HPのモバイルノートPC「EliteBook 630 G11」の実機レビューです。「EliteBook」はHPの法人向けノートPCの上位モデルに使われている製品ブランドですが、HPオンラインストアは個人ユーザーでも普通に法人向けPCを購入できます。13.3インチとモバイルノートの王道サイズで高いシステムスペックを備え、法人向けPCならではの強力なセキュリティ機能も搭載する、ビジネスマシンとして非常に頼りになる製品です。
なお、「HPのEliteBook 13.3インチ」には他に「EliteBook 830 G11」という製品もあり、位置づけとしては今回レビューする630 G11の上位モデルです。製品購入にあたっては830 G11が比較対象になると思われます。ウインタブでは830 G11の実機レビューもしていますので、こちらの記事もあわせてご覧ください。
HP EliteBook 830 G11 レビュー - ビジネスに最適な13.3インチモバイルノート、めっちゃ使いやすい上に強力なセキュリティ機能も搭載!
なお、このレビューは日本HPより機材の貸し出しを受けて実施しています。
・Windows 11 ProにCore Ultra 5/7を搭載、高いスペックのモバイルノート
・HP法人向けPCならではの強固なセキュリティ機能
・再生素材を活用した金属筐体はMIL規格準拠の頑丈さ、薄型軽量でモバイル利用も快適
・PolyのスピーカーとマイクはWeb会議などのビジネスを快適にしてくれる
・発色の良いディスプレイと長時間使っても疲れない、気持ちの良いキーボード
・ほとんどのモデルが日本製(東京生産)
・上位モデルEliteBook 830 G11よりも安価
ここはイマイチ
・スピーカー品質は上位モデルよりもやや劣る
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HP EliteBook 630 G11 製品詳細
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目次
1.製品概要
スペック表
EliteBook 630 G11 | |
OS | Windows 11 Home/Pro |
CPU | Intel Core Ultra 5 125U/Core Ultra 5 135U Core Ultra 7 155U |
外部GPU | なし |
RAM | 8GB/16GB/32GB SSD(DDR5-5600、最大64GB) |
ストレージ | 256GB/512GB/1TB/2TB SSD(PCIe NVMe) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 13.3インチ(1,920 × 1,200) |
ネットワーク | Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3、(LTE) |
入出力 | USB4 Type-C(Thunderbolt 4)× 2、USB Type-A(5Gbps)× 2、HDMI2.1、LAN(RJ45)、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(5MP)顔認証対応 |
バッテリー | 48 Wh(最大13時間10分/MobileMark 25) |
サイズ | 303.1 x 215.1 x 19.9 (最厚部、突起部含まず)mm |
重量 | 1.29 kg |
バリエーションモデル
Windows 11 Home/Core Ultra 5 125U/8GB/256GB
Windows 11 Pro/Core Ultra 5 125U/8GB/256GB
Windows 11 Pro/Core Ultra 5 135U/16GB/256GB
Windows 11 Pro/Core Ultra 5 125U/16GB/256GB/LTE
Windows 11 Pro/Core Ultra 7 155U/16GB/512GB
Windows 11 Pro/Core Ultra 5 135U/16GB/256GB/LTE(法人専用)
※この製品は注文時にシステム構成のカスタマイズが可能です。
※法人専用モデルは「5年間の通信無制限費用」が含まれますが、購入にあたっては法人登記情報をHPに開示する必要があります
なお、レビュー機の構成は「Windows 11 Pro/Core Ultra 5 125U/16GB/512GB/LTE」で、「上から4番目」のモデルのSSDを512GBにカスタマイズしたモデルです。また、このレビューではLTEの通信品質について検証しておりません。
コメント
EliteBook 630 G11は注文時にシステム構成のカスタマイズが可能です。OSはWindows 11 Homeも選べますが、HomeにするとRAMが8GBに限定されてしまう(16GB以上にカスタマイズできない)などの制約が出てしまいますので、カスタマイズする場合はPro版にせざるを得ない、という感じです。
