FRONTIERがエントリークラスのWindowsタブレット(デタッチャブル2 in 1)「FRT230P」を発売しました。FRONTIERといえば老舗のBTOパソコンメーカーで、デスクトップPCやノートPCを幅広く手掛けていますが、この製品はBTO(Build to Order、注文の際にシステム構成を変更できる)パソコンではありません。いまや数が少なくなった低価格なWindowsタブレット製品です(キーボードも付属します)。
なお、FRONTIERは以前からこのジャンルの製品を販売していて、このFRT230Pは従来モデル「FRT220P」の後継機種となります。FRT220Pについてもウインタブで紹介記事を掲載していますので、こちらもあわせてご覧ください。
FRONTIER FRT220P - 10.1インチでキーボードが付属するWindows タブレット。ノートPCとしても使えます
1.FRONTIER FRT230P スペック
FRT230P | |
OS | Windows 10 Pro |
CPU | Intel Celeron N4020 |
外部GPU | なし |
RAM | 4GB |
ストレージ | 64GB eMMC |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 10.1インチIPS(1,280 × 800)タッチ |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.2 |
入出力 | USB 3.2 Gen1 Type-C、USB 3.2 Gen1 、miniHDMI、microSDカードリーダー、オーディオジャック (キーボード側にUSB 2.0) |
カメラ | イン2MP/アウト2MP |
バッテリー | 3000mAh/22.2Wh/7.4V |
サイズ | タブレット:260 × 174 ×10 mm キーボード:260 × 174 × 13 mm |
重量 | タブレット:635 g キーボード:500 g |
ポイント
・CPUが従来モデルのCeleron N3350からN4020に
・キーボードが付属するデタッチャブル2 in 1
・豊富な入出力ポートを装備
ポイント
この記事の執筆にあたり、従来モデルのFRT220Pとの変更点を確認しましたが、どうやらCPUの型番のみが新しくなった、ということのようです。いつものようにPassmarkが公表しているベンチマークスコアを見てみましょう。
Celeron N4020(N4000のリフレッシュ版)とN4120(N4100のリフレッシュ版)は、国内外のエントリーノートによく搭載されている型番です。N4020は2コア2スレッド、N4120は4コア4スレッドということもあり、性能面では大きな差があります。ただし、従来モデルのN3350(2コア2スレッド)よりはかなりスコアが高くなっていますので、ある程度は使用感がアップしているものと思われます。
RAMは4GB、ストレージは64GB eMMCとミニマムな容量です。ただ、CPU性能が高いとは言えず、そもそも無理はできませんから、RAM4GBというのが性能面のボトルネックにはならないでしょう。またストレージ64GBというのもかなり小さいですね。ちょくちょく掃除(使わないアプリをアンインストールするとか、ダウンロードフォルダを空にするとか)してやる必要があると思います。
ディスプレイは10.1インチのIPS液晶、1,280 × 800解像度と、昔ながらのWindowsタブレット、という感じです。まあ、あまり解像度が高くてもシステム負荷がかかってしまいますので、こんなもんかと思います。
この製品は低価格なタブレットとしては入出力ポートは豊富です。本体側にUSBポートが2つ、miniHDMIにmicroSDカードリーダー、イヤホンジャックを装備しています。また、付属するキーボード側にもUSB 2.0ポートがあります。
2.FRONTIER FRT230P 筐体
上がタブレット本体、下が付属するキーボードです。非常に親切な説明になっていますので、これだけ見れば十分かと思います。キーボードに関してはパームレストとタッチパッドもついていますね。10.1インチサイズなので、さすがに配列は少々厳しい部分もありますが、低価格な2 in 1としては素晴らしいと言えるんじゃないでしょうか。
キーボードにはヒンジもついていますので、接続すればノートPCとほぼ同じ使い勝手になります。
3.FRONTIER FRT230P 価格など
FRONTIER FRT230PはFRONTIER公式サイトで販売中で、5月1日現在の価格は税込み36,800円です。この価格にはキーボードも含みます。
CPUがCeleron N4020なので、メインPCとして使うには少々厳しいと言わざるを得ませんが、出先で資料の手直しをする、打ち合わせの議事録を作る、といったサブ機的な運用であれば十分実用的だと思います。また、タブレット単体で、タッチ操作をして使う場合だと、シングルタスクでの利用がメインになると思いますので、思いのほかサクサク動いてくれると思います。
4.関連リンク
FRT230P:FRONTIER
コメント
これだけヴェゼル広いと10インチの良さ全部消えちゃうよね。ただ安いだけのPCになっちゃう。
今なお、ASUS Transbook T100TAMを、サブマシンとして現役で活用しています。
実用性で見た場合、この製品の買いな部分は、やはり10.1インチにしては豊富なポート類と、もはやめずらしくなった、しっかりとしたヒンジ付きキーボードの存在でしょう。
一方で懸念点は、USB Type-Cからの充電が不可能なこと。例えば、出張に連れて行くときには、専用のアダプター分荷物が増えるわけで、ここは、用途によっては十分考慮すべき点ですね。
こんなの2万円前半で買うかどうかのレベルでしょ…