DINGDIAN S3 － Pentium Silver N6000搭載でスマホサイズの薄型ミニPCがクラウドファンディング中

GREEN FUNDINGでミニPC「DINGDIAN S3」がクラウドファンディング中です。DINGDIANというのはウインタブでも初めて目にするメーカーですが、クラウドファンディングサイト側できちんと審査した上で出品されていると思いますので、品質の良し悪しはともかくとして、怪しい製品ではないでしょうね。

ウインタブでよくご紹介している中華ミニPCとそんなに大きな違いはありませんが、筐体がかなり小さく、薄くなっています。

1.DINGDIAN S3 スペック

スペック表

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この記事を書くにあたり、最も心配なのが「OS」ですね。普通、このスペックのミニPCであればほとんどの人は「Windows 10か11搭載」って理解すると思うんですが、製品ページには「Windows 10に対応、Windows 11アップグレードも可能」としか書かれておらず、Windowsがプリインストールされているのか、またプリインストールされているとしてライセンスはついているのか等がわかりません。スペック表にある「対応OS」と「初期搭載（プリインストール）OS」は「別なもの」です。このあたり、出品者、GREEN FUNDINGとも、もう少し親切にページを作るべきでしょう。

CPUはJasper LakeのPentium Silver N6000です。PentiumといえばCeleronの上位、と考えてしまいますが、4月15日現在のPassmark公表ベンチマークスコアはPentium Silver N6000が2,869、Jasper Lake世代のCeleron N5100が3,165となっています。なので、少なくともCeleronよりもずっと高性能とは言えません。

RAMは16GB（16GB × 1）で、Pentium Silver N6000の最大メモリーサイズが16GBなので、これ以上に増設はできません。まあ、CPU性能から見て16GBあれば十分だと思います。

ストレージはちょっと変わっていて、M.2 2280とM.2 2242（PCIE/NVMe/SATA）のスロットを2つ搭載しています。初期搭載のSSDが2280なのか2242なのかは不明ですが、必要に応じて増設は可能ですね。

通信まわりではWi-Fi6に対応し、入出力ポートはUSBが合計で4つ（うち1つはType-C）、HDMI、有線LAN、イヤホンジャックを備えています。入出力ポートに関しては、中華ミニPCとしては「普通」くらいの構成です。

2.DINGDIAN S3 筐体

筐体は個性的です。だいたいスマホと同じくらいのサイズ感で、重量も195 gと、他のミニPCよりもずっと小さく、軽いです。この製品は冷却ファンを搭載していますが、それで厚さを19 mmに抑えているのは低価格なミニPCとしては立派だと思います。

入出力ポートは背面に集中配置されています。電源ジャックがUSB Type-Cで12V/2Aということなので、出力が大きなモバイルバッテリーからでも給電できそうですね。その必要があるかどうかは別として…。

3.DINGDIAN S3 価格など

DINGDIAN S3はGREEN FUNDINGでクラウドファンディング中で、4月15日0:30現在最も安価なプランは128GB SSD版が税込み45,888円です。過去に中華製品で痛い目にあっているウインタブ特有の懸念かもしれませんけど、「OSは大丈夫か？」という点が心配ではあります。この点を除けば、薄型・コンパクトな筐体サイズでもありますし、（もっと割安な中華ミニPCはあるけれど）妥当な価格と考えていいと思います。

4.関連リンク

スマホサイズのPC！超薄型モバイルパソコン「DINGDIAN S3」4K/60Hz出力対応・Intel Pentium Silver N6000／16GB RAM／1TB NVMe搭載：GREENFUNDING