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Lenovo ThinkPad X1 Carbon (2019) レビュー - なにこれ軽い!でも安心のThinkPadクオリティ。これがThinkPadのフラッグシップ・モバイルノート!(実機レビュー)

Lenovo ThinkPad X1 Carbon 2019
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。今回は「ThinPad X1 Carbon(2019)」の実機レビューです。2019年はたくさんのThinkPadをレビューさせていただく機会に恵まれましたが、やっぱり一番レビューしたかったのはこれです。ThinkPadシリーズのモバイルノートとしてはハイエンド、そしてThinkPadシリーズ全体のフラッグシップ機と言っていいでしょう。当然シリーズ中では高価なものになりますが、決して手が届かないような価格とも言えず、ThinkPadユーザーなら「ぜひ欲しい!」と誰もが思っている製品だと思います。私もその一人です。

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1.スペック

Lenovo ThinkPad X1 Carbon(2019)スペック表
ご存知の通り、ThinkPadシリーズは注文時に、おそらく日本で販売されているノートPCの中で最もフレキシブルに構成をカスタマイズすることができます。しかし、それにしても選択できるCPUの種類が異常に多いですよね?2019年11月現在、X1 Carbonは第8世代(Whiskey Lake)と第10世代(Comet Lake)のCore iプロセッサーが選べるようになっているためなのですが、おそらくこれからX1 Carbonを購入するのなら第10世代にしたい、という人が多いと思います。その場合はCore i5-10210U/Core i7-10510U/Core i7-10710Uの3種類から、となりますし、価格が1万円くらい安くなる第8世代を選ぶという手もあります。注意したいのは第10世代のCore i7-10710Uで、このCPUのみ6コア12スレッドと段違いに高性能なので、とにかく性能重視ということならこの型番を選ぶといいでしょう。ただし、Core i7-10510Uよりも1万円ほど(割引考慮後)高くなります。

RAMはオンボード(マザーボードに直付されているので、ユーザーが交換や増設できない)で8GBもしくは16GB、ストレージは256GB SSDから2TB SSDまで、幅広く容量を選択できます。なお、RAMに関しては個人的には8GBでも大丈夫だと思いますが、後から増設ができない仕様なので、心配な人は16GBにしておくといいでしょう。

ディスプレイも非常に選択肢が多いですね。いずれもIPS液晶で、標準だとFHD解像度の省電力タイプとなりますが、タッチ対応やプライバシーガード(スイッチ1つで視野角を狭くし、覗き見を防止する機能)つきを選ぶこともできますしWQHD(2560 x 1440)やUHD(3840 x 2160、いわゆる4K)も選択可能です。

入出力ポートも14インチのモバイルノートとしては充実しているほうだと思います。USB Type-Cは2つともThunderbolt 3ですし、Type-Aを合わせると合計で4つUSBポートがあることになります。また、HDMIとLAN拡張コネクターも装備します。ただし、LAN拡張コネクターはRJ45ポートとは異なり、有線LAN接続のためには別途アダプターを購入する必要があります。また、独立したDC-INはなく、Type-Cポートを使っての充電/給電となります。それと、この製品はLTEモデル用にSIMスロットがありますが、SD(microSD)カードリーダーはありません。

バッテリー稼働時間には幅があります。詳細な開示はないのですが、4Kディスプレイを搭載するモデルの稼働時間が短くなっているようです。また、おそらくですが、第10世代のCore iプロセッサー搭載モデルのほうが稼働時間が長めになると思います。ただし、Lenovoに限らず、メーカー公称の稼働時間というのは全然当てにならないので、この製品に関しても「公称値ほどの稼働時間はない」と考えるほうがいいでしょう。

サイズは「ThinkPadとしては驚異的」です。タテ・ヨコサイズは14インチクラス最小とまではいきませんが十分にコンパクトです。そして重量1.09 kgというのがすごいですね。ThinkPadシリーズは並外れた堅牢性を備えていますので、本来他社製品よりも重量は重くなりがちです。しかし、X1 CarbonはThinkPadシリーズの堅牢性そのままに、他社製品(の一般的な重量)よりもずっと軽く仕上げています。私は「モバイルノートの場合、重量も主要スペックの一つ」と考えていますので、その意味ではX1 Carbonはやはりフラッグシップ級のスペックと言えると思います。

