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Windows タブレット 機種比較 - 10.1インチ、4GB/64GB縛り、5万円コース(2016年冬版)

HP x2 210 G2
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。2016年冬版のWindowsタブレット機種比較特集、今回は5万円前後の10インチと、最も多くの製品がひしめくところで比較をしてみたいと思います。全ての製品を取り上げてしまうとかなりの数になりますので、最近のウインタブ読者からいただいているコメントを参考にしつつ、「どうせ買うならRAM4GB/ストレージ64GB以上でキーボードつきのもの」に絞り込んでみました。

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「4GB/64GBでキーボード込み」というのは5万円コースの製品群にとって、思ったよりもハードルが高かったようで、対象は4機種に絞り込まれました。

1.Lenovo ideapad MIIX 310

Lenovo ideapad MIIX 310 キーボード

安値: 34,723円

OS: Windows 10 Home 64ビット
CPU: Intel Atom X7-8750
RAM: 4GB
ストレージ: 64GB eMMC
ディスプレイ: 10.1インチFHD(1,920 x 1,200)
ネットワーク:  802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.0
カメラ: イン200万画素/アウト500万画素
サイズ:
(タブレット):257.4 × 176 × 9.4 mm / 580 g
(キーボード込み):257.4 × 176 × 19.1 mm / 1.1 kg

最初はLenovoのMiixです。スペック表から見たコストパフォーマンスという点では今回の対象機種中でダントツ1位です。CPUはCherryTrail世代のAtomでは最上位のX7-Z8750を搭載しており、そこら辺のCeleronよりも高性能です。RAM4GB/ストレージ64GBというこの記事での条件をしっかりクリアし、ディスプレイはFHD解像度、Wi-Fiは5GHz帯対応、そしてキーボードつきと、このクラスの製品に「あってほしい」と思うものが全部ついて34,723円と破格のお値段になっています。

ネガティブな要素としては、読者からいただいたコメントの中に「キーボード配列にクセがあり、慣れるのに大変そう」というのがあったくらいですね。確かにキーボードは5列しかなく、数字キーとファンクションキーが兼用(ファンクションキーはFnキーと同時押し)になっているため、このあたりのキーを多用する人には慣れが必要かもしれません。

この製品は量販店で目にすることができますので、気になる人はキーボードの感覚をチェックしてみてもいいと思います。

紹介記事:Lenovo ideapad MIIX 310 - 待望のキーボードつき10.1インチ Windows タブレット、直販サイト以外で販売中!
安値サイト(Amazon):ideaPad Miix 310

2.ASUS TransBook T100HA-128S

ASUS TransBook T100HA

安値: 50,496円

OS: Windows 10 Home 64ビット
CPU: Intel Atom X5-8500
RAM: 4GB
ストレージ: 128GB eMMC
ディスプレイ: 10.1インチHD(1,280 x 800)
ネットワーク:  802.11 a/b/g/n/、Bluetooth 4.0
カメラ: イン192万画素/アウト500万画素
サイズ:
(タブレット):265 × 175 × 5.45 mm / 580 g
(キーボード込み):257.4 × 176 × 19.45 mm / 1,080 g

この記事ではASUSのTransBookを2機種対象としていますが、T100HAはオーソドックスなヒンジつきキーボードが付属するタイプです。CherryTrail世代では中位となるAtom Z8500を搭載し、RAMは4GB、そしてストレージは128GBという大容量となります。

一方でディスプレイ解像度は1,280 × 800と、このジャンルの10インチ製品としてはやや劣ります。しかし、定評あるTransBookの筺体なので、ノートPCとしての使い勝手は非常によく、もちろん性能面でも納得の行くスペックということになるので、購入して後悔する可能性は低いと思われます。

紹介記事:ASUS TransBook T100HA-128S - RAMとストレージ倍増!これで本領発揮だね
安値サイト(ソフマップ):TransBook T100HA-128S メタルグレー
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※最安値サイトは価格ドットコム等で検索してください

3.ASUS TransBook Mini T102HA

ASUS TransBook Mini T102HA

安値: 48,383円~54,800円

OS: Windows 10 Home 64ビット
CPU: Intel Atom X5-8350
RAM: 4GB
ストレージ: 64GB / 128GB eMMC
ディスプレイ: 10.1インチHD(1,280 x 800)
ネットワーク:  802.11 a/b/g/n/、Bluetooth 4.0
カメラ: インのみ192万画素
サイズ:
(タブレット):259 × 170 × 8.2 mm / 540 g
(キーボード):257.4 × 176 × 13.9 mm / 790 g

