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Lenovo Legion C530(2019年モデル)レビュー - ストレージに圧倒的な強み有!コスパと可搬性にも秀でたゲーミングデスクトップPC!(実機レビュー)

legionトップ画像
こんにちは。ひつじです。だんだん寒くなってきましたね。特に夜中や明け方は暖房なしでは少し厳しいかも、と思えるような体感温度になってきましたし、世間はクリスマスの準備をしていますし。そんな世間に用などない私は引きこもってパソコンと暮らすんでしょうけど。

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はい。引きこもってパソコンをしたいならデスクトップPCってなんだかんだ快適なんですよね。今回Lenovoさんからお借り致しました2019年モデルのLegion C530の実機レビューをお送りしたいと思います。実は2018年モデルはtakumiさんが詳しくレビューされているのですが、持ち運びやすい筐体の利便性はそのままに、スペックが向上しています。トリッキーな部分がなくリーズナブルな製品なので、非常に魅力があります。詳しく見ていきましょう!

1.スペック

legionスペック表
下位機種であればi5-9400FにGTX1650とゲーミングPCとしてはエントリーらしい構成ですが最上位機種はi7-9700にGTX1660tiなのでミドルクラスと言える構成ですね。DisplayPort2発がGTX1650で、よりレガシーなDVI-DをGTX1660tiが持っている、というのはちょっと面白いかもしれません。

性能に関わらない細かい要素を言えばRealtek系でLAN周りを固めていたりといった「普通」なところもありますが、多くの人にとっては不足を感じないスペックになるかと思います。今回のレビュー端末は最上位構成(i7-9700、GTX1660ti、メモリ16GB、ストレージが1TB NVMeSSD+1TB HDD)ですが、このストレージ、SSDがsamsung製のMZVLB1T0HBLR(恐らくPM981相当品)、HDDがWesternDigitalのWD10EZEX(WD Blue)と、結構優良な印象です。

2.付属品

legion 付属品
あくまでレビュー機器なので参考程度、ということにはなりますがシンプルですね。電源ケーブルやマニュアル類が付属されていました。
legion前
続いて筐体前面の写真です。フロントのパンチホールは実際に通気孔として機能しています。派手さはそこまで強くありません。左下にはUSB端子等が付いています。
legion右
legion左
次に左右をまとめて。シンプルなので言うことがないです…。左側にステッカーが貼ってあるということ位でしょうか。

legion後ろ
筐体後面。通常デスクトップは拡張部分(グラフィックボードが入る場所)が下に来ることが殆どですが、この機種は反転しています。つまりマザーボード倒立型の組み上げがされています。グラフィックカードのエアフローを考えればよいデザインだと思います。またニクい部分としてゴムバンドが下部に取り付けられています。デザイン上の個性だけではなく、ケーブルマネジメント上もありがたい配慮です。

なお左上のラッチはこの画像で言う左のパネルを開くのに使用します。右のネジも手回し可能なものになっていますね。なので内部へ簡単にアクセスできるようになっています。なおこの手回しネジ、通常のパソコン用の物とは異なるので紛失しないように注意が必要です。
legion上
筐体天面です。持ち手がありますね。実際に箱から出す時や移動にも便利でした。本体もしっかりしており、十分実用的に機能します。また上部はアクリルパネルを採用しており搭載されたグラフィックカードがライティングされる様子が確認できます。
legion下
筐体底面。ここは通気口があるだけですね…。

全体として、かなり筐体は堅牢にできている印象です。持ち上げたりされる想定があるから、というのもあるかもしれませんがHDDやファンなどで共振などもしませんし、作りとしてかなり好印象です。塗装も嫌みがなく個人的にはかなり好印象でした。

あとはコアな人向けに内部もちょっと見ておきましょう。
legion左内部
倒立配置のマザーボードなので、向かって左側(ネジで開閉する側)はマザーボードの裏側に当たる場所です。こちらには電源(ATXサイズ)やHDDが搭載されていますね。
legion右内部
ラッチで開ける右側がマザーボードの表面側です。CPUクーラーは比較的小口径。
legionメモリ部分アップ
NVMeのSSDはヒートシンクが取り付けられており放熱に配慮されています。メモリは片面実装の8GBを2枚搭載しており、スロットは使い切っていますね。
legion GPUアップ
グラフィックカードも1ファン仕様の寸法の短いものが使われています。
legion 目隠し板
なお、グラフィックカードですが天面から内部を覗かれないよう取り付けられていると思われるボードを外せば長尺のものも搭載は出来るようです。

