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ドローンシミュレーター GlobeXplore - 全世界の実際の風景を自在に飛び回れる、夢のようなドローンシミュレーター!

GlobeXplore
こんにちは、natsukiです。全世界の実際の地形を自由自在に飛び回ることができる!まさに夢のようなFPVドローンシミュレーター「GlobeXplore」を紹介します。これは、本当にすごい。もう、私もこのところ、毎晩世界を飛び明かしています。現実の日本のドローン事情は、ともかく規制が非合理的で運営もずさんでと、何かとゲンナリさせられ続けていますが、シミュレーターの中なら関係無し!正直、私個人としても、昨年来のあまりに理不尽な情勢にドローン熱が冷め気味だったところ、このシミュレーターに出会って再び気持ちが滾ってきています。「空を自由に飛びたいな♪」、そんなシンプルな望みに、ストレートに応えてくれるソフトです。

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1.GlobeXplore ― 概要と魅力

プレイ動画

このGlobeXploreの魅力は、プレイ動画を見ていただければ一目瞭然かと思います。なお、かなりカクつきが出ているのはキャプチャの問題で、実際のプレイはRyzen 7 6800Uを積むLenovo YOGA 770で、FHD解像度なら余裕、2,880×1,800だとややカクつくくらいです。キャプチャするなら、外部GPUが欲しいですね。

スクリーンショット

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Googleのデータで、全世界どこでも自在に飛行

GlobeXploreは、Googleが提供するマップの3Dデータを利用することで、全世界どこでも、実際の地形を飛び回ることが可能なシミュレーターです。いや、もう、最高!このGoogleのデータは一般に公開されているもので、例えば公式のツールである「Google Earth Studio」を使えば、誰でも空撮映像を作成できます。もちろん、Google Earth Studioの場合は、映像作成のために様々なパラメーターを設定するわけです。もっとも、そのために、GlobeXploreもGoogleの規約に拘束される面はあり、規約の改定などが行われた場合には、影響を受ける可能性があります。

Machu-Picchu
Googleが3Dデータを提供していない地形は、最低限の標高の起伏があるだけで、建造物や細かい地形はペッタンコの平面になります。現状、西側先進国の人口稠密地帯は比較的データが整っているものの、田舎に行くと厳しい。開発途上国だと都市部でもほぼダメ。もちろん、中国は絶望的です。というわけで、上の画像のようにマチュピチュはテクスチャだけで、周囲の山岳もかなりいい加減。ギザの三大ピラミッドは、クフ王とカフラー王のピラミッドは申し訳程度の立体になっているものの、メンカウラー王のピラミッドやスフィンクスなどは、周辺建造物や「千の塔の都」と呼ばれたカイロ市街も含めて平面です。

fuji-tv
逆にアメリカ合衆国、西ヨーロッパ、日本などの、そこそこ人口が集中している地域は、データが充実しているので、相当に飛ばしがいがあります。例えば、お台場付近は、しっかり吹き抜けまで描写されているフジテレビ本社ビル、パワーループ(宙返り)の練習に最適な東京ベイコート倶楽部、橋梁が絡み合う水路などがあるため、シミュレーターとしての練習にお勧めです。

ちなみに、GlobeXploreは、Googleのデータをリアルタイムで読み込んで飛び回るため、回線速度が遅いと、背景の読み込みが間に合わなくなります。私の場合、マンション住まいのため、無線Wi-Fiで下り40~70Mbpsくらいなんですが、これだと、おおむね飛行には支障ないものの、遠景や、急旋回したときの視界でちょいちょい読み込みが間に合わないときもあります。もちろん、飛ぶ場所によって大きく異なり、私の環境では、大きな建造物の少ないお台場くらいなら余裕ですが、高層建築が多くてテクスチャも細かいニューヨークのマンハッタン島とかだと、快適な飛行は厳しかったりします。

2.使用方法

インディーズソフトです

大前提として、このソフトはいわゆる「インディーズソフト」であり、現在進行形でブラッシュアップを重ねているものです。従って、記事執筆現在では、何かと不便な点があったり、バグが散見される状態です。一方、バグフィックスや新機能の追加、ユーザビリティの向上は、非常に精力的に行われています。

