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Lenovo ThinkPad X1 Yoga(2019) レビュー - あれ?黒くない!でも使いやすさはThinkPadそのもの、そしてThinkPadらしからぬ高級感も!(実機レビュー)

Lenovo ThinkPad X1 Yoga(2019)
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。今回はThinkPadシリーズのフラッグシップ・コンバーチブル2 in 1「ThinkPad X1 Yoga」の実機レビューです。ThinkPad推しの私としてはこの機会を待ち望んでおりました!さらに、「驚嘆すべきこと」に、このThinkPadは「黒くありません!」。

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1.スペック

Lenovo ThinkPad X1 Yoga(2019) スペック表
スペック表がいきなりめんどくさいことになっています。ThinkPadシリーズは注文時に広範囲で構成のカスタマイズが可能なのですが、それにしてもずいぶんとややこしいですね、これ。実はこの製品、当初は第8世代のCore i5とCore i7のみだったのですが、10月になって第10世代のCore i5とCore i7が追加され、第8世代のほうも継続販売されているので、めちゃめちゃCPUのバリエーションが多くなっています。読者のみなさんがこの製品を購入する場合、第10世代のほうを選ぶ確率が非常に高いと思われるので、その意味では特に面倒でもないですね。注意したいことがひとつ。第10世代のうち、Core i7-10710Uという型番だけ6コア12スレッドになっていて、Core i5-10210UやCore i7-10510U(ともに4コア8スレッド)よりも段違いに高性能なので、パフォーマンスの高いものを選ぶのであればCore i7-10710Uにすべきでしょう。

RAMは8GBか16GBです。この製品のRAMはオンボード(マザーボードに直付されている)なので、あとでRAMを増設することができません。モバイルマシンとしてはハイエンドなスペックが選べる製品なので、あらかじめ16GBを選んでおくほうがいいかもしれないですね。

ストレージは最低で256GB、最大ではなんと2TBまで搭載可能です。SSDはM.2 2280サイズなので、メーカー保証が切れてしまうと思いますが換装はできます。

ディスプレイは非常に多くの種類を選べます。ただし、11月14日現在、4Kディスプレイは選択できないようです。おそらく後日追加(再販)されるものと思われます。

入出力ポートは薄型のコンバーチブル2 in 1にも関わらず、ThinkPadらしく充実しています。USBポートはType-Cも含め合計で4つありますし、Type-CはThunderbolt 3です。また、HDMIポートもありますし、変換アダプターが必要ですが有線LANコネクターもついています。ちょっと残念なのがSDカードリーダーがないことですね。

サイズは14インチのコンバーチブル2 in 1としては小さいほうだと思います。重量も1.36 kgと、クラムシェルノートよりは重くなっていますが、筐体構造を考慮すると軽量な部類と考えていいでしょう。後述しますが、この製品はThinkPadとしては異例とも言えるアルミ筐体なんです。

Lenovo ThinkPad X1 Yoga(2019) システム情報
Lenovo ThinkPad X1 Yoga(2019) ストレージ情報
レビュー機のシステム構成です。Core i7-8665U/RAM16GB/512GB SSDという構成で、第10世代のCore iプロセッサーではありません。また、ディスプレイは4K(3,840 × 2,160)のものが搭載されていました。繰り返しになりますが、読者の皆さんはおそらく第10世代CPUを選ぶと思うので、後述するベンチマークスコアは少し低めになっていると思います。

2.筐体

Lenovo ThinkPad X1 Yoga(2019) 同梱物
同梱物です。スタートアップガイドや保証書などのペーパー類の他、ACアダプター、電源ケーブル、有線LAN用の変換アダプター(RJ45拡張コネクター)が付属していました。なお、このアダプターは標準装備品ですが、「レスオプション」も可能で、その場合は4,400円(定価ベース)安くなります。

ACアダプターは電源ケーブル込みで287 gと、モバイルマシンらしい軽量なものでした。

Lenovo ThinkPad X1 Yoga(2019) 天板
天板です。黒くないでしょ?前述の通り、この製品の筐体素材はCNC加工のアルミ合金で、(ほとんどのThinkPadのように)樹脂製ではありません。そのせいもあって黒くないんですね。色名は「アイアングレー」となります。でもThinkPadロゴはいつもの位置にありますし、画像右下にはX1ロゴも配されます。