CPUはCore UltraのU型番で、vProに対応するCore Ultra 5 135Uも選べます。RAMは最大で32GBまで増量可能で、SO-DIMM2スロットという構成なので、(カスタマイズ項目にはありませんが)最大で64GBまで増量することができます。SSDは最大で2TBまでカスタマイズ注文ができます。
また、同じサイズの上位モデル、EliteBook 830 G11には設定のないLTEモジュールも搭載可能です。
HPの法人向けPC独自のセキュリティシステム(ウィルス対策ソフトのHP Wolf SecurityやブラウザーのHP Sure Click Secure Browserなど)については、EliteBook 830 G11と同等の内容になっているようです(すみません、セキュリティシステムという性質上、実機レビューで細かなチェックをするのは難しいです)。
2.外観と使用感
同梱物
ACアダプターは65W出力でサイズ・重量はモバイルノート用として「普通」くらいです。またHPのノートPCにはACアダプターと電源ケーブルのほか「ウォールマウントプラグ(画像左下)」が付属しており、PCの利用場所の近くにコンセントがある場合には電源ケーブルを使用することなく、ACアダプターにウォールマウントプラグを直付けして使えます。この際電源ケーブルが不要になるのでケーブルが邪魔にならず、すっきりと使うことができます。あると便利なパーツですね。
天板と底面
天板と底面です。素材にはリサイクルアルミニウムが使われており、エタノールを含む家庭用クリーナーシートで約1,000回拭いても耐える設計になっていますので、キレイ好きな方も安心です。天板のロゴはHPのプレミアムタイプが使われており、「上位モデルとしてのEliteBook」を主張しています。
底面の中央上部に通気口があり、画像下部にスピーカーグリルが2つあります。EliteBook 630 G11はステレオスピーカー搭載です。音質については後述します。
側面
左右の側面です。左側面には画像左からHDMI、USB Type-A、USB Type-C(Thunderbolt 4)× 2、少し離れたところにイヤホンジャックがあります。その横に細い筋状のものが見えますが、この部分の説明はなく、特に機能はないものと思われます(海外版だとスマートカードリーダーになっています)。
右側面には画像左からNanoSIMスロット(LTEモデルのみ)、USB Type-A、有線LAN(RJ45)、セキュリティロックスロットがあります。EliteBook 630 G11は合計で4つのUSBポートがあり、うち2つはThunderbolt 4と高規格ですし、HDMIや有線LANポートも備えており、13.3インチのモバイルノートとしては非常に充実したポート構成であると言えます。ただし、DC-INジャックはなく、本機への給電/充電はThunderbolt 4ポートを使います(いずれのThunderbolt 4ポートからでも給電/充電可能)。
前面と背面です。こちらにはポート類やボタン類はありません。背面の「ELITEBOOK」のロゴデザインが個人的にはツボです(すごくカッコいいと思った、ということです)。
ディスプレイ
ディスプレイは13.3インチでメーカー開示には「IPS」という表記はありませんでしたが、視野角は広く、ほぼ確実にIPS相当の液晶が使われていると思います。解像度は1,920 × 1,200でアスペクト比(画面の縦横比)は16:10と「トレンド」の形状ですねw
発色はよく、手持ちの100%sRGBモニターと比較しても差を感じられなかったので、おそらく100%sRGBレベルの発色品質と思われます(市販されているPCのほとんどは45%NTSCか100%sRGBを謳っており、その「中間の発色品質」という製品は見たことがありません)。また、若干輝度が低めと感じられ、その分「ノングレアが効いている(映り込みが小さい、という意味です)」ように感じました。輝度が低めというのは私の体感であって、メーカー開示上は400cd/m2なので、実際に暗いということではありません。長時間ディスプレイをにらんでいても目の疲れが小さい、という感じです。ビジネス用としていいセッティングになっていると思います。
キーボード
キーボードです。メーカー開示は「日本語:HP Premium Keyboard(電源ボタン搭載)、防滴機能付き、キーピッチ:19.0×19.0mm、キーストローク:1.5mm、JIS標準準拠・OADG準拠配列」となっており、「ほぼ標準サイズ」です。法人向けPCですが、ちゃんとCopilotキーもついてますね。個人的には不要ですけど。
キーボードの仕様はEliteBook 830 G11とは少し異なっていて、キーピッチが若干広め(830 G11は18.7×18.7mm)、パームレストのサイズも私の体感では若干大きめです。ただし、830 G11にあるキーボードバックライトは630 G11にはありません(キーの印字が見やすいので、バックライトの必要性はあまり感じません)。
押下圧(キーの重さ)はやや大きめで、ここはお好みの問題かと思いますが、個人的には「まさに適度」と感じられ、長時間のテキスト入力も快適にこなせそうに思われました。EliteBookシリーズのキーボードは非常に出来がいいです。
