こんにちは、ゆないとです。今回はドスパラのゲーミングブランド「GALLERIA(ガレリア)」の新モデル、「GALLERIA GR1650TGF-T」と「GALLERIA GR2060RGF-T」をご紹介します。7月17日(金)に発売され、GALLERIAノートとしては初となるAMD RyzenがCPUとして搭載されたモデルになります。
既にいくつかのメーカーからも搭載モデルが発売されていますが、Ryzenのモバイル向け4000シリーズはその性能の高さから最近話題となっています。主に話題となっているのが、高い電力効率によるバッテリー持続時間とIntelの第10世代のCore iシリーズよりも高いと言われるマルチスレッド性能です。
1. スペック
CPUとGPUが異なる2種類のモデルが用意されています。カスタマイズはほぼできず、Windows10のエディション変更か、Officeソフトをインストールするかどうか程度です。
GR1650TGF-T/GR2060RGF-T | |
OS | Windows 10 Home / Pro |
CPU |
GR1650:AMD Ryzen 5 4600H GR2060:AMD Ryzen 7 4800H |
外部GPU |
GR1650:GeForce GTX 1650 Ti(4GB) GR2060:GeForce RTX 2060(6GB) |
RAM |
GR1650:8GB(8GB×1) GR2060:16GB(8GB×2) |
ストレージ | 512GB NVMe SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 15.6インチ(1,920×1,080)120Hz |
ネットワーク | 802.11 ax/ac/a/b/g/n、Bleutooth 5 |
入出力 | USB3.2 Gen2 Type-C、USB3.2 Gen1 × 2、USB2.0、マイク入力、ヘッドフォン出力、SDカードリーダー、HDMI2.0、miniDP1.2、miniDP1.4 |
カメラ | HD画質 WEBカメラ |
バッテリー | GR1650:約7.5時間/GR2060:約8.8時間 |
サイズ | 359.8×243×20.5mm |
重量 | 約1.9kg |
「GR1650TGF-T」の方は、CPUがAMDのRyzen5 4600Hで、外部GPUにGeForce GTX 1650 Tiを搭載しています。RAMは8GBです。GTX1650Tiは、例えばFortniteやApex Legendsなど今話題のFPSタイトルであれば、高めの設定でもFHDで60Hzは安定して出せる程度の実力があります。MHW(モンスターハンターワールド)など重めのタイトルは設定を吟味する必要があるでしょう。しかし、大体のゲームはプレイできます。
「GR2060RGF-T」の方は、CPUがRyzen7 4800Hで、外部GPUはGeForce RTX 2060です。RAMは16GBです。こちらはGeForce RTXシリーズのGPUで、GTX1650Tiよりも高性能です。RTXシリーズなので、レイトレーシングにも対応していますが、設定を下げないとリフレッシュレートは結構下がってしまうでしょう。レイトレーシングでも安定したプレイをするには、RTX2080クラスでないと少し厳しいようです。ただ、RTX2060であれば、今後発売されていくタイトルでも十分に対応していける程度には強いGPUだと思います。
ストレージはどちらもNVMe接続のM.2 SSDを採用しているため高速なデータ転送が可能です。GR1650TGF-Tに搭載されているメモリは8GBの1つだけとなっていて、GR2060RGF-Tに搭載されているメモリは8GB×2の16GBという構成になっています。マザーボードの情報を見る限りではメモリスロットは2つあるようなので、自己責任になってしまいますが、GR1650TGF-Tの方はメモリの増設もできそうですね(7月19日現在、注文時の増設はできません)。
通信まわりではWi-Fi6(ax規格)に対応しているため、対応するルーターが必要ですが、無線接続でも高速な通信が可能です。また、有線LANポートも搭載しています。
ディスプレイは15.6インチFHD(1,920 × 1,080)解像度でリフレッシュレートが120Hzなので、ゲームを非常に滑らかな描画で快適にプレイできるようになっています。残念ながらIPSなのかTNなのかパネルの情報は不明ですが、非光沢液晶を搭載とのことなので、映り込みが少なくゲームへ没頭しやすいのも良いですね。
キーボードは日本語配列でRGB LEDによるライティングが可能です。15.6インチいうことでテンキーも搭載されています。ゲームだけではなくオフィスワークなどでも有効活用できそうですね。キーボードの種類はメンブレンです。最近ではメカニカル機構を搭載したゲーミングノートも出てきていますが、人によっては使い慣れたメンブレンのほうがタイプがしやすいのかもしれません。
入出力ポートは、USB3.2 Type-Cが1つ、USB3.2 Type-Aが2つ、USB2.0 Type-Aが1つあり、オーディオジャックは、マイクとイヤホンでそれぞれわかれています。ビデオ出力として、HDMI2.0に対応したポートが1つ、1.2と1.4に対応したMiniDPが1つずつ搭載されています。ゲーミングノートとして、ビデオ出力は十分な量あると思います。Type−Cが1つありますが、こちらは充電ではなくデータのやり取りのためにあります。ゲーミングノートなのでパワーが必要であり、充電は専用の端子にACアダプタを繋ぎます。その他Type-Aは3つありますので、外付けのキーボードやマウスを繋げても問題ないでしょう。
