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AfterShokz OPENCOMMの実機レビュー - 高品質な骨伝導ヘッドホンにノイズキャンセリング・ブームマイクがつきました!

OPENCOMM TOP
こんにちは、輪他です。そろそろ2020年も締めにかかる時期になってしまいました…。今年のトレンドの一つとして、やっぱり「ネット会議」は外せないですよね。新型コロナウイルスにより、これまでにないコミュニケーションの手法が求められ、そのためのツールがどんどん開発されていきました。今回レビューする機種は、これからも続くであろう「ネット会議」時代をより快適にするための「次世代型」ガジェットです。

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と、いうわけで、今回はAfterShokzのワイヤレス骨伝導ヘッドセット「OPENCOMM」をレビューします。「AfterShokz」というメーカーに聞き馴染みのない方もおられるとは思いますが、「AfterShokz」は「業界随一の骨伝導ヘッドセットブランド」として、2011年から、骨伝導ヘッドセットを精力的にリリースし続けているメーカーです。ウインタブでは昨年から同社の骨伝導ヘッドホンのレビューを3度実施しており、そのいずれもが各ライターから高い評価を受けています。

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今回レビューする「OPENCOMM」は今年のトレンドである「ネット会議」を踏まえた、「通話重視型」の骨伝導ヘッドセットとなっています。本レビューにあたり、AfterShokzよりサンプル品を提供していただきました。この場をお借りして厚くお礼申し上げます。

1.スペック

 ●品番 : ASC100
 ●スピーカータイプ : 骨伝導トランスデューサー
 ●Bluetooth バージョン : Bluetooth 5.0
 ●充電時間 : 約60分
 ●使用時間 : 最大16時間
 ●連続音楽再生 : 8時間
 ●周波数帯域 : 2402MHz~2480MHz
 ●周波数特性 : 20Hz~20KHz
 ●待機時間 : 最大14日間
 ●操作可能範囲 : 10m
 ●マイクタイプ : デュアルノイズキャンセリングブームマイク
 ●マイク特性 : -38db±3db
 ●防水防塵性能 : IP55
 ●バッテリー容量 : 170mAh
 ●対応プロファイル : A2DP,AVRCP,HSP,HFP
 ●重量 : 33g

骨伝導ヘッドセットである点を除けば、標準的なBluetoothヘッドセットと同等のスペックとなっています。連続使用時間は16時間、連続音楽再生は8時間です。充電時間は60分ですが、クイックチャージに対応し、5分の充電で2時間の通話に対応できます。

防水防塵規格のIP55に対応しています。AfterShokzの他機種よりは等級が低いものになっていますが、おそらく後述するブームマイクによるものと思われます。とはいえ、IP55に適合しているので、軽い雨に打たれるくらいでの故障は心配しなくていいでしょう。

Bluetoothは5.0に対応しています。この機種に限ったことではないのですが、経験上、Bluetooth 5.0に対応していない機種と対応している機種には通信安定性に大きな違いがあります。OPENCOMMは、Bluetooth 5.0に対応していますので、ほとんど途切れることなく再生できます。

スペック表には明記されていませんでしたが、通信コーデックはSBCのみとなります。骨伝導ヘッドセットの特性上、そこまで音域や解像度が求められることもありませんので、消費電力が少なく、安定性の高いSBCを選択したのだと思われます。Bluetooth 5.0とSBCの組み合わせだとほんとに途切れないですからね…。

通信チップにはQualcomm 3024を搭載し、これまでのAfterShokzブランドの骨伝導ヘッドホンの中では最高音質であると謳っています。OPENCOMMは、AfterShokzのラインナップの中では上位のモデルであり、ひつじさんがレビューを行った、同価格の従来のフラグシップモデルであるAEROPEXをベースとしながら、音質やバッテリーなど、あらゆる面で強化され、さらに通話重視の性能をもった一台となっています。

先述の通り、OPENCOMMは通話重視型ですので、AfterShokzの他機種に比べて大型のマイクを備えています。マイクはノイズキャンセリング機能を備えており、クリアな音声を相手に届けることができます。

OPENCOMMはまだ日本国内で通常販売がスタートしていません(クラウドファンディング中です)が、すでにGOOD DESIGN 2020を受賞しています。

2.筐体

OPENCOMM BOX
外箱です。2年保証のシールは日本語表記になっています。

OPENCOMM(2)
付属品です。OPENCOMM本体に加え、説明書、保証書、独自規格マグネット式のUSB充電ケーブルと、ハードケースが同梱されていました。説明書は多言語で表記され、日本語のページも用意されていました。深センの新興メーカーの一部製品と違って、しっかりした表現の日本語で分かりやすく説明されていました。フォントもしっかりしてます!また、充電ケーブルは単体販売も予定されているようです。

OPENCOMM (1)
OPENCOMMのネックバンドは柔軟性と耐久性能の高いチタニウム製となっています。


ハードケースには、AfterShokzのロゴが彫られていました。OPENCOMMの筐体は柔軟性のあるチタニウム素材でできているとはいえ、そのままバックの中に押し込むわけにはいかないですからね。専用のハードケースが付属しているのはありがたいです。

OPENCOMM(3)

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OPENCOMM(7)
操作ボタンは右側に集中しています。右下に電源/ペアリングボタンを兼ねた音量ボタンと、充電端子が配置されています。AfterShokzのOの字の空洞部分にLEDインジケータが配置されており、OPENCOMMの状態を表示してくれます。

充電コネクタは独自の規格となっており、水濡れ警告機能が搭載されています。充電端子が濡れている時は、音とインジケータの光で警告を行います。

OPENCOMM (4)
右側の「音が流れる部分」には音楽再生や通話機能を制御するマルチファンクションボタンが配置されています。それぞれのボタンは、作業中、手袋をつけた状態でも操作しやすいように押しやすい構造になっています。すべての操作を右側で行えるので手を離せない作業を行っている時も簡単に操作できます。