Lenovo ThinkPad X1 Yoga(2019) 底面
底面です。画像下側が開口部なのですが、スピーカー穴が2つ見えます。これは「ウーファー」で、キーボード面に「ツイーター」がついています。この製品は4スピーカーです。

Lenovo ThinkPad X1 Yoga(2019) 右側面
右側面です。USBポートが1つと電源ボタンがあります。それともうひとつ、

Lenovo ThinkPad X1 Yoga(2019) 右側面
スタイラスペンが収納されています。X1 Yogaは4,096段階の筆圧に対応するThinkPad Pen Proが標準で付属します。

Lenovo ThinkPad X1 Yoga(2019) スタイラスペン
ペンは通常のボールペンなどよりも若干細く、短いものでした。個人的には十分なサイズだと思いますが、本格的にイラストやマンガなんかを描こうと思っている人の場合は賛否がわかれそうです。形式はワコムAESと思われます。

Lenovo ThinkPad X1 Yoga(2019) 前面
前面です。この面には特にポートやボタンはありません。

Lenovo ThinkPad X1 Yoga(2019) 左側面
左側面です。画像左からUSB Type-Cが2つ、LAN拡張コネクター、USB 3.1、HDMI、オーディオジャックとなります。この製品には専用のDC-INジャックはなく、USB Type-Cポートのうちの1つを使って充電/給電します。

Lenovo ThinkPad X1 Yoga(2019) 左側面
ちょっとわかりにくいので拡大しました。左側の3つ(USB Type-C、USB Type-C、LAN拡張コネクター)は純正のドッキングステーション(別売り)の接続用としても使います。

Lenovo ThinkPad X1 Yoga(2019) 背面
背面です。コンバーチブル2 in 1ではよく見られる、やや丸みを帯びた形状になっています。

Lenovo ThinkPad X1 Yoga(2019) 背面
レビュー機はLTEモデルだったのですが、SIMスロットは背面にあります。スマホと同じようにSIM着脱用のピンが必要です(安全ピンとかクリップとかでも大丈夫ですけど)。SIMのサイズはnanoです。X1 Yogaのようなハイエンドモバイルマシンを購入するのなら、LTEモデルのほうがいいかもしれないですね。

Lenovo ThinkPad X1 Yoga(2019) キーボード
キーボードです。このレイアウトは「見事なまでにThinkPad」で、ThinkPadユーザーであれば一切の違和感なく使い始めることができると思います。使用感については後述しますが、ThinkPadシリーズのキーボードは極めて品質がよく、初めてThinkPadを使う人で、不満を感じる人はほとんどいないだろうと思います。

パームレスト右側に指紋センサーがあり、上部のグリル状のところにはスピーカー(ツイーター × 2)が装備されています。

Lenovo ThinkPad X1 Yoga(2019) キーボード
キートップにはやや大きめの凹みがつけられていて、打鍵をより確実なものにします。また、バックライトも装備され、バックライト色はホワイト、輝度は2段階に調整できます。

Lenovo ThinkPad X1 Yoga(2019) 正面
正面から見たところです(写真撮影の都合上、ディスプレイ輝度を落としています)。ベゼルは細く、「ThinkPadとしてはずいぶん近代的じゃん!」と感じますね。私が使っているThinkPadは4年落ちなんで、かなりベゼルが太いんです…。

Lenovo ThinkPad X1 Yoga(2019) テントモード
Lenovo ThinkPad X1 Yoga(2019) スタンドモード
Lenovo ThinkPad X1 Yoga(2019) タブレットモード
コンバーチブル2 in 1筐体なので、ある意味「お約束」の変形パターンです。他のコンバーチブル2 in 1と比較して、特に変形しやすいとかしにくい、ということはありません。しかし、他のコンバーチブル2 in 1だと、テントモードやスタンドモードにした際の筐体保護を考慮した保護材がキーボード面とかエッジ部分についていたりするのですが、X1 Yogaにはそういったものが一切ついていません。アルミ筐体ながら、例えばスタンドモードにしてテーブルの上を引きずるようなことをするとキーボード面にキズがつく可能性がありますので、このあたりは注意したいところです。