スピーカー・マイク
スピーカー音質はモバイルノートPCとしては悪くありませんが、特にいいという感じでもないですね。あまり臨場感が出ておらず、ちょっと遠くで聞こえる感じ。先日レビューをした上位モデルEliteBook 830 G11のほうが一段上、と感じました。ただ、スペック上は両者とも「ステレオスピーカー」で、底面に2つのスピーカーを搭載しているという点も変わらないです。ただ、位置が違うんですよね(830 G11は底面の両サイド、630 G11は底面の手前側)。そのせいもあるのかな、と思いました。
音響アプリはHP Audio Cotrol。画像右下にpolyのロゴもありますね。グラフィックイコライザーもついており、お好みの音質に調整可能です。
Webカメラは画素数が5MPとノートPCとしては非常に高く、顔認証にも対応、プライバシーシャッターもついています。また、マイクのAIノイズリダクション機能も優秀で、デスクをガンガン叩きながら喋っても、相手には「自分の声のみ」聞こえます。リモートワークでのWeb会議の際も、ほとんどの生活音をカットしてくれると思います。
3.セキュリティ機能
HPの法人向けPCであるEliteBookシリーズには強力なセキュリティ機能があります。この画像は「HP Wolf Security for Business」というアプリで、HPオリジナルのウィルス対策ソフトです。
また、HP Sure Click Secure BrowserというChromiumベースの独自ブラウザーも入っています。
実際には各種のセキュリティ機能が連携してマルウェアや不正アクセスなどのサイバー攻撃からPCを保護してくれるのですが、…すみません、ウインタブの実機レビューではその威力を検証するのが難しいです(わざとOSを壊すとかマルウェア感染するとかは怖すぎて無理です。もしそんなことをしたらHPさんがブチ切れると思いますし)。
4.性能テスト
ベンチマークスコア
ベンチマークテストは、設定アプリ「MyHP」のパフォーマンスモードを「パフォーマンス」に(モードは「パフォーマンス」と「SmartSense」の2種類があります)、Windowsの電源モードを「最適なパフォーマンス」にして測定しました。
表計算ソフトやビデオチャット、画像加工など、実際のビジネスシーンをシミュレートしたテスト、PC Markのスコアです。どちらかというとビジネス系のPCの性能測定で重視すべきベンチマークテストと言えます。このテストではCPU性能の影響が大きいとされますが、テスト内容にグラフィック系のシミュレーションも含むため、外部GPUの性能も少なからず影響します。
参考(過去データから一部抜粋):
ASUS ROG Zephyrus G14 GA403(Ryzen 7 8845HS、RTX4060):7,946
GEEKOM NUC AE7(Ryzen 9 7940HS):7,521
ASUS Zenbook S 16 UM5606WA(Ryzen AI 9 HX 370):7,511
Beelink SER8(Ryzen 7 8845HS):7,446
MSI Prestige 16 AI Studio B1V(Ultra 7 155H、RTX4060):7,298
HP EliteBook 635 Aero G11(Ryzen 7 8840U):6,949
HP EliteBook 860 G11(Ultra 7 155H):6,849
Lenovo IdeaPad 5 2-in-1 Gen 9 14(Ryzen 5 8645HS):6,708
Lenovo Legion Go(Ryzen Z1 Extreme):6,691
GEEKOM XT13 Pro(Core i9-13900H):6,542
MSI Claw A1M(Ultra 5 135H):6,485
GEEKOM GT13 Pro(Core i9-13900H):6,411
HP EliteBook 830 G11(Ultra 7 155U):6,392
ASUS Zenbook S 13 OLED UX5304MA(Ultra 7 155U) :6,163
GEEKOM Mini IT13(Core i9-13900H):6,096
dynabook RZ/MX(Core Ultra 5 125H):6,083
Lenovo Yoga 7 Gen 8(Ryzen 5 7535U):6,021
HP Pavilion 15-eh(Ryzen 7 5825U)5,954
DELL Inspiron 14 5430(Core i7-1360P):5,929
DELL Inspiron 14 5435(Ryzen 7 7730U):5,915
HP Dragonfly G4(Core i7-1355U):5,774
HP EliteBook 840 G11(Ultra 5 125U):5,741
DELL Inspiron 13 5330(Core i5-1340P):5,677
VAIO F14(Core i7-1355U):5,553
