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BMAX Y11 Plusの実機レビュー - コンパクトサイズでJasper Lake搭載、ライトユースには十分な性能のモバイル2 in 1

BMAX Y11 Plus 実機レビュー
こんにちは、かのあゆです。中国メーカーBMAXのコンバーチブル2 in 1「Y11 Plus」の実機レビューです。従来モデル「Y11」の後継と言え、CPUがGemini Lake世代のCeleron N4100/4120からJasper Lake世代のCeleron N5100にアップデートされています。

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なお、レビュー機はBanggoodよりサンプル提供していただきました。この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございます。

ウインタブ注:
レビュー機は初期搭載のSSDに不具合があり、数回使用したところでシステムが起動しなくなりました。そのため、Banggoodに交換品のSSDを送ってもらい、それを使用(換装)してレビューを実施しました。この製品がすべて同様の不具合を抱えているとは考えにくく(そうであれば継続販売できないはずです)、レビュー機固有の初期不良と思われますが、念のため、このようなトラブルがあったことを読者のみなさんにご報告いたします。
ここがおすすめ
・11.6インチサイズで重さ1キロのコンパクトサイズ
・低価格ノートとしては高い質感の筐体
・Jasper Lake搭載で従来モデルよりもパフォーマンスが向上
ここがイマイチ
・入出力ポートの構成がミニマム
販売サイトはこちら
BMAX Y11 Plus:Banggood

1.BMAX Y11 Plus スペック

スペック表

  BMAX Y11 Plus
OS Windows 10 Pro
(Windows 11 Pro無償アップグレード可)
CPU Intel Celeron N5100
RAM 8GB
ストレージ 256GB M.2 SATA SSD
光学ドライブ なし
ディスプレイ 11.6インチIPS(1,920 × 1,080)タッチ
ネットワーク 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.2
入出力 USB Type-C、microUSB、micro HDMI、microSDカードリーダー、オーディオジャック
カメラ Webカメラ(1MP)
バッテリー 7,000 mAh/26.6Wh
サイズ 274.5 × 187 × 13 mm
重量 1.0 kg

コメント

プリインストールされているOSはWindows 10 Proです。低価格ノートだと一般家庭向けの「Home」がプリインストールされていることが多いのですが、BMAX Y11 Plusでは上位エディションの「Pro」がプリインストールされているのでドメイン参加やリモートデスクトップのサーバー機能、Bltlocker暗号化などの強力な機能が最初から利用可能です。

Windows 11にも対応しており、今回のレビューは実際にWindows 10からWindows 11にアップグレードして行っているほか、BMAXの公式サイトではWindows 10のリカバリーイメージと一緒にWindows 11のリカバリーイメージの配布も開始しているので「最初から」利用することも可能です。

CPUはコードネーム“Jasper Lake”で知られるCeleron N5100を搭載しています。Atom系列のCeleronとしては最後になると言われている製品で、内蔵GPUが第10世代Coreと同じものにアップグレードされています。ゲーム用途は厳しめですがMicrosoft Officeでのドキュメント作成やWEBブラウジングがメインであれば快適に利用できる性能を備えています。RAMは8GB、内蔵ストレージは256GB SSD(SATA接続)です。

ディスプレイは11.6インチサイズで、解像度はFHD+(1,920 × 1,080)です。パネルはIPS液晶を採用しており、10点マルチタッチに対応します。

ワイヤレスネットワークは802.11a/b/g/n/acとBluetooth 4.2に対応します。本体に技適マークもありました。

入出力ポートはUSB Type-C、micro USB、microHDMI、3.5 mmイヤホンジャックです。薄型モバイルノートということで拡張性は最小限で、フルサイズのUSBポートも用意されていないので、周辺機器の利用ではUSBハブが必要になりそうです。

バッテリー容量は7,000 mAhです。付属するACアダプター(DC-IN)での充電のほか、USB PDもサポートしているので、サードパーティ製ACアダプターやモバイルバッテリーでの充電も可能です。

2.BMAX Y11 Plus 筐体と使用感

付属品
付属品はACアダプター、各国に対応する脱着式のACプラグ、マニュアル(日本語表記あり)です。

ACアダプター重量
レビュー期間中はUGREENのCD244を持ち出して使っていたため、ACアダプターを持ち出すことはありませんでしたが、実測重量は141 gに収まっているので、バックなどに入れて持ち運んでも苦になることはありません。

天板
天板です。かのあゆがBMAX製品をレビューするのはこれが初めてですが、某ロボットアニメに似たBMAXのロゴがやはり気になってしまいます。ただ天板に大きくデザインされているわけではないので、ロゴはそれほど目立ちません。筐体は金属素材が採用されており、高級感があります。ただ裸で持ち出すと傷が目立ってきそうなのでパソコンケースは必須かもしれません。

