新生活の家電選び~白物家電を上手に選ぼう~【前編】

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どうも。ひつじです。私は多分かのあゆ氏等程ではないにせよ「家電に詳しい人」的ポジションに立ちがちだったりします。そのため新生活や結婚予定の人からはよく家電の見繕いを手伝ってほしい、なんて依頼を頂いたりするんですよね。

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そのため、ひつじ的に「こういうところに着目したらええんとちゃう?」というポイントをまとめておくと便利なのかなと思って記事にしてみました。なお、いつもの記事と違い多分に私の主観や好みが入り込んだ記事になっています。そのため「いやいや!そこは違うだろー!!」みたいな内容もあったりするかもしれませんが、そういう違いも楽しんで頂けたらなと思います。

1.新生活で必要な家電って何?

とりあえずこれはリストアップ必須かなと。優先順位で並べてみましょうか。

必須な家電(今回取り扱う範囲)

・冷蔵庫
・電子レンジ(オーブンレンジ)
・洗濯機
・エアコン

検討上位に入る家電(次回取り扱う予定)

・掃除機
・オーブントースター
・炊飯器

ライフスタイル次第では検討が必要(一部取り扱う予定)

・アイロン
・食器洗い乾燥機
・(加湿)空気清浄機
・テレビ
・扇風機
・オーディオ
・ポット
・電気圧力鍋
・ドライヤー
・コーヒーメーカー
・フードプロセッサー
・電動歯ブラシ

ざっくり言うとこんな感じかなあと。「ひとまず生活が成り立つもの」を優先しています。ちなみにテレビが結構下に来ているのは意外だと思う人がいるかもしれませんが、「テレビが生活に必要」かは疑問なのでとりあえずこのポジションです。

テレビは内閣府の調査等では保有率が20代以下世代でも90%近い所有率となっていますが、アンケート回答がベースになる以上「世帯」として認識されている方がパイなわけで。現役の一人暮らしな大学生なんかが想像する保有率とは結構乖離があるのでは?と思わなくもないです。

なお、今回の記事内容は単身者向けが中心になるかと思います。

2.冷蔵庫

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冷蔵庫で気になる点は容量、扉の向き等ではないでしょうか。ただ実使用してみると色々気になるポイントってあったりします。

容量

一人暮らしでも飲酒をする人や自炊をする人は150L前後の容量はあった方がいいですね。2人暮らしならば300~350L前後、4人暮らしならば500L前後が最低ラインになるかと思います。

ドアの開閉方法

ドアの開閉方法は大きく分けて片開き、観音開き(フレンチドア方式)、両開きが存在します。(ワゴンタイプのものなんかもありますが主流じゃないので除外)

片開きの場合、利き手やキッチンの配置等を考慮して置く必要がありますが、ドアポケットの使い勝手は良い傾向があります。一方観音開き(フレンチドア)のものはキッチンが狭い場合でも必要な開閉スペースが小さいというメリットがあります。

なお、シャープは両開きタイプの冷蔵庫を展開していますね。更に150Lクラスの製品だと片開きの冷蔵庫が中心となりますが同じくシャープはドアの開く向きを変更できる製品を展開しています。引っ越しの多い方であれば有力な選択肢になるでしょう。

冷却方式

定番なのは間冷式(ファン式)。これは庫外に冷却器が搭載されています。一般的な冷蔵庫が欲しいならまず間違いない方式です。

低価格品だと「直冷式」がありますが、これは庫内に冷却器があるのでエネルギー効率、スペース効率共に良いのですが霜がこびりついてしまうというデメリットがあるので個人的にはオススメしない方式です。

それから「ベルチェ方式」というものもありますね。これはホテルなんかに設置されている「あまり冷えない冷蔵庫」を想像頂くのがいいと思います。正直飲み物の冷蔵保存くらいが活用できる限界といったところ。一方でコンプレッサーを搭載しないので静音性に優れています。ベッドサイドに冷蔵庫を置きたいなら候補上位に躍り出るようなタイプですね。

150L位の冷蔵庫の場合、冷蔵室下部のチルドスペースの真上のスペースの底板がプラスチック、なんてものもあるかと思います。重量物を保存したい場合に耐久性が問題ないかは見ておいたほうが良いでしょう。意外と弱い製品もいますから。

また、ペットボトル以外の液体製品(特にポン酢等の横に倒すと汁漏れしやすいものやワイン等の開封後密封が困難となるもの)を保存できる余裕がありそうかも見ておくと良いかと思います。生米や小麦粉等も入れ物に入れて冷蔵庫保存したい場合は液体相当の取り扱いが必要です。