また、そもそもが「FPVドローン」という、各自で機体整備や機体そのものの作成、ソフトウェアの調整といったことを行うのが大前提のジャンルなので、どんなにソフト側が充実しても、FPVドローンに関する技能や知識と、それに基づくカスタマイズは必要です。GlobeXploreは、FPVドローンシミュレーターとしてはシンプルな構成で比較的扱いやすいソフトですが、FPVドローン未経験者にとっては、何かとハードルが高い部分があるということはご承知おきください。

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導入

itch
GlobeXploreは、インディーズゲームを中心としたソフト販売サイト「itch.io」で販売中です。WindowsとMacに対応します。購入後、登録メールアドレスにダウンロードページのリンクが送られてくるので、最新バージョンをダウンロードしましょう。

GlobeXplore FPV Simulator:itch.io

後は、ダウンロードされた実行ファイルを起動するだけ。一般に広く出回っているソフトではないため、初回起動時は警告が出ると思いますが、強行します。

FPVドローン用の操縦機(プロポ)と、それに関する知識は必要

jumper
操縦には、ドローン用の操縦機、いわゆる「プロポ」が必要です。一般的なゲーム用のジョイパッドと本格的なプロポでは、スティックの感度がまったく異なります。GlobeXploreは、自由自在な飛行が可能な一方、非常に繊細な操作が要求されるため、一般的なゲーム用のジョイパッドでの操作は困難だと思ってください。

jumper_setting
また、そのような本格的なプロポは、これまた買って箱出しですぐ使えるようなものではなく、自分で適切に設定をしてやる必要があります。私は「Jumper T8SG V2 plus」というプロポをつないで使っていますが、実際、プロポにデフォルトで入っていたパソコンシミュレーター用の設定だと、私の環境ではスティックの中央位置がずれてまともに操縦できない現象が発生したため(他のドローンシミュレーターでは問題無く使えていた)、試行錯誤しつつGlobeXplore専用の設定を練り込む必要がありました。なお、ソフト側での調整機能も開発中とのことです。

ソフトの操作方法

キーボードでの操作方法は、

メニューを開く:ESC
ドローンのリセット:R
ドローンをホームに戻す:H
設定を開く:S

です。設定はメニューからも開けるし、移動は座標で行うのが手っ取り早いので、とりあえず、メニュー呼び出しの「ESC」と、クラッシュしたときのリカバリの「R」を覚えておけばよいでしょう。この他、後述のGoogleマップからの座標取得のために、ウインドウ切り替えのショートカット(Windowsなら「Alt+Tab」)は多用します。

プロポやカメラアングルの設定

setting
記事執筆現在のバージョンでは、操縦に関する設定項目はご覧の通りです。シミュレーターとして基本的な設定項目は抑えられていますが、かなりシンプルでもあります。とりあえず飛ぶために、カメラ角度と、プロポのスティックの対応を設定します。先に触れたように、実は私の場合は、デフォルトではスティックの中央がずれる現象が発生したため、この画面を見ながらプロポ側の設定をいじって調整しました。ある程度慣れてきたら、レートも調整していくとよいでしょう。今後、さらに機能を実装予定とのことです。

Googleマップから座標を拾って移動

menu
目的地への移動は、メニュー画面に座標を入力して行います。

googlemap
座標取得は、Googleマップ上で右クリックすると、コンテキストメニューに座標が表示され、これをクリックするとクリップボードに座標がコピーされるので、この方法が手っ取り早いかと思います。あとは、GlobeXploreのメニュー画面にペーストするだけ。

このように、GoogleマップとGlobeXploreの切り替えは頻繁に必要なので、ウインドウ切り替えショートカットキーである「Alt+Tab」(Windowsの場合)は必ず覚えておきましょう。

操縦はアクロモード

paris
操縦は「アクロモード」のみになります。「アクロモード」とは、平衡センサーなどの操縦補助が無い操縦モードで、だからこそ宙返りもひねり込みも、まさに自由自在に大空を飛び回ることが可能です。その一方、相応の操縦技術が要ります。初見の人は、まずまともに飛ばすことすら難しいでしょう。もちろん、GlobeXploreは「シミュレーター」なので、これで操縦技術を鍛えていけばいいんです。GlobeXploreならば、首相官邸であろうが米軍基地であろうが、クラッシュし放題ですから(笑)。

3.「#GlobeXploreContest」開催!

