中華スマホのカメラって本当にダメなのか撮り比べしてみた(壁)

中華スマホのカメラって本当にダメなの?
こんにちは、壁です。今回はちょっと趣を変えまして、中華スマホのカメラって本当にダメなのかを検証してみたいと思います。『スペックシートの割には大したことない』と、書かれることの多い中華スマホですが、本当に大したことないのか?そこで、ミドルクラスのスマホを3台、ハイエンド機を1台用意して撮り比べしてみました。

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今回用意したのはUlefone T1、ASUS Zenfone 3 ZE520KL、Xperia XA1 Ultra、Huawei Mate 9の4台に参考用として『2014年当時のハイエンドで今ではミドルクラス』なXperia Z3 SO-01Gの1台、計5台で撮り比べをしてみました。5台のうち4台がソニー製イメージセンサーを採用、Ulefone T1だけサムスン製イメージセンサーというすごいアウェー感の漂う中検証していきたいと思います。条件はフェアに撮影モードはフルオート。リサイズ、ナンバー隠し以外の加工は行っておりません。

1.Ulefone T1

Ulefone T1に関してのレビューはウィンタブでも、ひらちょんさんかのあゆさんが実施してますので割愛します。で、カメラのスペックについてですが、16MPのプライマリセンサーに5MPのセカンダリセンサーの組み合わせ。冒頭にも書いた通り、サムスン製イメージセンサー『ISOCELL』を採用しています。

さて、このデュアルセンサーがどのように働くかと言うと……実はボケ処理以外では全く働いていませんw 疑似的光学ズーム機能もナシ。というわけで、事実上のシングルセンサー機と言っても差し支えありません。16MPのシングルセンサーとなるとZenfone 3が競合機となると思いますが、果たしてどうか?

まずは風景から。

Ulefone T1の画像
色合いは悪くありません。ピクセル等倍にすると木々のディテールが完全に潰れてしまってたりグラデーションが甘いのが分かりますが、パッと見では分かりにくいです。水田に植えてある稲の描写も悪くありません。

次に夜の港で撮った愛車。

Ulefone T1の画像
実際の見た目とは程遠いですが、描写自体は悪くありません。ISO感度は1371となんかビミョーな数値。他の4機種と比べると明らかに画質は落ちてます。ノイズがそんなに酷くないのが救いか。ヘッドライトの描写は意外なことに完全に真っ白になってませんでした。撮影時はフォーカスが決まるのに結構迷いがありました。

最後は料理。

Ulefone T1の画像
デヴの朝食w

うーん、ちょっとメシマズな感じかな。ディテール、色合いは悪くないんですけどね。もっとメシマズに見えたのがコチラ。

Ulefone T1の画像
トーストがマズそう。小倉あんの描写がすごく甘いです。他もなんかガバガバですなぁ。

うーむ、これはよろしくない。風景はいいけど、料理はメシマス傾向なのでメシテロには向いてない、夜間撮影もフォーカスとホワイトバランスに迷いがあり、ちょっと撮りづらいといったところです。中華スマホにあるZSD(ゼロ・シャッター・ディレイ)は本機にもありますが、コレ使うとホントにフォーカスガバガバになるので、使うのはオススメできません。

これを踏まえた上で、他の機種を見ていきましょう。

2.Zenfone 3 ZE520KL

Ulefone T1のライバルとなる本命中の本命。もはや説明は不要な今でも売れているASUSのスマホ。イメージセンサーの画素数も16MPと同じですが、こちらはソニー製イメージセンサーを採用しています。近距離撮影の役に立つレーザーAF、光学式手振れ補正と撮影サポート機能が充実しています。

では、同じように風景から見てみましょう。

Zenfone 3(ZE520KL)の画像
はい、くっきりディテールが出てくるようになりました。遠いところの描写は明らかにコチラが上ですね。

Zenfone 3(ZE520KL)の画像
夜間撮影においては感度が2090まで上がり、それに伴い左右の上の方のノイズが目立ってしまいました。後で気付いたのですがオートHDR機能が働いている状態で撮ってました。これをオフの状態で撮るとまた変わるかも。見たままの色合いはT1よりこちらの方が近い描写です。

Zenfone 3(ZE520KL)の画像
料理はおいしそうに撮れてます。ホワイトバランスが暴れることなく、安定して撮ることができました。これぐらいの距離感だとレーザーAFがビシっと働いてくれるので、フォーカスがピッタリ決まります。

T1とは16MP同士とは言え、ここまで違いが出るとは思ってませんでした。Zenfoneシリーズは新世代5シリーズの足音が聞こえてきてますが、Zenfone 3でも全く不足ない性能を持っていることに改めて気付きました。

