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Androidにおける「App2SD」機能を使う上での注意点について(かのあゆ)

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外部ストレージをサポートしているAndroid端末の一部機種、特に内蔵ストレージ要領が8~16GBと少ないモデルの中にはアプリケーションデータの大部分をmicroSDカードに移動して内蔵ストレージの容量を節約できる「App2SD」機能が有効になっている機種が数多く存在します。

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この機能は、もともとAndroid 2.2ではじめて実装された機能で、当時の機種は内蔵ストレージの容量が300~1GB程度と少なかったために救済策として実装された機能ですが、外部ストレージの取り扱いが変更されたAndroid 4.4″Kitkat”以降で本来のOSの仕様としては削除されました。ただストレージが少ない機種でこの機能が使えなくなると非常に困るケースが多いため、実際にはAndroid 4.4以降を搭載した端末でもこの機能を有効にしたうえで出荷している機種が数多くありました。

少ないストレージの機種でもより多くのアプリをインストールでき、内蔵ストレージの空きも増やせるなどメリットも多いのですが、以下のようなデメリットも存在するため注意が必要です。

1.アプリ機能に制限が出るケースあり

すべてのアプリデータがSDカードに移動できるわけではない

すべてのアプリが外部ストレージに移動できるわけではなく、システムアプリやプリインストールされているアプリ、App2SDによるアプリの移動をサポートしていないアプリに関しては原則として移動することはできません。たとえばシステムに標準インストールされているGoogle Play StoreやGoogle Chrome、電話やカメラアプリなどは外部ストレージに移動できないアプリになります。

移動しても最低限のデータは残る

外部ストレージに移動できるアプリに関してもすべてのデータが外部ストレージに移動されるわけではなく、Android OS本体で認識される最低限のシステムデータは内蔵ストレージに残ります。ただほとんどのアプリデータは外部ストレージ本体に移動されるので本体に残るアプリデータは本当に最小限のデータのみとなります。

microSDカードを抜くと移動したアプリは使えない

アプリデータを移動したmicroSDカードを抜いてもランチャー内に移動したアプリのアイコン自体は残りますが、前述の通り本体の認識に必要となっている最低限のデータのみが本体に残っている状態で、ほとんどのアプリケーションデータは移動したmicroSDカード内に入っているため、当然元のmicroSDカードに差し替えない限り移動したアプリはすべて起動できなくなります。

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大容量microSDカードを利用していて基本的につけっぱなしにしているような方はここら辺の心配をする必要はないと思いますが、用途によってmicroSDカードを入れ替えているような方は注意が必要です。

再起動時のmicroSDカードのチェック時は起動できない

Androidは再起動時にmicroSDカードにデータエラーがないかディスクチェックを行う仕様になっており、ディスクチェック中は当然microSDカードには一切アクセスできない仕様になっています。

ディスクチェックは中に入っているデータが多ければ多いほど時間がかかり、場合によっては5分程度かかることもあります。この間microSDカードに移動したアプリケーションはディスクチェックが完了するまで一切起動できなくなります。LINEなどのメッセンジャーアプリを移動してしまうと再起動直後はメッセージを送受信できないことになるため注意が必要です。

ウィジェット機能が原則使えなくなる

App2SDが初めて実装されたAndroid 2.2のころからある仕様なのですが、基本的にmicroSDカードに移動したアプリはホーム画面に張り付ける「ウィジェット」関連の機能が利用できなくなります。

これはAndroid OSの仕様上による問題なので、ウィジェット機能を利用したい場合は原則としてmicroSDカードに移動しないで本体ストレージにアプリデータを置いていたほうが良いかと思われます。

2.便利な機能だが、移動するアプリは考えたほうが…

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冒頭に書いたとおり、App2SD機能は、もともとはAndroid搭載スマートフォンやタブレットのROMの容量が極めて少なかった機種が多数存在した時代に、容量不足対策として実装された機能です。現状だとミッドハイ~ハイエンド機に関してはストレージ容量が32~64GBと大きくなってきたこともあり、必須の機能とは言えなくなってきました。

ただし低価格なローエンド~ミッドレンジモデルの中にはいまだに内蔵ROMが8GBから16GBしか搭載されていない機種も数多く存在しており、そういった端末では本機能を利用することにより、より多くのアプリをインストールでき、本体ストレージの空き容量も作れるので活用したいところですが、アプリによっては上記に記載した制限が出てしまうことからすべてのアプリをmicroSDカードに移動するのではなく、microSDカードに移動しても動作上問題なさそうなアプリを選んで移動する必要があります。

またmicroSDカードの読み書き速度によってはアプリ起動のパフォーマンスに著しく影響を及ぼす可能性もあるため、Class 10(UHS-1)以上の規格のmicroSDカードを選んでおきたいところです。

3.関連リンク

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※この記事の執筆者のブログです

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