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NHKの無料番組配信サービス「NHKプラス」がAndroid TV / Fire TV向けも正式リリース - 見逃し配信もあり。NHKの番組をじっくり見よう

nhk plus
NHKの番組をパソコンやスマホで見られる、無料配信サービス「NHKプラス」はご存じでしょうか。2020年よりはじまったサービスで、テレビ番組をパソコンやスマホから見られるという利便性に加え、放送後1週間はいつでも見られる「見逃し配信」もあり、自分の都合でNHKの番組を見られるという、とりあえず使って損はないサービスです。この7月より、Android TVとAmazon Fire TVを対象としたTV向け版が正式リリースされて、より利用の幅が広がりました。知らなかったという人は、ぜひ利用してみてください。

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なお、NHKのあり方については様々な意見があり、NHKプラスのサービス自体が、かなり錯綜した法的、政治的やりとりの結果実現したものでもありますが、それはここで議論することではないでしょう。こういった点については、コメント欄への書き込みもご遠慮くださるよう、念のため申し添えておきます。

1.NHKプラスとは?

基本的なサービス内容

NHKプラスの基本的なサービス内容は、「常時同時配信」と「見逃し配信」です。

site
「常時同時配信」は、総合テレビとEテレの2つのチャンネルを、パソコン、スマホなどで視聴できるもので、地域別のローカル番組もカバーしています。「同時」とは言うものの、30秒程度の遅延があるそうですが、実用上の問題はないでしょう。衛星放送は対象外になります。

「見逃し配信」は、上記の「常時同時配信」で配信した番組を、1週間の間、いつでも見られるというものです。自分の時間の都合で、また繰り返し番組を見られるので、非常に有用なサービスです。

PC・スマホ・タブレット向け

2020年より、まず、パソコン・スマホ・タブレット向けにサービスが開始されています。視聴方法は、ブラウザからでもいいし、専用アプリを使ってもかまいません。アプリは、Google Play、App Store、Amazonに用意されていて、Android、iOS、Fireタブレットで利用が可能です。

NHKプラス:Google Play
NHKプラス:App Store
NHKプラス:Amazon

※8/15追記
動作対象は、記事執筆現在、
パソコンでの推奨ブラウザは
Windows:Microsoft Edge / Google Chrome(Internet Explorer / Firefoxは動作対象外)
macOS:Safari / Google Chrome
スマホやタブレットの対応OSは
Android 8以上、iOS 12以上、Fire OS 6または7
となります。

TV版

このTV版が、今年7月より新たに正式リリースされました。対象となるテレビは、Android TVとFire TVです。最近のテレビには、これらを内蔵する製品も増えてきました。もちろん、外付けのTVスティックなどを使って増設したものでも使えます。

PC・スマホ・タブレット版との違いは、まず「常時同時配信」はオミットされています。これはまあ、テレビなので普通に見ればいいということですね。そして重要なのが、解像度が向上して、数値上は地デジと同等になっています。使用感のところで後述しますが、従来のPC・スマホ・タブレット向けサービスの場合、比較的ディスプレイの大きいタブレットなどで視聴した場合に、画質の低さが気になったので、これは嬉しい点です。

※8/15追記
TV版の動作対象は、記事執筆現在、
Android TV OS 7.1以上、Fire OS 6または7
となります。具体的には、公式サイトの「よくある質問」に動作確認の取れた対応機種が掲載されているのでご確認ください。

有料配信サービスの「NHKオンデマンド」との違い

NHKの提供する配信サービスには、「NHKオンデマンド」というものもあります。こちらは有料のサービスで、過去の番組などのコンテンツを「いつでも」見られるアーカイブ的な性格も持つものです。これに対して、「NHKプラス」の見逃し配信は、繰り返し見られるのは1週間までであり、あくまで通常の放送を補うものという位置づけのようで、アーカイブ的な性格はありません。その他、NHKプラスは衛星放送は対象外だったり、画質もNHKオンデマンドの方が一部4K高画質配信に対応していたりといった違いがあります。

