
LenovoのノートPC「Lenovo Yoga Pro 7a Gen 11(15型AMD)」をご紹介します。この製品は2026年春に発売された「Yoga Pro 7i Gen 11 Aura Edition(15.3, Intel)」のAMD版で、最近発売された製品ではあるのですが、プレスリリースなどは出ておらず、正確な発売日が不明です (すみません…)。Yogaシリーズの中でもトップレベルの性能を備えた製品です。
1. スペック表
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| OS | Windows 11 Home/Pro |
| CPU | AMD Ryzen AI Max+ 388 |
| 外部GPU | なし |
| RAM | 32GB/64GB/128GB (LPDDR5X-8000MT/s, オンボード) |
| ストレージ | 512GB/1TB SSD (M.2 2242 PCIe-NVMe Gen4) |
| ディスプレイ | 15.3インチOLED (2,560✕1,600) 165Hz |
| 無線通信 | Wi-Fi 7、Bluetooth |
| ポート類 | USB4 Type-C (映像/PD対応)×2 USB 3.2 Gen2 Type-A✕2 HDMI、SDカードリーダー オーディオジャック |
| カメラ | Webカメラ (500万画素) 顔認証対応 |
| バッテリー | 84 Wh |
| サイズ | 347✕242✕16.7mm |
| 重量 | 1.69kg |
2. OS/CPU/RAM/SSD
Yoga Pro 7a Gen 11(15型AMD)は注文時にシステム構成のカスタマイズが可能です。OSはWindows 11 HomeとProを選べ、CPUはAMD Ryzen AI Max+ 388です。

これはPassmarkが公表しているベンチマークスコアです。Intel Core Ultraシリーズ3 (Panther Lake)の上位型番との比較ではCPU性能に大差はありませんね。しかし、問題なのは「内蔵GPUの性能」です。Ryzen AI Max+シリーズは内蔵GPUにRadeon 8060Sという非常に高性能なものを採用しており、Core Ultra X7/X9もまたArc B390という非常に高性能なGPUを内蔵しています。ウインタブではCore Ultra X7搭載機のレビューを数回やっていて、Arc B390の実力は確認できていますが、Ryzen AI Max+シリーズを搭載する製品のレビュー経験はありません。そのため「どちらの内蔵GPUの性能が上なのか」という点についてコメントが難しいです。
ということで、AI (Gemini)の意見を聞いてみました。
インテルの最新プロセッサー「Core Ultra X7/X9(Panther Lake)」シリーズも内蔵グラフィック(Arc B390)を大幅に強化してきていますが、グラフィックの絶対的なパフォーマンスにおいては「Ryzen AI Max+ 388」が明確に上回ると見られます。
その理由は、Ryzen AI Max+ 388(Radeon 8060S)が40CUという単体GPUレベルの巨大な描画コアと、256-bitの広帯域メモリ構造を備えているためです。特に、高いTDP(電力)をかけて高解像度ゲームや重い動画編集、ローカルAI処理などを行う「高負荷環境」においては、内蔵グラフィックの枠を超えた確固たるアドバンテージを発揮します。
このように、内蔵GPUの性能についてAIは「Ryzen AI Max+ 388」に軍配を上げました (結構強めに言ってますよね)。ただ、この製品のIntel版「Yoga Pro 7i Gen 11 Aura Edition」は外部GPUのGeForce RTX 5050/5060を搭載しています (CPUはCore Ultra 7 356H/Core Ultra 9 386H)。この場合のグラフィック性能の違いについてもAI (Gemini)に聞いてみました。
この2つは単純なGPU比較ではなく、「外部GPU搭載機」と「高性能統合型(iGPU)機」というシステム構造の違いとして捉える必要があります。
重い3Dゲームや専用VRAMを要求するグラフィック処理では、独立GPUを持つ「Core Ultra 7 + RTX 5050」に軍配が上がります。一方で、「Ryzen AI Max+ 388」は単体GPUを載せないことで、高い省電力性や静音性、そして巨大なメインメモリ(最大128GB等)をVRAMとして丸ごと活用できる広大なメモリ空間を実現します。ゲーム重視ならIntel+RTX構成、持ちやすさ・バッテリー・大規模なAI処理や動画編集を重視するならRyzen構成、という選び分けになります。
ということで、「絶対的なグラフィック性能」ではIntel版が上、省電力性や静音性なども踏まえるとAMD版にもメリットあり、ということになりそうです。また、製品価格についてもGeForceを搭載するIntel版よりもAMD版のほうが安い、という点も見逃せません。
Ryzen AI Maxシリーズ、Core Ultraシリーズ3の概要及び型番一覧についてはこちらをご参照ください
ノートPC用CPU一覧 - Ryzen AI Maxシリーズ、Ryzen AI 300シリーズ、Ryzen 200/100シリーズ
ノートPC用CPU一覧 - Core Ultraシリーズ1 / 2 / 3、Arc G3シリーズ
RAMは最低でも32GB、最大で128GBまで搭載可能 (オンボードメモリのため購入後の増設・換装はできません)、SSDは512GBと1TBを選べます。
3. ディスプレイ

ディスプレイは15.3インチの有機ELで「2,560×1,600解像度, HDR1000 True Black, 100%DCI-P3, 500 nit, リフレッシュレート165Hz, ブルーライト軽減パネル」と非常に高品質でタッチ対応もします。
Intel版/AMD版共通の特徴として「キーボードのタッチパッドを介してペン入力ができる」というのがあります。少々乱暴な書き方ですが「タッチパッドが板タブ」ということです。また、Wacom方式のペン「Lenovo Yoga Pen Gen 2」が対応します (ペンはオプション扱い)。
4. 筐体

筐体素材はアルミニウムで陽極酸化スタンピング(アルマイト)加工が施されています。筐体色は「サンダーグレー」でIntel版の筐体色「ルナグレー」よりも少し濃色です。なお、繰り返しになりますが、Intel版では同梱扱いとなるペンはAMD版ではオプションとなります。

キーボードです。この画像では英語配列になっていますが、日本仕様はバックライト付きの日本語配列となります。15.3インチと大きめのサイズですがテンキーはありません。また、キーボード面の左右にDolby Atmos認定の4スピーカーを搭載しています。

側面とポートの配置です。USBポートは4つ、うち2つがUSB4です (Intel版ではThunderbolt 4となります)。また、(micro規格ではない)フル規格のSDカードリーダーも搭載していますので、デジカメを扱うクリエイターには便利かと思います。
5. 価格など
Lenovo Yoga Pro 7a Gen 11(15型AMD)はLenovo公式サイトで販売中で、8月20日現在の価格は329,400円からです。Intel版の価格が400,360円からなので、AMD版のほうがずいぶん安いですね (ただし、Intel版はGeForce搭載でSSDも1TB、ペンが付属するなどの違いがあります)。
非常に高いシステムスペックに加え、「タッチパッドでペン入力」というのがクリエイターには刺さる製品なのではないかと思います。
6. 関連リンク
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
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