https://platform.twitter.com/widgets.js

6/15まで、Twitte上でこのGlobeXploreを使用した撮影コンテストが開催されていました。撮影コンテストといっても、要は、それぞれ撮影したものをTwitterに載せて見せ合おうという簡単なもの。投稿動画を見て、知られざる名所を探してみるのもいいですね。

4.販路と価格

GlobeXploreは、WindowsとMacに対応したシミュレーションソフトで、上述のようにソフト販売サイト「itch.io」で販売中です。価格は、記事執筆現在5ドルからで、サイトの性質上、ソフトを応援したい場合はより多く支払うこともできます。ということで、支払い項目は任意に入力可能ですが、デフォルトで5ドル以上の数値が入っている場合もあるのでご注意ください。もちろん、支援したい場合には気持ちに応じて入力してください。

このシミュレーターは、実際の地形を飛ぶことで、「空を自由に飛び回る」という単純な喜びをあらためて実感させてくれるものです。このシミュレーターや、あるいはキャプチャ映像を通じて、より多くの人にドローンの可能性と魅力を知ってもらえればと願います。

5.関連リンク

GlobeXplore FPV Simulator:itch.io
法令遵守でドローンを楽しむ:ウインタブのドローン関連記事

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コメント

  1. 匿名 より:

    これ興味があります。
    初心者向けの今でも買えるプロポで何かおすすめありますか?

    • natsuki より:

      FPVドローンの世界にようこそ!

      最近のプロポについては、私自身が持っていないので、情報のみからの判断になりますが
      ・Amazonで入手可能
      ・技適取得済みで、通常のプロポとしても合法で使える(シミュレーター用に有線接続で使うだけなら技適は関係無いが)
      の条件だと、現在、安価で入手しやすいのは、以下の3機種かと思います。Amazonで売っているとはいえ、マーケットプレイスで複数の出品者がおり、価格や納期などもまちまちなので、よく比較してください。

      1.BETAFPV Literadio 2 SE
      ドローンプロポ最安値品。実売6,000円台~7,000円台。ただし、各種設定ができないので、GlobeXploreで使うなら、何らかの相性問題が発生すると詰みます。なので、GlobeXploreで使えるかは環境次第で、賭けです。あまりお勧めできません。

      2.JUMPER T-LITE V2
      まっとうに設定などができるドローンプロポの実質最安値品。実売約11,000円台~13,000円程度。これが、現在手に入れやすいプロポだと、最安値でしょう。シミュレーター用としても、通常のFPVドローン用としても、とりあえず十分な機能があります。
      プロトコル(電波形式)が「ELRS」と「JP4IN1」の2種類ありますが、「ELRS」の方が新しい電波形式なので、これからはじめるなら「ELRS」、古い機体を飛ばす機会があるなら汎用性の高い「JP4IN1」。自分の手持ちor持つ予定のドローンの電波形式に合わせてください。
      最大の悩みどころは、もう一息出せば、下記のアップグレード版JUMPER T-Proが買えてしまうところ。

      3.JUMPER T-Pro
      上記JUMPER T-LITE V2のアップグレード版。実売約16,000円台~17,000円台。電波形式については、上記の通り。全般的に、いろいろアップグレードしているので、JUMPER T-LITE V2との価格差は悩ましいところです。
      電波形式については、JUMPER T-LITE V2と同じです。

      ということで、JUMPER T-LITE V2か、JUMPER T-Proになるかと思います。1万円台になってしまうのは、ドローン用プロポとしてはやむを得ないところですね。
      マイナーなものだと他にもあるかもしれませんが、JUMPER T-LITE V2とJUMPER T-Proは、いずれも人気機種のため、ネット上に実際に使っている人の情報が豊富にあるというのも大きな利点です。参考にしていただければと思います。

  2. 熱川洋一 より:

    勉強させて頂いてお有ります。
    ところで、最近時間によって景色が現れずいわゆる「大海原」的な地面のみの表示となることがあります。
    なにか、対応策はあるのでしょうか?
    ご教示いただければ幸いです。
    備考:1.2.11WINzipを使っています。

    • natsuki より:

      どうやら、Google側の仕様変更に伴う不具合のようです。
      公式TwitterやDiscord等でも告知されていますが、開発側も認識して、現在改善に取り組んでいるようです。
      ひとまず、公式Twitterなどで更新が来るのを待つしかないですね。