記事にアフィリエイト広告を含みます

MSI WF66 - NVIDIA T1200 Laptop GPUを搭載するモバイルワークステーション

MSI WF66
MSIがモバイルワークステーション「MSI WF66」を発表しました。非常に高性能な製品ですが、ゲーミングノートなどと異なる点として「GPUの型番」が挙げられます。「パソコンとワークステーションの違い」というのは正直私にもよくわかりません。構成パーツが異なる(CPUやGPU、RAMの仕様など)というのはわかるのですが、どこまでがパソコンで、どこからがワークステーションなのか、という明確な定義はないんじゃないか、と思いますね。

スポンサーリンク

参考までにレノボの解説記事にリンクしておきます。これを読んでいただくとわかりやすいかと思います。
クリエイティブな仕事をパワフルに支える「ワークステーション」:Lenovo

1.MSI WF66 スペック

スペック表

  WF66-11UI-1046JP
OS Windows 10 Pro
(Windows 11無償アップグレード対応)
CPU Intel Core i7-11800H
外部GPU NVIDIA T1200 Laptop(4GB)
RAM 16GB(最大64GB)
ストレージ 512GB M.2 NVMe SSD
光学ドライブ なし
ディスプレイ 15.6インチ(1,920 × 1,080)
ネットワーク 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.1
入出力 USB3.2 Gen1 Type-C、USB3.2 Gen1 × 2、USB 2.0、HDMI、オーディオジャック、LAN(RJ45)
カメラ Webカメラ(92万画素)
バッテリー 53.5Whr/4,562mAh
サイズ 359 × 259 × 24.9 mm
重量 2.25 kg

バリエーションモデル

11月19日現在、スペック表掲載の「WF66-11UI-1046JP」の単一バリエーションです。

コメント

OSはWindows 10 Proですが、Windows 11無償アップグレードに対応しています。CPUは第11世代(Tiger Lake-H)のCore i7-11800HでGPUはNVIDIA T1200です。T1200は(製品名だけだとわかりませんが)「Quadro系」で、ゲーミングPCなどに搭載されるGeForceとは少し性質が異なります。GeForceがDirect Xに最適化され、ゲーム向きであるのに対し、Quadro系GPUはOpen GLに最適化され、CADや3Dグラフィック、動画編集などに向きます。なので、ゲームが主目的である場合はWF66ではなく、ゲーミングノートにすべきです。

スポンサーリンク

RAMは標準で16GB、最大で64GBまで搭載可能です。ストレージは512GB M.2 NVMe SSDですが、空きスロットについての説明はありませんでした。3Dとか動画編集に使うのであればストレージはもう少し大きいほうがいいと思うのですが。

ディスプレイは15.6インチのFHD解像度で、「MSI True Colorテクノロジー」という専用ユーティリティーがプリインストールされ、利用シーンにあわせカラープロファイルを変更できます。ただし、ハードウェアとしてのディスプレイ仕様の詳細(輝度やsRGB、Adobe RGB対応など)は開示されていませんでした。

入出力ポートはワークステーションだから多いということもなく、むしろ規格としては「イマイチ遅い」ように思われます。この製品の性質上、大容量データを扱うことも多いと思うので、USBはせめてGen2規格(できればThunderbolt)を装備していても良かったのでは?と思います。

サイズは15.6インチノートとしては少し大きめ、重めです。横幅は十分コンパクトと言えますが、奥行き(短辺)はゲーミングノートと同じくらいです。

2.MSI WF66 筐体

MSI WF66
モバイルワークステーションと言いつつも、見た目は普通のスタンダードノート(あるいはゲーミングノート)と変わりません。ベゼルが細く、引き締まって見えます。

MSI WF66
天板です。筐体色はブラック、MSIではおなじみのドラゴン・ロゴもブラックに塗られています。筐体素材は不明ですが、MIL規格(MIL-STD 810G)適合の堅牢性を備えています。

MSI WF66
キーボードです。この画像では英語配列になっていますが、日本仕様は「シングルカラーバックライト内蔵日本語キーボード」と開示されています。やや小ぶりなサイズながらテンキーも装備しています。

MSI WF66
側面と入出力ポートの配置です。必要なポートは一通り揃っていますが、SD(microSD)カードリーダーはなく、(上にも書きましたが)USBポートはGen1規格にとどまります。

3.MSI WF66 価格など

MSI WF66は11月25日発売で、メーカー発表の税込み価格は「22万円前後」となっています。11月19日現在、ビックカメラでは予約販売がスタートしていて、価格は税込み219,800円(ポイント10%つき)です。

個人的には「業務用でなければGeForce搭載機のほうがいいんじゃないか」とは思いますが、CADはともかく(私はCADは全く使えません…)、最近利用者の裾野が広がったと思われる「動画制作」のジャンルでGeForceとどのくらい挙動が異なるのか、という点には興味があります。

4.関連リンク

WF66 モバイルワークステーション:MSI公式サイト 製品紹介
WF66-11UI-1046JPicon:ビックカメラ

スポンサーリンク