PC Markのスコアは6,376でした。レビュー機の搭載CPUは「Core Ultra 5 125U」で、省電力タイプの「U型番」ですが、その割に高いスコアとなりました。過去データのCore Ultra 7 155Uとそれほど変わらないですよね。ビジネス用とかご自宅でのエンターテイメント用、あまり複雑ではない(専門的ではない)クリエイティブワークなら全く不満を感じないレベルです。
グラフィック性能を測定する3D Markのスコアです。
参考1(Core Ultra搭載機):
MSI Prestige 16 AI Studio B1V(Ultra 7 155H):3,959、8,363、29,843
HP Spectre x360 14-eu(Ultra 7 155H):3,924、8,338、24,476
MSI Claw A1M(Ultra 5 135H):3,454、7,235、24,791
dynabook RZ/MX(Core Ultra 5 125H)3,392、7,301、23,168
HP EliteBook 860 G11(Ultra 7 155H):3,388、6,785、23,662
HP EliteBook 830 G11(Ultra 7 155U):2,319、5,162、19,024
ASUS Zenbook S 13 OLED UX5304MA(Ultra 7 155U) :2,280、5,121、19,020
HP EliteBook 840 G11(Ultra 5 125U):2,081、4,826、19,421
※左からTime Spy、Fire Strike、Night Raidのスコア
※Prestige 16は外部GPUを動作させずに測定したもの
参考2(外部GPU非搭載のノートPC・ミニPC):
ASUS Zenbook S 16 UM5606WA(Ryzen AI 9 HX 370):3,800、8,026、31,138
GEEKOM NUC AE7(Ryzen 9 7940HS):3,362、7,776、29,076
Beelink SER8(Ryzen 7 8845HS):3,330、7,908、29,873
HP EliteBook 635 Aero G11(Ryzen 7 8840U):2,943、7,206、27,471
Lenovo IdeaPad 5 2-in-1 Gen 9 14(Ryzen 5 8645HS):2,437、6,253、24,401
GEEKOM XT13 Pro(Core i9-13900H):1,956、5,440、19,477
GEEKOM GT13 Pro(Core i9-13900H):1,953、5,439、19,553
GEEKOM Mini IT13(Core i9-13900H):1,947、5,428、19,991
dynabook GZ/HW(Core i7-1360P):1,786、4,991、16,779
HP Dragonfly G4(Core i7-1355U):1,760、4,859、16,891
Lenovo ThinkPad X13 Gen 4(Core i7-1355U):1,658、4,709、14,122
Lenovo ThinkBook 15 Gen 5 (AMD) (Ryzen 5 7530U)1,281、3,137、13,730
※左からTime Spy、Fire Strike、Night Raidのスコア
レビュー機が搭載するCPU、Core Ultra 5 125Uの内蔵GPUはIntel Graphics(第13世代CPUのIntel Iris Xeのリネーム版)です。Core Ultraの「H型番」だとより性能の高いGPU、Intel Arcを内蔵していますので、グラフィック性能に関してはU型番よりもH型番のほうが上です。
このテストのスコアも内蔵GPUの性能差が出た、という感じです。また、レビュー機のコンディションなのか、レビュアー(私です)の試行回数が足りなかったのか、Core Ultra 5 125U搭載機としては少し低めの結果となりました。
CPU性能のみを測定するCINEBENCH2024のスコアです。
CINEBENCH 2024 過去データの一例:
ASUS S500SER(Core i7-14700):122、1,177
GEEKOM XT13 Pro(Core i9-13900H):117、687
GEEKOM GT13 Pro(Core i9-13900H):112、705
ASUS Zenbook S 16 UM5606WA(Ryzen AI 9 HX 370):110、942
ASUS Vivobook S 15 S5507QA(Snapdragon X Elite):108、1,038
Lenovo Yoga Slim 7x Gen 9(Snapdragon X Elite):107、962
Beelink SER8(Ryzen 7 8845HS):106、956
GEEKOM AE7(Ryzen 9 7940HS):106、914
MSI Prestige 16 AI Studio (Core Ultra 7 155H): 105、964