3.Xperia XA1 Ultra

日本国内には投入されていないXperiaです。T1と同様のCPU、Media-Tek Helio P20を積むミドルクラスファブレットなのにも関わらず、イメージセンサーに上位機種のXperia XZと同じモノを採用しています。レンズや画像処理エンジンなどに違いが設けられています。また、XZ1などに採用されている光学式手振れ補正、レーザーAFは不採用です。手振れ補正に関しては電子式となります。

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Xperia XA1 Ultraの画像
上2つと比べると、広角レンズを採用しているのがわかりますね。ワイド感のある写真が撮れます。ディテールはZenfone 3よりくっきり。ただ、ちょっと暗め?どんより感がありますね。

Xperia XA1 Ultraの画像
夜間に強いXperiaらしいと言えばらしいのですが、このXA1 Ultraは場合によっては「夜景」ではなく「低照度」という判定をしてしまうこともあり、この辺りがクセモノです。

Xperia XA1 Ultraの画像
広角レンズの採用で、こういう大き目のプレートの料理もフレームに収めることができるのはいいですね。Z3で散々コケにされたメシマズカメラの汚名は挽回したと言えるでしょう。

ハイエンド機譲りのイメージセンサーで、ことカメラに関してはT1より一味も二味も違います。ソニー自身が「スーパーミッドレンジ」というだけありますね。最新型のXA2 Ultraは4K動画撮影に対応したりと進化を続けています。個人的にはXperiaはハイエンドよりもミッドレンジの方が面白かったりしますw

4.Xperia Z3 SO-01G

2014年のハイエンドも今ではミドルレンジ並みの性能…ということでエントリー。イメージセンサーの解像度は20.3MPあるものの、『プレミアムおまかせモード』だと8MPに固定…ちょっとアンフェアか?と思いますが…。

Xperia Z3 SO-01Gの画像
あれ?やけにくっきりしてていいぞw 20MPから8MPにすることでディテールがきゅっと締まり、逆に余裕が出てきたって感じですかね。フル解像度もいいけど、こういう使い方もあるよというお手本みたいです。

Xperia Z3 SO-01Gの画像
ヘッドライトの描写は甘くなってしまいましたが、全体的にはノイズも少なくキレイに撮れてます。ただ、妙に金ピカに見えてしまい、実際の見たままからは程遠いですね…。

Xperia Z3 SO-01Gの画像
うーん、現行機種と比べるとちょっとメシマズな色合い。ここはT1といい勝負。一応、『プレミアムおまかせモード』はこれでも「料理」の判定。流石にこの辺りには現行機種との差を感じましたね。

久しぶりにZ3を使ってみましたが、XA1 Ultraと比べると進化の具合がよく分かります。特に料理の写真なんかは現行の方が美味しそうに見えますね。

5.Huawei Mate 9

ライカブランドを引っ提げて登場したファーウェイのフラッグシップモデル。さすがにMate 9にT1をぶつけるのはアンフェアでしょうが、デュアルレンズ構成のスマホが手元にコレしかないんですw まぁデュアルレンズのお手本…といいましょうか。

デュアルレンズの構成はT1と異なり12MPのカラーセンサーに20MPのモノクロセンサーの組み合わせ。Ulefoneでは上位機種のGemini Proと同じような構成です。

さてさて…。

Huawei Mate 9の画像
モノクロセンサーのおかげか色の表現が豊かに見えます。木々の色合いや土手に生えている草なんかもしっかりと表現してできてます。

Huawei Mate 9の画像
真価が分かるのがコレ。暗いように感じますが、実際の見た目に近いのはこちらです。ヘッドライトのリフレクターの表現もこの機種だけできてます。ナトリウムランプの色を一番よく表現できていると思います。

Huawei Mate 9の画像
ああ、見てたらお腹すいてきた…。ちょっとコメダ行ってくる!!

と言いたくなるぐらい美味しそうに撮れてます。Z3だと野菜の色の表現で失敗してしまっているのがよく分かると思います。

6.まとめ

以上、比べてみましたが、一言で言うなら「値段なりの相応の実力」です。

というのもUlefone T1はBanngoodで22,890円(平成30年4月13日現在)で販売されており、今回の4機種の中で値段が近いのはZenfone 3の37,584円(ASUS直販サイトでの価格)と、この時点で約1.5万円の開きがあります。

じゃあ、これでZenfone 3を買うかというと悩ましいところで、カメラ以外だとCPUは互角でもRAMとストレージはダブルスコアでT1の圧勝となってしまっており非常に悩ましいですw 大手メーカーは独自にUIを作ってたりしてますが、T1のカメラアプリはMedia-Tek純正。そう、カメラにはコストをかけてないのです。ゆえに「値段なりの相応の実力」です。あの画質でZenfone 3並みの値段ならボッタクリと思っちゃうかもしれませんねw

では、本当に「ダメなカメラ」かと言えば、そうではありません。「撮りたい時にサッと取り出してサクっと撮る」

スマホカメラに求められる性能は十分ありますから、「使えるカメラ」です。最後にUlefone T1で撮った桜(伊豆の踊子…1月下旬から2月中旬にかけて咲く桜)で締めて終わろうと思います。長々とお付き合いくださいまして、ありがとうございました。

中華スマホのカメラって本当にダメなの?

