HX |
外部GPU | NVIDIA GeForce RTX 4070 Laptop(8GB) |
RAM | 32GB(DDR5、最大64GB) |
ストレージ | 1TB SSD(PCIe 4.0) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ |
16.0インチOLED(3,200 × 2,000)120Hz glasses-free 3D |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5 |
入出力 | USB Type-C(Thunderbolt 4)× 2、USB3.2 Gen1 Type-A × 2、HDMI2.1、オーディオジャック、SDカードリーダー、LAN(RJ45) |
カメラ | Webカメラ(1080p) |
バッテリー | 90Wh(10.6-11.1時間) |
サイズ | 355 × 249 × 22.9 mm |
重量 | 2.0 kg |
※国内版ではスペックが変わる可能性があります
コメント
まず、「Vivobook Pro 16X OLED」という、製品名に「3D」がつかないモデルも同時発表されていて、Vivobook Pro 16X 3D OLEDとの相違点は「ディスプレイが3D非対応」という点と「筐体サイズ(3Dモデルのほうが若干厚みがあり、重量もわずかに重い)」くらいなので、この記事では3Dモデルに絞ってご紹介します。
CPUは第13世代(Raptor Lake)のCore i9-13980HXです。HXシリーズは第13世代になってEコアが増え、13980HXでは24コア(Pコア8、Eコア16)32スレッドとなるなど、第12世代からの変更点が最も大きくなっていますので、処理性能も格段に上がっているものと思われます。HXシリーズは第12世代でもめちゃめちゃ高性能なんですけどね。
GPUはGeForce RTX 4070と、こちらも新型番です。個人的にVivobookという製品ブランドは比較的手頃な価格の親しみやすいスタンダードノート、というイメージがあるのですが、このVivobook Pro 16X 3D OLEDは「ハイエンドマシン」ですね。
RAMは32GB、SSDは1TBで、ともに増設・換装が可能ですが、(日本発売がある場合でも)ASUS Japanでは基本的に増設・換装のサポートはしていません。
ディスプレイは16インチの有機EL、解像度は3,200 × 2,000で、「ASUS Spatial Vision」テクノロジーによりメガネなしで3D立体視が可能です。ちなみに「Spatial」というのは「空間的な」とか「空間の」という意味です。余談ですが当初私は「Specialのスペルミスじゃねえの?」と思っていました…。
こちらのページ(英語ですがブラウザーの翻訳機能でほぼ日本語化できます)にSpatial Visionの詳しい説明がありましたので、興味のある人はご覧ください。
このスペックにして3D立体視可能、ということなので、3Dモデルをグリグリ回してみたりするのにも使えそうですね。ASUSでは上の説明ページで動画も用意していますが、性質上どうしてもイメージ画像・イメージ動画になってしまっているので、実際どのくらいの3D効果になるのか、この記事では何とも言えません。
なお、このディスプレイは「応答速度0.2ms、リフレッシュレート120Hz、100%DCI-P3、コントラスト比1,000,000:1、PANTONE認証、TÜV Rheinland認証、グレアタイプ、タッチ非対応」という説明がありましたので、ASUSの有機ELディスプレイらしい抜群の発色品質と、オンラインゲームも楽しめそうな描画の速さを備えています。
2.Vivobook Pro 16X 3D OLED 筐体
国内販売されている従来モデル、Vivobook Pro 16X OLEDとはサイズ面で大きな差はなく、厚みが少し増したかな、というくらいです。
3Dモデル:355 × 249 × 22.9 mm / 2.0 kg
従来モデル:354 × 248.5 × 19.9-21.9 mm / 2.3 kg
ただ、重量は軽くなりましたね。また、正面から見た画像だと、上部ベゼルのデザインが変わりました(従来モデルは上部ベゼル中央部分の突起はありません)。あと、ASUS製品は下部ベゼルも非常に細くなっているものが多いです。
天板のデザインは従来モデルとほぼ同じでVivobookのロゴ部分がプレートになっています。また、筐体色は「0°ブラック」といい、色名も従来モデルと同じです。
キーボードです。この画像では英語配列になっていますが、日本で発売される場合は日本語配列になると思います。特徴的な配色のキートップデザインは従来モデルから変わっていません。
また、この画像だとわかりにくいですが、タッチパッド部分の左上が「DialPad」(バーチャルなダイヤル)になっています。DialPadについても従来モデルと同じですね。
側面と入出力ポートの構成です。USBポートは合計で4つ(うち2つがThunderbolt 4)、HDMIと有線LANポートも備えています。また、従来モデルではmicro規格だったSDカードリーダーは、このモデルではフル規格になっています。
3.Vivobook Pro 16X 3D OLED 価格など
ASUS Vivobook Pro 16X 3D OLEDの発売時期や価格は1月9日現在明らかになっていません。日本発売についても不明ですが、冒頭にも書いた通り、従来モデルが販売中ということもありますので、おそらく日本でも発売されるでしょう。ちなみに従来モデルの価格はCore i7/GeForce RTX3060モデルが359,800円、Core i9/RTX3070Tiモデルが369,800円です(1月9日現在のASUS Storeでの価格)。なので、このニューモデルもしかるべきお値段にはなりそうです。
ノートパソコンの有機ELディスプレイでメガネなしの3D立体視、というのはぜひ体験してみたいところですね。
4.関連リンク
ASUS Vivobook Pro 16X 3D OLED (K6604):ASUSグローバルサイト(英語)
コメント
立体視の説明を見る限りでは任天堂のNew3dsと同様の技術ぽいですね。
高画質の分より立体的に見えるのかが気になります。
メガネなしで飛び出すって昔あったけど全然売れなくて消えた印象だったけど最近復活したのは何が変わったんだろ?
私は昭和の時代に映画館で片目が赤、片目が青のメガネを貸してもらって3D動画を観た世代ですw 3D効果についてはどうしても肉眼で確認しないと品質はわからないですよね。試してみたいですけど。