各社独自機能等

各社色々な機能を宣伝していますが気をつけておきたい機能もいくつか。多くの場合、ファミリー向けの大容量冷蔵庫に搭載されていることが多いです。

・冷凍食材をすぐにカットできる機能
一部メーカーが食材がすぐに調理に使えると売りにしているのですが、これってさらっと言えば「冷凍温度を高めにしておくことで食品が切りやすくなる」という仕様。

冷凍温度が高くなれば食品の痛みは早くなりますし、温度の高いものを冷凍室に入れることで起きる他の食材の温度上昇がより致命的になります。ライフスタイルと相談した方が良い機能の一つです。

そもそも「本当に切れますか?」という疑問もあったりはしますが…。

・CAS冷凍
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一部機種において、細胞壁の破壊を抑止するCAS冷凍を実装しているのが三菱です。野菜の食感にダメージを与え辛い点は非常に優秀。時短料理であえて冷凍を使うような調理方法(玉ねぎを飴色に炒める時等)には不向きですが、それ以上にメリットを感じられる要素だと思いますね。

・野菜室周りの機能
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実は細かい違いがあるんです。日立であればエチレンガスの分解を主眼としたプラチナ触媒を搭載しています。また、三菱であれば野菜にLEDを照射することで野菜の成長を促す対処をしています。他メーカーでも湿度などを管理することで野菜の痛みを遅らせるといった対処をしている場合がありますね。個人的には日立の機能が優秀なようには思います。(野菜の成長は必ずしもプラスではないような…。)

・製氷機能
この機能そのものはどのメーカーも実装していますが、洗浄できる部品の範囲はメーカーによって異なります。ひどい場合は水タンクすら満足に洗浄できない場合もありますし、ポンプなどまできっちり洗浄できるメーカーも。

なお低価格品や小型の冷蔵庫だと製氷皿を使用する製品が多いかと思います。この場合大量の氷を用意するのは結構面倒臭いので、コンビニ等でロックアイスを購入した方が楽だったりしますが、「ロックアイスを買いそうな自分」が想像できる人は素直に「製氷皿を入れておくスペースが有効に使い回せるか」を見ておくと良いでしょう。

・天板の仕様
一人暮らしの場合「耐熱天板」や「作業台としても使える天板」は非常に有用。というのも限られたスペースで家電配置をする手前、「オーブンレンジを冷蔵庫の上に置く」みたいな配置を求められることは極めて多いからです。何気ないですが考慮しておきたいポイントですね。

3.電子レンジ

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皆様がもう存知と思われるワット数についての解説は省略します…。(あ、ワット数毎に違う必要な加熱時間ですが、あれって「ワット数×加熱する秒数」の数値で比較するといいですよ。500Wで1分なら600Wで50秒加熱すればいいってわけです。豆知識。)

対応周波数について

廉価な電子レンジだと「西日本専用」と「東日本専用」に分かれる点に注意が必要です。要は60Hz対応か50Hz対応か、ということなのですが、引っ越しの多い方は両対応のものを選んでおくに越したことはありません。他にも中古品の購入、遠方で購入して送付する、なんて時には気を配っておきましょう。

庫内外のサイズについて

一人暮らしだと最低ラインが20L位ですが、できれば25L以上のものが良いでしょう。使い勝手が結構違います。

また、操作パネルが正面から見て左右どちらかについている機種と底面についている機種が存在しています。同じ容量の電子レンジでもこの点でサイズ感が結構異なってきますから、安易に購入するのではなく事前に設置スペースを計測しておくことが大切です。(設置時は上下左右に空間が必要である点も忘れずに!)

ドアの開閉方法

縦開きタイプと横開きタイプがあります。横開きがメジャーですが冷蔵庫と大きく違う点として、「熱いものを取り出す」以上、安全に気を配る必要があります。つまりドアがきっちり開けないような環境で使うのは絶対に避けるべきなんですよね。

特に横開きは考えて購入しないと熱いものを取り出して使用するまでの導線を意外と阻害します。

そういうわけで個人的には縦開きがオススメ。ただしドアの立て付けがしっかりしているものが前提です。取り出そうとした食品を一時的に置いても問題がないものだと使い勝手が良いですね。

