HUAWEIが13.9インチサイズのモバイルノート「HUAWEI MateBook X Pro 2020」を発売しました。名称からわかる通り、従来モデルの「MateBook X Pro」をリニューアルしたモデルで、CPUやGPUなどがパワーアップしています。
1.スペック
HUAWEI MateBook X Pro 2020 | |
OS | Windows 10 Home |
CPU | Intel Core i5-10210U / Core i7-10510U |
外部GPU | なし / NVIDIA GeForce MX250 |
RAM | 16GB |
ストレージ | 512GB / 1TB PCIe SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 13.9インチLTPS(3,000 × 2,000)タッチ |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.0 |
入出力 | USB 3.1 Type-C x 2、USB 3.0 、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(100万画素) |
バッテリー | 56Whr(稼働時間14.6-14.9時間) |
サイズ | 304 × 217 × 14.6 mm |
重量 | 1.33 kg |
CPUは第10世代(Comet Lake)のCore i5 / Core i7で、Core i7モデルには外部GPUのGeForce MX250も搭載されます(Core i5モデルは内蔵のIntel UHD Graphicsです)。従来モデルと比較するとCPU、GPUの世代が新しくなり、性能面でさらなる向上が見込めます。特にCore i7モデルはグラフィック性能の高さにも期待でき、2D系のクリエイターの制作業務(作業)も快適かと思われます。
RAMは全モデル16GBとなりました。従来モデルに設定のあった8GBはありません。ストレージはCore i5モデルが512GB、Core i7モデルが1TB SSDです。ビジネス用とすればRAM、ストレージとも余裕の大容量、と言えますね。
ディスプレイはHUAWEI MateBook X Proの大きなセールスポイントです。13.9インチとやや変則的なサイズでLTPS(低温ポリシリコン、スマホでよく使われているものです)液晶、解像度は3,000 × 2,000と高精細です。アスペクト比(縦横比)が3:2なので、一般的なノートPC(16:9)よりはやや縦方向に長く、Microsoft Surfaceシリーズと同じ形状です。スマホでおなじみのHUAWEI製なんでタッチ液晶になっていますw
通信まわりではWi-Fi6の採用が見送られ、入出力ポートもあまり充実しているとは言えません。MateBook X ProにはDC-INがありませんので、USB Type-C給電になりますしね。しかし、従来モデルと同様、非常に頼りになる「HUAWEI MateDock 2」付属します。
これがHUAWEI MateDock 2(カラーは異なる可能性があります)。「USB 3.0 Type-A x 1、USB 3.1 Type-C x 1、HDMI x 1、VGA端子 x 1」を備えていますので、特に映像出力の際には便利かと思います。
カメラはスペック表の数値上は特にどうということもないんですけど、「キーボードからポップアップします(格納式)」。下から見上げるアングルになってしまうので配置上好ましいとは言えないものの、ギミックとしては面白いですね。
冒頭に記載したとおり、サイズは従来モデルと同じです。入出力ポートの配置も変わっていませんので、おそらく同一筐体と思われます。しかし、13.9インチサイズとしてはタテ・ヨコサイズが小さく、特に14.6 mmという薄さが素晴らしいですね。HUAWEIはスマホのデザインも美しいですが、PCも美しい、と思います。
2.筐体
ではその「美しい」筐体を見てみます。四辺とも、ベゼル幅が非常に細くなっています。薄型に仕上がっていることもあり、非常にカッコいいと思います。
天板です。中央にHUAWEIロゴがあるだけのシンプルなもの。しかし、HUAWEIの説明によれば「エレガントなメタルボディには精緻なダイヤモンドカットが施され、サンドブラスト加工のフィニッシングがプレミアム感を醸し出します」とのこと。また、従来モデルの実機レビュー記事はWebで検索するとあちこちにありますが、「高級感がある」「カッコいい」などの評価が多かったですね。ウインタブでもレビューしたいものです…。
キーボードです。この画像は英語配列になっていますが、日本仕様は「バックライトつき日本語配列」となります。キーボード面右上の丸いボタンは電源ボタンで、指紋センサーも兼ねています。それと、両サイドにスピーカーグリルが見えますが、この製品は4スピーカーを搭載していますので、音質の方はかなり期待できそうです。
この画像は従来モデルのものですが、カメラはこの位置です。ポップアップ式になっていてキーボード面に格納されています。アングル的には「鼻毛のお手入れ必須カメラ」ということになります。面白いギミックなんで、個人的には別にいいですけど、最近はZoomなどを使ってのオンライン会議とかオンライン飲み会が増えてますから、気になる人もいるかも知れません。
側面と入出力ポートの配置です。HUAWEIなんで盛ってない(画像加工をしていない)と思いますw ご覧の通り非常に薄型で、USB Type-Aポートがギリギリ、という感じです。USB Type-Cが2つで、しかも1つはDC-INを兼ねていますので、若干不足気味と感じられますが、そこは同梱のMateDock2が助けになるでしょう。
そして、Huawei Share OneHop。HUAWEIの対応スマホとNFC(右側のパームレストにあります)で接続し、スマホとPCでシームレスに作業ができるというものです。詳しくはこちら。HUAWEIの上位モデルのスマホを使っている人なら、ぜひ活用したい機能です。
3.価格など
HUAWEI MateBook X Pro 2020はAmazonや楽天のHUAWEI公式ショップなどで販売中です。6月27日現在だとAmazonのほうが安くなっていて、Core i5モデルが179,800円、Core i7モデルが239,800円です(いずれも税込み価格)。一方で楽天のHUAWEI公式ショップだと純正マウスがプレゼントされるキャンペーンが開催されています。
HUAWEI PCの上位モデルなので、Core i5 / Core i7搭載のモバイルノートとして安価とは言えませんが、高精細なタッチディスプレイを搭載し、クリエイターの作業にも使えるパフォーマンスを備えていますので、決して割高という感じはしませんね。特にHUAWEIスマホのユーザーには非常に魅力的に感じられるのではないでしょうか。
4.関連リンク
【最新モデル】HUAWEI MateBook X Pro:Amazon
HUAWEI MateBook X Pro 2020 Core i7:楽天HUAWEI公式ショップ
HUAWEI MateBook X Pro 2020 Core i5:楽天HUAWEI公式ショップ
コメント
HUAWEIスマホを使う事がずいぶん敷居高くなってるからなあ。HUAWEIスマホ今後も継続して使うぞって人なら確かにこれは即買いだろうな。
HUAWEIのHMSについては3名のライターがレビュー記事でそれぞれ所感を書いてくれています(1名はこれから掲載します)ので、参考になさってください。