Lenovo ThinkPad X1 Carbon 2019 システム情報

Lenovo ThinkPad X1 Carbon 2019 システム情報
レビュー機のシステム構成です。Core i7-8665U(vPro対応します)/RAM16GB/512GB SSDという構成でした。また、画像はありませんがディスプレイは4K解像度のものが搭載されていました。この後ベンチマークスコアなども掲載しますが、CPUが第8世代である、ということにご注意ください(第10世代、特にCore i7-10710Uを搭載するモデルだと、この記事のベンチマークスコアよりも高い結果になるはずです)。

2.筐体

Lenovo ThinkPad X1 Carbon 2019 同梱物
同梱物です。ペーパー類は中央下のセットアップガイドが当初見ておくべきものかな、と思います。あとはサポート関係、保証関係の書類なので故障時などのために保存しておくべきものと言えます。レビュー機にはアダプター類は付属しておらず、ACアダプターと電源ケーブルのみがついていました。ACアダプターと電源ケーブルの重量は296 gでした。

Lenovo ThinkPad X1 Carbon 2019 天板
天板です。こうやって見るといつものThinkPadなのですが、実は2019年モデルのX1 Carbonはちょっと違ってるんですよね。

Lenovo ThinkPad X1 Carbon 2019 天板
天板を拡大してみました。このように「ブラック・ペイント・カーボン」という模様が入っています。X1 Carbonだけにカーボン柄のデザインということですね。ただし、この模様は目立つものではなく、アップで見るとわかる、という感じの控えめなものになっているので、ThinkPadユーザーが見てもあまり違和感がないと思います。

Lenovo ThinkPad X1 Carbon 2019 底面
底面です。比較的あっさりしていると言うか、特になにもない、という感じ。ユーザーが簡単にメンテナンスできるような開口部もありません(一応開口は可能です)。また、画像の下側が手前側となりますが、スピーカーが2つあるのがわかります。この製品は4スピーカーで、底面にある2つはウーファー(低音用)です

Lenovo ThinkPad X1 Carbon 2019 右側面
右側面です。画像左から、電源ボタン、USB 3.1、通気口をはさんでセキュリティロックスロットです。電源ボタンが側面にあるのは、ThinkPad X1 Yoga(コンバーチブル2 in 1)と設計を共通化しているためと思われます。

Lenovo ThinkPad X1 Carbon 2019 前面
前面にはボタン類やポート類はありません。

Lenovo ThinkPad X1 Carbon 2019 前面
しかし、アップで見ると小さな穴が4つ。これらは「360°全方位マイク」です。この構造により4メートル先の音声もクリアに集音できるとのことです。

Lenovo ThinkPad X1 Carbon 2019 左側面
左側面です。画像左からUSB Type-C × 2、LAN拡張コネクター、USB 3.1、HDMI、オーディオジャックです。なお、左側の3つ(Type-Cが2つとLAN拡張コネクター)は純正のドッキングステーションを接続する際にも使用します。また、一番左のType-CポートがDC-INも兼ねています。

Lenovo ThinkPad X1 Carbon 2019 背面
背面です。この面にはSIMスロットがあります。

Lenovo ThinkPad X1 Carbon 2019 背面
これですね。一見するとmicroSDカードも入りそうなのですが、残念ながらNanoSIMカードしか入りません。また、当たり前ですがLTEモデル以外の製品にSIMカードを入れても通信はできません。

Lenovo ThinkPad X1 Carbon 2019 キーボード
キーボードです。いつもどおりのThinkPadキーボード。いつもと違ってしまっても困っちゃいますけどね。ThinkPadユーザーなら全く違和感なく使い始められるレイアウトです。この画像は日本語配列ですが、注文時に英語配列を選択することも可能です。日本語配列と英語配列の両方を選べる製品はまだまだ数が少ないので、この点もThinkPadシリーズの大きな魅力の一つと言えます。

それと、キーボード面上部にもスピーカーが2つあります。底面にあるのがウーファーですが、こちらにあるのはツイーター(中高音用)です。

Lenovo ThinkPad X1 Carbon 2019 キーボード
キートップは中央部が少し凹んでいて指のかかりがよくなっています。また、バックライトも標準でついていて、明るさを2段階に調整することができます。そして、中央にある赤いデベソはトラックポイントというポインティングデバイスで、マウスのようにカーソルを操作できます。このトラックポイントは通常人差し指で操作しますが、その場合、ちょうど親指のところにクリックボタンが来るように設計されています。

一方で、一般的なノートPCのようにタッチパッドでカーソル操作することももちろん可能で、タッチパッドの下部にもクリックボタンが内蔵されています。つまり、この製品、というかThinkPadにはタッチパッドの上下に合計で4つのクリックボタンがある、ということになります。

