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Windows 10 スマホ(WindowsPhone)機種比較 - ミッドレンジ機編(2016年春版)

ヤマダ電機 EveryPhone
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。思い出したかのようにスタートしたWindows 10 スマホ(WindowsPhone)の機種比較特集ですが、前回の「エントリー機編」に続いて今回は「ミッドレンジ機編」をやります。この記事でいう「ミッドレンジ」は「エントリー機編で紹介しておらず、エントリー機よりは総じて高性能だが、Continuumには非対応」と定義しました。「ミッドレンジとはなんぞや」みたいな議論を始めちゃうと収拾がつかなくなるので、あくまで日本で購入できるWindows スマホで中間レベルの価格と性能の製品、という意味合いで使っているだけ、とご理解ください。

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1.対象機種

マウス MADOSMA Q501A

MADDOSMA Q501A
CPU: MSM8916 ※Snapdragon 410
RAM: 1GB
ストレージ: 8GB ※microSD(16GB)付属
ディスプレイ: 5インチIPS液晶(1,280 × 720)
カメラ: イン200万画素/アウト800万画素
サイズ: 142.8 × 70.4 × 8.4 mm / 125 g
実売価格: 24,092円

この記事のように複数のWindows スマホを列挙する記事では常に先頭に表示することにしているのがMADOSMAです。日本のWindows スマホ(WindowsPhone)復活の口火を切った名機です。なので私の中では別格という位置づけになっています。WindowsPhone 8.1を搭載して発売されたMADOSMAも現在はWindows 10 Mobileを搭載するようになりました。CPUはSnapdragon 410、RAM1GB、ストレージ8GBとなっていますが、microSDカード16GBが同梱されます。Windows 10 Mobileではアプリも含め大部分のデータを外部ストレージに保存できるようになっているのでmicroSDカードがあればストレージ不足を補うことができます。

MADOSMAは他機種よりも半年以上前に発売されており、後続のWindows スマホのレファレンスといっていい存在ですし、実際そういうスペックです。性能にせよコスパにせよ、この製品を基準に考えるとわかりやすいですね。

私もこの製品を使っていますが、持ち歩いていて感じるのは重量125 gという軽さです。5インチサイズでこの重量というのは他のWindows スマホにはありません。発売から時間が経っているとはいえ、古さは全然ありませんね。

紹介記事:マウスコンピューター MADOSMA Q501A - ハードウェア仕様はそのままでWindows 10 Mobileに
製品ページ(Amazon):MADOSMA Q501A-WH

FREETEL KATANA 02

FREETEL KATANA 02
CPU: MSM8909 ※Snapdragon 210
RAM: 2GB
ストレージ: 16GB
ディスプレイ: 5インチIPS液晶(1,280 × 720)
カメラ: イン200万画素/アウト800万画素
サイズ: 141 × 72 × 8.9 mm / 159 g
実売価格: 18,800円

FREETELが2機種リリースしているWindows スマホのうち、上位に位置するモデルです。でもCPUは下位モデルと同じSnapdragon 210なので、この記事の対象機種としては少し微妙です。しかし、RAM2GB、ストレージ16GBと余裕があり、ディスプレイも5インチのIPS液晶を採用した上で実売価格が2万円を切っているのは魅力ですね。

紹介記事:FREETEL KATANA02 - 先行発売を開始!スペック詳細も明らかに、MSM8909だって
製品ページ(NTT-X):FREETEL KATANA02

ヤマダ電機 EveryPhone

ヤマダ電機 EveryPad 筐体上部
CPU: MSM8916 ※Snapdragon 410
RAM: 2GB
ストレージ: 32GB
ディスプレイ: 5.5インチIPS液晶(1,280 × 720)
カメラ: イン500万画素/アウト1,300万画素
サイズ: 154.8 × 78.6 × 6.9 mm / 138.6 g
実売価格: 37,584円

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ヤマダ電機のプライベートブランド製品です。なのでヤマダ電機とそのグループ会社でしか購入できません。この製品はCPUがSnapdragon 410なのでContinuumは使えない、という以外はかなり高スペックです。ストレージ32GBとかアウトカメラ1,300万画素とか。また5.5インチという大きいサイズの液晶を採用しているためタテ・ヨコサイズはどうしても大きくなってしまいますが重さ138.6 gと軽量で、厚さも6.9 mmです。6.9 mmというのは国内で購入できるWindows スマホとしては最薄となります。

紹介記事:ヤマダ電機 EveryPhone - まさに伏兵!ヤマダがWindows 10 スマホを発売!
製品ページ(ヤマダ電機):EveryPhone

2.サイズで選ぶ

今回対象とした3機種はMADOSMAとKATANAが5インチディスプレイ、EveryPhoneが5.5インチディスプレイです。5.5インチともなるとかなり大きいサイズになりますので見やすさとか迫力という点ではEveryPhoneになりますね。逆によほど手が大きいか、あるいは器用な人でないと片手操作はかなり厳しくなります。私は5インチのMADOSMAとドスパラ Diginnos DG-W10Mを使っていますが、このサイズだと片手操作が可能ではあるものの、結局両手を使ったほうが操作しやすい、という感じです。

