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HP ProBook 430 G8の実機レビュー - 使いやすく信頼性も抜群!ビジネスマンにおすすめの13.3インチモバイルノート

HP ProBook 430 G8
HPの13.3インチモバイルノート「ProBook 430 G8」の実機レビューです。「ProBook」というのは法人向けの製品ブランドですが、HP直販サイトは個人顧客も普通に法人向けPCを購入することができますので、「個人向けか法人向けか」ということは特に意識する必要はありません。

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このProBook 430 G8、個人向けPCの一部に見られるような豪華なデザインにはなっておらず、とてもシンプルな印象ですが、法人モデルならではの堅牢な筐体と高いセキュリティ機能を備え、注文の際にシステム構成をカスタマイズできるなど、「PCをわかっているビジネスマン」にはとても魅力的な製品と言えます。

おすすめポイント
・第11世代Core i3/Core i5搭載
・購入時にシステム構成をカスタマイズ可能
・法人モデルならではの強固なセキュリティ機能
・シンプル飽きのこないデザイン
・MIL規格準拠の堅牢な筐体
ここはイマイチ
・第11世代Core i5でも内蔵GPUはIntel UHD Graphics
・TN液晶モデルもあるが、個人購入にはおすすめできない

販売サイトはこちら:
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HP ProBook 430 G8 製品詳細icon
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1.ProBook 430 G8 スペック

  ProBook 430 G8
OS Windows 10 Home/Pro
CPU Intel Core i3-1115G4/Core i5-1135G7
外部GPU なし
RAM 4GB/8GB16GB(最大32GB)
ストレージ 128GB/256GB/512GB
32GB Optane+512GB/1TB SSD
光学ドライブ なし
ディスプレイ 13.3インチTN(1,366 x 768)
13.3インチIPS(1,920 x 1,080)
ネットワーク 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 5
※オプションでax規格対応可
入出力 USB 3.1 Type-C、USB 3.1 Gen1 × 2、microSDカードリーダー、HDMI、オーディオジャック
カメラ Webカメラ(92万画素)
バッテリー 45WHr(10.3時間)
サイズ 306.9 x 208.4 x 17.7(最薄部、突起部含まず)mm
重量 1.37 kg

ベースモデル

・Core i3/RAM4GB/128GB SSD/TN・HDディスプレイ
・Core i5/RAM8GB/256GB SSD/TN・HDディスプレイ
・Core i5/RAM16GB/512GB SSD/IPS・FHDディスプレイ
※なお、ProBook 430 G8は注文の際にOSのバージョン、RAM/ストレージ容量、ディスプレイ仕様などをカスタマイズ可能です

レビュー機の構成は
・Windows 10 Pro/Core i5/RAM8GB/512GB SSD/TN・HDディスプレイ
でした。

コメント

ProBook 430 G8のOSは標準だとWindows 10 Homeですが、カスタマイズによりPro版に変更ができますし、RAMは最大で16GBまで(物理的に可能なのは最大32GBまで)、ストレージは1TBまで増設が可能です。また、ストレージに関してはOptaneメモリー付きの512GBというのも選べます(Optaneメモリーがあると、データの読み込みがさらに高速になります)。

なお、CPUではCore i7の設定はなく、第11世代のCore i3もしくはCore i5の2種類からの選択となります。

強固なセキュリティ

HP ProBook 430 G8 セキュリティ

HP製品ページより引用(クリックで拡大します)

今回のレビューではその実力を試すことができませんでしたが、ProBook 430 G8には法人モデルならではのセキュリティ機能が搭載されています。ビジネスマシンとしての安心感を高めてくれるものと言えますので、あえて法人モデルを購入するだけの大きな理由になると思います。

2.ProBook 430 G8 筐体と使用感

同梱物

HP ProBook 430 G8 同梱物
同梱物は多めです。特に目を引くのが「リカバリーDVD」と「マウス」ですね。リカバリーDVDはOSにWindows 10 Proを選択した場合にオプションで付けられるもの(税込み4,400円)なので、すべての構成に付属するわけではありません。