Lenovo ThinkPad X1 Carbon 2019 正面
正面から見たところです。「色柄」はThinkPadそのものですが、やはりベゼルは非常に細くなっていますし、キーボード面を見てもスリムな筐体になっているのがわかります。

Lenovo ThinkPad X1 Carbon 2019 シャッター
それと、ここ1~2年のThinkPadによく見られるのが「ThinkShutter」と呼ばれる物理シャッターです。「カメラの乗っ取り」によるプライバシー侵害を防ぐ効果があるほか、世の中には「カメラのレンズがあると、なんとなく人に見られているような気がする」と考える人が多いようで、そういう人も安心して使える、というのが物理シャッターのいいところだそうです。

Lenovo ThinkPad X1 Carbon 2019 ヒンジ最大開口
ThinkPadに限らず、最近のLenovo製品はほぼ全機種ヒンジが水平位置(180度)まで開口する構造になっています。狭いテーブルなどで向かい合わせに打ち合わせする際などでは結構便利なんですよね。

ひと通り筐体を見てきました。見た目は「普通にThinkPad」なんですけど、サイズがコンパクトでかなりの薄型になっていることは実感できました。私はThinkPad 13というエントリークラスのモバイルノート(廃版です)を愛用していますが、13.3インチのThinkPad 13よりも14インチのX1 Carbonのほうが一回り小さく、重量に至っては圧倒的に軽い(ThinkPad 13は約1.5 kgあります)ので、「見た目は同じThinkPadだけど、クラスと時代の違いを実感した」という感じでした。

ThinkPadシリーズはその堅牢さゆえに、購入する人はどうしても少し重くなってしまうことを覚悟するわけですが、X1 Carbonならその覚悟は要りませんね。他社の14インチノートよりもむしろ薄くて軽いので、サイズに関しては何の不満も感じません。

一方で、フラッグシップモデルとしての差別化、という点はあまり感じられません。強いて言えば天板のカーボン模様くらいでしょうか。見た目上はトップモデルとしてのプレミアム感はないですね。でも、それがThinkPadのいいところでもあると言えます。いつ乗り換えても何の違和感もなく使えます。また、他のThinkPadからX1 Carbonに買い替えても、同僚とかお友達には「え?PC買い替えたの?全然わからなかった」って言われるでしょうね。そこもドンマイです。所有者だけは「劇的に軽くなったわ」と感じられるはずですから。

ただし、「プレミアム感がない」というのは「安っぽい」のとは違います。実機に触ってみればカーボンのしっとりした感触が得られますし、天板のカーボン模様もひそかな満足感を与えてくれるはずです。また、他社製品からX1 Carbonに買い替えても、質感の良さには満足できると思います。結論として、ThinkPadのトップモデルらしい筐体品質であるということは言えると思います。「高級感の方向性が他のPCとは違う」ということです。

3.使用感

Lenovo Vantage

Lenovo ThinkPad X1 Carbon 2019 Lenovo Vantage

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ThinkPadに限らず、Lenovo製品には「Lenovo Vantage」というソフトウェアがプリインストールされています。これが非常に便利なものなんですよね。製品保証(製品登録)やファームウェアの更新、キーボードやスピーカー、電源などの設定など、盛りだくさんの機能があり、「とりあえずこれをチェックすれば必要なことはまかなえる」くらいです。

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Lenovo ThinkPad X1 Carbon 2019 Lenovo Vantage

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これはキーボードの設定画面です。と言ってもゲーミングノートのように自由自在にキーマッピングを変更できるほどの機能はなく、トラックポイントの感度を調整したり、FnキーとCtrlキーの入れ替え(これ、ThinkPadユーザー以外からよく指摘されます。キーボード面左下のFnキーとCtrlキーが逆についているので)などができます。また、ガイダンス的にキーボードの使い方を説明してくれています。

Lenovo ThinkPad X1 Carbon 2019 Lenovo Vantage

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こちらはバッテリー管理機能です。過充電防止機能やスマートスタンバイ(起動時間をスケジューリングすることによって、必要な時間帯のみ高速スリープ復帰ができ、それ以外の時間帯には省電力を優先する)などの設定ができます。モバイルノートの場合、できるだけバッテリーの劣化を抑えたいし、長時間のバッテリー稼働ができるようにしたいのですが、そのへんのところをうまくアシストしてくれます。