一通り筐体をチェックしてみました。ThinkPadユーザーであり、Thinkpad推しである私としては当初「黒くない」とか「樹脂筐体じゃない」という点に違和感がありましたが、キーボードを見れば文句なしにThinkPadでした…。しかし、決して悪い意味ではなく、キーボードさえ見なければ他社の高級モバイルノート、と言った感があります。ThinkPadらしい無骨さが感じられません。つまり「ThinkPadのいいところが失われずに、でも洗練されている」ということです。キズつきは少し心配なものの、デザイン面では非常に素晴らしいと感じました。

3.使用感

Lenovo Vantage

X1 Yogaだけ、というわけではなく、Lenovo製品には「Lenovo Vantage」というアプリがインストールされています。すべてのLenovo製品で同じ内容になっているわけではありませんが、X1 Yogaでは非常に便利な機能がたくさん含まれていました。

Lenovo ThinkPad X1 Yoga(2019) Lenovo Vantage

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たまに指摘される話で「ThinkPadのキーボードは左下のFnキーとCtrlキーが逆」というのがあります。Lenovo VantageではFnキーとCtrlキーを入れ替える(キートップの印字は変わりません)ことができます。また、それだけではなく、赤いデベソ(トラックポイント)の感度調整とか、タッチパッドの右クリックと左クリックの入れ替えなども可能です。ただし、ゲーミングPCのようにキーマッピングを大幅に入れ替えるようなことはできません。しかしビジネスマシンとしては十分に細かな配慮がなされていると評価できます。

Lenovo ThinkPad X1 Yoga(2019) Lenovo Vantage

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また、バッテリーマネジメントも優秀です。「スマートスタンバイ」という、「ユーザーがPCをよく使う時間にはモダンスタンバイ(スリープからの高速復帰など)をオンにし、ユーザーがPCを使わない時間にはモダンスタンバイをオフにしてバッテリー消費を防ぐ機能」が使えますし、過充電防止のための充電しきい値(例えば残量80%で充電を止めるなど)の設定も可能です。

このほか、音響アプリDolby Atmosの設定やペンのキャリブレーション、さらにはファームウェアの更新までマネジメントできるようになっていますので、ThinkPadのように長く使える製品にはとてもありがたいアプリだと言えます。

スピーカー

この製品はキーボード面にツイーター(中高音用)が2つ、底面左右にウーファー(低音用)が2つ、合計で4つのスピーカーを装備していて、Dolby Atmosアプリが音質をコントロールします。

Lenovo ThinkPad X1 Yoga(2019) Dolby Atmos

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これがDolby Atomsの画面で、基本的には手動での操作は不要です。レディーメードの設定で「バランス」にしておけば十分なのですが、一応イコライザーで好みの設定にもできます。

ハードウェアとしての素性はよく、DolbyをOFFにしても女性ヴォーカルなんかは自然に、そして高音質で聴くことができます。ただし、当然のことながら低音の再現力には限界がありますし、そのままでは少し平板な感じがしますので、Dolbyを使って調整してやると、より立体的な音質が楽しめます。Dolbyはアプリとしての出来が非常によく、繰り返しになりますが「バランス」とか「ウォーム」といったレディーメードのセッティングだけでも十分に満足できます。

PC用のスピーカーとして、またサイズ面で制約のあるモバイルノート用のスピーカーとしては最高品質といっていいくらいだと思います。

ディスプレイ

レビュー機には4K解像度、HDR対応のディスプレイが装備されていました。まず、4Kである、ということを意識せず、いつものようにブラウザーのEdgeで「花」を画像検索し、手持ちのディスプレイ(13.3インチと23.8インチのIPS液晶)と比較してみました。

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すべてにおいてX1 Yogaの圧勝、という感じです。発色が非常によく、とても鮮やかに見えますね。4Kだから、というのはあまり強く意識しないのですが、「密度が濃い」という印象はあります。また、4Kディスプレイを生かすための設定アプリもありますので、写真現像とか画像加工、イラスト制作など、趣味性の高い作業(あるいはプロフェッショナルな作業)にも向くと思います。

ペン入力

筐体説明のところでも触れましたが、この製品は本体に収納できるペンが付属しています。ペンは一般的なボールペンよりもやや小さく、細いものですが、私が試した限り、使いにくいという感じではありませんでした。というか普通に使えます。ただし、本格的にイラストやマンガを描く趣味のある人だと、ペンの太さや長さにもこだわりがあると思いますので、そういう場合は別途お好みのペンを購入すべきかと思います。

