MSIが14インチのモバイルノート「Summit B14」を発売します。MSIの新しいビジネスノートブランド「Summit」については9月にグローバルで新製品発表会が開催され、その時の模様は記事として掲載済みです。
MSIがロゴを一新!第11世代Core プロセッサー搭載のハイエンドビジネスノート「Summit」も発表
この際、Summitには全部で4つの製品が存在することが明らかとなっています。
これですね。「Summit B」と「Summit E」で、それぞれ14インチ版と15.6インチ版があります。4モデルすべてが同時発売されるわけではなく、先行して今回ご紹介する「Summit B14」のみが日本発売となりました。ハイスペックながら外部GPUを搭載しない、よりビジネスマン向けのモバイルノートです。
1.スペック
Summit-B14-A11M-765JP | |
OS | Windows 10 Home |
CPU | Intel Core i7-1165G7 |
外部GPU | なし |
RAM | 16GB(最大32GB) |
ストレージ | 512GB M.2 NVMe SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 14インチ(1,920×1,080)sRGB相当 |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.1 |
入出力 | USB Type-C(Thunderbolt 4)、USB 3.2 Gen2 × 2、HDMI、microSDカードリーダー、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(92万画素) |
バッテリー | 52Whr/4,600mAh(10時間) |
サイズ | 319 × 219 × 16.9 mm |
重量 | 1.3 kg |
こちらが国内発売されるB14のスペックです。MSIは時期をずらしてスペック違いのバリエーションモデルを追加することが多いですが、11月3日現在発売が明らかになっているのはこちらの「Summit-B14-A11M-765JP」という型番のモデルのみです。
OSはHome版、CPUは第11世代(Tiger Lake)のCore i7-1165G7が搭載されます。Summit EシリーズにはGeForce GTXの搭載もあるようですが、このB14は外部GPUを搭載せず、しかし内蔵GPUがIris Xeとなります。Iris Xeのグラフィック性能はウインタブではまだテストできていませんが、第10世代の内蔵GPUよりもかなりパワーアップしているようなので、ビジネスノートであればGeForceを搭載するまでもないのかな、と思います。
RAMは16GBで、MSI指定販売店で最大32GBまで増設が可能です。また、ストレージについては512GB M.2 NMVe SSDとなっています。ストレージの空きスロットについては情報がなく、おそらく「換装」は可能で、「増設」はできないと思われます。
ディスプレイは14インチのFHD解像度、ノングレア(非光沢)タイプで、これまでのウインタブの実機レビュー経験上、ほぼ間違いなくIPS相当の液晶が使われていると思います。また、このディスプレイは「sRGB対応」という説明がありましたので、発色にも優れています。
通信まわりではWi-Fi6に対応し、入出力ポートもThunderbolt 4の採用を始め、USBポートは高規格です。従来のPrestigeシリーズたModernシリーズの14インチはUSB Type-Aポートが2.0規格だったりしたので、この点は大きな改善と言えるでしょう。
サイズは14インチノートとして十分コンパクトと言えますが、Modern 14(B4M/B10R)とほぼ同サイズです。重量も1.3 kgありますので、モバイルノートとしては特に軽量なほうではありません。
2.筐体
ベゼルが細く、筐体色もあいまって、精悍なイメージです。また、下部ベゼルにはMSIの新しいロゴが配されます。
筐体色は「インクブラック」です。その名の通り「漆黒」ですね。筐体素材はアルミ合金で、ミルスペック(MIL-STD 810G、米国国防総省物資調達基準)準拠の堅牢性があります。天板のMSIロゴはゴールドで、新しいものになりました。
キーボードです。この画像では英語配列になっていますが、日本仕様は「シングルカラーバックライト内蔵テンキーレス日本語キーボード」となります。キーピッチは開示されていませんが、Prestige 14が約19 mmだったので、それと同サイズと思われます。また、キーストロークは約1.5 mmと開示されています。タッチパッド内には指紋センサーも備えています。
底面はちょっとおもしろいデザインの通気口があります。このデザインもPrestige 14やModern 14(B4M/B10R)と同じです。
この筐体はヒンジを180度開口可能で、MSIの説明によれば「F12キーを押すと画面が反転する」ということなので、テーブルなどを挟んで向かい合わせに打ち合わせする際などには便利に使えそうです。
3.価格など
MSI Summit B14は11月12日の発売予定で、価格は税込み177,000円程度、と発表されています。また、この価格にはOffice Home&Business 2019を含んでいます。Officeつき、ということを考慮すれば妥当な価格と言えるでしょう。
高性能なゲーミングPCで定評のあるMSI、最近はクリエイター向けPCにも力を入れていますが、ここに来て「ビジネスど真ん中」な製品ブランド「Summit」を投入してきました。Iris Xeの性能にかなり期待ができますので、個人的にはビジネスノートとしてかなりハードな使い方(複雑なマクロやリッチなプレゼン資料の作成など)にも対応できると思います。デザインも「ガチ」な印象なので、これを使うと「仕事ができそうに見える」かも?
4.関連リンク
Summit B14 A11:MSI公式サイト