このほか、Dolby Atmosの設定やディスプレイの初設定などもLenovo Vantageから行えます。X1 Carbonを購入したら、まずはこのソフトウェアを見てみましょう。

スピーカー

Lenovo ThinkPad X1 Carbon 2019 Dolby Atmos
ビジネスマシンたるThinkPadですが、これまで説明してきたとおり、X1 Carbonには4つのスピーカーが搭載されています。また、音響用アプリとしてDolby Atmosもインストールされています。

まず、DolbyをOFFにして音楽を何曲か聴いてみました。この場合、PCスピーカーらしく中高音が強調される感じ、言い換えると低音が弱い感じになりますが、ハードウェアとしての素性はよく、女性ヴォーカルのようにやさしい感じの音楽だと気持ちよく聴けます。一方でダンス系とかロック系だと少しシャリシャリになっちゃいますね。

DolbyをONにするとその辺のバランスは一挙に改善します。個人的にはDolbyの設定を「バランス」にしておけばジャンルを問わず、PC用としては十分な音質になるものと感じました。また、ボリュームを最大にしても音は割れませんが、高音が強くなりすぎてしまうので、PCで作業中に小さめの音量で聴く、というのが王道かと思います。この使い方であれば多くの人が納得できるものになっていると思います。

しかし、つい先日ほぼ同一スペックのX1 Yogaをレビューしたばかりなのですが、私の感覚が正しければ、X1 Yogaのほうが音質は良かったように思います。筐体素材が異なるためかもしれません。相対的には、HPのBang&Olufsenには及ばないものの、ビジネスマシンのスピーカーとしては十分に満足のいくものと評価します。

ディスプレイ

レビュー機に装備されていたディスプレイは4K解像度のDolby Vison、HDR対応の最高品質のものでした。まず、「明るい」です。このディスプレイは500nitという非常に明るいものになっているのですが、輝度を100%にすると少々まぶしいくらいですね。一方で、輝度を落とすと「結構暗くなっちゃう」感じでして、50%だと少し暗すぎると感じました。日中だと75%~80%くらいの輝度にしておくと快適です。

画質のほうは抜群ですね。発色が「素晴らしすぎ」です。いつも書いていることですが、高品質なディスプレイというのは「黒がしっかり黒く見える」というのが大きくて、これだけで安物のディスプレイとは歴然たる差になります。X1 Carbonのディスプレイはここがしっかりできている上に、赤などの原色や中間色の発色が素晴らしく、非常に鮮やかです。

ビジネスマシンのディスプレイとしてはオーバースペックなのでは?と思っちゃうくらいですね。クリエイターの人はもちろん、お仕事で繊細な色の識別が必要、という人にも向く品質だと思います。もちろん、ビジネスから離れて映画を観るとかの場合でも素晴らしい体験をさせてもらえると思います。

ただし、これだけの品質なのである意味当然なのかもしれませんが、「グレア(光沢)タイプ」です。ビジネス用ということだとノングレアタイプのほうが使いやすいと思いますが、この水準のディスプレイだとノングレアにしちゃうと発色の点でもったいない気もします。ということで、画面への映り込みとか光の反射は少し気になりました(標準のFHD解像度のもの、及び2,560 × 1,440解像度のものを選択する場合はノングレア液晶となります)。

なお、Dolby Visonですが、基本的に普通のコンテンツというかブラウザーだの表計算ソフトだのを使っている間は一切設定を許してくれません。あくまでDolby Visonに対応するコンテンツを使用する場合のみ設定が可能になります。そのため、今回のレビューではDolby Visonの設定を試すことはできませんでした。

キーボード

私はThinkPadユーザーなので、その前提で言わせてもらうと「いつものThinkPad」です。テキストライティングをしていて一切の違和感がありませんでした。キーの押下圧は手持ちのThinkPadよりもやや重いと感じましたが、配列やトラックパッドの使い勝手など、シリーズ共通の仕様になっていますので、ThinkPadユーザーであればなんら違和感なく乗り換えられるでしょう。

アルファベットキーのキーピッチは手採寸で上下左右に約19 mm、キーストロークは一般的なノートPCよりもやや深めです。また、キートップには窪みがあり、指の「かかり」がいいです。打鍵音も小さめなので、カフェなどで使っても周囲に迷惑をかけずにすみそうです。個人的にはThinkPadシリーズのキーボードは「ノートPCとしてベスト」だと思っています。他のThinkPadユーザーの人も同意見でしょう。

