こんにちは、natsukiです。いつの間にか市場からほとんどいなくなってしまった、低価格な10インチクラスのWindowsタブレット「CHUWI Hi10 X1」を購入したので、レビューをお届けします。この製品は、ディスプレイが10.1インチサイズで、CPUにエントリーPCの王者(?)Intel N100を搭載した、軽量な用途なら十分使えるスペックを持ったWindowsタブレットPCです。デタッチャブルタイプの2in1とも言えますね。価格が非常に安く、「本体+キーボード」のセットだと、日本国内のCHUWI直売店で記事執筆現在32,900円にさらにルーレットで追加割引、AliexpressのCHUWI Global-Flagship Storeで、クーポンやコイン割引などを重ねて乗せれば、3万円を下回る価格で購入可能です。記事執筆現在、10インチクラスのWindowsタブレットは高価格帯のものばかりで、サブマシンに使いやすい低価格なものだと、実質これが唯一無二の選択肢になります。
・唯一無二の、低価格帯10インチクラスWindowsタブレット
・ともかく、ひたすら安い
・Intel N100搭載で、一定の能力は確保
・USBを3つ、microHDMI、3.5mmオーディオジャックなど、タブレットとしてはポート類が充実
ここはイマイチ
・カバーとキーボードフル装備で、1.1kgを超える重量
・わりと太いベゼル(枠)など、ゴツめの筐体
・ディスプレイはHD解像度はまだ許せるとして、発色が悪すぎる
・キーボードは縦5列で省略キーが多い
・タッチパッドの感度が非常に悪い
・その他の細かい面も、ハードは全面的に低品質
目次
1.購入の経緯
私が「CHUWI Hi10 X1」を購入した理由は、これまで、仕事でサブマシンとして使ってきた、「ASUS Transbook T100TAM」が、さすがにスペック的に厳しくなってきたからです。できるだけ、このASUS Transbook T100TAMに近い使い心地のものが欲しい。要求するスペックは、おおむね以下のようなもの。これらの条件を出来るだけ多く満たす機種を探しました。
・10インチクラスのサイズ感
・デタッチャブル2in1
・独立したUSB Type-Aポートと、HDMIポート
・安価な機種
ところが、記事執筆現在、「10インチクラスのデタッチャブル2in1タブレットPC」の選択肢は極めて少ない。コンバーチブルまで視野に入れるともう少しあるんですが、いずれにしても「ポート類」の構成は個人的には非常に重要で、あと価格もあってSurface GO3/4は除外。USB Type-AもmicroHDMIもめっちゃ使います。ちなみに、Surface GO2は所持していて、妻がおおむね私のTransBook T100TAMと同様の使い方でヘビーユースしているので、Surface GOシリーズの利点欠点は熟知しているつもりです。ONEXPLAYER X1も検討しましたが、用途に対してスペックと予算がオーバー。デタッチャブルではないですが、GPD WIN Max2やONE-NETBOOK 5も同様。Lenovo IdeaPad Duet 3iに期待していたものの、ポートに難がある上、結局日本ではChromebookとしてしか発売しなかったし(見逃してたらすみません)、dynabook K2はさすがにスペック不足。なお、子供の小学校がdynabook K1を貸与していたので、こちらの使用感も知っています。要するに、現状で「TransBook T100TAMと同様に使える製品」というと、このCHUWI Hi10 X1しかなかったんです。
2.スペック
スペックは、以下の通り。
CHUWI Hi10 X1 |
|
OS |
Windows 11 Home |
CPU |
Intel N100 |
外部GPU |
なし |
RAM |
LPDDR5 8GB |
ストレージ |
256GB SATA SSD |
光学ドライブ |
なし |
ディスプレイ |
10.1インチ(1,280×800ピクセル) |
ネットワーク |
WiFi6 802.11ax、BT 5.2 |
入出力 |
USB 3.0 Type-A、全機能USB Type-C、DC充電+USB2.0相当 USB Type-C、 3.5mmオーディオジャック、microHDMI |
カメラ |
リア 8MP / フロント 5MP |
バッテリー |
3400mAh 7.6V/25.84Wh |
サイズ |
245.4×164.2×10.1mm カバー・キーボード込み 250×178×22.1mm(実測) |
重量 |
610g(実測613g) カバー・キーボード込み 1,119g(実測) |
CPUには、エントリークラスPC用の新定番、Intel N100を搭載。オフィスワークならこれで十分。RAMは8GB、ストレージは256GBも、まあ、分相応。ただし、ストレージについて、microSDカードスロットはなく、手軽な増設ができないのには注意。
