ALLDOCUBEが10.5インチサイズのWindowsタブレット(デタッチャブル2 in 1)「iWork 20 Pro」を発売しました。つい先日「iWork 20(無印)」の紹介記事を掲載しましたが、このPro版はそれとは全くの別物です。タブレット本体にキックスタンドがつき、薄型の着脱式キーボードも付属するSurfaceタイプの2 in 1で、無印版のスペックを見て「ちょっと厳しいかな」と思いましたが、Pro版なら「結構使えそう」ですね。
目次
1.ALLDOCUBE iWork 20 Pro スペック
スペック表
ALLDOCUBE iWork 20 Pro | |
OS | Windows 10 Home |
CPU | Intel Celeron N4120 |
外部GPU | なし |
RAM | 8GB |
ストレージ | 128GB SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 10.5インチ IPS(1,920 x 1,280)タッチ |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.2 |
入出力 | USB Type-C(映像出力/PD対応)、USB 3.0、オーディオジャック、microHDMI、microSDカードリーダー |
カメラ | イン2MP/アウト2MP |
バッテリー | 7.6V/3,500mAh |
サイズ | 254.8 × 180.8 × 9.6 mm |
重量 | 600 g |
注意点
この製品のCPUはWindows 11アップグレード対象です。また、スペック表だけ見ればCPU以外の項目もアップグレード要件を満たしています。しかし、TPM 2.0やセキュアブートなど、スペック表では確認できない要件については不明で、メーカー側からアップグレード対象であるとのアナウンスも出ていません。個人的には「さすがにこの時期にリリースされる製品なら大丈夫だろう」とは思いますが、その保証はありません。そのため「アップグレードできない可能性がある」とご理解ください。
コメント
CPUとRAM、ストレージはCeleron N4120/8GB/128GBで、無印版のCeleron N4020/4GB/128GBから変更されています。そして、ウインタブとしてはこの変更は極めて重要と考えます。おそらく操作感は「天と地ほど違う」と思いますね。Pro版であれば(あまり込み入っていない)ExcelやWord、PowerPointなどの資料作成はストレスなくできると思います。ウインタブの記事作成程度ならCeleron N4120で問題なくこなせます。
ただし「オンラインゲームは無理、動画のエンコーディングは厳しい、レイヤーを大量に使う画像加工・制作も厳しい」でしょう。あと、Windows Updateに要する時間もCoreプロセッサー搭載機よりもかなり長くなります。まあ、「Celeronという名称から期待される性能は満たしている」と言っていいと思います。
ディスプレイも無印版とは異なります。無印版が10.1インチ(1,920 × 1,200)という、よくあるタブレットの仕様であるのに対し、Pro版は10.5インチと若干サイズが大きく、解像度も1,920 × 1,280、つまりSurface Go 3と同じ仕様です。もう一度書きます。Pro版のディスプレイサイズはSurface Go 3と同じです。
入出力ポートはUSB Type-Cが1つ、USB Type-Aが1つ、microHDMI、microSDカードリーダー、そしてイヤホンジャックと開示されていますが…
この画像を見ると、どう考えてもUSB Type-Aは2つあるように思われます。スペック表が間違えているのか、それとも製品画像が間違えている(!)のか…。
サイズをSurface Go 3と比較してみましょう。
iWork 20 Pro:254.8 × 180.8 × 9.6 mm / 600 g
Surface Go 3:245 x 175 x 8.3 mm / 544 g
両者は同じディスプレイサイズですが、筐体サイズはiWork 20 Proのほうが「だいぶ大きい」ですねw まあね、製品価格も全然違いますし、ここは仕方ないところでしょう。
2.ALLDOCUBE iWork 20 Pro 筐体
冒頭にも書かせていただきましたが、ALLDOCUBE iWork 20 Proはタブレット本体にキックスタンドがつき、薄型のキーボードを接続して使う、Surfaceタイプの2 in 1です。9月26日現在、Banggoodの製品ページでは「キーボード付き」と明記されていました。
正面から見たところです。ベゼル幅は太く、昔ながらのWindowsタブレット、という感じです。また、右側(縦持ち時は下部ベゼル)にWindowsのロゴがありますが、これはWindowsキー(センサーボタン)と思われます。
キックスタンドはSurfaceシリーズとは異なり、「U字型」です。開口角度は大きめに取られています。
このように、開口角度を大きくしてペン入力をすることもできます。なお、メーカーサイトでは「1,024段階の筆圧に対応」という説明がありましたが、Banggoodの製品ページを確認した限りペンは付属せず、対応するペンの型番も不明です。
キーボードです。英語配列でキーピッチは狭くなっていると思われますが、配列はサイズの割に素直なほうだと思います。
3.ALLDOCUBE iWork 20 Pro 価格など
ALLDOCUBE iWork 20 Proは中国の通販サイト「Banggood」で販売中です。ただし配送が「10月17日-22日」となっていますので、いま購入しても手元に届くのは10月末~11月くらいになると思います。9月26日現在の価格はキーボード込みで329.99ドル(37,026円)です。
記事中でSurface Go 3との比較をしてみましたが、さすがに「ほとんど負けてる」とは思います。そのかわりお値段も半分です。Pro版になってCPUとRAMが強化され、仕事用としてもそこそこ使えるようになったのではないかと思いますので、サブPCとしてよさそうですね。
4.関連リンク
iWork 20 Pro:ALLDOCUBE公式サイト 製品紹介(中国語)
Alldocube iWork 20 Pro:Banggood
コメント
この手のメーカは、Windows 11になってから購入した方が無難かな。
お値段半分なのは日本だけやろ
確かに。
はい、10月5日以降、速やかにWindows 11初期搭載にしてくれるといいんですが。あと、Banggoodもそのへんのところを製品ページでフォローしてくれると助かりますよね。