ACアダプターは45Wのもので、電源ケーブル込みの実測重量は231 gでした。

HP ProBook 430 G8 マウス
同梱されていたマウスです。これもオプション品で、画像の有線タイプは税込み3,520円です。特別な仕様とか使い勝手にはなっていませんでしたので、あえてセットする必要はないかもしれません。

天板と底面

HP ProBook 430 G8 天板
天板です。筐体色はシルバーで、素材は金属(おそらくアルミ)です。中央にHPのロゴが入る、プレーンなデザインで好感が持てます。

HP ProBook 430 G8 底面
底面です。前後にゴム足、中央に通気口がありますが、スピーカーは底面にはありません。底面の開口は可能ですが、メンテナンス用のハッチなどはついていません。

側面

HP ProBook 430 G8 前面
前面です。こちらにはポート類、ボタン類はありません。

HP ProBook 430 G8 前面
前面を拡大してみました。このように中央に向かって角度がつけられていますので、ヒンジ開口はしやすいです。

HP ProBook 430 G8 背面
背面です。こちらにも何もありませんが…

HP ProBook 430 G8 背面
中央に「ProBook」のロゴがあります。HP製品はこの位置に製品名が刻印されていることが多いですが、フォントとか文字間隔が「ちょっとアメリカン」な感じがして、個人的にはカッコいいなあ、と思います。

ディスプレイ

HP ProBook 430 G8 正面
正面から見たところです。左右のベゼルは細めですが、特筆するような細さではありませんし、上下ベゼルに関しても「普通くらい」の太さですね。上部ベゼルにあるWebカメラは顔認証対応はしませんが、プライバシーシャッターがついていて、物理的に塞ぐことできます。

それと、上部ベゼルの左側には「MADE IN TOKYO」のシールが貼ってありました。シールなんでもちろん剥がせますが、日本製、東京製というのは気分がいいので、そのままでもいいかも…。

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HP ProBook 430 G8 TN液晶
レビュー機のディスプレイはTN液晶・HD解像度でした。視野角が狭いのがわかると思います。ビジネス用としてはこれでも大丈夫だと思いますが、個人購入の場合は視野角の広いIPS液晶・FHD解像度にしたいところです。ただし、CPUにCore i3を選択してしまうとIPS液晶にはできないんですよね。一方で、Core i5を選択する場合、IPS液晶への変更は税込み3,300円で済みます。

ディスプレイの使用感

繰り返しになりますが、レビュー機はTN液晶で解像度もHD(1,366 × 768)でした。解像度が低いので文字も大きくなり、視力の悪い私としては「おお、見やすいじゃん」などと思いましたが、実際のところ、Coreプロセッサー搭載の高性能モバイルノートですし、FHDではない、というのは(特に個人利用の場合は)不満に感じられるでしょう。

また、視野角も狭く、角度をつけてみると白っぽく見えてしまいます。TN液晶だから発色が悪い、とは決めつけられませんが、レビュー機では発色も「ビジネス用」という感じで原色の鮮やかさなどが十分感じられませんでした。手持ちのディスプレイとの比較ではややくすんで見えてしまう感じです。

ビジネス専用機、と割り切るのであればTN液晶でも問題ないとは思います。ProBookの場合、そういうニーズの人も少なくないでしょう。しかし、上に書かせていただいた通り、Core i5モデルであれば3,300円の追加料金でIPS液晶・FHD解像度にできますので、個人利用の場合はIPS液晶にされることをおすすめします。

キーボード

HP ProBook 430 G8 キーボード

クリックで拡大します

キーボードです。メーカーの開示では「キーピッチ:18.7×18.7mm、キーストローク:1.5mm、JIS標準準拠・OADG準拠配列」となっています。バックライトはついていませんが、印字は見やすく、バックライトなしでも特に困らないでしょう。配列のクセは小さく、初めて使っても特に違和感はないと思いますが、電源ボタン(右上)の位置が少々トリッキーで、Deleteキーの内側、というのが気になります。