Comment

  1. より:

    Huawei Mate 9の車の画は明確に違いが分かるいい例ですね、魅力を感じます。

    他はオート機能の撮影条件判定に揺れがあるのでしょうけれど
    ブラインドテストしても閲覧者の好みで評価が分かれそう≒大した差がない印象です。
    ちょっとWB設定いじるだけで全体的な画作り変わりますし、そもそもAWBへの
    信頼もどこまで置くものか…。

    私が過去にコメントで書いた中華スマホのカメラが劣ると感じたシーンは
    夕焼け空のグラデーションでした。
    1.Sony NEX-5R APS-C
    2.SH-04F
    3.SH-02H
    4.Ulefone Armor 2
    その時に持っていた端末で撮り比べして、肉眼に近い順で並べると上の順でした。
    特に4は「うわぁ・・・」と声が出てしまうもので、過去に使用していたBe Touch3の
    傾向と一緒だなー進化ないなーと思ったものです。
    もちろんその時の設定はオートなので、最良設定を適用すれば良い画も得られたの
    でしょうが、それをユーザー負荷を掛けずスマートにやってくれないと、スマートフォンのカメラとして
    価値はありませんからね。

    本当にカメラは難しく、面白いですね。(オチなし)

    • より:

      Ulefone T1の場合、たぶんArmor 2も同様だと思いますが、マニュアルモードでの設定項目にフォーカス、シャッタースピードがないのでどうしようもないんですね。ホワイトバランスと露出の調整でお茶を濁すぐらいしかできないので、この辺をなんとかして欲しいです。

  2. あるえふ より:

    ELE Phone S7 と 日本用チューニングながらもカメラはそれなり感の goo 07+ と他の国内機を使った感触では、ハード的な性能よりもソフト的な補正にそこまで力を入れていない点がいまいち感の原因のように思います。
    (もしくは「ハード的にコレだけ良いの積んであるんだから、あとはそちらの性能にお任せ」の考え方なのかも。)

    日本市場向けに力を入れていたメーカーは当初からカメラの性能や撮影映像にかなりの労力をかけていたように思います。
    htc とか HUAWEI とか。前者は最高画質より暗い環境でもきれいな映像撮れるようにチューニングしたり補正したり、後者はハード的にも性能高めとかやはり補正にかなり気を配っていたりと。

    それらとまた違った感じなのが iPhone シリーズ。
    当初はカメラ性能自体にそこまで気を使ってなかったし撮影画像もそれなりだったのが、カメラのハード的性能にもこだわるようになってからはAndroid系メーカーの目指す「きれいに」と言うよりは「見たとおりの情景をそのまま残す」ような、どんな光の加減でも「その時のそのもの」感があります。

    そんなこんなで未だに古い機体も「あの撮像感が切り捨てられずに」と未だに残ってたりたまに使ってたりと・・・ GL07S とか HTL21 とか LGV31 とか L-03C とか・・・。

    • より:

      記事にはしてませんが、ISOCELL同士だとどんなもんだろうと思って、ZTE AXON 7でも撮ってみたんですけど、チューニングというか投資って大事なんだなと思いましたw
      ただ、それを含めての端末の『味』だと思います。
      確かにUlefone t1で撮った写真は細かい描写がホントにイマイチですけど、それを許せてしまう何かがありますよねw

    • より:

      Apple端末はAndroid勢と違ってハードウェア御指定なのでセンサーの性能を
      カリカリに引き出すための実装が出来ているんですよね。

      Androidではハードウェアに自由度がある分、低レベル(よりハードに近い)な
      命令を叩けず、折角高性能なセンサーを採用していてもフルに発揮できない。
      その点を、端末メーカー謹製プリインのカメラアプリがどこまでセンサーに
      特化した実装を頑張るかで、最終的な実力が決まるという構造になっています。

      新機種を次々繰り出す端末メーカーは、その点において何処まで力を
      入れているのか不安になってしまいますね。
      特にカメラの売り文句にセンサーの性能を全面に出すだけ、とか。

      中華スマホがその辺りに注力し始めたら、、、本格的に楽しくなってくるのですが。

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