なお、詳細はここでは省きますが、似たサービスに民放中心の「Tver」があり、NHKはTverにも番組を配信しています。ただし、NHKとしてはTverへの配信は試行的な位置づけとのことで、配信番組数は限られています。

2.利用方法

ユーザー登録手順

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利用にあたっては、ユーザー登録が必要で、このときに「放送受信契約情報」が必要です。つまり、当たり前っちゃ当たり前なんですが、受信料をちゃんと払っていないとこのサービスは利用できません。

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まずは、公式サイトにアクセスして、右上の「はじめての方はこちら」を選択。

NHKプラス:公式サイト

すると、利用規約への同意とメールアドレス登録に案内されるので、入力。さらに、ここで登録したメールに、仮登録への案内が来るので、IDとパスワードを設定して、これで仮登録は終了です。

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この状態で、登録したIDとパスワードでログインすれば、サービスの利用は可能となりますが、画面に本登録へのメッセージが表示され、また利用は1ヶ月のみとなります。

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さらに、1ヶ月以内に「マイページ」から「放送受信契約情報」を入力することで本登録が完了します。これ、前まで、ハガキを使う必要があってめんどくさかったんですが(現在でも確認のハガキは届きます)、現在はネット上で手続きが済むように改善されています。

登録について、細かい点は公式サイトの手順をご覧ください。

NHKプラス 利用登録の手続き:公式サイト

同時視聴は5台まで

1つのIDで、5つの回線が同時に視聴可能です。一般的には、これだけあれば十分でしょう。学生の下宿や単身赴任など、別居している家族はどうなのかなどについては、公式のQ&Aをご覧ください。

よくある質問:公式サイト

3.使用感

「じっくり見たい」番組の多いNHKだからこそ活きる

NHKの番組は、ドラマにしろドキュメンタリーにしろ、情報量の多いものが多く、「じっくり見たい」「繰り返し見たい」番組が数多くあります。

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例えば大河ドラマは、背景や小道具、モブや演出などにも、最新の研究成果を取り入れた作り込みが多数見られ、そういった細部に注目して「2度見」するのはなかなか楽しいものです。ドキュメンタリーも、特に映像にこだわったサイエンス系などで、映像を手軽に停止したり見直したりできるのは、よりしっかりと理解するためにもとてもありがたい。こういう、視聴者による動的な視聴の仕方は、「濃密な」番組の多いNHKだからこそ、より恩恵を感じるでしょう。

「PC・スマホ・タブレット向け」の画質はイマイチ

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PC・スマホ・タブレット向けの解像度は、記事執筆現在、最大で「960×540ドット」に止まります。画面の小さいスマホなら、まあこれでもいいかもしれませんが、一定の解像度のディスプレイを持つパソコンや、比較的画面の大きいタブレットで視聴する場合は、画像の粗さがやや気になります。特に、これはエンコードの問題なんでしょうが、動きの激しい場面では、解像度の数値以上に画像のつぶれが目立ちます。なお、設定によって、通信状況に合わせてもっと低画質になる場合もあるので(例えば、LTEの場合は通信データ量を抑えるために画質を落とす設定になっていたりする)、そのあたりはアプリ等の画質設定を適切に修正してください。

一方で、先述のように「TV向け」の解像度は最大で「1,920×1,080ドット」となり、これはほとんどの地デジ(1,440×1,080ドット)と同等になります。今回、TV向けがこの画質でリリースされたので、PC・スマホ・タブレット向けも、同様の解像度を選択できるようになるのを期待したいところです。

インターフェースについて

アプリを使用する場合、少なくともAndroidアプリのインターフェースは「縦長」画面に最適化されているため、タブレットなどで「横長」表示をすると、キーワード検索した場合に第一検索候補しか表示されずスクロールもできない、といったことが起こります。まあこれは、番組検索時のみ縦に置けばいいだけなんですけどね。