実際に落書きをしてみましたが、非常に気持ちよく手書き入力ができますので、「ペンへのこだわり」というのを別にすれば、本格的なイラストやマンガの制作も十分可能だと思います。

キーボード

ThinkPadユーザーの多くの人は「キーボード」こそがThinkPad最大の魅力、と考えているのではないでしょうか。筐体の雰囲気が少々ThinkPadっぽくないX1 Yogaですが、キーボードに関しては完全にThinkPadそのものです。アルファベットキーのキーピッチは手採寸で上下左右に約19mmと十分な余裕があり、キーストロークはやや深めです。押下圧はやや大きめ(つまり、少し重い)ですが、確実な打鍵感が得られ、長時間のタイピングもラクラクとこなせます。

また、ThinkPadのメリットとして、英語キーボードを選べるというのがあります。多くの人は日本語配列の方を好むと思いますが、英語配列が好き、という人も安心ですね。

バッテリー

ウインタブではバッテリー稼働時間に関してメーカーの公称値は全く信用しておりません。メーカーが、というよりはJEITA2.0という規格が実勢にそぐわないものになっているということだと思います。一応公称値を書いておくと、X1 Yogaの場合はディスプレイによって稼働時間が大きく変化するようで、Core i5-8265U+FHDディスプレイだと約19時間、Core i7-8665U+4Kディスプレイだと約10.3時間と、2倍近い開きがあります。

今回のレビュー機はCore i7+4Kディスプレイなので、稼働時間的にはかなり不利のはず。ということで「ディスプレイ輝度を100%に設定し、ブラウザーのEdgeでYouTubeの音楽を流しながら、テキストライティングや画像加工、Webブラウジングなどを1時間」やってみました。バッテリー消費は29%でしたね。つまり、単純計算だと、この使い方の場合、4時間弱くらいがバッテリー稼働時間ということになります。

もちろん4Kディスプレイのほうが画質に優れ、特にクリエイターの人にはおすすめできますが、バッテリー稼働時間という点では少々厳しいものがあるかもしれません。ディスプレイを暗くすればもう少し稼働時間が伸びるのでは…、とかも考えられますが、せっかくの4Kディスプレイですから、画質面で妥協はしたくないですよね。なので、4K画質を享受するならACアダプターは一緒に持ち出す必要があると思います。

4.性能テスト

Lenovo ThinkPad X1 Yoga(2019) ドラクエベンチ標準品質
参考:
HP ENVY x360 15(Ryzen 5 3500U) : 11,792
Lenovo ThinkPad E595(Ryzen 5 3500U): 10,570
HP Spectre x360 13(Core i7-8565U): 10,020
Lenovo ThinkPad T490s(Core i7-8565U): 9,948
HP ENVY X360 13(Ryzen 7 3700U): 9,723
NEC LAVIE Direct NEXT(Core i7-8550U): 9,643
Lenovo ThinkPad X390(Core i7-8565U): 9,384
DELL Inspiron 13 7370(Core i7-8550U): 9,058
Lenovo IdeaPad C340 (15)(Core i5-8265U): 8,910
東芝 dynabook AZ65/G(Core i7-8550U): 8,909
東芝 dynabook VZ82/F(Core i7-8550U): 8,923
HP Spectre 13(2017)(Core i7-8550U): 8,727
DELL XPS 13(9380)(Core i7-8565U): 8,676
DELL Inspiron 15 5000 2in1(Core i7-8565U):8,641
Lenovo ThinkPad X280(Core i7-8550U): 8,606
DELL XPS 13(9370)(Core i7-8550U): 8,409
HP Spectre x360(Core i7-7500U): 8,385
Lenovo IdeaPad S540(15)(Core i5-8265U): 8,374
HP Spectre x2(Core i5-7260U): 8,207
東芝 dynabook DZ83/J(Core i7-8550U): 8,186
Lenovo ideapad 520(Core i5-8250U): 8,129
ドスパラ Altair F-13(Core i5-7200U): 8,106
富士通 LIFEBOOK WS1/B3(Core i7-8550U): 8,055

