中国メーカーで、現在ウインタブがとっても気に入っている「BMAX」のミニPC「B1」をご紹介します。この製品はなんと言っても「価格が魅力」でして、セール価格では100ドルを切ります。スペックのほうは決して高くはないのですが、WindowsのミニPCって、いろいろな使い方が出来ますので、この価格なら一台持っておきたい、と感じさせてくれます。
1.スペック
最近ウインタブで中華のミニPCを積極的に紹介していない理由として「OSのライセンスがない」というのがあります。おそらくメーカーとMicrosoftの間でOSの卸価格が変更されたせいだと思いますが、以前のように「OSの代金を考慮すればハードウェアはタダ同然」みたいなケースがほとんどなくなってしまいました。これはタブレット製品などでも言える話で、現在中国の通販サイトで販売されているWindowsタブレットでも旧品(発売から期間が経過しているもの)を除くと100ドルくらいで買えるWindowsタブレットというのは姿を消しています。
B1についてもおそらくライセンスはないだろうと思い、念のためにBanggoodに問い合わせしてみたところ「ライセンスあります」とのこと。実際に設定メニューのスクリーンショットまで見せてくれたので、少なくともBanggoodのご担当者が確認した実機についてはWindows 10のライセンスはありますね。ただ、ウインタブとしてはこれ以上の事前確認は難しいです。
CPUはCeleron N3060で、Braswell世代なので、やや古めの型番ですし、パフォーマンスも決して高くはありません。Atomと大差ないくらいです。ただ、これは価格を考慮すればやむを得ないかと思います。RAMは4GB、ストレージは64GB eMMCと、こちらもミニマムな容量です。RAMについてはおそらくオンボード(マザーボードに直付けされていて、ユーザーが交換したり増設したり出来ない)と思いますが…、
ストレージは増設可能です。底面にM.2スロット(2280サイズ)の空きがありますので、DIYで簡単にストレージを追加できますね。これでNAS(あるいはホームサーバー)としての活用もできそうです。
ミニPCはサイズが小さいだけでジャンルとしてはデスクトップPCになりますので、入出力ポートはノートPCよりも充実しています。この製品でも、高規格なものはありませんが、USBポートが4つ、HDMIとD-sub、microSDカードリーダー、そして有線LANポートを備えていますので、周辺機器の接続に不自由することはなさそうです。ただし、ディスプレイ、キーボード、マウスは装備されていませんので、それら必須と言える周辺機器の接続のためにある程度のポート数は必要なんですけどね。
サイズは非常に小さいです。詳しくは筐体のところで説明します。
2.筐体
上部にBMAXのロゴがありますが、基本的には「黒くて小さな箱」です。特に変わった形状であるとか凝ったデザインであるというわけではありません。筐体素材もおそらくプラスティックだと思います。
サイズ感はこんな感じ。重量も240 gと軽量なので、ポケットに入ってしまいそうです。
VESA規格のディスプレイであれば、背面に取り付けることも可能です。この製品にはブラケット(ディスプレイに接続するための金具)も付属します。ミニPCの場合、このようにディスプレイの裏側にセットしてしまうと省スペース性が一気に上がりますのでおすすめです。
3.価格など
BMAX B1は中国の通販サイト「Banggood」で販売中で、11月19日現在の価格は129.99ドル(14,342円)ですが、クーポンコード「BGBXB1N」を使用すれば99.99ドル(11,032円)で購入ができます。一応Banggoodのほうに依頼して、OSのライセンスが有効であることは確認しましたが、中華製品の場合「それでもいまいち信用ならない」というのはあります。
スペックが低めとは言え、ミニPCとしてライトな用途には使えると思いますし、SSDを追加してNASとして使うのもよさそうです。さらに、Ununtuなどの無料OSを使ってみるのも楽しいかもしれないですね。
4.関連リンク
BMAX B1:Banggood