ご存知かと思いますが、PCで作業中にうっかり電源ボタンを押してしまうと「いきなり画面が真っ暗に」なってしまうので、かなり焦りますよね(実際には電源が切れてしまうわけではなく、スリープ状態になるだけなので、作業内容を失うことはありません)。なお、HP製品ページでは「ボタンを押して電源をオンにするには、その他キーよりもやや強い力 & やや長押しが必要です」という説明がありましたので、いくぶん安心ではありますが、押し間違いに注意したいところです。

また、この製品はスピーカーがキーボード面の両側に配置されています。これ、非常に有益な構造なんです。スピーカーが底面にあるよりも、この位置にあるほうが音質がクリアになります。それと、パームレスト右側に指紋センサーもついていますね。

キーボードの使用感

キーピッチ、キーストロークについては上に書いたとおりで、サイズ、ストロークともノートPCとしては標準的と言えます。しばらくテキスト入力をしてみましたが、キー配列は概ね素直と言え、打鍵感がよく、打鍵音も小さめで、静かな場所でも使えそうです。バックライトもなく、キートップもフラット、特にすごいギミックがあるわけでもないのですが、「普通に使いやすい」キーボードですし、個人的には好感が持てました。

スピーカーの使用感

上に書かせていただいた通り、スピーカー配置は素晴らしいと思います。実際に音楽鑑賞をしてみましたが、素直でクリアな音質です。

HP ProBook 430 G8 HP Audio Control

クリックで拡大します

音響アプリはHP Audio Controlというものでした。イコライザーがついており、ある程度好みの音質に仕上げることができますが、サードパーティー製のシステム(HP製品ならBang&Olufsen)を使っているPCに比べると調整範囲は少なめです。決して品質が低いわけではありませんし、作業中のBGM用としては十分な性能ですが、音質を追求する、という感じではありません。

筐体その他

HP ProBook 430 G8 ヒンジ最大開口
ProBook 430 G8はヒンジが180度まで開口します。テーブルで向かい合わせに座ってミーティングをする際などに画面の共有がしやすく、ビジネスノートとしては非常に好ましい機能と言えます。

バッテリー駆動時間について

ディスプレイ輝度を70%に、音量を30%に設定し、

・ブラウザー上でテキストライティング30分
・YouTubeでの動画視聴15分
・Webブラウジング15分
・画像加工ソフトGIMPで簡単な画像加工30分

トータルで1時間30分使用し、バッテリー消費は37%でした。この使い方だと単純計算でバッテリー駆動時間は約4時間となります。特に変わったこと、負荷が高いことをせずにこの結果になりましたので、実用上もここから大きくは違わないと思われます。メーカー公称の駆動時間(JEITA 2.0)が10.3時間となっていますが、ウインタブのこれまでの実機レビュー経験上、「バッテリー駆動時間はメーカー公称値の半分くらい」と理解していますので、ほぼ想定通りの結果かと思います。

筐体まとめ

シンプルながら質感がよく、個人的にはとても好感の持てる筐体です。ビジネスユーザーの多くも私に近い感想を持たれると思います。また、レビュー中に乱暴な取り扱いはしていませんが、「米軍調達基準 (MIL-STD-810H)準拠の堅牢性」「防滴仕様のキーボード」「約1000回の充放電サイクルを設計寿命とする高耐久性バッテリ」と、信頼性も抜群です。まさに「質実剛健」と言える筐体です。

3.ProBook 430 G8 性能テスト

HP ProBook 430 G8 PC Mark

クリックで拡大します

スコアの目安(2021年水準)※あくまで「目安」です
GeForceなど外部GPU搭載機 5,000以上
高性能なビジネスノートパソコン 4,000以上
中位のノートパソコン 3,000以上
エントリーノートパソコン 2,000以下

Webブラウジングやビデオ会議、オフィス系ソフトなどをシミュレートしたベンチマークテスト「PCMark 10」での計測スコアです。ProBook 430 G8の製品特性上、このテストが最も参考になると思います。

レビュー機のCPUは第11世代のCore i5-1135G7ですが、ほぼ妥当なスコアになっていると思います。ビジネス利用、ご家庭での動画視聴や(あまり手の混んでいない)画像編集などであれば難なくこなせるくらいの性能ですね。「期待通りの実力」と考えていいでしょう。

