こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。今回は富士通の10.1インチタブレット「arrows Tab WQ2/X」を紹介します。実は私、この製品は昨年12月に発表された「arrows Tab QH35/W」のカスタムメイドモデルに過ぎないと勘違いしていて、最初スルーしてました。でも調べてみると別物といえる内容なので、慌てて記事にしています。ごめんなさい。
1.スペック
記事の冒頭で書いたとおり、私は当初、この「WQ2/X」は「arrows Tab QH35/W」のカスタムメイドモデルに過ぎない、と思っていたのですが、スペックは全然違います。QH35/Wとの対比では、まずOSが64ビットに、CPUがAtom Z8300からワンランク上のZ8500に、RAMが2GBから4GBに、ストレージが128GB(ただしカスタマイズ対応)になっていて、「ぜんぜん違うじゃん」と反省しております。個人的な感想はともかく、Atom機としては相当に素晴らしい構成になりましたね。CPUに関してはもうワンランク上にx7-Z8700という型番があります(Surface 3に使われています)が、現状でも「ハイエンドのAtom機」と言っていいと思います。
それと、ディスプレイ解像度も異なります。QH35/Wは1,280 × 800と、ちょっと物足りないものでしたがWQ2/Xは1,920 × 1,200となっています。いやほんと、全然スペック違うわ…。
それと、サイズ感についてもQH35/Wとはかなり異なります。
WQ2/X: 264 × 170.7 × 11.8 mm / 685 g
QH35/W: 259.8 × 171.4 × 8.9 mm / 重量 630 g
QH35/Wと比較するとかなり厚く、重くなっていることがわかります。しかし、この製品に関してこれは批判すべきものでもなく、後述しますが「防水、防塵性能」と「堅牢性」が格段に向上しているんです。
それと、入出力ポートの構成も異なります。QH35/Wの入出力系は「USB3.0、microUSB2.0、microHDMI、microSD、オーディオ、電源」ですから、microUSB2.0ポートがUSB2.0ポートに置き換わっています。
この2機種は同じ「QHシリーズ」となっていて、筐体の基本設計は同じなんでしょうけど、私たちユーザーから見た製品としては別物と言っていいと思います。
2.筐体
こちらは筐体背面ですが、トップ画像と一緒に見てもらうと「分厚い」ということがわかると思います。この筐体は防水(IPX5、IPX7、IPX8)と防塵(IP5X)機能があります。IPX8というのは「常温で水道水、かつ静水の水深1.5mのところに本機を静かに沈め、約30分間放置後に取り出したときにタブレットとしての機能を有する」ということなので、外部接続端子キャップをしっかり閉めておく前提ですが、生活圏での水没くらいなら平気、ということですね。
また防塵の「IPX5X」というのは「直径75µm以下の塵埃(じんあい)が入った装置に本機を8時間入れてかくはんさせ、取り出したときにタブレットの機能を有し、かつ安全性を維持する」ということなのですが、はっきり言って意味はわかりませんw でもわかる人にはわかるんでしょうね。
そして例によって「過酷な耐久テスト」もやってますね。
ワコムのデジタイザーも搭載しています。スタイラスも標準で付属します。
オプションの「スリムキーボード(14,796円)」です。QH35/Wに標準で付属するものとは異なり、ヒンジ付きでかなりしっかりしたものです。もちろんBluetooth接続じゃなくて、コネクターによる物理接続なので安定感も高いものです。
上の画像のようにキックスタンドなしで自立するので、スペース効率も高くなります。ただし、このキーボードをつけてしまうと総重量が1,355 gになってしまうので、かなりの重量増にはなります。
それと、気になるオプションに「拡張クレードル(17,487円)」というのがあります。「USB3.0×3/有線LAN/ヘッドホン端子/ マイク端子/HDMI出力/VGA出力」といった抱負な拡張性を提供してくれる上、セルフパワーでタブレットの充電機能もついているスグレモノです。
3.価格と発売時期
富士通arrows Tab WQ2/Xはすでに直販サイト「富士通WEB MART」で受注を受け付けており、2月15日以降に出荷されます。価格はベースモデルが80,678円(18%OFFクーポン適用後)となっていますが、カスタムメイドモデルなんで、構成によってかなり価格が変わります。とりあえず「ストレージを128GBに、スリムキーボードも購入」ということで試してみたら「109,105円(クーポン適用後)」となりました。実際に購入するのならこのくらいの価格にはなると思います。
この製品は他の富士通製品にもまして「スペックだけではわからない」ものだと思います。筐体が非常に堅牢に仕上げられていますし、ビジネス向けのオプション類もかなり充実しています。単にスペック表だけを見て判断せず、製品全体の特徴をチェックしていけば決して割高なものには感じられないでしょう。
コメント
防水機能は風呂用タブレットに欲しいっすね。
こういうのは中華タブでは作ってくれんから。
そういう用途には無駄に高性能なので廉価版出んかな。
arrows M02のように値段相応の機能で真面目に作れば売れると思う。
kazuさん、こんにちは、コメントありがとうございます。確かに低価格で防水、って見かけませんね。筐体を強化するのにお金がかかっちゃうんで、Z3735Fに2GBとかでもそこそこの値段になっちゃうんでしょうね。
NEC に比べると、スリムキーボード、タブレットドック、共に、かなり安いですね。
でも質感は良い感じで、キータイプもしやすそうですね。
同じ勢いで、8インチ出ると嬉しいですね(笑)
禿しいベイさん、こんにちは、コメントありがとうございます。筐体にお金がかかっているはずなので、この価格でもむしろ割安と思います。富士通製品は買って安心できそうですよね。最近は中国タブレットを使う機会も多いもので…
今回はごついですね・・・パナやDellの堅牢タブの対抗機でしょうか?
個人的にはQH55で痛い目あってるので富士通は品質、サポート含めて信用してないんですけど
懲りずに欲しいと思わせる魅力があります(笑
こんにちは、コメントありがとうございます。富士通のサポートってダメなんですか?大手メーカーなんで万全か、と思っていました。今後は記事のトーンを変えたほうがいいかなあ。