Lenovo ThinkPad X1 Yoga(2019) ドラクエベンチ最高品質
参考:
HP ENVY x360 15(Ryzen 5 3500U) : 6,797
Lenovo ThinkPad E595(Ryzen 5 3500U): 6,552
HP ENVY X360 13(Ryzen 7 3700U): 4,925
iiyama Style 17FH054 i7(Core i7-8750H): 4,821
HP ENVY 13 x360(Ryzen 3 2300U): 4,757
Lenovo ThinkPad X280(Core i7-8550U): 4,720
NEC LAVIE Direct NEXT(Core i7-8550U): 4,706
HP Spectre x360 13(Core i7-8565U): 4,605
DELL XPS 13(9370)(Core i7-8550U): 4,571
ドスパラ Altair F-13KR(Core i5-8250U): 4,559
DELL XPS 13(9380)(Core i7-8565U): 4,487
Lenovo ThinkPad T490s(Core i7-8565U): 4,454
Lenovo IdeaPad S540(15)(Core i5-8265U): 4,350
Microsoft Surface Laptop 2(Core i5-8250U): 4,337
東芝 dynabook AZ65/G(Core i7-8550U): 4,238
DELL Inspiron 13 7370(Core i7-8550U): 4,234
HP Spectre 13(2017)(Core i7-8550U): 4,210
東芝 dynabook VZ82/F(Core i7-8550U): 4,199
Lenovo IdeaPad C340 (15)(Core i5-8265U): 4,195
Microsoft Surface Pro 6(Core i5-8250U): 4,165
ドスパラ Critea DX-KS F7(Core i7-8550U): 4,128
ドスパラ Altair F-13(Core i5-7200U): 4,115
富士通 LIFEBOOK WU2/C3(Core i7-8565U): 4,003
HP Spectre x360(Core i7-7500U): 4,003
Lenovo ThinkPad X390(Core i7-8565U): 3,898

Lenovo ThinkPad X1 Yoga(2019) DDONベンチ
参考:
HP ENVY x360 15(Ryzen 3500U) : 5,076
Lenovo ThinkPad X280(Core i7-8550U): 4,465
DELL XPS 13(9370)(Core i7-8550U): 4,385
HP Spectre x360 13(Core i7-8565U): 4,375
NEC LAVIE Direct NEXT(Core i7-8550U): 4,365
DELL Inspiron 13 7370(Core i7-8550U): 4,247
Lenovo ThinkPad T490s(Core i7-8565U): 4,170
ドスパラ Altair F-13KR(Core i5-8250U): 4,154
Microsoft Surface Laptop 2(Core i5-8250U): 4,079
DELL XPS 13(9380)(Core i7-8565U): 3,987
Microsoft Surface Pro 6(Core i5-8250U): 3,985
東芝 dynabook VZ82/F(Core i7-8550U): 3,951
東芝 dynabook AZ65/G(Core i7-8550U): 3,940
ドスパラ Critea DX-KS F7(Core i7-8550U): 3,935
HP Spectre 13(2017)(Core i7-8550U): 3,921
富士通 LIFEBOOK WU2/B3(Core i7-8550U): 3,890
富士通 LIFEBOOK WS1/B3(Core i7-8550U): 3,858
Lenovo ThinkPad X390(Core i7-8565U): 3,674
富士通 LIFEBOOK WU2/C3(Core i7-8565U): 3,665
Lenovo ideapad 520(Core i5-8250U): 3,596
iiyama Style 17FH054 i7(Core i7-8750H): 3,554
HP ENVY 13(Core i7-8550U): 3,487
DELL Inspiron 15 5000 2in1(Core i7-8565U):3,359
Lenovo IdeaPad C340 (15)(Core i5-8265U): 3,282
東芝 dynabook UZ63/F(Core i7-8550U): 3,192
HP Spectre Folio 13(Core i5-8200Y): 3,012

レビュー機は4Kディスプレイを搭載していましたが、そのまま(4K解像度)の状態でテストしています。ドラゴンクエスト(ドラクエ)にせよドラゴンズドグマオンライン(DDON)にせよ、ソフトウェア側で解像度が決まっているので、大勢に影響はないと思いましたが、一応PC側をFHD解像度に落としてみてのテストもしました。結論から言うと、PC側の解像度を落とせば若干(10%くらい)スコアが上がりますが、せっかくの4Kディスプレイなので、PC側を4K解像度にしたものを「正」としています。

ドラクエ、DDONともスコアは低めです。異常値ということはありませんが、第8世代のCore i7を搭載しているので、もう少しスコアが高くてもよかったかな、とは思います。ただし、X1 YogaはゲーミングPCではありませんので、その意味ではあまり気にしなくてもいいだろうと思います。また、冒頭に記載した通り、これからX1 Yogaを購入するのなら第10世代CPUを選ぶことになるでしょうから、その場合はこの記事よりも高いスコアになるはずです。