底面
SSDスロット
底面にはM.2 SSDスロットがあり、簡単に標準搭載されている256GB SSDからより大容量のSSDに換装できます。各種認証情報と機種名のロゴが配置されており、日本国内向けの技適マークもきちんと表記されていることが確認できます。中華ノートだと「技適マークだけのせて認証番号は掲載されていない」ものも存在しますが、BMAX Y11 Plusには認証番号の記載もありました。

左側面
左側面には3.5 mmイヤホンジャック、ボリュームボタン、電源ボタン、マイク、スピーカーがあります。

右側面
右側面にはスピーカー、MicroSDカードリーダー、マイク、microUSB、microHDMI、USB Type-C、DC-IN。

前面
前面にはディスプレイを開口させるための「手がかり」があります。この画像を見てもわかりますがBMAX Y11 Plusはかなり「薄い」ですね。この薄さだけでもモバイルノートとして魅力的に感じられます。

後面
後面です。前モデルのBMAX Y11もそうですがコンバーチブル2 in 1ということもあり、ヒンジはかなり目立ちますね・・・

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BMAX Y11 Plus キーボード

クリックで拡大します

キーボードです。BMAX Y11シリーズで用意されているのは英語配列のもののみなので普段日本語キーボードを使用しているかのあゆの場合Enterキーのサイズに違和感を覚えましたが、慣れてしまえば快適に打ち込めます。

BMAX Y11 Plus 前面
正面から見たところです。タブレット利用時に使用するWindowsボタンが配置されている関係で下部ベゼルは太めですが、全体的に高級感のあるデザインに仕上がっている印象を受けました。サイズ感的にはかのあゆが所有していたLet’s Note RZ5に近いのですが、筐体のデザインに関してはBMAX Y11 Plusの方が優れていると感じます。

ただしWEBカメラは下部ベゼルの右側に配置されているので、Skypeなどでミーティングを行う際は自分の顔のアングルが斜め上になってしまうのが難点かもしれません。

テントモード
タブレットモード
2 in 1コンバーチブルノートなので当然ディスプレイは360度回転し、動画コンテンツを多人数で鑑賞する際に便利な「テントモード」や「タブレットモード」も利用可能です。あまり大きいサイズの2 in 1コンバーチブルノートだとタブレットモードは使わないのですが、BMAX Y11 PlusはWindowsタブレットとして見てもちょうどいいサイズ感だと思いました。

本体重量
本体の実測重量は1,050 gでした。現在かのあゆが愛用している初代Surface Go(タイプカバー込みで約750 g)と比較すると若干重量はありますが、コンバーチブル2 in 1タイプの製品としては「十分に軽い」と思います。

ディスプレイ

レビュー機は(個体差かもしれませんが)起動時のメーカーロゴ表示画面(黒背景)で左右が若干白っぽく感じられました(以前の低価格なWindowsタブレットでよく見られた現象です)が、一度Windowsが起動してしまえば使用していて気になることはありませんでした。

前モデルのBMAX Y11ではNTSC色域45%に対応していましたが、BMAX Y11 PlusではNTSC色域75%に向上しています。手持ちのノートパソコンと比べても表示品質は高く、画像や動画を美しい画質で表示することができました。ディスプレイ品質に関しては同価格帯の他社ノートと比較しても劣ることはなく、満足できるものになっています。ただしグレアパネルなので写りこみが激しい点は少し気になりました。

キーボード

キーボードはキーピッチが実寸で約17.5 mmでした。一般的なノートPCのキーピッチは約19 mmなので、やや狭めではありますが、普段使用しているONE-NETBOOK A1がそれよりも狭い(15 mm)ので、個人的には特に狭すぎると感じることはありませんでした。ただし前述の通り英語配列のキーボードなので、Enterキーが狭く(小さく)、この点に関しては普段日本語キーボードに慣れていることもあり、少し違和感を覚えました。

キーストロークは深めですが、打鍵感は少しプラスチッキーな印象です。配列自体は特に問題ないのですが、個体差なのか強く打ち込まないとキー入力に「取りこぼし」が発生する点が気になりました。

スピーカー

スピーカーはステレオ出力のものが搭載されています。低価格ノートだと音質はそれなり・・・というものも存在しますが、BMAX Y11 Plusに関しては予想以上に健闘しています。

レビュー期間中YouTubeの動画視聴も行っていたのですが、手持ちのSurface Goと比較してもバランスのいい音質で鳴らしている印象を受けました。BMAX Y11 Plusはタブレットやテントモードも利用できるので、動画視聴もかなり捗りそうです。

バッテリー

かのあゆがノートパソコンを実機レビューする際はいつもベンチマークソフト「BBench」を使用しているのですが、今回は実際に仕事に持ち出してMicrosoft Wordでの文章作成などを行ってみました。バッテリー設定はデフォルトの「バランス」でディスプレイの輝度設定を50%に設定して使用したところ、フル充電の状態から約1時間58分でバッテリー残量が42%となりました。

BMAX Y11 Plusでは標準で付属しているACアダプターも軽量となっているほか、USB PD対応に対応しているのでモバイルバッテリー経由での充電も可能なので電源に関しては特に困ることはないと思います。