サイズは「359.8 × 243 × 20.5 mm」です。ゲーミングノートとしては標準か少し薄めの厚さだと思います。重量は1.9kgと、2kg超えが多いゲーミングノートの中では2kgを切る軽さと言えます。どこにでも気軽に持ち出せる重量ではないですが、家の中の移動ではサクッと運べる重量になっているとは思います。 ACアダプタはシステム構成に合わせ、GTX1650Ti搭載モデルには120W、RTX2060搭載モデルには180Wのものが付属します。
2. 外観
天板はブランドロゴがあるのみで凹凸などの装飾はなく、スッキリとした見た目をしています。カラーは、この画像を見るとブラックに見えますが、製品ページを見る限りではどちらかというと暗めのシルバーに見えます。ごつい見た目という印象が強いゲーミングノートですが、この製品は非常に落ち着いた見た目でかっこいいですよね。なんとなく高級感もあります。
ディスプレイは上部と左右のベゼルが非常に狭くなっており、非常にスタイリッシュです。映像やゲームへの没入感も高そうです。
画像ではわかりにくいですが、Webカメラは下部のベゼルに搭載されていると思われます。製品ページでは特に記載がないのですが、画像をよく見ると下部ベゼルの中央に丸い穴があることがわかります。この位置は賛否がわかれそうですね。
キーボードはテンキー付き、日本語配列のメンブレン式キーボードです。また、画像では青いバックライトに見えますが、RGBのLEDがバックライトに搭載されており、専用のソフトでライティングパターンを設定することが可能です。しかし、配列は少しクセがあります。エンターキーはUS配列のように小さく、その分、”」”のキーがずれています。さらにアンダーバーのキーも一段下へと移動しています。日本語配列に慣れていると合わせるのに初めは戸惑ってしまうかもしれませんね。
先日Intel製第10世代CPUを搭載した「GALLERIA GCL1650TGF」を実機レビューさせて頂きましたが、それもメンブレン式キーボードでした。メンブレン式ということで、確かによくある外付けキーボードに近い押し心地でした。軽めなタイピングの私にとっては強い力で入力しないといけないので少々大変でしたが、メンブレン式を使い慣れた方には安心感のある押し心地かもしれません。クリック感もそれなりにあるので、ゲームプレイでも支障は無かったです。
各種入力ポートは左右側面と背面に搭載されています。背面にはビデオ出力とUSB3.2 Type-C、右側にはUSB3.2 Type-Aが2つとSDカードリーダー、左側面にはUSB2.0 Type-AとギガビットLANポートとイヤホンジャック&マイクジャックという構成です。
外部GPU搭載のゲーミングノートは排熱が大切です。この製品では左右側面と背面に排気口が設けられています。底面の画像はありませんでしたが、おそらく底面より吸気して左右側面と背面から排気をするのだと思われます。先日レビューしたGALLERIA GCL1650TGFでは背面だけで、左右側面に排気口がなかったのですが、これはより冷えてくれそうです。
3. 価格など
ドスパラ GALLERIA GR1650TGF-T/GR2060RGF-Tはドスパラ公式サイトで販売中で、7月19日現在の価格は下記のとおりです。
GALLERIA GR1650TGF-T:税抜99,980 円(税込109,978円)
GALLERIA GR2060RGF-T:税抜129,980 円(税込142,978円)
これは非常にお買い得だと思います。先日レビューさせて頂いたモデルが、「Core i5-10300H搭載/GTX1650Ti/RAM16GB/15.6FHD(リフレッシュレート60Hz)」で税抜99,980円(税込109,978円)で発売されているのですが、Core iプロセッサーとの比較では、シングルスレッド性能にはそこまで大きな差はありませんが、マルチスレッド性能ではRyzenのほうが高いです(過去のウインタブの実機レビューでのスコア比較に基づく見解です)。
さらにディスプレイはこちらのRyzenモデルの方がより高いリフレッシュレートに対応しています。 予算に余裕があれば、GR2060RGF-Tも良いですね。こちらはもちろんより高性能で、場合ほとんどゲームタイトルで各種設定項目で”高”にしてもFHDで60fpsは安定して出せると思います。さらにRyzen7 4800Hなので、ゲームと一緒に配信も可能でしょう。できることの幅が広がるので価格的にも検討したい製品です。
コメント
これは後からメモリ交換は出来そうですか?
コメントありがとうございます。
製品ページにはメモリ交換可能といった記載が無いため、出来ないと考えて頂いた方が良いと思います。
しかし、こういったノートPCは底面の外装を外すことで、メモリやストレージが装着された側のマザーボードにアクセスが可能な製品もあります。完全なる自己責任ではありますが、試しに外してみてアクセスができるか確かめることが出来るとは思います。あるいはドスパラの製品ですので、もし足を運べそうな距離に店舗があるのであれば、店員さんに質問してみるのも良いかもしれません。
実際に使用して確かめたわけではなく、あくまでも知識からの推測として捉えてくださいませ。明確な回答ができず恐縮ですが、参考になれば嬉しく思います。