内部構造は分かりやすいため、メンテナンスはしやすいと思います。調べれば恐らくGPUの変更やHDDの追加等も出来てしまいそうですね。

legion ライティング1
legion ライティング2
legion ライティング3
それからライティングも。大きく目立つのは天面とフロントのロゴ部分の点灯だと思います。派手に色が変わる、といったこともなくシンプルな光り方をするのが大人っぽいですね。

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3.ソフトウェア

legion wallpaper
確認できたソフトは2種類。色んなソフトが付属してこないのは個人的には大変うれしいところです。
legion lenovo vantage
まずはLenovo Vantage。これはLenovo製品ではお馴染みのもので、今回の機種ならライティングコントロール等も可能なようです。各種サポートを確認出来たりもします。
legion dolby atmos
次にDolby Atmos。Dolby Atmos自体はざっくり言えばサラウンド音声の収録方式(Dolby Atmosは高さの概念があるサラウンドです)を指すのですが、このソフトでは音声のイコライジングや疑似サラウンド化等が可能です。

メーカーによってはオーバークロック用ソフトなんかを付けている場合もありますが、恐らくこのゲーミングPCを買う層としてはそこまでの「ガチ勢」はいないと思います。人によってはもっと色々制御したい、という思いもあるかもしれませんが多くの人にとっては丁度いい2つ、なのではないでしょうか。

4.性能

まずはいつものベンチマークをいくつか。
legion DQ10 FHD score
参考:
Lenovo Legion T730(Core i9-9900K、RTX2080):24,360
Lenovo Legion C730(Core i9-9900K、RTX2080):24,090
ドスパラ GALLERIA ZF(Core i7-9700K、RTX2070):22,792
Lenovo Legion C750 2018年モデル(Core i7-8700、GTX1060):22,407
ASUS ROG Strix GL10CS(Core i7-9700K、GTX1660Ti):22,186
ASUS ROG Strix GL10DH(Ryzen 7 3800X、RTX2070):21,612
ASUS ROG Strix GL12CX(Core i7-9700K、RTX2060):20,790
ドスパラ GALLERIA DF(Core i5-8500、RTX2060): 19,274
ドスパラ GALLERIA Mini 1060(Core i5-7500、GTX1060): 18,061
ドスパラ GALLERIA RJ5(Ryzen5 2600、GTX1660): 14,204

DQ10のベンチマークですが、スペックがスペックなだけにFHD環境では頭打ち状態ですね…。一応4Kでも計測をしておきました。

legion DQ10 4k score
結果としてはどちらも「すごく快適」です。画面を見ていても処理の重たさを感じさせる様子がありません。
legion Dragons score
参考:
Lenovo Legion T730(Core i9-9900K、RTX2080):16,125
Lenovo Legion C730(Core i9-9900K、RTX2080):15,737
ASUS ROG Strix GL10CS(Core i7-9700K、GTX1660Ti):14,787
Lenovo Legion C750 2018年モデル(Core i7-8700、GTX1060):14,567
ASUS ROG Strix GL12CX(Core i7-9700K、RTX2060):13,531
ドスパラ GALLERIA ZF(Core i7-9700K、RTX2070):13,230
ドスパラ GALLERIA DF(Core i5-8500、RTX2060): 12,958
ASUS ROG Strix GL10DH(Ryzen 7 3800X、RTX2070):12,090
ドスパラ GALLERIA Mini 1060(Core i5-7500、GTX1060): 10,491
ドスパラ GALLERIA RJ5(Ryzen5 2600、GTX1660): 8,617

次にドラゴンズドグマオンライン。こちらも十分な数値が出ています。
本当だったらもう少し下でもいいような気もしますが、近しいスペックのASUS GL10CSがこれまた近い性能を発揮しているので、
他のRTXシリーズとは最適化度合い等で差が出ているのかもしれません。

legion 3dmark score
参考:
Lenovo Legion T730(Core i9-9900K、RTX2080):10,283、22,459、54,833
Lenovo Legion C730(Core i9-9900K、RTX2080):10,127、21,378、52,003
ドスパラ GALLERIA ZF(Core i7-9700K、RTX2070):8,665、19,807、45,030
ASUS ROG Strix GL10DH(Ryzen 7 3800X、RTX2070):8,459、18,958、44,420
ASUS ROG Strix GL12CX(Core i7-9700K、RTX2060):7,182、16,824、39,118
ドスパラ GALLERIA DF(Core i5-8500、RTX2060): 7,072、16,142、34,912
ASUS ROG Strix GL10CS(Core i7-9700K、GTX1660Ti):6,167、13,136、34,642
ドスパラ GALLERIA RJ5(Ryzen5 2600、GTX1660): 5,381、11.954、31,285
Lenovo Legion C750(Core i7-8700、GTX1060):3,912、10,448、30,597
※左からTime Spy、Fire Strike、Sky Diverのスコア