庫内の形式

ターンテーブル方式とフラットパネル方式(とでも呼べばいいんでしょうか)に分かれる場合が多いですね。前者は低価格品で搭載されていることが多いです。掃除が手間ではありますが意外と加熱ムラは抑止される、というメリットも。一方フラットパネルのものは掃除しやすい反面で、同時に複数の料理を加熱した場合等で、位置による加熱ムラが発生しやすい傾向にあります。(対策しているとうたっている製品が多いのですが、実体験上ターンテーブル式の方がマシなような気が)

オート加熱・自動調理機能について

加熱時間を自動設定する機能も「表面温度をセンシングして調整を行う」機種から「単に重量を見ている」という機種、湯気(湿度)で加熱状況を把握している機種などがあります。オート機能はあまり使用することは無いかと思いますが、緻密な管理を行っている機種であれば解凍調理なんかで結構な活躍が期待できます。複数のセンシングを行っている機種がオススメです。ただ優先度は低いとも思います。

また、自動調理機能と言われるような加熱方法や時間を自動管理してくれる機能を持つ電子レンジも存在します。ただこれ、私個人としては使ったことがないんですよね…。最近だと「ボールひとつでパスタが作れます!」みたいな触れ込みでここに訴求している製品もあったのですが、100円でパスタを湯がけるレンジ対応ケースも売っています。確かに具材調理がやや楽になる、とは言えボール+食器と小型の鍋+ケース+食器で洗い物の面倒臭さが大きく変わる、というほどでもないしな…。というのが本音。

使い勝手について

実は電子レンジはかなりメーカーや価格帯で使い勝手が違います。非ダイヤル式の機種だと、加熱時間の指定等がボタン押下となるため機械が得意でない方には不向きな傾向が強く、特にオーブンレンジの場合機能の豊かさも相まってかなり使用感に影響が出る場合があります。

一方ダイヤル式であれば加熱時間の調整などは楽。音声ガイダンス機能等があれば説明書がなくとも使いこなせるでしょう。パナソニックやシャープは低価格品でもこういった使い勝手面を考慮している様子がありますね。

オーブンレンジについて

オーブン機能を搭載している製品も電子レンジの場合は候補に入るかと思いますが、ともすれば電子レンジ機能以上に違いが出やすいポイントです。スペックの違いが出やすいポイントとしては以下のようなところでしょう。

・オーブンの温度や加熱方法
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一般的には250℃前後が最高加熱温度である場合が多いのですが、東芝等、中には350℃まで対応している機種があったりします。またヒーター配置も上下搭載のものと上部のみ搭載のものがあったりします。東芝なんかは低価格品でもオーブン機能にかなり力を入れていますね。

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キッチンのコンロにグリルがついているとか、備え付けのガスオーブンがあるとか、高機能なオーブントースターがあるといった場合は機能重複となる場合もありますから必要性は人によると思います。購入前に検討しておくと良いでしょう。

・スチームオーブン機能について
意外とトラップになりやすいのがこの点。シャープのヘルシオ等で有名な「過熱水蒸気」方式だけでなく、「水蒸気」「スチーム」「カップ」方式等、微妙に表記が違う程度の話に見えて実は機能が全く別、という場合があります。「過熱水蒸気」方式は100℃を超えた高温の水蒸気を使った調理が可能で、惣菜の天ぷらなどをカラッと仕上げたり、調理時に余分な油分をカットしたりすることが可能な「単独のオーブン機能」のようなもの。焼き目をつけるのは苦手ですが独自のメリットを多数有しています。

一方他の表記のものは単に「水を同時に加熱するので庫内がうるおいます」という程度のものだったりする(蒸し料理などには使えます)場合もあります。混同しないようにしましょう。

なお、どちらの場合でも水蒸気を逃がす蒸気口が電子レンジに備わることとなります。言い換えれば狭いスペースにこういった電子レンジを入れるとカビの原因になったりする、ということです。この点は要注意。多機能=常に優秀、というわけではありません。

あ、一応。毎回水を入れて使用する根気が必要なので私みたいな適当な人間には不向きな機能です…。

4.洗濯機

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定格容量

おおよそですが一人あたり、1日で1.5kgの洗濯物が発生するそうです。また
洗濯は定格容量の6~8割で行うのが衣類に良いと言われています。単身者の場合、毎日洗濯機を回せるわけでもないですから上記計算式を当てはめると
5kg以上で定格の洗濯機を週に2回、2度回すといった使い方が現実的でしょう。なお、毛布を洗いたいといった場合もこの5kg辺りが下限です。

