HPがChrome OSを搭載するオールインワンタイプの製品「Chromebase All-in-One Desktop」を発表しました。12月末までに発売される予定です。日本では一部Chrome OSを搭載するミニPCもありますが(これはChromeboxという通り名がありますね)、実質的に「Chrome OS搭載機=Chromebook」という感じになっていますよね?なので、このChromebase All-in-One Desktopはとても新鮮に思われます。
目次
1.Chromebase All-in-One Desktop スペック
スペック表
Chromebase All-in-One Desktop | |
OS | Chrome OS |
CPU | Intel Pentium Gold 6405U |
RAM | 8GB |
ストレージ | 256GB SSD |
ディスプレイ | 21.5インチIPS(1,920 × 1,080)タッチ |
バンド | — |
SIM | — |
ネットワーク | Wi-Fi6(802.11ax 2×2)、Bluetooth 5.0 |
入出力 | USB Type-C × 2、USB Type-A × 2 、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ |
バッテリー | なし |
サイズ | 未公開 |
重量 | 未公開 |
バリエーションモデル
10月11日現在、上記スペック表の単一バリエーションです。
コメント
CPUはPentium Gold 6405Uです。開発コードネームはComet Lake、モバイル用のCPUですが、Passmarkにもスコアがありませんでした。おそらくウインタブでよく取り上げているCeleron NシリーズやPentium Silverシリーズよりは高性能で、旧世代(第7世代あたり)のCore i5くらいの性能に近いと思われます(ソースはCPU Monkey)。
RAMは8GB、ストレージは256GBと、Chrome OSを動かす上では十分な容量だと思います。ディスプレイは21.5インチのIPS液晶、FHD解像度で、タッチ対応もします。ただし、ペン入力についての言及がなく、筆圧対応のUSIペンが使えるのかどうかは不明です。
通信周りではWi-Fi6に対応します。なお、この記事のスペック表ではax規格のみ記載されていますが、Wi-Fiは下方互換性がありますので、802.11 a/b/g/n/ac規格にも対応します。
入出力ポートはデスクトップPCとして見れば少ないですが、Chrome OS機としては充実しているほうだと思います。この製品にはBluetoothキーボードとマウスが付属しますので、それらを使えばポートはふさがりませんね。
2.Chromebase All-in-One Desktop 筐体
正面から見たところ。かなり個性的です。デザイン面でも機能面でもポイントになるのが「コーン型スタンド」です。ファブリックで覆われ、スピーカーを内蔵し入出力ポートも装備されています。
これがスタンドにある入出力ポート。
とてもスッキリしたデザインだと思います。なお、下の画像を見ると、スタンド部分の側面に音量ボタンがあり、B&O(Bang&Olufsen)のロゴもついています。
ディスプレイは回転式で、このように縦画面でも使えます。この構造はWindowsのオールインワンPCではあまり見られないものです。
3.Chromebase All-in-One Desktop 価格など
HP Chromebase All-in-One DesktopはHP公式サイトに製品ページがあり、「2021年12月末までに販売開始予定」です。10月11日現在の価格表記は税込み96,800円で、予約受付中です。
ビジネス用ということになると「Excelガー、PowerPointガー」となってしまいますが、リビングルームでの家族共用機、またエンターテイメント用としては素晴らしい製品なんじゃないでしょうか?個性的で美しいデザインなのでインテリアとしてもいいでしょうし、スピーカーの品質も高そうなので、家族で動画のサブスクを楽しんだりするのにも良さそうです。あと、すでにChromebookユーザーの人には文字通り「base(母艦)」として使えそうですね。Chrome OSに母艦が必要なのかはわかりませんけど。