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PCMarkを使ってWindowsタブレットとノートPCのベンチマーク・テストをしてみた

PCMarkでベンチマークテスト
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。今回の記事、はじめ「ThinkPad 8 実機レビュー(その3)」とするつもりだったのですが、手持ちのタブレット、2 in 1、ノートPCのベンチマークテスト結果を紹介する内容なので、タイトルを変更しました。

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さて、「ThinkPad 8」のレビュー記事にも書いたとおり、ThinkPad 8の性能テストの結果がいまいちだったことを受け、改めてベンチマークテストをしてみることにしました。使用したベンチマークソフトは「PCMark 8」です。かなり高機能なソフトウェアですが、一部の機能は無料で使えるので、無料で使える範囲でテストしてみます。PCMark 8については、下記リンクに非常に詳しい説明があります(ホントにすばらしい記事だと思います)ので、ぜひ読んでみてください。

PCMark 8:4Gamer.net

今回のテストで設定した条件は、

・PCやタブレットはいったん再起動し、常駐ソフトなどすべて閉じておく
・電源は「バランス」モード
・PCMark 8のモードは「Home」で「Run Accelerated」でテストする

です。PCMark 8ではテスト結果がスコア化されるので、すべて同じ条件でテストしています。

PCMark Core i5ノートの結果
これがノートPCのものです。CPUにCore i5-3210M、RAM6GBという構成なので、8インチや10インチのタブレットよりも高性能です。ただしハードディスクに不具合を抱えている状態なので、調子万全、というわけでもないです。それでもスコアは「2,331」となり、このスコアはCore i5搭載のノートPCとしては決して悪い数値ではありません。テストに要した時間は46分です。

次にAspire Switch 10のテスト結果です。スコアが「1,037」となりました。数字が大きいほうが高性能なので、Aspire Switchの性能を直訳的に書くと「Core i5機の半分以下」ということですね。PCMark 8はなぜかAtom Z3735FというCPUを識別できなかったようで、表示上Core i7になってしまいました。テストに要した時間は80分と、ノートPCの2倍近くかかっています。

そしてThinkPad 8はAspire Switchよりは高性能なのね、と考えることができる一方、Core i5機との差はかなり大きい結果となりました。PCMark 8はここでもAtom Z3795というCPUを識別できず、Atomだということだけはわかるみたいです。テストに要した時間は60分となっていて、ノートPCとAspire Switchの中間くらいです。

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実は一番わかりやすいのが「テストに要した時間」なんじゃないかと思うのですが、せっかくなので、Atom機の結果について、もう少し詳しく見ていきます。

WebブラウジングについてはAspire SwitchもThinkPadもたいして変わりません。むしろ一部Aspire Switchのほうがいい結果ですらあります。Writing(文書作成)では同スコアなので互角、Casual Gaming(3Dの処理負荷の小さいゲーム)ではAspire SwitchのFPS(1秒あたりに処理されるフレーム数のこと、数値が大きいほうが高性能)が6.0であるのに対し、ThinkPadでは7.7ですから、しっかり差がつきました。Video Chat(ビデオチャット)の再生のほうはともに30FPSなので互角ですが、encording(画像データの変換)ではAspire Switchが369ms(処理にかかる時間、数値が小さいほうが高性能)でThinkPadでは230msなので、ここでも差がついています。最後のAdvanced Photo Editing(画像の加工)ではAspire Switchの3.4S(処理時間なので数値が小さいほうが高性能)に対しThinkPadでは1.7Sなので、かなりの差があると言えます。

私が持っているもう1台のAtom機、ASUS VivoTab Note 8ですが、残念ながらテストができませんでした。PCMark 8はソフトウェアのサイズが非常に大きいのです。まず圧縮されたインストーラーが2.9GBあり、それを解凍すると約7.6GBのサイズになります。この時点でストレージに10GB以上の空き容量が必要になります。これだとストレージが16GBとか32GBのタブレットにインストールするのは事実上不可能ですね。また、SDカードへのインストールも可能ではありますが、この状態でテストするとエラーが出てしまい先に進めませんでした。PCMark 8のシステム要件として「30GB以上のハードディスク空き領域」が必要なんです。64GBのSDカードを使えばテストできたかもしれませんけど、内蔵ストレージとSDカードだと読み込み時間が全然違うので、まともなテスト結果にならないと思います。

ベンチマークソフトとの付き合い方

ウインタブだと、これからPCやタブレットを購入しようとしている人も読んでくれているので、ベンチマークテストの結果を記事にする意義はあります。最近はメーカーさんから実機をお借りできる機会が少しづつ増えてきたので、実機レビューの際にはPCMark 8を使っていくつもりです。

でも、現在持っている機種についてはすぐにアンインストールしなくちゃいかん、と思ってます。タブレットやPCを有効に使っていく上でははっきり言って容量の無駄です。すでに購入した機種のベンチマーク結果を知ったところで、いいかえるとAspire SwitchとThinkPadの性能差を数値化したところで、「それで?」以外にいうことはありませんよね。ThinkPadともAspire Switchとも、そしてVivoTabとも、これから仲良く付き合っていくことに変わりはないです。

関連リンク

PCMark 8:FUTUREMARK公式サイト(英語)
PCMark:窓の杜ダウンロードページ
PCMark 8:4Gamer.netによる解説ページ

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