One-Netbook社の正規代理店であるテックワンが、7インチゲーミングUMPC「ONEXFLY」を国内で発売します。ゲーミングUMPCのジャンルは今年に入ってからASUSとレノボという世界的大手メーカーが参入した(レノボについては国内参入しそう…という段階ですけど)ことにより、一気にメジャー化した印象があります。PC業界でも数少ない成長分野と言えるんじゃないでしょうか。
ONEXFLYは7インチサイズのディスプレイを備え、重量も590 gと軽く、日本でも人気が出そうな製品です。
1.ONEXFLY スペック
スペック表
ONEXFLY(国内正規版) |
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OS | Windows 11 Home |
CPU | AMD Ryzen 7 7840U |
外部GPU | なし |
RAM(メモリ) | 32GB(LPDDR5x-7500MHz) |
ストレージ | 1TB/2TB SSD(M2.2280 PCIe 4.0 ×4) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 7インチIPS(1,920 × 1,080)タッチ, 120Hz |
ネットワーク | Wi-Fi6E、Bluetooth 5.2 |
入出力 | USB4 Type-C × 2、USB3.2 Type-A、オーディオジャック、microSDカードリーダー |
カメラ | なし |
バッテリー | 48.5Wh/12,600mAh(3.85V) |
サイズ | 263.6 × 98.25 × 22.6 mm |
重量 | 590 g |
バリエーションモデル
・1TB SSD
・2TB SSD
コメント
このジャンルの製品をよく知らない人のために書くと、ONEXFLYは(このあとご説明する通り)見た目は携帯ゲーム機なんですけど、中身は高性能なWindowsのパソコンなんですよね。なので、そのままだと使いにくいですが、ExcelやWordといったOfficeソフトも使え、学校のレポートとか仕事の書類も作成できます。キーボードやマウス、外部モニターを接続すれば普通のデスクトップパソコン(ミニPC)になります。
OSはWindows 11 Home、CPUはZen4/RDNA3アーキテクチャのRyzen 7 7840Uです。モバイルPCに搭載される省電力タイプ(型番末尾U)のCPUとしては極めて性能が高く、PCゲームを高い画質で楽しめます(ただし、GeForceなどの外部GPUを搭載するゲーミングPCよりは性能は低いです)。ここ最近リリースされたゲーミングUMPCは軒並みこの型番を採用しています。なので「競合製品と横並びだけど最高性能」と言えます。
国内版のRAMは全モデル32GB、ストレージも最低で1TBと大容量で2TBという設定もあります。ここだけ見ればWindows PCとしてはハイエンドクラスです。
ディスプレイも高品質です。IPS液晶で解像度はFHD、100%sRGBの発色品質、そしてリフレッシュレートも120Hzと高速です。ゲーミングUMPCジャンルでは長らくリフレッシュレートが60Hzにとどまっていましたが、ASUS ROG Ally(120Hzです)の発売を機に、高リフレッシュレート化が始まりました。
2.ONEXFLY 外観
ご覧の通り、携帯ゲーム機という感じです。ただ、ゲーミングUMPCジャンルの製品は似たような外観のものがほとんどですね。本体にキーボードを内蔵していないので、本体のみだとタッチ操作が主体となり、その意味ではWindowsタブレットと同じなのですが、スティックやボタンである程度はキーボードを代替できます(各種機能を呼び出せるということです)。
ONEXFLYの大きな魅力は「サイズ」です。国内で販売されるゲーミングUMPCで最小・最軽量なのはAYANEO AIR(AIR/AIR 1S)ですが、ディスプレイサイズが5.5インチとONEXFLYよりもさらに小さいです。7インチサイズの競合としてはROG Ally(608 g)、AYANEO 2S(685 g)が挙げられますが、ONEXFLYはそれらの競合製品よりも軽くなっています。
筐体色は「スノーホワイト」と「オブシディアンブラック」の2色で、いずれも1TB/2TBのSSDを選べます。
入出力ポートは「サイズの割に頑張った」と思います。USBポートが合計で4つ、うち2つがUSB4 Type-Cで、このUSB4ポートはGPU BOX(eGPU)の接続も可能です。また、1TB以上のSSDを搭載する製品ながらmicroSDカードリーダーもついています。
スピーカーは「Harman認定」です。イヤホンを装着してプレイするケースが多いとは思いますが、ゲームタイトルによっては内蔵スピーカーでも十分楽しめそうです。
RGBライティングも可能。自分の名前を入れることもできますが、テックワンの製品紹介ページに「ネームタグの変更は本社工場により、作成しております。日本での作成サービスの提供は調整中です。」という記載がありました。
これはONEXFLYではなく、ASUS ROG Allyの実機レビューの際に撮影した画像です。このようにモニターやキーボード、マウスを接続すればデスクトップPC(ミニPC)としても使え、ゲームのみならず、ビジネスや学習、クリエイティブワークも快適にこなせます。この点がWindows OS搭載機の大きな魅力ですね。
3.ONEXFLY 価格など
ONEXFLYは10月14日の発売で、One-Netbook公式ストア、ハイビーム公式オンラインストア、Amazonで予約販売が開始されています。価格は下記の通り
・1TB:139,800円(149,800円)
・2TB:149,800円(159,800円)
※One-Nebook公式ストアおよびハイビーム公式オンラインストアでの特別価格(10月2日まで)
※カッコ内は通常価格
実機は9月21日から開催される(一般公開日は9月23日・24日)東京ゲームショウで展示されます。9月19日10時までに予約すると、東京ゲームショウの一般公開日に使えるペアチケットがプレゼントされます。
ガチで競合しそうなのはROG AllyとAYANEO 2Sかな、と思います。価格順だと「(高い)AYANEO AIR 2S>ONEXFLY>ROG Ally(安い)」となりますが、重視すべきポイント(RAM/SSD容量とかディスプレイ仕様とか筐体の質感とか)は人によって異なると思いますので、一概にどの製品が良いかはなんとも言えません。決して安価なものでもないので、じっくり比較検討されることをおすすめします。
4.関連リンク
ONEXLFY:One-Netbook 製品紹介ページ
ONEXFLY:One-Netbook 販売ページ
[PR]ONEXFLY:ハイビーム