Lenovo ThinkPad X1 Yoga(2019) 2D Mark
参考:
HP ENVY x360 15(Ryzen 3500U) : 2,269、7,922
Lenovo ThinkPad E595(Ryzen 5 3500U): 2,259、7,741
HP ENVY X360 13(Ryzen 7 3700U): 1,513、6,808
HP ENVY 13 X360(Ryzen 3 2300U): 1,513、5,396
Lenovo ThinkPad X280(Core i7-8550U): 1,211、4,871
Lenovo ThinkPad T490s(Core i7-8565U): 1,181、4,845
DELL XPS 13(9380)(Core i7-8565U): 1,189、4,586
HP Spectre x360 13(Core i7-8565U): 1,178、4,574
DELL XPS 13(9370)(Core i7-8550U): 1,161、4,719
Microsoft Surface Laptop 2(Core i5-8250U): 1,157、4,652
Microsoft Surface Pro 6(Core i5-8250U): 1,136、4,524
ドスパラ Altair F-13KR(Core i5-8250U): 1,126、4,746
東芝 dynabook AZ65/G(Core i7-8550U): 1,116、4,367
HP Spectre x2(Core i5-7260U): 1,114、4,389
富士通 LIFEBOOK WU2/C3(Core i7-8565U): 1,111、4,325
NEC LAVIE Direct NEXT(Core i7-8550U): 1,097、4,471
Lenovo IdeaPad C340 (15)(Core i5-8265U): 1,085、4,370
DELL Inspiron 15 5000 2in1(Core i7-8565U):1,084、4,421
東芝 dynabook VZ82/F(Core i7-8550U): 1,084、4,282
iiyama Style 17FH054 i7(Core i7-8750H): 1,082、4,559
Lenovo ThinkPad X390(Core i7-8565U): 1,063、4,350
※左からFireStrike、SkyDiverのスコア

次に3D Markのスコアです。こちらはCore i7搭載機としては「並」ですね。特にコメントすることもないと思います。しかし、(ちょっと脱線しますけど)グラフィック系(ゲーム系)のベンチマークスコアはRyzenが圧倒的に強い、と改めて感じます。本格的にゲームをするならゲーミングノートにすべきでしょうが、ブラウザゲームとか、ごく軽いオンラインゲームをプレイしたいのなら、Ryzenって有力な選択肢と言えそうです。

