「驚安の殿堂」ドン・キホーテから、またしても激安なモバイルノートが発売されます。その名も「MUGA ストイック PC 3」。前作の「MUGA ストイック PC 2」は、キーボードの付いたWindows PCとしてはスペックがかなり低く、特にストレージが32GBしかなかったので、正直なところPC初心者の人におすすめするのが難しかったのですが、新しい「ストイックPC 3」はスペック面が大きく改善され、エントリーマシン、サブマシンとして十分使えそうなものに仕上がっています。
1.スペック
MUGAストイックPC3 | |
OS | Windows10 Home(Sモード) |
CPU | Intel Celeron N3350 |
外部GPU | なし |
RAM | 4GB |
ストレージ | 64GB eMMC |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 14.1インチIPS(1,920 × 1,080) |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.2 |
入出力 | USB3.0 × 2、MiniHDMI、microSDカードリーダー、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(30万画素) |
バッテリー | 5,000mAh/7.6V |
サイズ | 333 × 224 × 22 mm |
重量 | 1.35 kg |
OSはWindows 10 Homeの「Sモード」です。Sモードはアプリの導入に制約があり、Microsoftストア(Windowsストア)にあるものしかインストールができません。しかし、Sモードは無料で簡単に解除でき、解除した場合は普通のWindows 10 Homeになりますので、購入時の障害にはなりません。ただしSモードは、セキュリティ上の理由で好き放題にアプリがインストール出来ないようにしたい場合には有効なので、そのまま使ってもいいかもしれないですね。またSモードは一度解除してしまうと元に戻せません。
CPUはCeleron N3350です。前身のストイックPC 2はAtom Z8350だったので、スペックアップしていますね。ただし、N3350というCPUはAtomと比較してそれほど高性能とも言えません。「少し良くなった」くらいですかね。
CPUよりもうれしいのはストレージ容量でしょう。RAMは4GBと、ストイックPC 2から変わっていませんが、ストレージは32GBから64GBに倍増されました。実はこの点が最大の改善点だと思います。32GBというストレージ容量は2020年のWindows PC用としては「欠陥レベル」に足りません。64GBというのも決して十分な空き容量ではありませんが、仕事などに必要なアプリを最低限インストールし、必要なデータのダウンロードをし…、といった使い方は十分可能です。もちろんちょくちょく不要なアプリを削除するとか、不要なデータを削除するとかの努力は必要になりますけど、「そこまで苦労しない」と思います。
ディスプレイは14.1インチのIPS液晶、FHD解像度です。実際のディスプレイ品質は実機を確認してみないとなんとも言えないものの、数値上は上位クラスのノートPCと遜色がありません。
通信まわりではWi-Fi6(ax規格)対応こそしませんが、ストイックPC 2では対応していなかったa/ac規格に対応するようになりました。また入出力ポートも数はストイックPC 2から変わっていないものの、USBポートが両方とも3.0規格になっています(ストイックPC 2は2.0が1つ、3.0が1つ)。
筐体は少しだけ大きくなりました。
ストイックPC 3:333 × 224 × 22 mm/1.35 kg
ストイックPC 2:329 × 219 × 20 mm/1.2 kg
タテ・ヨコサイズに関してはあまり気にしなくて良さそうなレベルです。でも重量はちょっと重くなっちゃいましたね…。システム構成が良くなりましたので、ここは我慢しましょう。
2.筐体
税抜き19,800円という超激安価格なので、つい身構えてしまいますが、見た感じは普通のノートPCです。
正面から見るとベゼル幅も太く、そんなにカッコいいわけではありません。しかし、価格を考慮すれば全然文句はないですね。ただ、Webカメラの位置がよくわかりません。上部ベゼルにWebカメラらしきものが見えますが、レンズが塞がれているように思われます。一方下部ベゼルの左側にレンズらしきものが見えますので、おそらく前身のストイックPC 2と同様、左下にWebカメラがあるものと思われます。
キーボードです。ドン・キホーテによれば、「JIS配列に変更した」とのことです。しかし、確かストイックPC 2でも日本語配列だったような…。ストイックPC 2のキーボード拡大画像がないのですが…、
こちらがストイックPC 2です。ENTERキーの形状などが変更になっているのがわかります。ストイックPC 3のほうが違和感のない配列になっていると言えそうですね。打鍵感については不明ですが、おそらくベースがJumperなど深センの中華メーカーのエントリーPCと思われますので、打鍵の気持ちよさはあまり期待できないものの、実用性はしっかり確保されていると思います。
3.価格など
ドン・キホーテ MUGA ストイック PC 3は8月28日の発売予定で、全国のドン・キホーテ系列店舗にて19,800円(税込み21,780円)で購入できます。この価格は中国通販で中華メーカーのエントリークラスのモバイルノートを購入する場合よりも安いと言えます(一部例外もあります)。さらに、価格にはOffice互換ソフトのKingsoft WPS Officeも含まれます。
ドン・キホーテはPCやタブレット、最近だとUMPCまで自社ブランドで販売するようになりましたが、品質面ではそれほど評判がよくありません。特にUMPCのNANOTEは発売直後にひともんちゃくありましたね。しかし、価格に関しては「抜群に安い」ので、ある程度割り切ってサブPCとして使うのなら悪くないでしょう。前身機と比較してスペック面のバランスもかなり改善されたと感じます。
4.関連リンク
8月28日(金)より全国のドン・キホーテ系列店舗で発売開始『MUGA ストイックPC3』19,800円(税抜):PR TIMES(ドン・キホーテ ニュースリリース)
コメント
あの吉田製作所さんが400万再生叩き出したパソコンの後継機!
このパソコンで一番儲けるのは吉田さんかな?
こんにちは。ウインタブもYou Tubeチャンネルで頑張って儲けたい、と準備中です。でも動画って作るの大変ですよね。ただ録画するだけなら早いんですけど、少しでも見やすく編集するのがかなりしんどいです。