こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。今回はドスパラの15.6インチスタンダードノート「Critea VF-HEK940」の実機レビューです。ゲーミングブランド「GALLERIA」ではありませんが、Core i7 + GeForceを搭載する高性能なノートPCです。Criteaシリーズには他にも外部GPUを搭載する製品がラインナップされていて、「Critea VF-HEKS」 というのがありますが、今回のレビュー機「VF-HEK940」はそれよりも若干スペックが低く、その分購入しやすい価格になっています。
1.スペック
記事の冒頭に「Critea VF-HEKSよりも若干スペックが低い」と書きましたが、まず、CPUが第8世代ではなく第7世代のCore i7-7500Uです。また、外部GPUもGeFoece 940MXなので、「Core i7-8550U + GeForce MX150」という組み合わせのVF-HEKSよりも少しばかり古い構成と言えます。
RAMは標準で8GB、カスタマイズで4GBに減量することができますが、注文時に16GBなどに増設することはできません。ストレージは500GB HDDもしくは500GB SSDを選択できるようになっていますが、物理ストレージを2基搭載可能(M.2スロットがあります)で、注文時にストレージ構成をカスタマイズすることができます。ベースモデルだと当然500GB HDDモデルのほうが安価ですが、個人利用ということで購入するのならSSDモデルを強くおすすめします。
ディスプレイは15.6インチでFHD解像度です。後述しますがこの製品のディスプレイはTN液晶と思われます。入出力ポートに関しては「いつものCritea」といいますか、USB Type-Cの装備はないものの、USBポート、HDMI、有線LAN、SDスロットと、必要なものは一通り揃っていて、特に過不足を感じません。
あと、レビューで確認してみたいのが「バッテリー稼働時間」です。スタンダードノートながら、そして外部GPU搭載機ながら10.1時間という公称値になっています。それに近いくらいの稼働時間になるのであれば、この製品の大きな強みと言えるかも知れません。
レビュー機のシステム構成です。この製品は他のドスパラ製品と比較してカスタマイズ余地が少なめなのですが、レビュー機はスペック表の通り、Core i7-7500U/GeForce 940MX/RAM8GB」という構成で、ストレージは500GB SSDのほうでした。
2.筐体
同梱物です。ACアダプターのほか、「はじめにお読みください」の小冊子(ドスパラは全PC製品にこの冊子を同梱しています)、一枚もののクイックスタートガイド(各部名称などが記載されています)、そしてWindows 10のインストールメディアが入っていました。
ACアダプターはケーブル込みで339 gでした。この製品は本体重量が1.9 kgと軽量なこともあり、しばしば外に持ち出して使うこともできそうですね。
天板です。色は「純白」と言っていいくらいの美しいホワイトでした。なお、Criteaシリーズはここ1年ほどの間に筐体デザインの共通化が進み、この製品も以前にレビューした「Critea DX-KS H3」や「Critea VF-HEKS」と同種の筐体(ケース)が使用されています。ドスパラのノートPC製品のほとんどをレビューさせてもらっているウインタブとしては「勝手知ったる」筐体です。
右側面です。ご覧のように側面もホワイトになっています。筐体素材はプラスティックですが、独特の手触り(少しざらつく感じ)で、安っぽさを感じません。下手に金属素材っぽく見せるようなことをしていないので、個人的には好感を持てます。また、適度にラウンドしたデザインになっていて、これもホワイトの筐体色と合わせ、スッキリした印象を与えてくれます。
右側面には画像左からUSB 3.0 × 2、HDMI、有線LAN、セキュリティロックスロットが装備されます。
前面にはボタン類やポート類、インジケーターなどはついていません。
左側面です。画像左からDC-IN、USB 2.0、SDスロット、オーディオジャック、そしてステータスインジケーターがついています。試用時にマウスを接続したり、USBメモリースティックを挿したりしましたが、USBポートも左右に振り分けられていますし、使い勝手は良かったです。
背面です。こちらにもポート類やボタン類はなく、通気口があるのみです。
底面です。メンテナンス用の開口部(ハッチ)はなく、バッテリーも着脱式ではありません。画像中央にあるのは通気口です。この製品は「見えるところにスピーカーはありません」(後述します)。