また、ThinkPadを使ったことがない、という人にはぜひこのキーボードを試していただきたいです。その使い心地のよさに驚くと思います。

バッテリー

ディスプレイ80%に設定し、キーボードバックライトをOFF、ブラウザーのEdgeでYouTubeの音楽を30分ほど流し、その間テキストライティングやWebブラウジングなどをしながら1時間使用して、バッテリーの消費は17%でした。この使い方だと6時間くらいのバッテリー稼働時間となります。個人的には4Kディスプレイで輝度をそこそこに高めて使って、これくらいの稼働時間になるというのは高く評価できます。ただ、ここもX1 Yogaと少し異なる結果になっていて、X1 Yogaよりも良好になっています。筐体素材とか、ディスプレイ輝度の設定、テスト項目の違いなどが理由と思われますが、正確はわかりません。

メーカー公称値はおいておいて、6時間くらい使えるのであれば終日外出先で作業ができるかな、と思います。ビジネスモバイルノートとしては十分合格点をあげられるのではないでしょうか?

4.性能テスト

Lenovo ThinkPad X1 Carbon 2019 ドラクエベンチ標準
参考:
HP ENVY x360 15(Ryzen 5 3500U) : 11,792
Lenovo ThinkPad E595(Ryzen 5 3500U): 10,570
HP Spectre x360 13(Core i7-8565U): 10,020
Lenovo ThinkPad T490s(Core i7-8565U): 9,948
HP ENVY X360 13(Ryzen 7 3700U): 9,723
NEC LAVIE Direct NEXT(Core i7-8550U): 9,643
Lenovo ThinkPad X390(Core i7-8565U): 9,384
DELL Inspiron 13 7370(Core i7-8550U): 9,058
Lenovo IdeaPad C340 (15)(Core i5-8265U): 8,910
東芝 dynabook AZ65/G(Core i7-8550U): 8,909
東芝 dynabook VZ82/F(Core i7-8550U): 8,923
HP Spectre 13(2017)(Core i7-8550U): 8,727
DELL XPS 13(9380)(Core i7-8565U): 8,676
DELL Inspiron 15 5000 2in1(Core i7-8565U):8,641
Lenovo ThinkPad X280(Core i7-8550U): 8,606
DELL XPS 13(9370)(Core i7-8550U): 8,409
HP Spectre x360(Core i7-7500U): 8,385
Lenovo IdeaPad S540(15)(Core i5-8265U): 8,374
HP Spectre x2(Core i5-7260U): 8,207
東芝 dynabook DZ83/J(Core i7-8550U): 8,186
Lenovo ideapad 520(Core i5-8250U): 8,129
Lenovo ThinkPad X1 Yoga(2019)(Core i7-8665U):8,120
ドスパラ Altair F-13(Core i5-7200U): 8,106
富士通 LIFEBOOK WS1/B3(Core i7-8550U): 8,055

Lenovo ThinkPad X1 Carbon 2019 ドラクエベンチ最高品質
参考:
HP ENVY x360 15(Ryzen 5 3500U) : 6,797
Lenovo ThinkPad E595(Ryzen 5 3500U): 6,552
HP ENVY X360 13(Ryzen 7 3700U): 4,925
iiyama Style 17FH054 i7(Core i7-8750H): 4,821
HP ENVY 13 x360(Ryzen 3 2300U): 4,757
Lenovo ThinkPad X280(Core i7-8550U): 4,720
NEC LAVIE Direct NEXT(Core i7-8550U): 4,706
HP Spectre x360 13(Core i7-8565U): 4,605
DELL XPS 13(9370)(Core i7-8550U): 4,571
ドスパラ Altair F-13KR(Core i5-8250U): 4,559
DELL XPS 13(9380)(Core i7-8565U): 4,487
Lenovo ThinkPad T490s(Core i7-8565U): 4,454
Lenovo IdeaPad S540(15)(Core i5-8265U): 4,350
Microsoft Surface Laptop 2(Core i5-8250U): 4,337
東芝 dynabook AZ65/G(Core i7-8550U): 4,238
DELL Inspiron 13 7370(Core i7-8550U): 4,234
HP Spectre 13(2017)(Core i7-8550U): 4,210
東芝 dynabook VZ82/F(Core i7-8550U): 4,199
Lenovo IdeaPad C340 (15)(Core i5-8265U): 4,195
Microsoft Surface Pro 6(Core i5-8250U): 4,165
ドスパラ Critea DX-KS F7(Core i7-8550U): 4,128
ドスパラ Altair F-13(Core i5-7200U): 4,115
富士通 LIFEBOOK WU2/C3(Core i7-8565U): 4,003
HP Spectre x360(Core i7-7500U): 4,003
Lenovo ThinkPad X390(Core i7-8565U): 3,898
Lenovo ThinkPad X1 Yoga(2019)(Core i7-8665U):3,706

