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HP Spectre x360 15 - Spectre史上、最もパワフル!ゴージャスなハイエンド15.6インチ2 in 1

HP Spectre x360 15
つい先日、HPの最新13.3インチ2 in 1「Spectre x360 13」をご紹介しましたが、HPではこの製品と同時に、ほぼ同じデザインの15.6インチ2 in 1「Spectre x360 15」を発表しています。

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「ちょっと待って!Spectre x360の15.6インチって、こないだ発売されたじゃん!」と、HPファンなら思うかもしれません。そのとおり、2018年6月に「Spectre 15 x360」という製品が発売されたばかりです。なので、HPのPC製品としては異例と言える速さでモデルチェンジされた、ということになります。

1.スペック

HP Spectre x360 15
冒頭に書いたとおり、Spectre x360 15とSpectre x360 13は「サイズ」を除けばほぼ同じデザインです。しかし、中身はかなり違っています。もともと「Spectre」という製品ブランドはHPの個人向けPCでは最上位に位置しますが、この製品には「下位グレード」というものが存在しません。「全部ハイエンド」です。

OSはPro版、CPUにはゲーミングノートでも主流と言えるCoffee Lake世代の6コア、Core i7-8750Hが搭載されます。それ以外のCPUはラインナップされません。また、外部GPUとして、GeForce GTX1050Tiが搭載されます。この組み合わせはゲーミングノートでもよく見られ、「中位クラスのゲーミングノート」くらいに相当します。

従来モデルのSpectre 15 x360はこれとは違っていまして、「Kaby Lake G」、つまり「Core i7-8705G + Radeon RX Vega M GL」の組み合わせになっていました。新旧のCPU + GPUの組み合わせによる性能差がどのくらいなのか、具体的には何とも言えませんが、HPみずからこの製品のことを「Spectre 史上、最もパワフル」と称しています。

RAMは16GBで固定です。8GBとかはありません。また、ストレージは512GBもしくは1TBのSSDで、強いて言えば「512GB SSDを搭載するのが下位モデル」ということになります。どこが下位だよ…。

ディスプレイは15.6インチのIPS液晶で、4K解像度です。FHD解像度の設定はありません。もちろんSpectreアクティブペン2が標準で付属し、1,024段階の筆圧に対応した手書き入力ができます。ディスプレイのリフレッシュレートは不明ですが、IPS液晶で4K解像度ですから、その美しさは疑いがない、と言えるものの、「ゲーム用じゃないかもね」とは思います。

入出力ポートは13.3インチのSpectre x360 13とあまり変わりません。一応HDMIポートが追加されていますが、15.6インチサイズのPCとしてはポートの数は少ないほうです。ただし、13.3インチと同様、USB Type-CはThunderbolt 3なので、個々のポートの性能は非常に高いです。

サイズのほう、従来モデルと比較してみます。

ニューモデル: 359 × 249 × 19.0-21.0 mm / 2.17 kg
従来モデル: 359 × 249 × 19.0-21.0 mm / 2.13 kg

ピッタリ同寸ですね。重量は40グラム重くなっていますが、ほとんど無視していいレベルでしょう。タテ・ヨコサイズは15.6インチのPCとして非常に小さいと言えます。最小レベルと言ってもいいくらいです。ただし、重量は2 kgを越えています。Spectreでは筐体の質感・触感を重視していて、ひたすら軽量化する、という考え方は採っていないようです。

バッテリー稼働時間は伸びました。従来モデルが最大11時間、ニューモデルでは最大13時間45分です。また、この製品は「コネクテッド・モダンスタンバイ」を採用していますので、スリープ中でも通知が受け取れ、スリープ復帰も高速です。

しかし、13時間45分というのは、あくまで「GeForceが眠っていること」が条件だと思います。つまり、軽めの作業に終止する、という前提ですね。ひとたびGeForceが動き始めたら稼働時間は一気に短くなると思います。

それと、13.3インチのSpectre x360 13にも採用された「HP Command Center」というソフトウェアが装備されます。このソフトウェアはゲーミングノートなどでは一般的に見られる「温度調整及び冷却機能を制御」するもので、「パフォーマンスモード、推奨モード(自動)、クーラーモード、クワイエッドモード」の4つのモードを選択することができます。