タブレットPCでありながら、インターフェースは、USB Type-A×1、USB Type-C×2、microHDMIなどと、比較的充実。個人的には、これが購入の決定打。USB Type-Cは、1つが、データ転送速度はUSB 3.0相当ながら、映像出力とUSB PDでの充電にも対応します。もうひとつのUSB Type-Cは、CHUWI独自規格の充電と、USB 2.0相当のデータ転送速度です。重量が公称610gと、10インチクラスにしてはやや重いのが気になりますが、これは後ほど。キーボードとスタンドカバーもセットで購入しています。
ディスプレイは、今どきHD解像度に止まります。CHUWI H8 Penに対応。
とりあえず、エントリークラスのパソコンとしては、最低限のツボを押さえたスペックになっています。
3.筐体
さて、実機を見ていきましょう。
同梱品です。CHUWIの充電アダプターは独自規格で、形状がUSB Type-Cでありながら、「他のUSB Type-C充電機器には使えません」。自分はともかく、家族が間違って使ったりすると危険なので、充電は汎用のUSB PDに頼ることにして、充電アダプターはしまっておくことにします。
本体です。私は、Aliexpressから購入したのですが、しっかり日本向けに日本の法律に合わせた技適マークや、日本国内メーカーのパソコンでもいちいち書かないような電波法の注意事項をデカデカと書いたシールが貼られてきました。
背面に巨大な冷却用通気口があります。放熱の面ではいいんですが、ここまで穴が大きいと、万が一に液体をかけてしまったときなどが不安です。
カメラは出っ張りがなく、机に平置きしてもガタつきません。
上部側面には、通気口、音量ボタン、電源ボタンがあります。厚さは、ほぼ1cmで、最近のAndroidタブレットなどと比べると、厚みを感じます。
下部側面には、キーボード接続ピン。
向かって右側面です。3.5mmオーディオジャックと、USB Type-Aがあります。
向かって左側面です。USB Type-C(USB 2.0相当、CHUWI独自充電規格による充電対応)、USB Type-C(USB 3.0相当、映像出力対応、USB PD対応)、microHDMIが並びます。2つあるUSB Type-Cはこのように、大きく性能が異なるので注意です。
ディスプレイ面です。フロントカメラはオーソドックスに上部にあります。……わりとベゼルは太いですね。保護フィルムがはじめから貼ってあるのは嬉しいところです。ただし、やや「キュッ」という触感で、指・ペン滑りはあまりよくありません。
本体重量は、ほぼスペック通りの約613gです。10インチクラスのタブレットとしては、やや重い部類です。
スタンド付きカバーとキーボードです。キーボードは本体にマグネットで吸着する、Surfaceシリーズのようなタイプ。
スタンド付きカバーには、ご覧のようにキックスタンドが装着されています。カバーの質感は、レザー調で悪くありません。
キックスタンドは、限界でこのくらい倒せます。
キックスタンドを開くためのとっかかりは一応あるものの、これ、かなり開きにくいです。キックスタンドを開こうとして、カバーごと外しそうになってしまう。自分で、開くための「ベロ」をつけてしまおうか、真剣に検討中です。
スタンド角度の自由度は高いものの、カバーそのもの重量も約270gとそれなりにあります。
キーボードです。ご覧のように、縦が5列しかないタイプです。
キーボードを閉じた場合は、自動でスリープになります。ただ、フル装備だと、ご覧のようにかなり厚ぼったくなり、実測で22.2mmという、タフネスタブレットと見まごうくらいのゴツさになってしまいます。
重量もフル装備では、1,119gと、1kg越えです。正直、サイズの割にかなり重い。
4.使用感
実際に使ってみての気付いた点を見ていきます。
ディスプレイ
解像度は、1,280×800ピクセル。今どきFHDではないというのもありますが、それ以上に、発色の面でディスプレイ品質はお世辞にもいいとは言えません。以下、左側がCHUWI Hi10 X1、右側が有機ELディスプレイのLenovo YOGA770になります。
まず、全体的に暗いです。上の比較写真はCHUWI Hi10 X1は輝度100%、Lenovo YOGA770は輝度80%で撮影しています。そして、ご覧のように、色味がくすんでいるだけでなく、異様に青い。赤が緑に見えるレベルで青いです。いや、ちょっと、これは、うーん。CHUWI製品って、低価格帯でも高解像度とそこそこの発色で、ディスプレイの見栄えで勝負しているものが多い気がするんですけど、これはその例に当てはまりません。
スピーカー
モヤッとして、1枚膜があるような感じです。まあ、実況動画の音声なんかは一応聞き取れますが、音楽鑑賞に堪えうる品質ではありません。特に低音は非常に弱く、オーケストラの動画を視聴していて、ティンパニの聴かせどころで映像で派手に叩いているのに音は少ししか聞こえない、なんてことになります。ズバリ、音声用、以上。