この製品はモデルとして新しく、筺体構造はクラムシェルノート・タイプではなく「Surfaceタイプ」です。つまり、タブレット本体にキックスタンドがつき、薄型で軽量のキーボードが付属する、というものです。対象機種の中ではCPUのスペックは低めで、Atom Z8350となりますし、ディスプレイ解像度がHD(1,280 × 800)とやや劣ることは理解しておくべきですが、Surfaceタイプの製品はこの記事中ではこの製品しかなく、2016年の人気筺体だと思うので、これがいい、と思う人も多いでしょう。

また、キーボード込みで790 gという超軽量であることも大きな魅力です。なお、この製品はストレージが64GBのものと128GBのものがあり、価格差は5千円程度なので、予算が許すようなら128GBモデルのほうがあとあとも便利だと思います。

紹介記事:ASUS TransBook Mini T102HA - もうひとつの10.1インチTransBookはSurfaceタイプ!
安値サイト(Amazon):
 128GB:TransBook T102HA-128S
 64GB:TransBook T102HA-8350G

4.HP x2 210 G2 背面カメラ付き

HP x2 210 G2 背面カメラ付き

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安値: 53,784円

OS: Windows 10 Pro 64ビット
CPU: Intel Atom X5-8350
RAM: 4GB
ストレージ: 128GB eMMC
ディスプレイ: 10.1インチHD(1,280 x 800)
ネットワーク:  802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.2
カメラ: イン Webカメラ/アウト5MP
サイズ:
(タブレット):265 × 173 × 9.2 mm / 582 g
(キーボード):265 × 183 × 18.35 mm / 1,090 g

HPの10.1インチ2 in 1にはほぼ同一の筺体を使用した個人向けモデルと法人向けモデルがありますが、この記事で取り上げているのは法人向けモデルのほうです。ただし、HPの直販サイト「HP Directplus」は個人でも普通に法人向けモデルを購入できます。

法人向けモデル、ということでOSはWindows 10 Proが搭載されています。CPUは対象機種中ではやや低スペックとなるAtom Z8350で、ディスプレイもHD解像度と、やや劣るものの、4GBのRAMに128GBと大容量のストレージを搭載しています。

また、この製品は筺体構造が素晴らしく、マグネットでしっかり固定できるヒンジつきキーボードを備え、高い堅牢性もあります。

それと、なぜ法人向けモデルを対象としたか、という理由なのですが、「キャンペーンで128GBモデルが割安になっていた」ということが大きいです。Windows 10 Proを必要としている人にもいい買い物になるでしょうね。

紹介記事:HP x2 210 G2 背面カメラ付き - 10.1インチWindows 10 Pro搭載2 in 1、最新のCherryTrailに換装、ストレージ128GBモデル追加
安値サイト(HP):HP x2 210 G2 背面カメラ付き
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5.意外に「バラけた」スペック

この記事での対象機種、OS、CPU、RAM、ストレージのスペックが横並びではありません。あ、RAMだけは4GBで横並びですね。OSについてはHP X2 210 G2のみがWindows 10 Proを搭載していますが、「それってどこが違うの?」という人は、逆に何も考えなくて大丈夫です。普通のWindows 10 Home版でも十分快適に使えると思います。というか、Pro版を必要とする人は限られていると思うし、そういう人はHPしか選択肢がない、と言えるかもしれません。

CPUですが、下はAtom Z8350、上はZ8750、そして真ん中のZ8500と、よりどりみどりです。そして、ややこしいことにZ8350とZ8750だと結構な性能差があるんですよね。非常にいい加減なアドバイスになりますが、「少しでも速いのが欲しい」というこだわりがある人はZ8750のMiixがいいと思います。一方、「Atom機なので、あまり重たい操作はしないよ。そこそこに動いてくれればいい」という人はZ8350でもZ8750でも特に問題はないと思います。

次にストレージです。これも64GBどころか128GB搭載の製品が普通にありますね。個人的にはWindows 10の大型アップデートが年に2回ある、という事情によって、ストレージ32GBの製品については若干不安視していますが、64GB以上あればその不安もほぼ解消されると思っています。なので、日頃からOneDriveなどのクラウドストレージを活用するとか、ストアアプリや音楽、画像などはmicroSDに保存するとかの気配りをしておけば、64GBだと困る、ということはないだろうと思います。

ただし、TransBookのように、価格差5,000円くらいでストレージを64GBから128GBにできる、ということなのであれば、予算にもよりますが128GBのほうがいいと思います。要するに、128GBじゃないからこの製品は買わない、ということではなく、買いたい製品で128GBを選べるようになっているなら128GBのほうがいいよ、ってことです。