Lenovo ThinkPad X1 Carbon 2019 DDONベンチ
参考:
HP ENVY x360 15(Ryzen 3500U) : 5,076
Lenovo ThinkPad X280(Core i7-8550U): 4,465
DELL XPS 13(9370)(Core i7-8550U): 4,385
HP Spectre x360 13(Core i7-8565U): 4,375
NEC LAVIE Direct NEXT(Core i7-8550U): 4,365
DELL Inspiron 13 7370(Core i7-8550U): 4,247
Lenovo ThinkPad T490s(Core i7-8565U): 4,170
ドスパラ Altair F-13KR(Core i5-8250U): 4,154
Microsoft Surface Laptop 2(Core i5-8250U): 4,079
DELL XPS 13(9380)(Core i7-8565U): 3,987
Microsoft Surface Pro 6(Core i5-8250U): 3,985
東芝 dynabook VZ82/F(Core i7-8550U): 3,951
東芝 dynabook AZ65/G(Core i7-8550U): 3,940
ドスパラ Critea DX-KS F7(Core i7-8550U): 3,935
HP Spectre 13(2017)(Core i7-8550U): 3,921
富士通 LIFEBOOK WU2/B3(Core i7-8550U): 3,890
富士通 LIFEBOOK WS1/B3(Core i7-8550U): 3,858
Lenovo ThinkPad X390(Core i7-8565U): 3,674
富士通 LIFEBOOK WU2/C3(Core i7-8565U): 3,665
Lenovo ideapad 520(Core i5-8250U): 3,596
iiyama Style 17FH054 i7(Core i7-8750H): 3,554
HP ENVY 13(Core i7-8550U): 3,487
DELL Inspiron 15 5000 2in1(Core i7-8565U):3,359
Lenovo IdeaPad C340 (15)(Core i5-8265U): 3,282
東芝 dynabook UZ63/F(Core i7-8550U): 3,192
Lenovo ThinkPad X1 Yoga(2019)(Core i7-8665U):3,145
HP Spectre Folio 13(Core i5-8200Y): 3,012

オンラインゲーム「ドラゴンクエスト X」と「ドラゴンズドグマオンライン(DDON)のベンチマークテストでは、Core i7搭載機としての水準はクリアしているものの、特に高いスコアとは言えない結果となりました。この製品は4Kディスプレイを搭載していることもあり、ベンチマークソフトはそれより低い解像度に設定されているものの、PCそのものの解像度は4Kのままになっていましたので、若干スコアが低めになっていると思います。ただし、高いスコアを出すためにテストしているわけではないので、せっかくの4Kディスプレイをわざわざ低解像にしてテストしても意味ないですよね。

また、ほぼ同スペックのThinkPad X1 Yogaよりも全体的に高いスコアになっています。この要因については不明で、筐体素材が異なる(Yogaはアルミ製です)ことにより、メーカー側でクロックスピードを低めにしていたのかもしれませんし、単にレビュー機のコンディションによるものかもしれません。いずれにしても、両者ともビジネスマシンなので、あまりスコア差を気にする必要はないと思います。