ディスプレイサイズに応じて筐体のサイズも変わりますが、特筆したいのは「MADOSMAの軽さ」と「EveryPhoneの軽さと薄さ」だと思います。MADOSMAを使っているとはっきりと「軽いなあ」という感想になります。またEveryPhoneの138.6 gという重量と6.9 mmという薄さは大きいサイズであることのデメリットを帳消しにしてくれるくらいのメリットがあると言えます。

3.性能で選ぶ

性能、ということだとSnapdragon 410を搭載したMADOSMAとEveryPhoneが高性能ですが、特にEveryPhoneはRAMが2GBありますので、挙動はより安定したものになります。またCPUやRAMだけでなく、内蔵ストレージが32GBというのもアプリ起動やデータの読み込みなどが高速になりますし、ストレージ残量にあまり神経を使わなくてすむので便利です。カメラについてもMADOSMAとKATANAはイン200万画素 / アウト800万画素となっているのに対し、EveryPhoneはイン500万画素 / アウト1,300万画素と高性能です。スマホの場合はカメラ性能を重視する人も多いと思いますので、その場合は高いお金を払ってもEveryPhoneがいいのではないか、と思います。

MADOSMAの「Snapdragon 410とRAM1GB」と、KATANAの「Snapdragon 210とRAM2GB」のどっちが高性能なの?というのは誰もが感じる疑問だと思うのですが、すみません、私は断定的なことが言えません。この2つのスペックを比較した経験がないんです。あくまで予想なんですが、「速度ならMADOSMA、安定性ならKATANA」だと思います。MADOSMAを使っていてメモリ不足っぽい挙動をたまに感じるので…。

4.価格で選ぶ

上に書いたとおり、EveryPhoneは性能面でもサイズ・デザインでも頭ひとつ抜けた存在、ということになります。でも、価格も頭ひとつ抜けちゃってるんですよね。37,584円…。Continuumに興味がなく、納得の行く処理性能とスペックの余裕が欲しい、ということならEveryPhoneでいいと思います。でもContinuumを使いたい、ということだともう少しお金を足してさらに上位機種を、ということになります。

MADOSMAとKATANAについては本来であれば妥当な価格だと思いますが、現状は少し苦しいかもしれません。というのも先日記事にした「エントリー機」が1万円前後でかなり使えるスペックになっているからです。特にドスパラのDiginnos DG-W10MはMADOSMAとの差がCPUくらいしかないのですが、それで税込み9,980円ですからねえ。もちろんMADOSMAに関してはCPU性能が高く、KATANAに関してもRAM2GBということでエントリー機よりは高性能で挙動にも余裕が出るとは思います。でもエントリー機の割安感が大きすぎるんですよね。

5.まとめ

ミッドレンジのWindows スマホ、ということで張り切って記事を書き始めましたが、このクラスはちょっと厳しいなあ、というのが現在の気持ちです。スマホに限らず、ガジェットを購入する場合は自分なりの予算と、購入したい製品のスペックの両方をにらみながら落とし所を探す、ということになると思います。Windows スマホの場合、ほとんどの人は「初めて買う」ということになるので、どれを選んだらいいかよくわからない、というのが普通でしょう。予算に制約がない人は「一番高いやつ」を買えば大丈夫なんでしょうけど、大抵の場合、「そこそこ使えて安いやつ」とか「予算の範囲内で出来るだけ高性能なやつ」、あるいは「この製品のサイズやデザインが好き」とかの選び方になると思います。

そこそこ使えて安いやつ:エントリー機でもOK
予算の範囲内で出来るだけ高性能なやつ:もう少し頑張ればContinuum対応のハイスペック機が買える
この製品のサイズやデザインが好き:サイズやデザインでとんがったものがない

なんですよね、このクラスの場合。EveryPhoneはまだ特徴がある、というか薄型の筐体には個性がありますし、スペックにも余裕があるのでContinuumを無視できて37,584円出せるのであれば購入の選択肢になりうると思います。

しかし、MADOSMAとKATANAはエントリー機に食われてしまっている感がありますね。エントリー機よりも高性能ではありますが、価格が2倍以上になるということの根拠が少し弱いと思いますし、MADOSMAにしかない、KATANAにしかできない、という特徴も薄いと感じてしまいます。私のように「MADOSMAは別格」と言い切る人間もいますし、マウスコンピューターのファンも、FREETELでSIMとスマホを揃えたい、という人もいると思います。そういう人は迷わずMADOSMA、KATANAでいいと思いますよ。スマホ選びはコスパだけでは決まらないと思いますし。

6.関連リンク

Windows 10 スマホ(WindowsPhone)機種比較 - エントリー機編(2016年春版)

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コメント

  1. 匿名 より:

    ミッドレンジと言ってしまうと単純ランク用語になって、NuAns NEOとかVaioがモロに入ってしまうんだけど
    W10Mの微妙なコスパ感とかリスク踏まえた相場観だと違和感ありますよねー
    2万円前半がボリュームゾーンの本命でしょうね
    MADOSMAは正義ですわ(確信)

    • wintab より:

      こんにちは、コメントありがとうございます。すみませんが、「ミッドレンジ」の定義は記事に書いたとおりで、それ以上の議論をする気はないです。揉めるだけなので。