LenovoがThinkPadシリーズの13.3インチコンバーチブル2 in 1「X390 Yoga」を国内で発売しました。この製品は2月にMWC2019(@スペイン・バルセロナ)で発表されたもので、同時に発表されたクラムシェルノート「X390」に遅れること約2カ月で国内投入されることになります。この記事を書いている5月14日現在だと「販売代理店モデル(要するに法人モデル)」のみの発売となっていて、個人向けの直販モデルは5月17日から販売がスタートすることになっていますので、ここでは販売代理店モデルの情報をもとにご紹介します。
1.スペック
CPUはWhiskey LakeのCore i5とCore i7です。X390と同様に直販モデルではCore i3も設定される可能性もなきにしもあらず、ですが、従来モデルのX380 YogaでもCore i3の設定がありませんので、やはりCore i5とCore i7のみとなる可能性のほうが高いでしょう。
RAMは8GB/16GB(最大で16GBです)、ストレージは256GB/512GB SSDで、後日Optaneメモリー搭載(小容量のフラッシュメモリとHDDの組み合わせ)モデルも追加される予定です。また、個人向けには128GB SSDモデルも追加される可能性があります。
ディスプレイは13.3インチのIPS液晶、FHD解像度、そしてタッチパネルです。現時点では4Kなどの高解像ディスプレイは搭載されません。
ネットワーク関係ではオプションでLTEモデルを選べるようになっています。このへんは従来モデルのX380 Yoga、「姉妹機」のX390と同じですね。入出力ポートではThunderbolt 3を搭載するなど、モバイル2 in 1としては充実した装備になっていると思います。
サイズはX390 Yogaよりもコンパクトになり、重量も軽くなっています。1.29 kgという重量は13.3インチノートとしては特に軽いほうでもありませんが、コンバーチブル2 in 1筐体であり、なおかつ「ThinkPadである(並外れて頑丈という意味です)」ということを考慮すれば十分に合格点をあげられるのではないでしょうか?
2.筐体
正面から見たところです。コンバーチブル2 in 1はこのようにノートPC形態のときはクラムシェルノートと見分けがつきません。筐体のタテ・ヨコサイズは特に小さいほうでもありませんが、ベゼル幅はそこそこ細いですね。
天板です。ThinkPadシリーズの天板はみーんなこんな感じなので、いい意味でも悪い意味でも予想を裏切りません。というか、画像を掲載する意味もないくらいですねw
もちろんタブレットモードやテントモードなどに変形して使うこともできます。また、4,096段階の筆圧に対応するThinkPad Pen Proも付属しますので、イラストなどの用途でも便利に使えます。
キーボードです。「毎度おなじみ」のThinkPadのキーボードそのものです。とはいえ、これは決して悪い意味ではなく、ThinkPadシリーズのキーボードの品質には疑いの余地はありません。間違いなくノートPCとして最高レベルだと思います。
側面と入出力ポートの配置です。ポートの数は十分ですし、ThinkPadシリーズ用のドッキングステーションに対応する構造にもなっています。でも、スタイラスペンをどこに収納するのかが、この画像だとわかりませんね。メーカーサイトでは「内蔵型」という記載がありますので、どこかにホルダーがあるはずなんですけど…。
3.価格など
Lenovo ThinkPad X390 YogaはLenovo直販サイトで販売中ですが、個人向けのWeb直販モデルは5月17日の発売予定です。販売代理店モデルの価格は税抜き211,000円から、となっていますが、Lenovo直販サイトは定価のまま販売することがまずありません。従来モデルのX380 Yogaは平日だと20%オフ、週末だと最大31%オフになっていますので、X390 Yogaについても週末の価格で20%以上の割引となる可能性が高いです。また、CPUの型番やストレージ容量を抑えた低価格モデルも追加される可能性がありますので、今週末から15万円~16万円くらいの最低価格になるものと予想します。
13.3インチというのは日本のモバイルノートでは「王道」のサイズで、しかもコンバーチブル2 in 1、そして名機ThinkPadシリーズの一員ということですから、「これを待っていた!」という人も少なくないんじゃないでしょうか?
4.関連リンク
ThinkPad X390 Yoga:Lenovo公式サイト