充電
充電は、USB Type-Cから行います。外側のUSB Type-Cは「充電用」とのことでしたが、私が確認した限りでは、専用充電器の充電のみで、USB PDの充電は受け付けません。内側のUSB Type-Cは、映像出力の他に、USB PDにも対応しているとのことで、こちらは、USB PD対応の充電器であれば充電可能です。ご覧のように最大40Wくらいまで出力が出ますが、普通に使っている分には、おおむね多くて20W台くらいでした。CHUWI専用充電器は、先述のように危険なので、基本的には内側のUSB Type-CからUSB PDで充電するのがいいでしょう。
キーボード
キー配列は、先に見たように、5列のため省略されているキーが多くあります。「Delete」が「Fn」と「P」の同時押しなのは、はじめは探してしまいました。文字キーのキーピッチは実測17.5mmで、それほど窮屈さを感じさせずにタイプが可能です。Surfaceシリーズのように角度をつけたりはできず、ベタ置きです。キータッチは、見たまんまのパチパチですが、普通に打てます。まあ、モバイルキーボードと同列に考えれば、及第点と言えるでしょう。
キーボードと本体はマグネットで固定されますが、このマグネットが案外弱く、すぐ外れます。もっとも、使用中に外れるようなことはないし、くっつき方自体は、手でガイドしてあげなくても、近づければそれだけで正しい位置に吸着されます。
タッチパッド
タッチパッドの品質が、いただけません。タッチクリックの感度がかなり悪く、思い通りにクリックができないことが多くてイライラします(物理的な、タッチパッドを押し込むことによる左右クリックは備えています)。また、カーソル飛びも、そこそこ発生します。できるだけ、マウスを使いたいところです。
カメラ
カメラ品質は、推して知るべし。メモ用が関の山です。
ただ、そのメモ用途が、なかなか捨てたものでもない。実は、最近Windows11用標準のSnapping Toolが更新されて(Windows Storeから更新できます)、OCR機能が付いたんです。つまり、タブレットのカメラで文書を撮影して、これをWindowsの標準アプリであるSnapping Toolを経由して文字として保存することが可能になりました。なので、「写真として」の品質が低くても、文書取り込み用として、アウトカメラを備えていること自体が非常に有用です。
ベンチマーク
Intel N100の性能は知れ渡っているので、あまりベンチマークの必要性はないと思いますが、一応、PCMark10とCINEBENCH R23でベンチマークを取ったので、掲載しておきます。よく見ると、CINEBENCH R23でOSがWindows「10」と判定されていますが(笑)、これは謎です。他機種との比較は省略します。なお、CINEBENCH 2024は、VRAM不足エラーが出てでベンチマークを取れませんでした。
Intel N100としては、妥当なスコアだと思います。
CrystalDiskMarkによって計測した、ストレージのデータ転送速度のスコアです。標準的なSATA接続SSDのそれですね。
総評
ディスプレイやスピーカーは、最近のAndroidタブレットと比較しても、明らかに低品質です。はっきり言って、エンターテイメントを楽しむような品質はなく、事務用品です。
では、Windowsの真骨頂であるオフィスワークはどうかというと、まず、キーボードはこのサイズとしてはそれなりに使えます。ただ、タッチパッドの品質が低いのはかなり痛い。マウスを使えばいいとはいえ、これ1台でオールマイティに使えてこそのモバイル端末ですから。
総じて、あくまでオフィスワークのための製品です。私は、はじめに触れたように、仕事用に購入したので、エンターテイメント的用途は度外視で問題ありません。タブレットにしては充実したポート類、デタッチャブル2in1で多様な状況に対応、一応使えるキーボード、と、実用上の求めていた水準を満たすものではあります。とはいえ、各所の品質は、もうちょっとどうにかならなかったものかと思わずにいられないくらいには、お粗末さを感じてしまいます。
5.CHUWI Minibook Xとの比較
CHUWI Hi10 X1の購入を検討するときに、考慮すべき製品として、同じCHUWIのCPUがN100でディスプレイが10.51インチサイズという、似たスペックのコンバーチブルPC「CHUWI Minibook X」(および、そのOEMと思われる「TENKU MOBILE S10」)があります。なお、CHUWIは、12.96インチでN100を搭載するデタッチャブル2in1「CHUWI Hi10 MAX」や、13.5インチでN100とCore i3-1215UのバリエーションがあるコンバーチブルPC「CHUWI Freebook」も展開していますが、13インチクラスになると、他メーカーの競合製品がそれなりにあるので、ここでは比較しません。また、Aliexpressには、「CHUWI Minibook X」に近いスペックの実質ノーブランドなOEM製品が多数あり、個人的にはCHUWI Hi10 X1を購入するにあたって、わりと真剣にそれらも比較検討しましたが、それもここでは考えません。