縦型かドラム式か

二槽式はもういいとして…。最近流行りですよね。ドラム式洗濯機って。節水と乾燥機能が強みとなっている機種が多いかと思いますが、ちょっと冷静に考えておきたい要素もあります。

・汚れ落ちについて
汚い水で洗濯をしても服はキレイになりません。そして服を洗濯した場合水は汚くなりますよね?ここで「節水」した場合どうなるかというと、「水が少ないのですぐに汚くなる」ということです。要は節水は汚れ落ちとトレードオフになりやすい傾向にあります。(同じ原理で「洗濯物臭」は多めの水量で少ない量を洗うようにするだけでかなり軽減できたりします。豆知識です。)

・腰への負担について
ドラム式の場合、体をかがめる必要があります。場合によってはしゃがむ場合もありますよね。こうなると「腰に優しい」とは限らないのがジレンマです。また、しゃがんでから立つ、といった血圧の急変動を招く動きは血管へ負担をかけます。洗濯機の多くは脱衣所に設置されますが、浴室を除き室内でもっとも寒暖差のある部屋の一つではないでしょうか。この気温差も血管への負担となりますから、年齢の高い方にはあまりおすすめしたくない、というのが本音です。

・乾燥機能について
靴下やタオルなどの小物を乾燥するのには確かに便利ですし、カビの発生も抑止できます。一方で衣服の場合シワがどうしても発生するんですよね。一部メーカーは対策として「シワが出来ない範囲で乾燥をすませ、最後はちゃんと干してもらう」ような機能を実装していたりしますが、そのレベルであればわざわざ高温で乾燥をさせずとも風乾燥機能で十分でしょう。浴室乾燥機がある家庭、あるいはLGのStylerみたいなものを検討されている場合は有用性自体、あまりないかと思います。

あ、それと乾燥機能が欲しい場合、「ヒートポンプ方式」をおすすめしておきます。電気代が結構違います。ただ衣服が傷んででも高温で乾燥させたい場合は「ヒーター式」の方がいいでしょう。

・安全性について
今どきの製品は対策がなされているので大丈夫かと思いますが、ドラム式洗濯機は子供が中に入りやすい形状です。更に縦型洗濯機とは異なり扉の密閉性が高いです。この点は一定のリスクになるかとは思いますね。

上記のような点から、相談を受けた際、個人的にはドラム式洗濯機をあまりオススメしていません。ただ小物の乾燥は確実に時短でかつ便利なので、その点はいいなと思いますね。あとオシャレですし。

部分洗い機能について

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AQUAの一部機種では部分洗い用途で衣服に超音波洗浄をかけられる機能が付与された機種が存在します。私自身この部分は語れるほどの知識が無いのですがシャツの襟周り等の汚れを日常的に取りたいならば有用な気はしますね。クリーニングに出す金額と洗濯機購入予算とのコスト比較で導入を検討してみるのはいいのかもしれません。

インバーターの搭載有無について

低価格帯の洗濯機だと搭載していない場合も多いのがインバーターです。端的に言うと電気量を調整することでモーターの制御が可能なのがインバーター搭載のメリットなのですが、結果としてより緻密な洗濯と運転音の軽減、節水や節電が可能となっています。大家族などで何度も洗濯機を回す、あるいはどうしても夜間に洗濯をするしかない、といった方にはメリットが大きいと言えますね。

穴のない洗濯槽について

一部メーカーが自慢していますが、そもそもなんで穴ってあるんでしたっけ?ということを忘れてはいけません。穴が無くともカビの繁殖は防ぎきれないですし、脱水がかなり下手になってしまっているようです。(そりゃ脱水用の穴が減ったら洗濯物が穴を塞いだりしますよね…。)節水に効果はあるようですが、その「節水」が本当にいいことなのか、というのは前述の汚れ落ちにある通りです。水道代を気にしないでいいならばたっぷりの水で洗濯するのが一番キレイな仕上がりになるんです…。

洗剤や柔軟剤の投入口について

投入口は汚れやすいのですが、柔軟剤は「洗剤と同時投入する」ことは避けたいもの。よって投入口を使わざるを得ないと思っています。(同時入れしてしまうと柔軟剤は洗剤の洗浄力を阻害する傾向が強いです)

そうなると、投入口が洗濯槽の縁にあったりする機種だと投入口の位置が都度変化し、その位置次第では入れづらくて口の外へ溢してしまうなんてことも。そうなると掃除は大変です。

そのため、理想を言うなら「掃除しやすく、注ぎやすい」位置取りのものがおすすめです。

5.エアコン

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賃貸だと高確率で標準装備だったりしますが、意外と奥深いんですよね…。