HP ProBook 430 G8 3D Mark
次にグラフィック系の性能を測定する3D Markのスコアです。はっきり言って低めのスコアです。ProBook 430 G8のRAMは「シングルチャネル(8GBのRAMが1枚使われている)」で、メーカーのスペック表を確認したところ、RAMを16GBにしてもやはりシングルチャネルなんですよね。で、Core i5-1135G7というのは本来内蔵GPUがIris Xeなのですが、RAMがシングルチャネルの場合、Intel UHD Graphicsとなります。

3D Markのスコアが低いのは、このことが理由と思われます。ただ、この製品はもともとオンラインゲームのプレイを想定した製品ではないので、大きな欠点とまでは言えないでしょう。

HP ProBook 430 G8 CINEBENCH R23
CPU性能のみを測定するCINEBENCH R23のスコアです。ある意味「第11世代Coreらしい」スコアと言え、AMD Ryzenとの比較ではシングルコアの性能に勝り、マルチコアの性能がやや劣る、という感じになります。しかし、これだけのスコアが出ていればオフィス系の作業であるとか動画視聴などで性能不足を感じる場面はまずないと思います。

HP ProBook 430 G8 Crystal Disk Mark
最後にSSDの読み書き速度を測定するCrystal Disk Markのスコアです。レビュー機はOptaneメモリーを搭載しない、512GB PCIe-NVMe接続ですが、十分すぎるくらいに高速です。SATA接続のSSDだと、この半分以下くらいのスコアになりますが、個人的にはそれでも全く速度面に不満を感じないです。というか最近「ゲーミングノートとかクリエイターノートではないPCのレビューでCrystal Disk Markのスコアを掲載する必要がないのでは?」と思っています。当然ProBook 430 G8のストレージ速度には全く文句がありません。

4.ProBook 430 G8 レビューまとめ

HP ProBook 430 G8はHP直販サイトで販売中で、7月4日現在のベースモデルの価格は下記のとおりです。

・Core i3/RAM4GB/128GB SSD/TN・HD:64,680円
・Core i5/RAM8GB/256GB SSD/TN・HD:88,880円
・Core i5/RAM16GB/512GB SSD/IPS・FHD:114,180円
※税込み価格
※別途配送料税込み3,300円がかかります
※ウインタブ読者クーポンで上記価格からさらに4%OFF(下記「関連リンク」をご参照ください)

ProBook 430 G8は「法人向けビジネスPC」なので、外観に派手さはなく、シンプルなデザインになっています。また、注文の際にシステム構成をカスタマイズできますので、OSのバージョンやRAM/ストレージ容量、ディスプレイ形式(TN液晶かIPS液晶か。Core i5モデルのみ)、Officeソフトの付属有無などをお好みに合わせて変更可能です。カスタマイズ余地という点ではLenovoのThinkPadシリーズに近いくらいに自由度が高いのが魅力です。

今回のレビューでは実際にウインタブの記事執筆に使ってみました。キーボードの使用感、筐体のしっかり感は素晴らしく、長時間の利用も快適です。また、今回は試せませんでしたが、「HP Sure Click」「HP Sure Sense」といったセキュリティ機能が搭載されているのも安心です。

一方で、レビュー機に搭載されていたディスプレイは「TN液晶のHD解像度」でしたが、この仕様は「レビューで検証する」という意味では非常に有益だったものの、「いまどき」個人購入のメインPCとして使うのであれば不満は大きいと感じましたので、「ほとんどOfficeソフトしか使わない」という人は別として、できれば「IPS液晶のFHD解像度」にされることをおすすめします。また、ビジネスマシンとしての特性上、個人的には特に必要ないと思っていますが、「Core i7は選べない」ということ「Core i5を選んでも内蔵GPUはIntel UHD Graphics」という点はあらかじめ知っておきたいところではあります。

注文時に好みの構成に仕上げることのできる柔軟さ、余計な装飾がなく、飽きのこないシンプルなデザインと、実用本位で長く使えるビジネス・モバイルノートを探している人におすすめできる製品だと思います。

5.関連リンク

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