で、「CHUWI Minibook X」は、10インチクラスで日本の技適を通っている、安価なモバイルPCとしてこれも唯一無二の立ち位置で、細かいマイナーチェンジを繰り返しながら販売を継続しているロングセラー製品です。ネット上でも、長期にわたって膨大な数のレビューがある、評価を下しやすい製品です。そして、「CHUWI Mi10 X1」も「CHUWI Minibook X」も、「10インチクラスでIntel N100搭載のエントリークラスモバイルPC」という特性は共通しているわけです。
おおまかに言って「CHUWI Minibook X」が価格で約1万円強プラスする分、スペックは全面的に優れています。以下、ポイントごとに比較していきましょう。なお、上記のように「CHUWI Minibook X」は細かなスペックチェンジを繰り返しているので、記事執筆現在、日本のCHUWI直売サイトで購入できるバージョンを基準に話を進めます。
価格
ルーレットによる割引をのぞくと、記事執筆現在の両者の日本のCHUWI直売サイトでのセール価格は、割引込みで次の通り。
CHUWI Mi10 X1 本体+キーボード:32,900円
CHUWI Minibook X 本体のみ(コンバーチブルなのでキーボードは付いている):47,900円
Aliexpressだと、割引の都合で話が非常に複雑になりますが、おおむね価格差は1万円から1万5千円くらいです。ただでさえ安価なCHUWI製品の中でも、いかにCHUWI Mi10 X1が異様に安いかが目立ちます。
ディスプレイ
CHUWI Mi10 X1:10.1インチ 1,280×800ピクセル CHUWI H8ペン対応
CHUWI Minibook X:10.51インチ 1,920×1,200ピクセル CHUWI H8ペン対応
Minibook Xの方が高解像度です。発色は実機を見ないとなんとも言えませんが、ネット上の大量のレビューを見ても、優れてはいないものの、酷評する意見も少ないので、Hi10 X1よりはマシだろうと思われます。なお、CHUWI Minibook Xは、ペン非対応のモデルもあるので注意。
キーボード込みのサイズ
CHUWI Mi10 X1(スタンド付きカバー、キーボード込み):250×178×22.1mm、1,119g
CHUWI Minibook X:244×166.4×17.2mm、約920g
先に見たように、CHUWI Mi10 X1って、カバーとキーボードをつけると、かなりゴツくなるんです。重量差は、約200gとかなり大きい。
システム構成
CHUWI Mi10 X1:RAM8GB、ストレージ256GB
CHUWI Minibook X:RAM12GB、ストレージ512GB
システム構成も、CHUWI Minibook Xの方がひとまわり上です。軽量な用途に使うならRAM8GBでも十分じゃない?と言われればそうなんですが、Windowsアップデートとか降ってくると、たちまち8GBのほとんどを食い尽くすので(もっともCPUも負荷100%に貼り付きますが)、やはり多いに越したことはありません。両者ともmicroSDカードスロットはなく、手軽なストーレージ追加手段が無いので、用途によるものの、ストレージも多い方が嬉しいのはもちろんです。
インターフェース
CHUWI Mi10 X1:USB Type-C(データ転送+独自規格充電)、USB Type-C(USB 3.0相当、映像出力、USB PD充電対応)、USB Type-A(USB 3.0)、microHDMIポート、3.5mmオーディオジャック
CHUWI Minibook X:USB Type-C(データ転送+独自規格充電)、USB Type-C(USB 3.0相当、映像出力、USB PD充電対応)、3.5mmオーディオジャック
唯一といってよい、スペック上でCHUWI Mi10 X1が勝る点です。私が購入した決定的理由でもあります。はじめに書いたように、仕事上で使う都合から、独立したUSB Type-AポートとHDMIポートは、非常に重要なポイントだったんです。
キーボードまわり
CHUWI Mi10 X1:縦5列配列、タッチパッドが低品質、マグネットが弱い
CHUWI Minibook X:縦6列配列、バックライト付き
キーボードについて、肝心の打鍵感については、CHUWI Minibook Xの方を実際に触っていないので比較できません。単純にキーの数が省略されているかどうかという点で、Minibook Xの方が優れているでしょう。ただ、CHUWI Mi10 X1も、とりあえず使える品質ではあります。