最適なサイズについて

エアコンには「●畳用」といった適用畳数が定められています。人によっては「大きいサイズのものを運用したほうが効きが良くて電気代も安い」とかその逆のことを言ったりしますが、基本的にはこの適用畳数に合わせて購入をするのがオススメです。ただ、実態はそこまで単純ではありません。以下の点を考慮したほうがよいでしょう。

・部屋の密閉性(基本的に木造は適用畳数の下限値、鉄筋は上限値を適用)
・天井の高さ
・窓の多さや日当たり
・部屋の仕切り有無
・最上階(屋根が真上)かどうか
・地域ごとの寒暖差(寒冷な地域は暖房の効きが悪い)

同じ16畳だとしてもRC構造のマンションのリビングと、3階まで吹き抜けで窓ガラスが上部まで続いている木造住宅では全く違うエアコンが必要なわけです。とは言え大型のエアコンは購入費用も電気代も高くなりますから、エアコンだけで完結させるのではなく、シーリングファンやサーキュレーターの併用を考えた方がベターでしょう。

エアコンの機能について

まず、冷暖房、送風、ドライといった表記の意味を正確に理解しておきましょう。ただ冷房や暖房は言わずもがな、といったところです。気温をコントロールする機能ですね。問題は他の機能です。

「送風」は換気機能ではありません。あくまでエアコンを使用して風を循環させる機能です。部屋の上部に溜まった熱い空気をかき混ぜたり、換気をする際に効率よく室内の空気を逃がしたり、冷暖房前に予め空気をかき混ぜる、といった使い方が出来ます。更にエアコンのカビ予防にも繋がる機能ではありますが決して外気を取り入れたりする機能ではない点に注意が必要です。

また、「ドライ」はエアコンによって仕様がわずかに異なります。具体的には冷房の併用が可能な機種とそうでない機種が存在します。

基本的にドライ機能は部屋の温度を下げる傾向にあります。これは結露と同じ原理で空気中の水分を水滴化して室外に出すのがドライ機能の原理である点から、どうしてもエアコンそのものを冷やす必要があるんです。結果としてエアコンを通る空気も冷えることとなります。一方、室内干し等ではこの温度低下が嫌われる場合もあるので、部屋の温度を下げないようにする除湿機能を有している機種もあります。前者は冷房としての温度設定が同時に許されている傾向にあります。

ちなみに電気代は前者の方が安いです。後者は「空気をわざわざ温めている」ため余計に電気代がかかります。

付加機能について

他の家電と同じように、エアコンもメーカーや機種によって色々な機能を有しているんですよね。

・加湿機能
ダイキンの一部機種が搭載しています。外気の水分を活用し室内加湿を行う機能を搭載しており、水タンクなども不要。よって通常のエアコンと全く変わりなく使用できることから使い勝手は非常に良好です。ただ加湿性能そのものはあくまで補助的なものと思っておいたほうが良いでしょう。実際に真冬の暖房として使用する限り、快適な湿度の下限である40%の湿度をエアコンの加湿機能だけで満たすのは困難ですね。同クラスの製品と比較して、加湿機能搭載のエアコンは室外機がやや大きいようです。

・換気機能
これもダイキンの一部機種が搭載しています。前述の通り送風機能は換気能力を有しませんが、この機能を有する機種は外気の取り込みが可能です。取り込み能力は高いわけではありませんが、それでもマンションなどにある24時間換気口に相当する程度の効果はあるようです。風の通りづらい部屋などにはいいかもしれませんね。

・空気清浄機機能
色々なメーカーが搭載している機能です。ただ、「普通の空気清浄機と同等のスペック」を達成している機種はかなり少ないですね。(シャープの一部機種位です)

どちらかと言うとマイナスイオン的な何かを活用して脱臭等ができる、という触れ込みのものが多いため、その効果を信じるかどうかは人によるかと思います。ただ、プラズマ放電による集じん等をうたっている機種については個人的に信用してもいいのでは、とは思います。

・自動掃除機能
これも色々なメーカーが搭載している機能です。大きく分けてホコリを自動で取る機能を持つもの(ダストボックスにホコリは溜まる)と内部を乾燥・殺菌等してカビを抑止する機能を持つものが存在します。(両方の機能を持つ機種も存在します)

