中国メーカー「Beelink」の最新ミニPC「U55」を紹介します。BeelinkはタブレットやノートPCを手がけておらず、もっぱらWindowsのミニPCやAndroidのTV Boxなんかを作っていますので、日本での知名度はあまり高くありません。しかし、ウインタブでよく紹介しているWindowsのミニPCに関しては、コスパがよく、ちょっとだけ垢抜けたデザインのものが多いです。そしてついに、このU55で、CPUがCore iプロセッサーとなりました!
この製品はOSのライセンスが未認証です。したがって、ライセンス認証するための費用が発生します。以下は「OSあり」との前提で記事を執筆しておりますが、OSのライセンス費用が別途発生することにご注意ください。ご迷惑をおかけし、申し訳ありません。
1.スペック
CPUは世代がちょっと古い(第5世代)ですが、Core i3-5005Uです。最新のCore i3よりも処理性能は劣ると言え、CeleronとかAtomよりも数段パワフルです。RAMは8GB、ストレージは256GB/320GB/512GB SSDです。
さらに、この製品は2.5インチのドライブベイ(空き)を内蔵しています。標準のRAMとストレージ(M.2 SSD)も換装可能ですが、その場合は「増設」ではなく、あくまでも「換装」となりますので、この点は注意が必要です。
入出力ポートはノートPCよりも数段充実しています。まあ、ミニPCというのはジャンルとしてはデスクトップPCですし、ディスプレイやキーボード、マウスなどのポインティングデバイスが別途必要になりますので、当然といえば当然ですけどね。映像出力専用端子としてHDMIが2つありますので2画面出力も可能です。
冷却に関しては、Core iプロセッサー搭載機なのでファンを装備しています。Beelinkは多くのミニPCを手がけていますので、このへんはあまり心配いらないと思います。
2.筐体
タテ・ヨコサイズが124 × 130ということなので、めちゃめちゃ小さいとは言えないものの、マウンター(取付金具)が付属していますので、液晶ディスプレイの背面に設置することも可能です。デザインはBeelinkらしく、「ブラックの筐体に赤い電源ボタン」ですね。
ポートの配置です。前面と背面に入出力ポートが集中し、側面にmicroSDカードリーダーを備えています。キーボードやマウスは背面のUSB 2.0、USBメモリースティックなどは前面のUSB 3.0を使え、ということでしょうね。また、これもミニPCとしては当然ですが、有線LANポートもしっかり装備しています。
3.価格など
Beelink U55は中国の通販サイト「geekbuying」で販売中で、3月5日現在の価格は下記のとおりです。
RAM8GB/256GB SSD: 309.99ドル(35,745円)
RAM8GB/320GB SSD: 330.99ドル(38,167円)
RAM8GB/512GB SSD: 350.99ドル(40,473円)
スペックの割に安いのは512GB版ですが、3万円台で購入できる256GBも捨てがたいところですね。この製品は2.5インチのドライブベイがあるので、あとからSSDなりHDDなりを増設できますし…。
ちょっと世代は古いですがCore i3を搭載し、十分な容量のRAMとSSDを備え、それでこの価格というのは非常に安いと感じます。いつも書いていますが、ウインタブでは中華のミニPCを読者におすすめしています。本格的なデスクトップPCにはいろんな点で太刀打ち出来ないところはありますが、最近はメインPCがモバイルノート、という人も少なくないと思いますので、自宅用、あるいは事務所用にミニPCを一台備えておくと何かと便利かもしれません。ディスプレイとキーボード、マウスは別途必要になりますが、ディスプレイはともかく、ウインタブ読者なら「買ってはみたものの、使ってない」キーボードやマウスは持っておられるんでしょうし。
4.関連リンク
Beelink U55:geekbuying
コメント
CPUは最新のが良かったですけど、難しいんですかね。
intelやgigabyteもその辺難しいのかリリースが遅い感がありますが。