今回はLenovoの新しい「ThinkPad Xシリーズ」からキーボード非分離・ディスプレイ360度回転型の2 in 1「ThinkPad X1 Yoga」を紹介します。Lenovoには「Yoga」という名称の製品がたくさんあります。その中で最も高い信頼性があるのが「ThinkPad」のブランド名を冠したものだと思います。Lenovoの製品にいい加減なものがあるとは全然思いませんけど、ThinkPadは別格でしょう。このブランド名がついているだけで、ビジネス利用を考慮した極めて高い安定性と耐久性が保障される、と思っています。「ThinkPad Yoga」という製品は以前からLenovoの製品ラインの中にありますけど、日本では14インチサイズのものは設定されていませんでした。なので、興味津々ですね。
1.スペック
OS: Windows 10 (Pro版選択可)
CPU: Intel Core i7 vProなど(Skylake)
RAM: 最大16GB
ストレージ: 最大1TB SSD
ディスプレイ: 14インチ有機EL(2,560 × 1,440)/ IPS(2,560 × 1,440) / IPS(1,920 × 1,080)
ネットワーク: 無線LAN詳細不明、Bluetooth、LTE-A(オプション)
カメラ: 不明
入出力: USB3.0 × 3、OneLink+ (RJ45)、MiniDP、HDMI、microSD、オーディオ
サイズ: 333 x 229 x 17 mm / 重量 1,270 g
細かいバリエーションの情報はありませんが、最良構成にした場合、CPU、RAM、ストレージ、ディスプレイと、まさにハイエンドな組み合わせになります。また、14インチサイズとしては極めて軽量な1,270 gという重量や2センチにも満たない厚さは特筆すべきものだと思います。もはや2 in 1という気軽な感じのスペックじゃなく、14インチというディスプレイサイズを考慮すればモバイルノートPCをも上回る性能です。
2.筐体
ご覧のとおり、ThinkPad X1 Yogaはキーボードが分離しないものの、ディスプレイを360度回転させることができるため、ノートPCとしての使い方のほか、2 in 1としての利用が可能です。
このタイプの製品のご多分に漏れず、この製品も「4つのスタイル」が可能です。この画像自体そんなに目新しくはないですね。ネーミングが面白いなあ、くらいにしか思わないですが、14インチサイズということを考慮すると、実際の使用感は迫力のあるものになるでしょう。
キーボードは非常にトラディショナルな「ThinkPadのキーボード」に見えます。おなじみの「赤いでべそ(トラックパッド)」もあります。また、「ラップトップ・モード以外の形態にするとキートップが自動的に沈み込むデザイン」になっているので、上に書いたような変形スタイルでの利用もしやすくなっています。
オプションで電池式のスタイラスペンが用意されており、筆圧に対応した手書き入力もできます。14インチといえど、この画像を見るとタブレット的な使い方も得意のようですね。ただしタブレットとして使うには少々重いです。
3.価格と発売時期
Lenovo ThinkPad X1 Yogaは現状日本での発売が未定となっていますが、Lenovoジャパンの公式サイトに専用ページが作られているため、日本発売は確定的です。米国ではこの1月にも販売が開始となり(ただし有機ELモデルは5月)、価格は1,449ドル(約173,200円)から、となっています。この1,449ドルのモデルがどのようなハードウェア構成なのかがわからないので、一概に高いとか安いとかは言えませんが、恐らく最良構成なら30万円近くにはなりそうですね。
ThinkPadシリーズの上位モデルは価格は高いですがビジネス利用にも最適な安定感と堅牢性がありますし、思い切って購入して損することはないと思います。また、個人的に「2 in 1」とか「Yoga」とかだと小型のタブレットやノートPCをイメージしてしまいますが、ThinkPad X1 Yogaに関しては2 in 1でありながらノートPCとしてもハイエンドな製品なので、先入観を持ってしまうと自分が損するような気がしました。
4.関連リンク
ThinkPad X1 Yoga:Lenovoジャパン公式サイト
CES 2016: Here’s Lenovo’s new 2016 Thinkpad lineup:WinBeta(英語)