続いて3DMark。良い数値が出ていると思います。GTX1070前後、場合によってはもう少し上が狙えるかもしれません。
GL10CSに比べて全体的に少しずつスコアが上だったのは恐らくストレージの差でしょう。比較的軽量なskydriverであれば読み出し速度の影響はあるはずです。

legion PCmark score
参考:
Lenovo Legion C730(Core i9-9900K、RTX2080)::7,540
Lenovo Legion T730(Core i9-9900K、RTX2080):7,302
ASUS ROG Strix GL10DH(Ryzen 7 3800X、RTX2070):6,512
ASUS ROG Strix GL10CS(Core i7-9700K、GTX1660Ti):6,435
ドスパラ GALLERIA ZF(Core i7-9700K、RTX2070)::6,337
ドスパラ GALLERIA DF(Core i5-8500、RTX2060): 5,769
ドスパラ GALLERIA RJ5(Ryzen5 2600、GTX1660):5,201
ドスパラ GALLERIA Mini 1060(Core i5-7500、GTX1060): 4,906

そしてPCMark。ネット環境が少し不安定だったため「!」マークが出ていますがお気になさらず。6,000を超える数値であればまず快適に使えると思います。アプリのスタートアップ時間がかなりスコアに影響しているようですね。ですのでSSDとHDDの速度も見ておきましょう。

legion HDD score
legion HDD score
CrystalDiskMarkより。それぞれSSDとHDDです。SSDはクラスを超えて速いと言える、非常に高いスコアです。PCIe4.0×4接続のNVMeSSDを除けば最速クラスのSSDと言い切ってしまっていいと思います。またHDDも決して遅いものではなく、200MB超えの書き込み速度は(HDDとしては)優秀です。通常こういったストレージはカタログにスペックを記載しない関係で必ずしもこだわる必要がない(こだわっても売り上げに影響しない)ポイントなのですが、ここに高性能品を投入してくれているのは個人的に大変好印象です。

なお、使用中の静音性ですが負荷の小さいときにはほとんど気にならない程度の風切り音しか感じません。(空気清浄機の静止運転時位でしょうか)また、グラフィックカードに関してもそこまで気になる音は出ないのですが、CPUに負荷がかかると結構目立つ音量になります。ヘッドホンでゲームをしていたら辛うじて気にならないかも、位ではないでしょうか。ここは恐らく小口径だったCPUクーラーが風量を稼ぐためにかなり回転速度を上げているところに起因しているかと思います。

5.まとめ

Lenovo Legion C530は2019年11月10日現在、Lenovo直販サイトにて最小構成(i5、GTX1650、512GB SSD)で103,224円(eクーポン適用・税込)、一番高性能なレビュー品同等のもの(i7、GTX1660ti、1TB SSD+1TB HDD)が158,123円(eクーポン適用・税込)で販売されています。また、Vプリカキャッシュバックキャンペーン(12月31日まで)の対象になっていますので、期間中にこの製品を購入するとVプリカ1万円分のキャッシュバックが受けられます。なおこの機種は直販限定です。

2018年モデルと比較した場合、Optaneメモリ搭載が無くなっていますがこのOptaneメモリはそもそも「HDDのアクセス速度不足を小さなSSDでキャッシュさせて補う」機能です。低コストで高速・大容量のストレージを確保したいならば選択肢に成り得ますが、高速SSDを搭載すれば要らないものとも言えます。そして今回はちゃんとこの高速SSDを搭載してきた、というのがトピックでしょう。勿論これは販売価格に上乗せされてしまう要因にもなりますが、実売価格は十分安いものに仕上がっています。筐体の出来栄え等も含めれば尚更このお得感には説得力が出てきます。

一方でUSB Type-Cがない、bluetoothのバージョンが4.2であること等、少し気になるポイントがあるのも事実です。ゲーミングPCであればなおのこと、有線であれ無線であれコントローラーを使用したりすることもあるはずです。気にする人はいるんじゃないかなとは思います。

ケチを付けてはしまいましたが、この筐体の質、大きさ、運搬の容易さ、トータル性能と価格に不満は全くない機種です。もしゲーミングPCを検討するならば「最終候補」には十分残る内容に仕上がっていると思います。是非一度ご検討ください!

6.関連リンク

Lenovo Legion C530:Lenovo

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