MinisforumがミニPC「NUCG5」を発表しました。CPUにノートPC用の第12世代(Alder Lake)のバランスタイプ(P型番)、Core i5-1240Pを搭載する、比較的スペックの新しい、そしてMinisforumとしてはわりと購入しやすい価格の製品です。
1.NUCG5 概要
スペック表
DeskMini NUCG5 | |
OS | Windows 11 Pro |
CPU | Intel Core i5-1240P |
外部GPU | なし |
RAM | 16GB/32GB(DDR4,2スロット最大64GB) |
ストレージ | 512GB SSD(M.2 2280 PCIe) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | なし |
ネットワーク | Wi-Fi6E、Bluetooth5.2 |
入出力 | USB Type-C(Thunderbolt 4)× 2、USB3.2 Gen2 Type-A × 3、USB2.0 Type-A、HDMI2.0 × 2、オーディオジャック、LAN(RJ45) |
カメラ | なし |
バッテリー | なし |
サイズ | 109.5 × 110.5 × 61.6 mm |
重量 | 不明 |
バリエーションモデル
・RAM16GB/512GB SSD
・RAM32GB/512GB SSD
コメント
他のMinisforum製品と同様、OSはWindows 11 Proです。CPUはCore i5-1240Pで、メーカーの説明によれば「TDPを3段階に設定可能で、最大40W」とのことです。Core i5-1240PのTDP(PBP)は28Wなので、40W稼働させればかなりのパフォーマンスアップが期待できますが、「40Wなんて大丈夫かなあ…」という気もします(ちなみにCore i5-1240Pの最大ターボパワーは64Wです)。
RAMは16GBもしくは32GB、ストレージは512GBです。
RAMはSODIMM×2、SSDはM.2 2280と開示されていますので、増設や換装は可能と思われますが、この画像を見ても「全然わからない」ですね。Minisforumは従来、拡張性について丁寧に説明するメーカーだったんですけど…。
筐体の展開図です。サイズは109.5 × 110.5 × 61.6 mmと、タテ・ヨコは小ぶりなものの、厚みは結構ありますね。また、背面にアンテナを2本装備しています。NUCG5は無線でWi-Fi6EとBluetooth5.2に対応しており、高速な無線接続を重視した製品である、ということがうかがえます。
また、Thunderbolt 4を2つ搭載している、というのも大きいです。機器間で高速(最大40Gbps)なデータ伝送ができますし、(実際どのくらいニーズがあるかわかりませんが)外付けGPU(eGPU)の接続も可能です。
入出力ポートの構成です。上にご説明したThunderbolt 4を含め、USBポートは合計で6つ、HDMIも2つ装備しており、最大で4画面の映像出力ができます。
筐体は炭素繊維複合材料製です。いやそれカーボンのことでしょ?と思ってググってみたら、この素材名は結構メジャーなようで、単純にカーボンファイバー、とは言えないみたいです。もちろん堅牢性や熱伝導性に優れ、軽量なのが特徴とのこと。ただ、この製品は重量が開示されていません。
2.NUCG5 価格など
Minisforum NUCG5はMinisforum公式サイトで予約販売中(出荷は3月上旬の予定)で、2月8日現在の価格は16GB/512GBモデルが85,980円、32GB/512GBモデルが92,980円となっています。また、Minisforum公式サイトは日本語で買い物ができますが、海外配送となるため輸入消費税がかかります(目安は製品価格の6%プラス1,000円程度)。
CPUの型番が新しく、OSはPro版、RAMとSSDの容量も十分な製品ですが、記事中に書いたように、RAMやSSDの拡張性について一切説明がないことがちょっと残念です(たぶん拡張は可能だと思いますけど)。また、そもそもミニPCというのは外観の差別化が難しい、というかきらびやかなデザインにしても人気が出るとは思えない製品ジャンルですが、Minisforumは非常に多くの製品を、非常に多くの筐体で取り扱っていて、「そろそろ製品ラインナップの整理をしたほうがいいのでは?」と感じます。私なんかもわけがわからなくなりつつありますw
3.関連リンク
Minisforum NUCG5:Minisforum