Lenovo ThinkPad X1 Carbon 2019 3D Mark
参考:
HP ENVY x360 15(Ryzen 3500U) : 2,269、7,922
Lenovo ThinkPad E595(Ryzen 5 3500U): 2,259、7,741
HP ENVY X360 13(Ryzen 7 3700U): 1,513、6,808
HP ENVY 13 X360(Ryzen 3 2300U): 1,513、5,396
Lenovo ThinkPad X1 Yoga(2019)(Core i7-8665U):1,211、4,946
Lenovo ThinkPad X280(Core i7-8550U): 1,211、4,871
Lenovo ThinkPad T490s(Core i7-8565U): 1,181、4,845
DELL XPS 13(9380)(Core i7-8565U): 1,189、4,586
HP Spectre x360 13(Core i7-8565U): 1,178、4,574
DELL XPS 13(9370)(Core i7-8550U): 1,161、4,719
Microsoft Surface Laptop 2(Core i5-8250U): 1,157、4,652
Microsoft Surface Pro 6(Core i5-8250U): 1,136、4,524
ドスパラ Altair F-13KR(Core i5-8250U): 1,126、4,746
東芝 dynabook AZ65/G(Core i7-8550U): 1,116、4,367
HP Spectre x2(Core i5-7260U): 1,114、4,389
富士通 LIFEBOOK WU2/C3(Core i7-8565U): 1,111、4,325
NEC LAVIE Direct NEXT(Core i7-8550U): 1,097、4,471
Lenovo IdeaPad C340 (15)(Core i5-8265U): 1,085、4,370
DELL Inspiron 15 5000 2in1(Core i7-8565U):1,084、4,421
東芝 dynabook VZ82/F(Core i7-8550U): 1,084、4,282
iiyama Style 17FH054 i7(Core i7-8750H): 1,082、4,559
Lenovo ThinkPad X390(Core i7-8565U): 1,063、4,350
※左からFireStrike、SkyDiverのスコア

申し訳ありません。3D Markのうち、Sky Diverのスクリーンショットを取り忘れてしまいました。外部GPU非搭載機ではTime Spyのスコアはノーカウントとしているので、使えるのはFire Strikeのみです。

こちらもCore i7搭載機の水準はクリアしていると思いますが、それほど高いスコアではありません。ただ、スコア差は小さく、何度も繰り返しテストすればもう少し良い結果になったかもしれないですね。まあ、その程度のスコア差かと思います。

Lenovo ThinkPad X1 Carbon 2019 PC Mark

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参考:
Lenovo Legion Y740(15)(Core i7-9750H、RTX2070 Max-Q): 5,830
ASUS ZenBook Pro Duo UX581GV(Core i9-9980HK、RTX2060): 5,727
Lenovo Legion Y7000(Core i7-9750H、GTX1650): 5,618
ドスパラ GALLERIA GCR1660TGF-QC-G(Core i7-9750H、GTX1660Ti): 5,573
ASUS ROG Zephyrus S GX502GV(Core i7-9750H、RTX2060): 5,506
ドスパラ GALLERIA GCR2070RNF(Core i7-9750H、RTX2070): 5,505
DELL G7(Core i7-8750H、GTX1060): 5,401
ドスパラ GALLERIA GCF2060GF-E(Core i7-8750H、RTX2060): 5,328
MSI GP65 Leopard(Core i7-9750H、RTX2060): 5,299
ドスパラ GALLERIA GCF1070GF(Core i7-8750H、GTX1070): 5,122
MSI GF75 Thin(Core i7-8750H、GTX1050Ti): 5,009
ドスパラ GALLERIA GCF1060GF-E(Core i7-8750H、GTX1060): 4,976
ドスパラ GALLERIA Mini 1060(Core i5-7500、GTX1060): 4,906
ドスパラ GALLERIA GCF2070GF-E(Core i7-8750H、RTX2070): 4,893
ASUS ZenBook 15 UX534FT(Core i7-8565U、GTX1650): 4,709
ドスパラ GALLERIA GCF1050TGF-E(Core i5-8300H、GTX1050Ti): 4,545
ASUS ROG Zephyrus G GA502DU(Ryzen 7 3750H、GTX1660Ti): 4,365
OMEN X by HP(Core i7-7820HK、GTX1080): 4,290
iiyama STYLE-17FH054-i7(Core i7-8750H) : 4,281
HP Spectre x360 13(Core i7-8565U): 4,223
Lenovo ThinkPad T490(Core i7-8565U、MX250): 4,158
ASUS TUF Gaming FX505DT(Ryzen 5 3550H、GTX1650): 4,124
Lenovo ThinkPad X1 Yoga(2019)(Core i7-8665U):4,120
ASUS ZenBook 14 UX434FL(Core i5-8265U、MX250):3,933
Lenovo ThinkPad X280(Core i7-8550U): 3,909
ドスパラ Altair F-13KR(Core i5-8350U): 3,778
HP Spectre 13(Core i5-8265U): 3,766
HP ENVY X360 13(Ryzen 7 3700U): 3,728
Lenovo ThinkPad E595(Ryzen 5 3500U): 3,714
NEC LAVIE Direct NEXT(Core i7-8550U): 3,704
ドスパラ Critea VF-HEKS(Core i7-8550U、MX150): 3,704
HP ENVY x360 15(Ryzen 3500U): 3,617
DELL Inspiron 17 5000(5770)(Core i7-8550U、Radeon 530): 3,607
東芝 dynabook AZ65/G(Core i7-8550U): 3,546
HP ENVY 13(Core i7-8550U):3,534
DELL XPS 13(9370)(Core i7-8550U): 3,518
ドスパラ Critea VF-HGK1050(Core i7-7700HQ、GTX1050): 3,492
東芝 dynabook VZ82/F(Core i7-8550U): 3,491
富士通 LIFEBOOK WS1/B3(Core i7-8550U): 3,479
Microsoft Surface Pro 6(Core i5-8250U): 3,399
東芝 dynabook DZ83/J(Core i7-8550U): 3,353
マウス m-Book J(Core i5-8250U): 3,350
東芝 dynabook UZ63/F(Core i7-8550U): 3,341
Microsoft Surface Laptop 2(Core i5-8250U): 3,199
HP Spectre Folio 13(Core i5-8200Y): 3,108