一部、見られない番組はあり

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著作権などの都合により、一部、見られない番組はあります。最近では、高校野球はダメでした。

4.まとめ

先にも書きましたが、NHKの番組には、落ち着いてじっくり見たかったり、あるいは繰り返し見たい、非常に密度の濃い番組が多数あります。なんだかんだ言っても、子供と一緒に見たい番組って考えると、圧倒的にNHKの番組が多いんですよね。

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例えば、8/15深夜(8/16早朝)には、「映像の世紀 バタフライエフェクト」4本イッキ見放送があります。映像の世紀シリーズについて語り出すと、無限に紙幅を使うので割愛しますが、NHKドキュメンタリーの中でもそうとうに気合いの入ったシリーズであり、実際4本連続で見たりなんかしたら胃もたれしちゃいます。やはりここは1本1本、腰を据えて視聴したいところ。こういうときに、いちいち録画の手間をとらなくていいNHKプラスの手軽さはありがたいものです。無料のサービスなので、まだ使ったことがないという人は、早速、試してみてはいかがでしょうか。

5.関連リンク

NHKプラス:公式サイト
NHKプラス:Google Play
NHKプラス:App Store
NHKプラス:Amazon

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コメント

  1. ≡ΦwΦ≡ より:

    NHK plusアプリ、Amazon Fire stickの旧モデルでは対応してなかったです。
    Silkブラウザでも見られない。
    結局、セールになってる4K stickに買い替えました。

    • natsuki より:

      情報ありがとうございます。
      対応ブラウザやOSについて追記させていただきました。

  2. 匿名 より:

    無料じゃねえじゃん

  3. ホントにnhk見ないね より:

    どうも胡散臭い!
    将来に渡ってのNHKの罠の様な気がしてならない。
    十分国民がダウンロードしたところで、急に有料化にする気ではないだろうか?
    国民が既に広くダウンロードしていることを理由に「ネット利用者は強制徴収」という事を考えているような気がしてならない。

  4. 匿名 より:

    望まれていない内容でしょうが、本文の「当たり前〜受信料をちゃんと払っていないと~」の表現に思うところがあり書き込みます。
    数年前の引越し時テレビは不要と思い処分、NHKの受信契約を解約したのですが、その後定期的に郵送と訪問でNHKの確認があります。テレビを持っているのが当たり前って考えがNHKや一部の人の根底にあるようですが、「三種の神器」ではあるまいし、すでにそんな時代ではないと思います。
    NHKが良質なコンテンツを生み出しているのは確かだと思うのですが、組織としては前時代の仕組みに安住しているように思えて残念です。

  5. natsuki より:

    NHKについては、様々な意見があろうことは承知しています。ただ、この記事の意図としては、第1に、このようなサービスがあるということの紹介、第2に、TVと配信サービスの垣根が下がってきていることをお伝えする、それ以上でもそれ以下でもありません。

    もちろん、個人的にはNHKについては思うところがいろいろありますが、そもそもTVにしろインターネットにしろ公共放送が必要かどうかを含め、人によって前提となる立場が異なるうえに、論点は多岐にわたるのため、ここのコメント欄にそれを書き込まれても一方的な主張になるのみで生産的な話にはならないと思い、はじめにお断りを入れさせていただいています。
    この記事が、読者各自にとって、NHKの存在をそれぞれに考えるきっかけになったとしたら、それはそれでライターとして記事を書いたかいがあるというものかもしれませんが、繰り返しになりますが、記事としてNHKそのものについて評価すること、主張を行うことは目的としていません。
    ご理解を頂ければと思います。

  6. 佐藤 力三 より:

    パソコンを変えたので見ることができません。
    登録しなおさなければならないのですか?

    • natsuki より:

      制限は「同時に5回線」のみなので、同じアカウントを同時に使っていなければログイン可能かと思います。

  7. NHKプラスはAndroid TV / Fire TV向けも正式リリースされました。見逃し配信もありませんの