キーボードです。ドスパラがいう「いつものキーボード」で、配列も比較的素直、ごくオーソドックスなものです。バックライトはついておらず、パームレスト、キートップともプラスティック製で、そんなに高級感はありませんが、使いやすいものに仕上がっています。
キートップはフラットで、特に加工は施されていません。キーピッチは手採寸で約19 mmくらい、キーストロークは一般的なノートPCと同じくらいかやや浅め、といった感じです。
正面から見たところです。Criteaの筐体は横幅が382 mmと標準的で、特にコンパクト化はされていません。しかし、純白の筐体に黒いベゼル面ということで引き締まって見えます。
ヒンジを最大開口したところです。Lenovo製品のように水平(180度)まで開口することはできませんが、十分に実用的です。
一通り筐体を見てきましたが、「シンプルで飽きのこない気持ちよさ」があります。派手なギミックがないので、淡々とした説明にならざるを得ないものの、個人的にはかなり好感が持てました。ドスパラらしい、真面目な作りだと思います。
3.使用感
ディスプレイ
視野角が狭く、角度をつけると白っぽくなってしまうので、TN液晶で間違いないと思います。ノートPC用の液晶形式にはいろいろなものがあり、代表的なものとしてTNとIPSがありますが、個人的には視野角を広く確保できるという点でIPS液晶が望ましいと考えています。一方で、一般に液晶の反応速度はTN液晶のほうが速いといわれており、ゲーム用だとあえてTN液晶が使われることも多いです。ちなみにライターのtakumiさんはゲーマーですが「私はTN液晶しか使ったことがありません」と言っていて、世の中にはいろんな人がいるものだなあと思います。
ちなみに、Criteaのこのタイプの筐体を採用する製品すべてがTN液晶というわけではなく、VF-HEKSなどはIPS相当の液晶が使われています。IPSという用語は特定企業の商標になっているため、ドスパラでは明示的にIPSとかTNといった表記をしていませんが、例えば視野角を開示するなどして、通販で購入する人がわかりやすいような記述をしてもらえると助かるんですけどね。
さて、この製品のディスプレイは視野角が狭いというのは確かにあります。しかし、安物のギラギラした液晶ではなく、普通に使っている分には十分満足できる品質になっていると感じます。しかし、手持ちの23.8インチの液晶ディスプレイ(IPS液晶)と比較してみると、全体に「淡い」感じの発色に感じられます。「花」の画像を検索すると、カラフルな花の画像がたくさんヒットしますが、赤やピンク、青などがどれも少し薄い色味になっています。この辺は好みの問題ですが、ノートPCとしての基本的な品質水準はクリアしているものの、鮮やかな色合いが好みという人には向かないかもしれません。
ディスプレイ輝度は明るめで、日中の室内であれば50%で十分という感じでした。また輝度をどんどん上げていくとディスプレイは白みを増していくように感じられましたので、必要以上に輝度を上げない使い方が向くと思います。
キーボード
キー配列は比較的素直だと思います。私が配列上でちょっと気になったのはDeleteキーとBackspaseキーの位置関係と右側のShiftキーが小さい、という2点のみです。
こんな感じですね。ただ、私は「ノートPCのDeleteキーとBackspaceキーは上下に並んでいるもの」という先入観があるのですが、考えてみればデスクトップPCのキーボードはそうなっていないので、単に私が「ちょっと使いにくい」と感じただけかも知れません。しかし、右のShiftキーは小ささに慣れるまでに少し戸惑いました。
上に書いたとおりキーピッチは上下左右方向とも手採寸で約18.5 mm~19 mmほどで、通常のタイピングで狭苦しさを感じることはありませんでした。キーストロークはノートPCらしく浅めながら、確実に打鍵感を得ることができます。
ただし、打鍵感はややプラスティッキーですね。あまり高級感はありません。もちろんドスパラ製品なので強度は十分にあり、多少強めに打鍵してもたわんだりはしません(GALLERIAほど頑丈ではないです。あくまで一般的なノートPCとして、という意味です)。
また、打鍵音は比較的静かで、ややプラスティッキーな打鍵感のため、パチパチという音質ではありません。実用品として長時間の打鍵を快適に行える品質は十分に確保されていると思います。
スピーカー
この製品はスピーカー穴が明示的に存在しているのではなく、「キーボード面から音が聞こえる」タイプです。キーボード面の上部にある穴はスピーカー穴ではないようです。