3.BMAX Y11 Plus 性能テスト

PCMark 10

クリックで拡大します。

参考:
CHUWI CoreBox Pro(Core i3-1005G1)※:3,406
MSI Modern 15A10M(Core i3-10110U):3,234
ASUS B1100FKA(Celeron N4500):1,873
GMK NucBox(Celeron J4125)※:1,694
TECLAST F7 Plus 3(Celeron N4120):1,692
Microsoft Surface Go(Pentium Gold 4510Y):1,416
※印はデスクトップPC

まずはビジネスシーンでの利用を想定したテスト「PCMark 10」のスコアです。Jasper Lake世代のCeleronに関しては先日Celeron N4500(2コア2スレッド)を搭載するASUS B1100FKAの実機レビューを行っており、4コア4スレッド動作になっているぶん、BMAX Y11 Plusの方が高いスコアを計測する・・・と思っていたのですが、実際には振るわない結果となってしまいました。

ただ、かのあゆ所有の初代Surface Goに搭載されているPentium Gold 4415Yよりは高いスコアを計測していますし、Microsoft Wordでの文章作成やGIMPでの簡単な画像編集など、普段行っている作業についてはストレスを感じることはありませんでした。

CineBench R23
参考:
Microsoft Surface Go 3(Pentium Gold 6500Y):820、1,544
MSI Modern 15A10M(Core i3-10110U):1,018、2,406
ASUS B1100FKA(Celeron N4500):536、981
GMK NucBox(Celeron J4125)※:440、1,331
※印はデスクトップPC

CPU単体の性能をテストする「CineBench R23」ではシングルコアのスコアこそ落ちてしまっているものの、4コア4スレッド動作のCPUということもありCeleron N4500よりも若干高いスコアを計測しています。ただそれでも誤差の範囲になっている点が少し気になりますね・・・Celeron N5100だともう少し高めのスコアが出てもおかしくはなさそうなのですが・・・

ドラクエベンチ
参考:
One Netbook One Mix 1S(Celeron 3865Y):3,929
PEPPER JOBS GLK-UC2X(Celeron N4100):3,127
GPD WIN(Atom X7-Z8700):2,829
ドスパラ Altair VH-AD3(Celeron N3450):2,652
ドスパラ Diginnos DG-CANPC(Atom X7-Z8700):2,618
Beelink BT7(Atom X7-Z8700):2,488
GPD Pocket(Atom X7-Z8750):2,436
ドスパラ raytrektab DG-D10IWP(Celeron N4100):2,348
ドスパラ Diginnos Stick DG-STK5S(Celeron N4000):2,330
Chuwi Hi 13(Celeron N3450):2,288
マウス m-Book C(Celeron N3450):2,075
Jumper EZBook 3 Pro(Celeron N3450):1,965
Jumper EZPad 6 Pro(Celeron N3450):1,914
ドスパラ Diginnos Stick DG-STK4S(Atom X5-Z8500):1,871
VOYO VBook A1(Celeron N3450):1,867
BMAX Y11(Celeron N4100):1,845
Chuwi LapBook 12.3(Celeron N3450):1,845
Onda Xiaoma 41(Celeron N3450):1,842
Chuwi LapBook 14.1(Celeron N3450):1,835
Ockel Sirius A Pro(Atom X7-Z8750):1,823

「ドラゴンクエストX オンライン」でもベンチマークテストを実施しました。ドラクエX自体、現在では「軽い」タイトルですが、前モデルのBMAX Y11よりもベンチマークスコアは大幅に上がっており、標準画質設定であれば一通りプレイできる性能になっています。この性能ならMicrosoftストアで配信されているカジュアルなタイトルであれば十分楽しむことができそうです。

4.BMAX Y11 Plus レビューまとめ

BMAX Y11 PlusはBanggoodで販売中で、3月15日現在の価格は329.99ドル(38,993円)ですが、4月15日まで有効の割引クーポン「BGJPBXY11PCS」を頂いており、これを使うと289.99ドル(34,266円)で購入できます(限定20枚台)。

個人的にBMAX Y11 Plusに近いサイズ感のノートだとLet’s Note RZシリーズやONE-NETBOOK One Mix 4が思い浮かぶのですが、前者はすでにモデル廃止になっており、後者は「サブノート」として気軽に購入できるような値段ではありません。エントリークラスの製品ではありますが、外出先でOfficeドキュメントを編集したり、ブログの更新などを行うのであればBMAX Y11 Plusでも十分かな・・・と感じました。

約4万円で購入できるモバイルノートですが、金属素材を採用した筐体は決して「安っぽい」とは感じませんでしたし、薄型軽量ということもあり、モバイルノートとしてしっかり活躍してくれると思います。

5.関連リンク

BMAX Y11 Plus:Banggood
※配送元を「HK」にしてください
※Banggoodより割引クーポンを頂いております
クーポンコード:BGJPBXY11PCS
適用価格:289.99ドル(34,266円)
期限:4月15日
クーポン予定数量:20

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