Dynabookが発表した2021年秋冬モデルのうち、今回は13.3インチモバイルノートの「S6」をご紹介します。DynabookのPCには店頭向けモデルとWebオリジナルモデル(SZという名称になります)があり、本来であれば注文時に構成の選択肢が多いWebオリジナルモデルをご紹介したいところなのですが、11月4日現在、まだWebオリジナルモデルがリニューアルされていませんので、この記事では店頭モデルについてのご説明に絞らせていただきます。
なお、従来モデル(Webオリジナルモデル)についてはウインタブで実機レビューしています。今回ご紹介するニューモデルとは外観、装備ともほぼ同じになっていますので、筐体構造やパフォーマンスについてはこちらの記事をご参照下さい。この記事ではニューモデルの変更点や価格を中心にご案内します。
dynabook SZ(SZ/LP)の実機レビュー ー 13.3インチのスタンダードなモバイルノート。使い心地バツグンでこの価格は買い!
1.dynabook S6 概要
スペック表
dynabook S6 | |
OS | Windows 11 Home |
CPU | Intel Core i5-1135G7 |
外部GPU | なし |
RAM | 8GB |
ストレージ | 256GB SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 13.3インチ(1,920 x 1,080) |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.2 |
入出力 | USB 3.1 Gen1 Type-C、USB 3.1 Gen1× 2、HDMI、LAN(RJ45)、オーディオジャック、microSDカードスロット |
カメラ | Webカメラ(92万画素)顔認証対応 |
バッテリー | 稼働時間 約10.5時間 |
サイズ | 316 × 227 × 19.9 mm |
重量 | 1,279 g |
バリエーションモデル
11月4日現在、上記スペック表の単一バリエーションです。Webオリジナルモデルが追加されれば他のバリエーションモデルも設定されると思います。
コメント
従来モデルからの変更点、スペック表から見る限りは「ほぼありません」。OSがWindows 11になった、という点と、付属するOfficeのバージョンがOffice Home&Business 2021になった、という点くらいですね。とはいえ、奇をてらったところのない、使いやすいモバイルノート、という意味では依然として非常に魅力的です。
店頭向けモデルは単一バリエーションで、CPUは第11世代のCore i5-1135G7、RAMは8GB、ストレージは256GBと、ビジネス用や学習用としてごく標準的な構成になっています。ディスプレイは13.3インチのFHD解像度でノングレア(非光沢)タイプ、「IPS」という表記はありませんが、広視野角という記載がありましたので、おそらくIPS相当の液晶が使われていると思います。
通信周りではWi-Fi6(ax規格)に対応し、Webカメラは顔認証に対応するなど、装備面も充実しています。また、入出力ポートも必要十分な構成になっていて、特に有線LANポートを備えているのがありがたいところです。
13.3インチノートということで、「サイズ」はかなり重要な評価ポイントになります。特に深い理由はありませんが、LenovoのThinkPad X13 Gen2、それとHPのPavilion Aero 13と比較してみましょう。
dynabook S6:316×227×19.9 mm/1,279 g
ThinkPad X13 Gen 2:305×217.39×18.19-18.97mm/1.19-1.31 kg
Pavilion Aero 13:298×209×16.9-18.9 mm/957 g
こうしてみるとdynabook S6は13.3インチノートとしては決して小さくない、というか、ThinkPadより大きい、ということがわかります。なので、少し厳しい書き方をさせていただくと、少なくともサイズを理由にS6を選ぶ、という感じではないですね。
ただし、日本メーカーならではの、「使い勝手へのこだわり」は十分に感じられます。特にキーボードはアルファベットの印字がキートップ中央に配置されているなど、よく考えられた仕様になっています。従来モデルの実機レビュー記事をお読みいただければわかると思いますが、レビューを担当したオジルさんも「絶賛」していました。
ThinkPadと比べてどうか、というのは控えますが、DynabookのノートPCは非常に厳しい耐久テストをクリアしています。規格で言えばMIL規格(米国国防総省物資調達基準)準拠ですね。ニューモデルの筐体色は「パールホワイト」なので、できればキズをつけたくはないですが、頑丈さという点については全く心配がいりません。
2.dynabook S6 価格など
dynabook S6は11月5日発売予定で、価格はオープン、店頭予想価格は16万円台半ば、とのことです。この価格にはOffice Home&Business 2021を含みます。あくまでもウインタブの予想ですが、Webオリジナルモデルが発売されたら、S6と同じ構成のOfficeなしモデルであればDynabook Direct会員価格(会員登録は無料)で10万円を切るのではないか、と思います。
シンプルで、良く言えばトラディショナルなモバイルノート、そのぶん飽きが来ずに長く愛用できるのではないでしょうか。
3.関連リンク
dynabook S6:Dynabook公式サイト