一方で、CHUWI Mi10 X1のタッチパッドは、先述のようにかなりの残念品質です。
比較まとめ
CHUWI Minibook Xのディスプレイ発色やスピーカー品質のほどは、実機を見ていないため判断できませんが、カタログスペックやネット上のレビューを見る限りでは、システムもハードも、CHUWI Minibook Xの方がひとまわり上です。CHUWI Hi10 X1が勝るのは、価格とポート類くらいです。従って、私のように明確な使用イメージがあるならCHUWI Hi10 X1も選択肢に上がりますが、漠然とオールマイティに使えるサブマシンが欲しいなら、もう少し奮発してでも、CHUWI Minibook Xの方が満足できるのではないかと思います。
6.販路と価格
価格が非常に安価であることは、CHUWI Hi10 X1の最大のメリットでしょう。販路は、管見の限り、国内のCHUWI直売サイトか、Aliexpress内の「CHUWI Global-Flagship Store」が非常に安くなっています。国内販売でも本体だけなら、Aliexpressであればキーボードセットでも30,000円を切ります。なお、「CHUWI Global-Flagship Store」は、実際に私が購入したところです。いずれも、11月11日セール価格のため、購入を検討する場合はお早めに。
販路によるキーボードの違いについての注意事項です。CHUWIは日本国内販売製品には、日本語キーボードを用意してくれる場合があります。少なくとも、「CHUWI Minibook X」の場合は、記事執筆現在で、CHUWI直売サイトのものは日本語キーボードです。ただし、「CHUWI Hi10 X1」は、日本のCHUWI直売サイトの製品画像を見る限りは、英字キーボードのままです。これが、実際に英字キーボードなのか、画像を用意していないだけで日本語キーボードが用意されているのかは分かりません。気になる場合は、問い合わせてみるとよいでしょう。
国内のCHUWI直売サイトでの価格は、11月22日(金)までで、次の通り。
・「本体のみ」:30,900円
・「本体+キーボード」:35,900円
・「本体+HiPen H8」:33,900円
・「本体+キーボード+HiPen H8」:38,500円
ここに、次の割引が確実に乗ります。
・50,000円以上の注文で5,000円割引
・35,000円以上の注文で3,000円割引
・25,000円以上の注文で2,000円割引
・14,900円以上の注文で1,000円割引
さらに、メールアドレス登録でルーレットによる割引クーポン配布(「ブラックフライデー・カウントダウン・セール 100%当たり>」という青いボタンです)を行っているので、その割引も乗る可能性があります。また、現在のセール名が「ブラックフライデー・カウントダウン・セール」と銘打っているので、ブラックフライデー本番でも何らかのセール価格になることが予想されます。
Aliexpressの「CHUWI Global-Flagship Store」の場合は次の通り。なお、価格は為替レートで変動するのに加え、Aliexpressの割引は複雑怪奇なので、記事執筆現在でスマホアプリから適用を確認できたものを記述します。ブラウザ経由だったり、その他の要因でも、状況次第で適用できる割引が異なる可能性もあります。期日は11月19日までのはずですが、Aliexpressの割引クーポンはわりと容赦なく限定数オーバーで無効になったり、また、別条件で追加で配布されりもするので、ともかくその場で色々やってみて、決済画面で確認するしかありません。
まず基本価格は次の通り。
・「Add keyboard(本体+キーボード)」:35,464円
(「Add keyboard Add Pen」の選択肢もあるが、記事執筆現在品切れ)
ここに、私が確認した限りでは、以下の割引が同時適用可能です。
・11月11日セールクーポン:27,000円以上の買い物で4,000円引き(適用されない場合は、決済画面で、アプリのセール画面に掲載されたり、ウインタブで配布したりしているいくつかのコードを片っ端から手動入力。割引率が大きいながら非常に変動の多いクーポンで、限定数超過で使えなくなったり、いったん使えなくなったものが追加発行されたり、金額や条件を変更した新しいコードが発行されたりします)
・セラー割引:315円引き(自動で適用される……はず?適用されない場合は、商品ページやストアページのそれっぽいものをポチポチして、獲得してみてください)
・ストアクーポン:最大473円引き(能動的にクーポンを獲得する必要があるかもしれません。商品ページやストアページのそれっぽいものをポチポチしてみてください。Hi10 X1が対象となるストアクーポンには、473円引きが3種、158円引きが1種あるはずで、これらの同時適用はできないので、最大473円の割引が可能なはずです)