左側には収納できるノイズキャンセリングマイクと、接続用のNFCタグが配置されています。対応する機種であれば、端末を近づけるだけでNFCでペアリングを行えます。とはいえ、一回ペアリングしてしまえば、あとは電源を入れれば以前接続していた端末に自動的に接続してくれるので、実質的にはタッチすら必要ありません。

マイクは耳元に収納できるので、使用時だけ口元に持ってくることになります。

OPENCOMM(5)
装着するとこんな感じです。こめかみ(厳密には「耳の前方」ですが、この記事では便宜的に「こめかみ」と表記します。ご了承ください)あたりに音の出る部分が固定され、耳が塞がれていないのがわかると思います。マスクとの干渉もほとんど感じませんでした。どちらかを外すときにちょっと引っかかって手間取るくらいですかね…。

私はメガネをかけないので正確なところはわかりませんが、AfterShokzによると、メガネとの併用も問題ないとのことです。

OPENCOMM (5)
国内での正規販売が予定されている機種ですので、しっかり技適を取得しています。カラーはスレートグレイのみとなっています。

3.使用感

装着感

他の機種の実機レビューでも散々語られてますが、やっぱり耳を塞いでいないのに音が聞こえるという感覚はイイですね…。

「骨伝導」と聞くと、あまりイメージできない技術であることから、普通のイヤホンと違って不快感や違和感を感じるのではないかと思っていましたが、むしろ逆でしたね。どちらかというとイヤホンよりスピーカーで聴いている感覚に近いです。

先ほどの写真の通り、耳たぶの上とこめかみだけで固定する形になっていますが、これもほとんど違和感ありません。あまりにもつけていたときに感触がないので、ちょっと経つと自分がOPENCOMMをつけているか本気で忘れるほどです。顔のこの辺りって感覚が鈍いんですかね?

ですが、左右のホールドが結構しっかりしているからか、想像以上に固定できています。ヘドバンしても外れそうにないレベルですので運動時にも問題なく使えると思います。通常のヘッドホンですと、髪を押さえつけてしまうので、野外での使用をためらう場合がありますが、本機はそんな心配もありません。

車の音や自転車の音にもすぐ気づけるので、通話だけでなく、野外でも活躍できるヘッドセットです。

音質

音質もですね…想像を軽く超えてきます…さっきから褒めまくっている気がしますが、いや、ほんとに良いんですよこれ…。

通話重視型ということで、人の声の音域に近い、中音域〜高音域にブーストがかかっているチューニングになっているのですが、このチューニングのおかげで、通常のヘッドホンにおける最低ライン以上の解像度を実現している印象を持ちました。

体を揺らすような低音は出ませんが、作業中に気軽に音楽を聴くというような場面なら、音楽鑑賞にも十分使える音質だと思います。

人の声を重視するようなジャンルだと、一般的なヘッドホンと変わらないとまで言って良いのではと思います。私個人としては、最近ラジオと日本語ヒップホップばっかり聞いてるので、もう一般的なヘッドホンとほとんど遜色なくなっちゃってるんですよね…。

音漏れは結構発生しますね。仕組み上仕方がないことではありますが、音楽再生時は、音量の設定が50%くらいの状態でも近くの人には雑音として届くレベルだと思います。無音の時間が多い通話時だとそこまでではありませんけどね。

電車やバスの中で音楽を聴くという用途には向かないですね。耳を塞いでませんので、車両の騒音はそのまま耳に入ってきますし、それをかき消すほどの音量で骨伝導ヘッドセットを利用すれば、近くの人には何を聞いているのかバレるくらいの音漏れが発生してしまいます。

マイクの音質

マイクの音質も非常に高いです。ノイズキャンセリング機能と、口元にマイクが伸びている構造のおかげで、声を張らずに野外などの騒音のある場所でも通話することができます。

バッテリー

バッテリーの公称値は連続使用時間が最大16時間、音楽再生が最大8時間です。ですが、感覚的にはさらにもうちょっと長い時間使用できていた印象を持ちました。使用状況によるとは思いますが、バッテリー切れに悩まされるような容量ではないことは確かです。

4.まとめ

AfterShokz OPENCOMMは、一般販売価格18,810円(税抜)にて販売予定ですが、11月8日現在、GREENFUNDINGでクラウドファンディングを実施中です。目標金額50万円に対し、すでに支援人数1,944人、支援総額3,600万円以上が集まっており、目標金額の7,373%に達しています。(11月8日午後6時30分現在)

クラウドファンディングは11月30日まで実施予定ですが、すでにいくつかの早割プランが終了しています。1個のみの販売については、定価から14%OFFのプランのみが実施されており、17,198円となっています。複数個の販売についてはまだ相当数残っており、2個の場合は定価から21%OFFの31,597円、3個の場合は24%OFFの45,595円で販売されています。

「骨伝導」という言葉は昔から聞いたことがあったけど、試したことはない、という方も多いと思いますし、私自身もそうでしたが、想像より遥かに快適な技術でした。対面で話す機会が減って、オンライン上でコミュニケーションを取る機会はこれからもどんどん増えていくだろうと思いますので、そのためにってだけでも購入の動機にして良いくらいの機種だと思います。

あ、あと、外歩きながらラジオ聞くのが趣味の人、マジでオススメです。声聞きやすいし、車や自転車の音聞こえるから安全だしでめちゃくちゃ快適です。

5.関連リンク

AfterShokz OPENCOMM : AfterShokz公式サイト
※上記サイトからGREENFUNDINGにリンクされています

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