株式会社ハイビームがWindowsのゲーム機(ゲーミングUMPC)AYANEO AIRシリーズの紹介ページ(ティザーページ)を開設しました。「近日予約開始」とのことで、紹介ページでメルマガ登録をしておけばいち早く予約開始の情報を受け取ることができます。現時点で詳細な価格情報はありません(下記にリンクした紹介記事に価格情報がありますが、その情報はまだアップデートされていません)が、バリエーション展開やスペックの大部分が判明しています。
この記事では主に「スペック」についてご説明します。製品概要についてはこちらの紹介記事もあわせてご覧ください。
AYANEOがニューモデルを発表!- 軽量エントリーモデル「AYANEO AIR」、キーボード搭載モデル「AYANEO Slide」、フラッグシップモデル「AYANEO 2」
1.AYANEO AIRシリーズ 概要
スペック表
バリエーションモデル
AYANEO AIR Lite
・Ryzen 5 5560U/8GB/128GB
AYANEO AIR Standard
・Ryzen 5 5560U/16GB/256GB
・Ryzen 5 5560U/16GB/512GB
AYANEO AIR PRO
・Ryzen 5 5560U/16GB/512GB
・Ryzen 5 5560U/16GB/1TB
・Ryzen 7 5825U/16GB/1TB
・Ryzen 7 5825U/32GB/2TB
コメント
まず、AYANEOシリーズにおけるAYANEO AIRシリーズの位置づけですが「軽量なエントリーモデル」となります。しかし、「AIR」はワイドバリエーションで、「Lite」「Standard」「PRO」があり、PROに関してはもはやエントリーモデルとは言えないくらいのシステム構成になっているモデルもありますね。
搭載OSはWindows 11ですが、後日Linuxベースの「AYANEO OS」が使えるようになります(公式サイトには「ダウンロードができる」という記載になっていました。OTAでプッシュ配信されるのか、それとも希望者がダウンロードできるのかは不明ですが、おそらく後者と思われます)。
CPUはRyzen 5、Ryzen 7ともZen3アーキテクチャの型番です。Ryzen 5 5560UのPassmark公表スコアは16,944、Ryzen 7 5825Uは18,383と高く、外部GPUの搭載こそないものの、主要なオンラインゲームが十分プレイできるようです。
私も最近よくプレイしているForza Horizon 5は「HD解像度で低画質」という前提ながら40-50fpsは出るようですね。これなら結構快適に楽しめると思います。
RAMとストレージについてはちょっと注意が必要ですね。特に「Lite」のRAM8GB/128GB SSDというのはPCゲーム用としては結構厳しいような…。RAMはともかくとして、SSDが128GBだと、重量級のゲームなら「1つで一杯」になってしまいそうです。この製品、microSDカードによるストレージ拡張は可能ですが、どうなんでしょうねー、microSDカードからゲームを起動するのって…。
あくまでウインタブの見解ですが、PCゲーム機であればSSDは512GBくらいは欲しいところなので、128GBとか256GBというのは避けるほうがいいんじゃないか、と…。まあ、プレイするゲームタイトルにもよりますけど。
筐体の展開図です。上のスペック表には記載がありませんが、ポート構成は「USB Type-Cが2つ(うち、少なくとも1つは映像出力対応)、イヤホンジャック、microSDカードリーダー」となるようです。
AYANEO AIRの最大の魅力は「サイズ感」にあると思っています。
このように、競合機となりそうなSteam Deckよりはかなり小さく、Nintendo Switch(有機EL版)よりも少し小さいサイズになっています。また、ONEXPLAYER miniよりも小さくて軽い(ONEXPLAYER miniは262 × 107 × 23~35 mm / 589 g)です。ただし、ONEXPLAYER miniはディスプレイサイズが7インチとAYANEO AIRシリーズの5.5インチよりも大きいので、ある意味「AYANEO AIRのほうが小さくて軽いのは当たり前」ではあります。
2.AYANEO AIRシリーズ 価格など
AYANEO AIRシリーズの日本での発売日や価格についてはまだわかっていません。冒頭に書いた通り、ハイビームの紹介ページでメルマガ登録をすればいち早く発売情報を入手することができます。
この記事を書くのにあたり、改めてこの製品シリーズのスペックを確認してみましたが、個人的には「ストレージの関係でLiteはちょっと厳しいかな」という気はします。しかし、Standardタイプの512GB版なら欲しい、と感じました。一応、5月に掲載した紹介記事の時点では、Standardタイプの512GB版は「早割価格で599ドル」となっていましたので、日本正規販売時の早割価格が10万円を切ることも十分期待できそうですし…。
個人的に最近「第11, 12世代CoreやRyzen 4,000, 5,000番台搭載、外部GPUなし」のPCでオンラインゲームをする機会が増えていて「思ったよりも快適」と感じていますので、プレイするタイトルはある程度制約が出てきそうではありますが、AYANEO AIRシリーズでもPCゲームは十分に楽しめそうに思います。
3.関連リンク
AYANEO AIR ディザーページ:AYANEO日本公式サイト(ハイビーム)
AYANEO AIR:AYANEO公式サイト 製品紹介