X1 Carbonにとって、おそらく最も重要であろうテストがPC Markです。このテストはグラフィック性能だけでなく、オフィスソフトや画像加工、ビデオチャットなどのシミュレーションも実施していて、外部GPU搭載有無の影響はあまり大きくありません(もちろん影響はあります)。

スコアのほう、やはりCore i7搭載機としては「並」くらいだと思います。また、X1 Yogaとの差も「誤差」くらいのレベルなので、同等のパフォーマンスと判断していいでしょう。実際このくらいのスコアになるのであれば、ビジネスシーンで性能に不満を感じる場面はまずないと言えます。

Lenovo ThinkPad X1 Carbon 2019 CDM
参考までにSSDの読み書き速度を測定するCrystal Disk Markのスコアも掲載します。先日レビューしたX1 Yogaとほぼ同程度のスコアですが、これ、相当に速いです。ゲーミングノートより速いと言ってもいいかもしれません。Lenovo製品のSSDは概して高速と言え、他社製品のSSDよりも高速なことが多いです。個人的には文句なしの結果だと思います。

発熱について

この製品はビジネスノートなので、オンラインゲームなどには使われないだろうと思います。なので、あまり発熱を気にする必要もないのですが、ドラクエやDDONなどのゲーム系のベンチマークテストをすると、キーボード面、背面ともやや熱くなります。特に不快だとか危険を感じるということもありませんが、立て続けにベンチマークテストをする気にはならないくらいには熱を持ちますので、15分くらい置いて次のテストをした、という感じですかね。

ただし、この製品で画像加工とかWebブラウジング、テキストライティングなどをしましたが、そういったビジネス系の使い方だと発熱は気にする必要がありません。ほとんど発熱しません。

5.まとめ

Lenovo ThinkPad X1 Carbon(2019)はLenovo直販サイトで販売中で、11月27日現在の価格は177,617円(税込み)から、となっています。また、ナイトクーポン(平日の夜)、週末クーポン(土日)の価格だと169,664円(税込み)から、でした(11月23日および11月26日夜の価格)。

私もそうですが、現在ThinkPadを個人利用している人なら「次に買いたい」ThinkPadの第一候補がこのX1 Carbonだと思います。あるいはX1 Yogaかもしれないですね。どちらもThinkPadのモバイルノートとしては最上位に位置する製品ですし、好みの構成にカスタマイズすると20万円を越えますので、決して安い買い物とは言えません(ただし、高すぎてどうやっても手が出ない、とも言えないくらいですよね)。ThinkPadユーザーの希望は「ThinkPadらしい使い勝手がさらに改善されていて、価格にふさわしい質感を備えている。できればもう少し軽く…。」というものだと思います。でないと20万円以上は出せません。

大丈夫です。X1 Carbonは間違いなくThinkPadの使い勝手を備え、手持ちのThinkPadよりも数段上の筐体(特に軽さ)になっています。ThinkPadユーザーならお金を出す価値はあります。

また、「ThinkPad推し」として、現在他社のモバイルノートをお使いの人にも、ぜひX1 Carbonを試していただきたいと思います。大きな家電量販店には展示されていると思いますので、筐体をじっくり見ていただいて、キーボードでなにか入力してみてください。絶対に、とまでは(言いたいけど)言えませんが、「なぜThinkPadなのか」ということはご理解いただけるかもしれません。X1 Carbonは他社のPCに負けないくらい軽量に仕上がっていますし、触れたときの質感も高いので、きっと気に入ってもらえると思います。

6.関連リンク

X1 Carbon (2019):Lenovo

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