中国メーカーのBMAXが14インチ(14.1インチ)モバイルノート「X14 Pro」を発売しました。この製品と同名の「X14(無印)」は以前ウインタブでも実機レビューをしていますが、筐体は似ているもののおそらく変更されていますし、そもそもCPUが全然違っています。X14 ProはCeleron機ではなく、旧世代ながらRyzen 5を搭載しています。
1.BMAX X14 Pro スペック
スペック表
BMAX X14 Pro | |
OS | Windows 10(Home版と推定) |
CPU | AMD Ryzen5 3450U |
外部GPU | なし |
RAM | 8GB |
ストレージ | 512GB SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 14.1インチIPS (1,920 x 1,080) |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac(推定)、Bluetooth 4.2 |
入出力 | USB 3.0 × 2、HDMI、microSDカードリーダー、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(1MP) |
バッテリー | 57Whr(約8時間) |
サイズ | 385 × 219 ×18.3mm(記載誤りです) |
重量 | 1.3 kg |
コメント
CPUはモバイル用第2世代のRyzen 5 3450Uです。Passmarkが公表しているベンチマークスコアはこんな感じです。
第11世代(Tiger Lake)のCore i3よりは高スコア、Core i5よりは低スコアになっています。PassmarkスコアだけでCPU性能を完全に説明できるとは思えませんが、第2世代とはいえRyzen 5であればそれなりには高いパフォーマンスを期待していいでしょう。少なくとも従来モデルのX14(無印)に搭載され、ウインタブで「そこそこ使える」と評価しているCeleron N4100(Passmarkスコア2,500点程度)よりは数段高性能だと思います。
RAMは8GB、ストレージは512GBです。ストレージに関しては底面にスロットがありますが、このスロットには標準搭載の512GB SSDが入っていると思われますので、「増設」はできず「換装」のみ可能と考えておくほうがいいでしょう。
ディスプレイは14.1インチのIPS液晶、FHD解像度で、メーカーの説明によれば「100% sRGB、72%NTSC」と、高い発色性能になっています。
入出力ポートの構成はちょっと貧弱ですね。USB Type-Aポートが2つにHDMIポート、microSDカードリーダーという構成になっていますが、今どきのノートPCであればUSB Type-Cポートが1つくらいは欲しかったところです。
また、サイズについて、Banggood製品ページ記載の数値を転記しています。でも、これは明らかに誤りです。14インチで横幅385 mmだとしたら、左右のベゼル幅が4センチくらいになるはずですからw 参考までに従来モデルのX14(無印)のサイズを記載しておきます。
323 × 217 × 15 mm / 1.4 kg
X14 Proの実際のサイズもこれと大差ないものと推測します。
2.BMAX X14 Pro 筐体
正面から見たところです。BMAXもちょくちょく製品画像を盛る(デザインがよく見えるように画像加工する、という意味です)ことがあるので、ちょっと心配ですが…、
参考までに、これはウインタブで実機レビューしたX14(無印)の画像です。X14 Proの画像は多少盛られているかもしれませんが、実機もこんな感じでナローベゼルになっているんだろうなあ、とは思いますね。また、メーカー説明だと左右ベゼルの幅は6 mmということでした。
キーボードです。横幅いっぱいにキーが配置されていて、キーピッチは十分に確保されているようです。また、このキーボードはバックライトもついています。
側面と入出力ポートの配置です。従来モデルにはあったUSB Type-Cポートをなぜ無くした?と思いますね。ポート構成に関してはちょっと不満が残ります。
最後にトップ画像を再掲します。これを見ると底面にM.2 スロットが付いているのがわかります。なお、筐体素材は「メタル」で、「フラットエッジ」という表現で説明されていましたので、従来モデルよりも少し角張った形状になっていると思います。
3.BMAX X14 Pro 価格など
BMAX X14 Proは中国の通販サイト「Banggood」に製品ページがあり、8月15日現在の価格表記は599.99ドル(67,374円)ですが、8月16日から発売記念セールが予定されており、
先着1-50台まで:499.99ドル(56,145円)
先着50-150台まで:519.99ドル(58,390円)
先着150-300台まで:539.99ドル(60,636円)
で購入ができます。なお、「ちょうど50台目の人はどっちの価格なのよ?」というツッコミはご容赦くださいw また、開始時刻が何時なのかは不明です(午後1時か午後4時の可能性が高いと思います)が、先日のCHUWI HiPad Proのように「瞬殺」という感じにはならないと思いますので、購入を検討している人は午後の時間にちょくちょくチェックしてやれば499.99ドルで購入できそうに思います。
4.関連リンク
BMAX X14 Pro:Banggood