ただ、あくまでもフィルタと熱交換器の掃除を行う機能であることから空気の通り道等のカビまでは抑止しきれないですし、掃除の頻度を下げることは出来ても全く不要になる、というわけではありません。ただし使用後に送風をするように心がけるなどをすれば、日々の掃除作業は軽減できることも事実。積極的に選ぶ必要はなくとも搭載されていれば便利な機能です。

・人感センサー機能
これも色んなメーカーが搭載している機能です。最近だと人だけでなく部屋の構造等も自動認識する機種まであるそうですね。部屋の温度ムラや人の体温等を元にエアコンを効率よく稼働させるため、省エネ効果が高いようです。一方でこの機能により真夏の留守中にエアコンの効きが悪くなる、といった弊害も発生し得ます。ペットを飼われている方は一考を要する機能です。

・リモコンの違い
誰も注目しないのですが案外使い勝手に影響するのがこれ。「ボタン操作してもなかなか反応しない」機種は結構なフラストレーションです。赤外線の送信部が多いリモコンは割とオススメです。それと、高機能なエアコンは双方向式のリモコンを採用していたりします。見える情報量が違ったりするんですよね。なお、スマートリモコンを併用しようと考えている方は赤外線式のリモコンを採用している機種をおすすめします。(殆どがそうですが…。)

6.まとめ

今回は生活に必須と思われる家電について、その機能面を色々見てきましたがいかがでしょうか。本当ならオススメ機種なんかも紹介したいのですが、物量が大きくなりすぎるので見送っています。

困ったことに白物家電のレビューは比較レビューではないことが多く、どちらかというと家電購入は知識と機能の必要性を冷静に判断できるかどうかが良い製品を選ぶ際に必要となります。

今回の記事をご参考頂ければある程度の方向感は見えるかな、と思いますので、是非ご参考頂ければと思います。

7.関連リンク

新生活の家電選び~白物家電を上手に選ぼう~【中編】
新生活の家電選び~白物家電を上手に選ぼう~【後編】

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コメント

  1. 匿名 より:

    電子レンジは多機能なものを買わない方がいい。テスコム公式の低温コンベクションオーブンと電子レンジだけの機能の1~1.5万円程度の2台持ちをオススメする。あわせて2.5~3万円ぐらいで買えて5万円以上する高級電子レンジよりかゆいところに手が届く。

    • ひつじ より:

      コメントありがとうございます!確かにスペースが許すなら別に持つほうが利便性は高い気がしますね…。テスコムの低温コンベクションは発売時非常に気になりました…。すばやきを買っていなかったら導入してたかも…。

  2. 匿名 より:

    自分は電子レンジ シャープのダイヤルのにしました 何も考えなくていい 安いしね
    オーブンは高級機を買いましたがたまにチルドピザ焼くくらいなので安物でよかったな
    オーブンレンジはオーブンが冷めてからじゃないとレンジ使えない、、、らしい
    冷蔵庫は冷凍庫が広いタイプの方が便利な気がします

    • ひつじ より:

      コメントありがとうございます!シャープのダイヤル式は昔からある定番製品ですよね。使い勝手がいいからこそ長らくあの形のまま存在するんだろうなーと。使いやすさはダントツだと思います。

      オーブンレンジは…。そうなんです。冷めないと使えない。しかも鉄板入れたままレンジを使うわけにも行かないので意外と合体している利便性が無いと言えば無いんですよねえ…。

      独り身だと冷凍庫が大きいと重宝しますよね!なんでも冷凍してしまう癖が付きますが。笑

  3. じん より:

    面白い記事ですね。まとめるのが大変かと思いますが後編も楽しみです。
    昨年、エアコンを2台買い換えましたが、自動掃除機能のない機種を選びました。
    その方が価格が安いということもありますが、
    結局のところ可動部分が少ない機種の方が壊れにくいかな、という考えです。
    自動掃除機能が付いている機種って、
    万が一その部分が故障しても冷暖房は問題なく使えるんですかね?

    • ひつじ より:

      コメントありがとうございます!面白いと言って頂けて嬉しいです!
      基本的に自分の脳内をベースにしているので、ひたすら書き上げて怪しいところだけ正誤確認してます。笑

      エアコンは自動掃除機能が無くても全然いいと思うんですよね。家電としても付き合いが長くなりやすいものですし、自動掃除されたダストボックスとかはどうせ掃除するわけですし。

      自動掃除機能がついているハイテクなエアコンは不調になったらエラーをすぐに検知して使えなくなる、なんてことはありそうですね…。(私はこわれた経験がないのでなんとも言えないですが…。)