音質のほう、当初全然期待していなかったのですが「実は結構頑張っている」と思いました。特別な音質管理ソフトウェアはインストールされておらず「Realtek HD オーディオマネージャー」という汎用ソフトが入っていただけでしたが、音楽を聴いていて、「PC内蔵スピーカーとしては」低音から高音までバランスがいいと感じます。私はあまり音楽にうるさいほうではないので、この製品のスピーカー品質であれば十分に満足ができます。ただし、音量はあまり大きくなりません。このあたりはHPのBang&Olufsenなどとははっきりとした差があります。
バッテリー
ディスプレイ輝度50%でYouTubeの音楽をボリューム30%で流しつつテキストライティングやウェブブラウジング、簡単な画像加工を1時間やって、バッテリー消費は12%でした。単純計算だと8時間は使えることになります。また、特に測定せずにしばらく使ってみましたが、体感的にも「思ったよりもバッテリーの減りが少ないなあ」と感じました。
ドスパラの公称値は10.1時間ということになっていて、当初は「はいはい、実際はその半分くらいね」と思っていたのですが、実はかなり善戦しています。
ウインタブでバッテリー消費をテストする場合、実際に自分で音楽を聴いたり、文章を書いたり、Webで調べ物をしたりと、普段使いに近い感じで測定していて、全然ハードなものではありません。というかライトな使い方だと思います。しかし、それでもこれまでにテストした実機はことごとくバッテリー稼働時間が公称値よりも短くなってしまいます。長時間稼働が売り物の製品であっても、実際に「ライトな使い方」でテストしてみたら稼働時間は公称値の半分強、なんてことも珍しくないです。
そんな中で、10.1時間の公称値で、実際に8時間程度は使えるこの製品、私は高く評価したいです。ただし、バッテリー稼働時間は使い方によって大きく変化しますし、この製品の場合「GeForceが仕事し始めたら」稼働時間は一気に短くなりますので、その点はご注意ください。
4.性能テスト
参考:
NEC LAVIE Direct NEXT(Core i7-8550U): 9,643
DELL Inspiron 13 7370(Core i7-8550U): 9,058
東芝 dynabook AZ65/G(Core i7-8550U): 8,909
東芝 dynabook VZ82/F(Core i7-8550U): 8,923
HP Spectre 13(2017)(Core i7-8550U): 8,727
DELL XPS 13(9370)(Core i7-8550U): 8,409
HP Spectre x360(Core i7-7500U): 8,385
HP Spectre x2(Core i5-7260U): 8,207
Lenovo ideapad 520(Core i5-8250U): 8,129
ドスパラ Altair F-13(Core i5-7200U): 8,106
富士通 LIFEBOOK WS1/B3(Core i7-8550U): 8,055
ドスパラ Altair F-13KR(Core i5-8250U)
HP ENVY 13(Core i7-8550U): 7,646
DELL XPS 13(Core i5-7200U): 7,405
DELL XPS 13(Core i7-6500U): 7,230
東芝 dynabook VZ72/B(Core i7-7500U): 7,224
FRONTIER NLK(Core i5-7200U): 7,162
東芝 dynabook UZ63/F(Core i7-8550U): 7,080
富士通 LIFEBOOK WU2/B3(Core i7-8550U): 7,053
HP ENVY 12 x2(Core i5-7Y54): 7,030
ドスパラ Critea DX-KS F7(Core i7-8550U): 7,001
NEC LAVIE Direct HZ(Core i7-6500U): 6,986
マウス m-Book F(Core i7-7500U): 6,974
Microsoft Surface Pro(Core i5-7300U): 6,902
Lenovo ThinkPad X1 Carbon(Core i7-6500U): 6,775
HP Spectre 13(Core i7-6500U): 6,505
DELL Inspiron 13 5000(Core i3-6100U): 6,418
Lenovo ThinkPad X1 YOGA(Core i7-6500U): 6,352