ASUS Zenbook S 13 OLED(Core Ultra 7 155U):101、533
Lenovo IdeaPad 5 2-in-1 Gen 9 14(Ryzen 5 8645HS):98、585
dynabook RZ/MX(Core Ultra 5 125H):95、516
※左からシングルコア、マルチコアのスコア
このテストのシングルコア、マルチコアの項目ではグラフィック性能は関係なく「素のCPU性能」となります。ウインタブではまだサンプル数が少なく、過去データは軒並みハイスペック型番なので、見た感じ低スコアに感じられますが、Core Ultra 5としては十分に高いスコアだと思います。
SSDの読み書き速度を測定するCrystal Disk Markのスコアです。PCIe4.0 ×4接続の数値と思われ、同規格としては標準的ながら、ビジネスPCのストレージ速度としては十分すぎるものだと思います。
バッテリー駆動時間
ディスプレイ輝度を70%に、音量を30%に、設定アプリMyHPのパフォーマンスモードを「SmartSense」に、Windowsの電源モードを「トップクラスの電源効率」にして、下記の作業をしました。
テキスト入力やWeb閲覧を20分
画像加工ソフトGIMPで簡単な画像加工を20分
ディスプレイとスピーカーのテストを25分
トータル約65分の使用でバッテリー消費は約20%でした。単純計算だと1時間あたり18.5%のバッテリー消費、バッテリー駆動時間は5時間半弱となります。めちゃめちゃバッテリーが長持ちする、という感じではありませんが、Core Ultra 5搭載機なので悪くないかな、と思います。外出先で終日ガッツリ作業する場合はACアダプターを持参するほうがよく、ひたすらPCに向かう、ということでなければ終日バッテリー駆動は可能だと思います。
EliteBook 830 G11との比較では、バッテリー容量が小さい(48Wh、830 G11は56Wh)ぶんだけ駆動時間も短かったです(830 G11では「8時間強」と評価しました)。
発熱とファン音
特に言うこともないですw 事務仕事系のアプリやWeb閲覧、動画視聴などではほぼ無音で発熱も全く気になりません。ベンチマークテストなどPC負荷の高い場面ではファン音はしますが、音量は小さく、発熱もほとんど気になりませんでした。EliteBook 630 G11はビジネスノートですし、ビジネス用として使うぶんには発熱やファン音は心配ありません。
5.レビューまとめ
HP EliteBook 630 G11はHP公式ストアで販売中で、10月10日現在の価格は141,680円からです。法人向けPCの場合、この価格に送料3,300円が加算されますが、ウインタブ読者クーポンにより4%の上乗せ割引が受けられますので、送料分を考慮してもそれ以上に安く購入することができます(141,680円のモデルの場合、送料込みで139,313円となります)。
ここのところ立て続けにHPのEliteBookシリーズのレビューをしていますが、はっきり言って「仕事用なら最高!」と感じられます。レビュー機の性能は決して低いものではありませんでしたが、モバイルノートとして最高のCPU・最高のディスプレイを搭載しているとまでは言えません。しかし、日常のビジネス利用でそこまで高い処理性能を必要とされる方はそれほど多いとは思えませんし、むしろ「長時間使っても目が疲れにくいディスプレイ」とか「長文のテキスト入力をしてもストレスがないキーボード」という点が素晴らしいと感じました。
また、この筐体は頑丈にできていて、汚れてもサッと拭き取れるので、長期間気持ちよく使えると思います。
それと、セキュリティ関連の機能が非常に充実しているのも魅力ですね。レビュー中にこれらの機能をしっかり試すことはできませんでしたし、実生活でもこれらの機能のお世話になる機会は決して多くないと思いますけど、「いざというとき安心」というのは大きいです。
最後にEliteBook 830 G11との比較です。バッテリーの容量が少し小さいとか、キーボードバックライトがないとか、筐体素材が異なる(830 G11はマグネシウム製、630 G11はアルミ製)とかの違いがありますが、個人的には「このくらいの差で価格が数万円安くなるのなら630 G11でいいのでは?」と感じました。というかですね、両者をサイド・バイ・サイドに並べて使い比べないと、はっきりとした差は認識できないと思います。
EliteBook 630 G11の「スペックから見た価格」は他社の個人向けモバイルノートPCと比較しても割高感はないですし、他社製品にはないセキュリティ機能も備えていることを考慮すればむしろお買い得だと思います。
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2014年、低価格な8インチWindowsタブレットに触発されサイト開設。企業でユーザー側代表としてシステム開発や管理に携わっていました。「普通の人」の目線で難しい表現を使わず、様々なガジェットを誰にでもわかりやすく紹介・レビューします。