・アプリのコイン割引ページから注文することで、コインがあれば3%(1,000円強)のコイン割引(カートを経由せずに購入する必要あり)
以上で、30,000円を切るはずです。
この他、決済にVISAカードを使うことで、「VISAカードでUS100$以上のご利用でUS10$OFF」というキャンペーンもやっているはずなんですが、私の環境だとなぜかうまく適用できませんでした。また、とりあえずカートに入れたりお気に入り登録したりすると、アプリの通知に割引クーポンを送ってきたりもします。まあ、割引の種類や適用条件がよく分からないのはAliexpressではいつものことなので、狙う人はいろいろやってみてください。
もちろん、Aliexpressなので、他にも複数の出品者がいます。ざっと見たところ、記事執筆現在では「CHUWI Global-Flagship Store」が一番安くなりそうですが、「CHUWI Official Store」は、本体のみの単独販売をしている他、割引の適用次第ではより安くなる可能性もありそうです。なにより、この出品者はCHUWIのメーカーサイトからリンクしている、確実な公式販売代理店です。下記には、一応、この両方をリンクしておきます。他にも出品者はいますので、これ以上の価格や割引や信用性の比較は、各自でご判断ください。(念のため付言しておくと、例えば「Cutesliving Store」という出品者がわりと安価にCHUWI製品などを扱っていますが、ここは経験上、安く、詐欺ではないが軽度なトラブルもそこそこある、「清濁併せ飲む」タイプの出品者です。同じ資格情報で複数のストアを展開していたりといかにもAliexpressらしい興味深い出品者で、個人的にはこういうの大好物なため実際かなり色々買っているんですが(笑)、他人にはあまり勧められません)
以上、厳しい評価を下した部分もありますが、はじめに触れたように、そもそも、「10インチクラスのWindowsタブレット」に選択肢がありません。オールマイティに満足できる品質を求めるなら、法人用Surface GO4や、ONEXPLAYER X1と、一気に価格が上がります。結局のところ、CHUWI Hi10 X1を購入するかどうかは、ハード面の残念部分をどこまで価格で許せるかというバランスの判断になると思います。
関連リンク
CHUWI Hi10 X1
CHUWI Hi10 X1 | 10.1インチ | Intel N100 | 8GB+256GB | H8利用可能:日本のCHUWI直売サイト
CHUWI-Hi10 x 1ラップトップ,Intel n100,UHDグラフィック,10.1インチLCDスクリーン,8GB DDR5, 256GB SSD, Windows 11, Wifi6:Aliexpress「CHUWI Global-Flagship Store」(私が、実際に購入した出品者です。本体とキーボードのセットのみ販売)
Chuwi-Windows 11,hi10 x1,2 in 1, 10.1インチディスプレイ,Intel n100プロセッサ,lpddr5,8GB RAM, 256GB SSD,pc,wifi6,2024:Aliexpress「CHUWI Official Store」(CHUWIのメーカーサイトからリンクしている、確実な公式販売代理店。本体のみとキーボードとのセットを選択可能)
(参考)CHUWI Minibook X
CHUWI MiniBook X N100 | 灰色/ピンク色 | 日本語/英語 | Intel Alder Lake-N100 | 12GB+512GB | H8対応:日本のCHUWI直売サイト
Chuwi-ミニブックxタブレット,10.51インチ,2 in 1ラップトップ,Intel n100,12GB lpddr5,512g ssd,Windows 11,ミニノートブック,2k fhd,wifii 6:Aliexpress「CHUWI Global-Flagship Store」
Chuwi-ミニノートブックタブレット,2 in 1,intel n100,10.51インチ,fhd,ipsスクリーン,12gb,lpddr5,512g ssd,Windows 11:Aliexpress「CHUWI Official Store」(CHUWIのメーカーサイトからリンクしている、確実な公式販売代理店)
ウインタブをきっかけに、海外通販で奇天烈なガジェットを漁ることにハマる。趣味は旅行(自然も史跡も)、アマチュアオーケストラなど。自分の知識欲も満たせるので、楽しんで記事を書いています。興味を持ったもの、面白いと思ったものを、読者の皆さんと共有できれば幸いです。
コメント
ARM版WindowsをAndroidタブレットに搭載すれば軽くて薄いWinタブ出来るんだけどね。ドライバーとか誰か作ってくれんかな。
そんな簡単なことか?