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2.筐体

HP Spectre x360 15
従来モデルもそうでしたが、横幅がギリギリまで小さくなっていますので、左右のベゼルは極細です。上部のベゼルはやや太くなっていますが、そのせいでWebカメラ(Windows Helloの顔認証に対応します)は一般的な場所に配置されます。ビデオチャットなどをする場合、上部ベゼルにカメラがあったほうが自然な画像になりますよね。

HP Spectre x360 15
新旧モデルの比較です。これ、13.3インチのSpectre x360 13のときと全く同じといいますか、ヒンジのあるほうのエッジ部分の処理が異なるだけで、ほとんど同じデザインです。ただし、ニューモデルの方には指紋センサーが装備されます。あと、横幅359 mmながら、しっかりテンキーも装備されます。

キーボードは、日本仕様だと「JIS標準準拠・106キー」、つまり日本語配列でバックライトが装備され、キーピッチは18.7 × 18.4 mm(主要キーの場合)、キーストロークは約1.55 mmとなっています。

HP Spectre x360 15
コンバーチブル2 in 1なので、このようにテントモード、スタンドモード、タブレットモードへの変形が可能です。PCのスペックが高く、ディスプレイも大型かつ高精細なので、アクティブペンを使ってのイラスト制作なんかにも向きますし、その際にタブレットモードやスタンドモードは重宝するでしょう。

HP Spectre x360 15
13.3インチと同様、デザインアクセントは背面のヒンジ付近の処理にあります。このように斜めにカットされ、USB Type-Cポートも斜めに配置されています。HPによれば、HPによれば「ポート位置を斜めにすることで右手の操作性が向上しました。もちろん、ディスプレイと干渉しない設計になっております。」とのことです。

なお、筐体色は「Spectreといえば」のアッシュブラックのみです。個人的にはどうも馴染めないんですよね、この色。

HP Spectre x360 15
側面とポートの配置です。13.3インチにそっくりではありますが、外部GPUを搭載している関係か、通気口が目立ちます。また、HDMIポートがついているため、ポートのレイアウトも13.3インチとは異なります。

それと、右側面(画像下)のUSB Type-Aポートの左側に「プライバシースイッチ」というのがついています。これはカメラを無効化する働きがあります。

3.価格など

HP Spectre x360 15は12月初旬の発売予定で、価格は229,800円(税込み248,184円)から、となっています。この製品はストレージ以外に構成の幅はありませんので、ストレージ512GB版が229,800円ということですね。また、この価格にはアクティブペンも含まれます。

この製品のスペックを見て、最初に頭に浮かんだのは「ThinkPad X1 Extreme」です。X1 Extremeは注文時に構成のカスタマイズが可能ですが、あえてSpectreと同じシステム構成にすることができます。

もちろん「似ても似つかない」わけですが、ハイエンドのノートPCとして、好対照なのではないかと思います。どっちがいいかは人それぞれですし、どういう使い方をするのかにもよりますので、なんとも言いようがありません。え?私?言うまでもありません。

4.関連リンク(HP)

HP Spectre x360 15 製品詳細
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コメント

  1. グラボ搭載で筆圧対応とか豪華だし、角をカットしてUSBポートにするのはとても斬新。

    • wintab より:

      PYUさん、こんにちは。HPのプレミアムクラスはマジいろいろ考えられているし、筐体品質が抜群だし、素晴らしいと私も思います。

  2. じょせふ より:

    デザインが気に入り公式でspectre x360 15予約しました
    とても待ち遠しい……

    • wintab より:

      じょせふさん、こんにちは。ご購入おめでとうございます。そりゃあ待ち遠しいでしょう。ハイエンドマシンですし、デザインも抜群だし。うらやましいです。

  3. unii より:

    これだけ筐体がかっこいいのでUS配列にカスタマイズできると最高だなぁ。。

    • wintab より:

      uniiさん、こんにちは。ああそうか、US配列ってクリエイターとかゲーマーには人気あるんですよね。よく知らないけど。多分、そんなに大量に売れるような製品(価格)でもないんで、キーボードカスタマイズは難しいかもしれませんね。HPなんでその気になれば簡単にできるはずですけどね。