次にディスプレイ解像度です。対象機種中、唯一MiixのみがFHDとなっていますが、これはたまたまで、最近のWindowsタブレットはむしろFHD解像度のほうが多くなっています。じゃHDだと汚く見えるのか、というとそういうこともありません。私は個人的にHDでもFHDでも特に気にしないですね。一方、私と正反対に、HDとFHDだとすごい体感差がある、という人もいます。なので、この点についてはあまり無責任なことを書かないほうがいいと思いますが、「ウインタブとしては」あまり気にしなくていいよ、ということです。

最後に筺体の「タイプ」です。唯一TransBook T102HAのみがSurfaceタイプ、それ以外は全てヒンジつきのキーボードが付属し、キーボード接続時はクラムシェルノートと同等の使い勝手になる製品ばかりです。

個人的には、というかウインタブの継続的な見解として、「ヒンジつきキーボードのほうが便利」というのがあるのですが、ご存知の通り、ここ最近はSurfaceタイプの製品が人気で、カフェなどに行くとSurfaceタイプの製品を使っている人をよく見かけてしまいます。また、Surfaceタイプのほうが重量を軽くすることができるため、持ち運びに便利、ということも言えます。なので、ここはお好みで…。

6.まとめ

やはりLenovo Miix 310が最もお買い得かつ、納得の行く選択肢かな、と思います。CPUのスペックが最も高く、価格が群を抜いて安い、というのがその理由です。また、Lenovoはこの類の2 in 1には慣れており、製品の仕上がりも納得の行くものだろうと考えます。

Miixで問題視する部分があるとすれば、「キーボードのクセ」と「(他の対象機種との兼ね合いで)ストレージ64GB」という点だと思います。キーボードに関して、私はこれまで多くの中華製品を試用してきており、多少順応性が高まっているため、個人的にはどんなキーボードでもある程度我慢できてしまう、という事情がありますw また、ストレージについてはWindowsの大型アップデートまで視野に入れても64GBあれば数年はいける、と思っています。

この2つの問題点については読者の方々、それぞれの感想があると思うので、これ以上は何とも言えません。128GBのストレージに重点を置きたいのであればMiixは選択肢から外れるでしょうし、よりクセのないキーボードを、ということでもASUSやHPのほうが上だと思います。

筺体品質に関しては対象機種中だとHPが最もいいだろうと思います。もちろん、長年の人気モデルであるTransBook T101(T100からの流れで)も高い信頼を置けますし、SurfaceタイプのT102も捨てがたいところです。

あとは、ホントにお好みで、としかいえないですね。どれを買っても後悔する可能性は小さいと思いますし。

7.関連リンク

Windows タブレット 機種比較 - 8インチは選択肢が少ないので選びやすいか?(2016年冬版)
Windows タブレット 機種比較 - 9インチは実質2機種のみ!しかしここに本命が潜んでいる?(2016年冬版)
Windows タブレット 機種比較 - 10.1インチ、キーボード込みで「予算3万円」コース!意外に選べる!(2016年冬版)

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コメント

  1. natsuki より:

    人によっては魅力的な条件が…
    ASUS TransBook Mini T102HAは、デジタイザペン付きです。

    ちょうど先日TransBook 3 T303UAとともに店頭で実機をいじってみましたが、
    感度が今一つで、メモや操作には十分だけれど、
    イラストには厳しいかなという感じでした。
    ただ、しょせん店頭展示機なので調整の問題もあるでしょうし、
    秋葉原のヨドバシカメラというおそらく日本一過酷な環境に展示されていることは
    割引いてあげてもいいかも。

    • wintab より:

      natsukiさん、こんにちは。すいません、記載忘れてました。あとで追記しておきます。

  2. 匿名 より:

    MIIX310だとポイントを考慮すると実質二万円前半で購入も可能だったりします。

    • wintab より:

      こんにちは、コメントありがとうございます。実質2万円台前半、というのは聞き捨てなりませんなあ。あ、いや変な意味じゃないです。どういうパターンでそうなるのかできれば教えてください。

  3. 匿名 より:

    xiaomi mi pad 3 がとんでもないスペックで出そうですね

    • wintab より:

      こんにちは、コメントありがとうございます。私はまだ記事に書けるような情報を得ていないですが、Xiaomiだけに期待できますよね。

  4. 匿名 より:

    用件だけで失礼します

    紹介記事:Lenovo ideapad MIIX 310 - 待望のキーボードつき10.1インチ Windows タブレット、直販サイト以外で販売中!

    このリンク先が誤っております。

    • wintab より:

      こんにちは、コメントありがとうございます。リンク先修正しておきました。ご指摘ありがとうございます。