windows updateは?
昔、中華タブレットでwin10とandroid5.0のデュアルブートがあったな〜
ARM版Windowsのイメージ配布もはじまりましたね。
いまんとこ、ARM版Windowsは比較的高性能な機種ばっかりですが、夢は膨らみます。
もっとも、ざっくり見てOSの要求する処理能力はAndroidよりもWindowsの方が上だろうから、「Windowsが走るCPUでAndroidを走らせる」というのはある程度可能でも、
その逆はどうしても厳しいんだろうなとは思います。
写真でも如何にも中華品質という感じですね。
後はバッテリーがいつまで・・・・・・・・・・
このメーカーは例のギ●スクールで妊娠多発ですよね?
プロモーションに影響が出るようなら削除してください。
私は徳島に住んでいたこともあって、ふるさと納税の大半を徳島市につぎ込むくらいには愛がありますが、残念ながら行政のダークネスな部分を垣間見る経験もあり、例の件は本質的にはそっちの話だと思っています。もちろん、この場でそういう政治の側面をあれこれ言う気はありません。
純粋にガジェットとして、言えることは、次の2点です。
・多くの機器をレビューし、また継続利用してきた経験から、CHUWIを含む新興中華メーカー製品が、国際大手に比べて、バッテリーを含め耐久性や頑丈さ・メーカーとしてのサービスなどの品質に一定の弱みを抱えていることは事実でしょう。その分の価格差ですから。もちろんこれは、1か0かという話ではなく程度問題であって、「トラブルの確率がより高い」とか「丁寧に扱えば大丈夫だが、乱暴に扱ったときにより壊れやすい」ということです。
・子供がいるので、学校現場で、子供が、また学校側も(学校差地域差スタッフ差が大きいと思いますが、おそらく多くの学校で、多忙を極める専門でもない教員が片手間で管理までやっていると思われるので)どのように電子機器を扱っているかをある程度知っています。多分、かのあゆさんが見たら卒倒するんじゃないでしょうか(笑)
この2点が組み合わされば何が起こるかは火を見るよりも明らかで、その程度の予見もできなかった(しなかった)ことこそが……
ひるがえって今回のCHUWI Hi10 X1購入にあたっては、私はSurface GO2を所持し、子供がdynabook K1を使っているのを見ていて、かつ、それらとCHUWIを含む新興中華メーカーとの品質の「差」はもちろん覚悟の上で購入しています。いちおう、ハード・システム・バッテリーなどに極力負荷をかけない扱い方は心得ているつもりですし、また使用イメージがはっきりしているので、この価格であれば、十分に元を取るくらい使いつぶす自信があるから購入しました。決して誰にでもお勧めできる製品でないことは、わりとはっきり記事中にも示しているつもりです。まあ、もっとも、個人的なイメージとして、CHUWIは「パッと見」の部分はキレイに仕上げてくるメーカーだと思っていたので、「いくらなんでも……」と言う部分はあり、それも率直に書いたつもりです。
次回、意地でもCHUWI Hi10 X1を快適に使ってやるゼ、に続く……かもしれません。
プロモーションに影響が出るようなら削除してください。