Lenovo ThinkPad X1 Yoga(2019) PC Mark
参考:
Lenovo Legion Y740(15)(Core i7-9750H、RTX2070 Max-Q): 5,830
ASUS ZenBook Pro Duo UX581GV(Core i9-9980HK、RTX2060): 5,727
Lenovo Legion Y7000(Core i7-9750H、GTX1650): 5,618
ドスパラ GALLERIA GCR1660TGF-QC-G(Core i7-9750H、GTX1660Ti): 5,573
ASUS ROG Zephyrus S GX502GV(Core i7-9750H、RTX2060): 5,506
ドスパラ GALLERIA GCR2070RNF(Core i7-9750H、RTX2070): 5,505
DELL G7(Core i7-8750H、GTX1060): 5,401
ドスパラ GALLERIA GCF2060GF-E(Core i7-8750H、RTX2060): 5,328
MSI GP65 Leopard(Core i7-9750H、RTX2060): 5,299
ドスパラ GALLERIA GCF1070GF(Core i7-8750H、GTX1070): 5,122
MSI GF75 Thin(Core i7-8750H、GTX1050Ti): 5,009
ドスパラ GALLERIA GCF1060GF-E(Core i7-8750H、GTX1060): 4,976
ドスパラ GALLERIA Mini 1060(Core i5-7500、GTX1060): 4,906
ドスパラ GALLERIA GCF2070GF-E(Core i7-8750H、RTX2070): 4,893
ASUS ZenBook 15 UX534FT(Core i7-8565U、GTX1650): 4,709
ドスパラ GALLERIA GCF1050TGF-E(Core i5-8300H、GTX1050Ti): 4,545
ASUS ROG Zephyrus G GA502DU(Ryzen 7 3750H、GTX1660Ti): 4,365
OMEN X by HP(Core i7-7820HK、GTX1080): 4,290
iiyama STYLE-17FH054-i7(Core i7-8750H) : 4,281
HP Spectre x360 13(Core i7-8565U): 4,223
Lenovo ThinkPad T490(Core i7-8565U、MX250): 4,158
ASUS TUF Gaming FX505DT(Ryzen 5 3550H、GTX1650): 4,124
ASUS ZenBook 14 UX434FL(Core i5-8265U、MX250):3,933
Lenovo ThinkPad X280(Core i7-8550U): 3,909
ドスパラ Altair F-13KR(Core i5-8350U): 3,778
HP Spectre 13(Core i5-8265U): 3,766
HP ENVY X360 13(Ryzen 7 3700U): 3,728
Lenovo ThinkPad E595(Ryzen 5 3500U): 3,714
NEC LAVIE Direct NEXT(Core i7-8550U): 3,704
ドスパラ Critea VF-HEKS(Core i7-8550U、MX150): 3,704
HP ENVY x360 15(Ryzen 3500U): 3,617
DELL Inspiron 17 5000(5770)(Core i7-8550U、Radeon 530): 3,607
東芝 dynabook AZ65/G(Core i7-8550U): 3,546
HP ENVY 13(Core i7-8550U):3,534
DELL XPS 13(9370)(Core i7-8550U): 3,518
ドスパラ Critea VF-HGK1050(Core i7-7700HQ、GTX1050): 3,492
東芝 dynabook VZ82/F(Core i7-8550U): 3,491
富士通 LIFEBOOK WS1/B3(Core i7-8550U): 3,479
Microsoft Surface Pro 6(Core i5-8250U): 3,399
東芝 dynabook DZ83/J(Core i7-8550U): 3,353
マウス m-Book J(Core i5-8250U): 3,350
東芝 dynabook UZ63/F(Core i7-8550U): 3,341
Microsoft Surface Laptop 2(Core i5-8250U): 3,199
HP Spectre Folio 13(Core i5-8200Y): 3,108

PC Markはゲーム用のベンチマークソフトではなく、Office系のソフトや画像加工、ビデオチャットなど、ビジネスシーンの利用を想定したものになっていて、どちらかと言うとGPUよりもCPUの性能がはっきりと現れるとされています(GPUも無関係ではありません)。

第8世代(Whisky Lake)のCore i7搭載機としては、やはり「並」くらいのスコアです。これだけのスコアが出れば、ビジネスシーンでストレスを感じるようなことはないでしょう。ちょっと面白いのは、ゲーム系のベンチマークでは高いスコアとなっていたRyzenが、PC Markでは必ずしも優位とは言えない、という点ですね。Core iとRyzen、それぞれ得意分野というのがあるようです。

Lenovo ThinkPad X1 Yoga(2019) Crystal Disk Mark
参考までにストレージの読み書き速度を測定するCrystal Disk Markのスコアを掲載しておきます。これ、かなり速いです。ビジネスマシンとしては文句なしの品質だと思います。

5.まとめ

Lenovo ThinkPad X1 YogaはLenovo直販サイトで販売中で、11月14日現在の価格は204,336円(税込み)から、となっています。なお、ThinkPadシリーズは週末に割引率が大きくなり、直近だとこの製品は最大32%OFFとなっていましたので、購入される場合は週末、もしくはナイトクーポン(夜間のみ適用されるクーポン、クーポンは製品ページに記載されています)が適用されるタイミングで購入されることをおすすめします。

X1 Yogaは、必ずしも低価格とは言えないThinkPadシリーズの中でも高価な部類の製品です。まさにフラッグシップ・モバイル2 in 1という位置づけですね。今回実機を試用してみて、「フラッグシップ」の名に恥じない品質であったと感じます。「ThinkPadらしい使いやすさに加え、コンバーチブル2 in 1の使い勝手と高級感のある筐体品質が備わった」と感じます。また、私は自分ではイラストなどを描かないので詳しく言及できていませんが、手書き性能も高く、イラストやマンガの制作にも十分使えると思いました。

20万円クラスの製品ではありますが、予算が確保できるのであれば「買い」だと思います。あとは「クラムシェルのX1 Carbonと2 in 1のX1 Yoga、どっちにしようかなあ」と悩むくらいでしょうか。

6.関連リンク

ThinkPad X1 Yoga(2019)

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