マウス m-Book J(Core i5-8250U): 6,323
Cube Mix Plus(Core m3-7Y30): 6,293
DELL Inspiron 13 7000 2 in 1(7373)(Core i7-8550U): 5,926
ドスパラ Critea DX-KS H3(Core i3-7100U): 5,888
HP Spectre 13 x360(Core i5-6200U): 5,859
Lenovo ThinkPad 13(Core i3-6100U): 5,409
ドスパラ Critea DX-K H3(Core i3-7100U): 5,159
ドスパラ Critea DX11(Core i3-6100U): 4,956
マウス LuvBook J (Core i5-5200U): 4,819
参考:
HP Pavilion Power 15(Core i5-7300HQ、GTX1050): 12,285
ドスパラ Critea VF-HGK1050(Core i7-7700HQ、GTX1050): 12,172
ドスパラ Critea VF-HEKS(Core i7-8550U、GeForce MX150):10,555
ドスパラ GALLERIA QHF960HE(Core i5-4210M、GTX960M): 10,136
DELL Inspiron 15 7000(7570)(Core i7-8550U、GeForce MX130): 7,783
NEC LAVIE Direct NEXT(Core i7-8550U): 4,706
DELL XPS 13(9370)(Core i7-8550U): 4,571
ドスパラ Altair F-13KR(Core i5-8250U): 4,559
東芝 dynabook AZ65/G(Core i7-8550U): 4,238
DELL Inspiron 13 7370(Core i7-8550U): 4,234
HP Spectre 13(2017)(Core i7-8550U): 4,210
東芝 dynabook VZ82/F(Core i7-8550U): 4,199
ドスパラ Critea DX-KS F7(Core i7-8550U): 4,128
HP Spectre x360(Core i7-7500U): 4,003
DELL XPS 13(Core i5-7200U): 3,958
Lenovo ideapad 520(Core i5-8250U): 3,895
NEC LAVIE Direct HZ(Core i7-6500U): 3,787
富士通 LIFEBOOK WU2/B3(Core i7-8550U): 3,674
HP Spectre x2(Core i5-7260U): 3,670
富士通 LIFEBOOK WS1/B3(Core i7-8550U): 3,645
HP ENVY 13(Core i7-8550U): 3,634
DELL XPS 13(Core i7-6500U): 3,592
HP ENVY 12 x2(Core i5-7Y54): 3,562
東芝 dynabook VZ72/B(Core i7-7500U): 3,540
FRONTIER NLK(Core i5-7200U): 3,412
Lenovo ThinkPad X1 Carbon(Core i7-6500U): 3,394
HP Spectre 13 x360(Core i5-6200U): 3,304
HP Spectre 13(Core i7-6500U): 3,283
Lenovo ThinkPad X1 YOGA(Core i7-6500U):3,190
東芝 dynabook UZ63/F(Core i7-8550U): 3,130
Cube Mix Plus(Core m3-7Y30): 2,798
マウス m-Book J(Core i5-8250U): 2,768
Lenovo ThinkPad 13(Core i3-6100U): 2,515
DELL Inspiron 13 7000 2 in 1(7373)(Core i7-8550U): 2,036
すみません、掲載しておいてこう書くのもおかしいのですが、このスコア、GeForceが効いていない可能性が高いです。外部GPUと内蔵GPUの切り替えは基本的にPC側で自動的になされるのですが、今回のレビューではうまくGeForceに切り替わってくれなかったようです。ということで、このスコアは参考になさらないでください。
参考:
ドスパラ Critea VF-HEKS(Core i7-8550U、GeForce MX150):8,073
DELL XPS 13(9370)(Core i7-8550U): 4,385
NEC LAVIE Direct NEXT(Core i7-8550U): 4,365
DELL Inspiron 13 7370(Core i7-8550U): 4,247
ドスパラ Altair F-13(Core i5-7200U): 4,154
東芝 dynabook VZ82/F(Core i7-8550U): 3,951
東芝 dynabook AZ65/G(Core i7-8550U): 3,940
ドスパラ Critea DX-KS F7(Core i7-8550U): 3,935
HP Spectre 13(2017)(Core i7-8550U): 3,921
富士通 LIFEBOOK WU2/B3(Core i7-8550U): 3,890
富士通 LIFEBOOK WS1/B3(Core i7-8550U): 3,858
Lenovo ideapad 520(Core i5-8250U): 3,596
HP ENVY 13(Core i7-8550U): 3,487
ドスパラ Altair F-13(Core i5-7200U): 3,436
DELL XPS 13(Core i5-7200U): 3,379
FRONTIER NLK(Core i5-7200U): 3,326
Lenovo ThinkPad X1 Carbon(Core i7-6500U): 3,260
東芝 dynabook UZ63/F(Core i7-8550U): 3,192
DELL XPS 13(Core i7-6500U): 3,085
NEC LAVIE Direct HZ(Core i7-6500U): 3,068
HP Spectre 13(Core i7-6500U): 2,869
HP Spectre x360(Core i7-7500U): 2,867
HP ENVY 13(Core i7-8550U): 2,829
Lenovo ThinkPad X1 YOGA(Core i7-6500U):2,751
マウス m-Book J(Core i5-8250U): 2,728
HP Spectre 13 x360(Core i5-6200U): 2,484
Lenovo ThinkPad 13(Core i3-6100U): 2,393
DELL Inspiron 13 5000(Core i3-6100U): 2,387
Cube Mix Plus(Core m3-7Y30): 2,264
DELL Inspiron 13 7000 2 in 1(7373)(Core i7-8550U): 2,197
ドスパラ Critea DX-K H3(Core i3-7100U): 2,087
ドスパラ Critea DX10(Core i3-6100U): 1,960
マウス LuvBook J (Core i5-5200U): 1,898
ドラゴンズドグマオンライン(DDON)のほうはGeForceが正常に動作したスコアと言えます。第8世代のCore i7搭載機よりもワンランク上のスコアになっています。しかし、第8世代のCore i7-8550U+GeForce MX150を搭載するVF-HEKSとは歴然たる差が出ました。実際940MXとMX150はかなり大きな性能差がありますので、オンラインゲームのベンチマークテストだとこのくらいの差が出るのは妥当だと思います。
参考:
GALLERIA QF960HE(Core i7-4710MQ、GTX960M): –、4,014、11,109
GALLERIA QHF960HE(Core i5-4210M、GTX960M): –、3,680、10,771
Critea VF-HEKS(Core i7-8550U、GeForce MX150):3,119、10,037
DELL XPS 13(9370)(Core i7-8550U): 1,161、4,719
ドスパラ Altair F-13KR(Core i5-8250U): 1,126、4,746
東芝 dynabook AZ65/G(Core i7-8550U): 1,116、4,367
HP Spectre x2(Core i5-7260U): 1,114、4,389
NEC LAVIE Direct NEXT(Core i7-8550U): 1,097、4,471
東芝 dynabook VZ82/F(Core i7-8550U): 1,084、4,282
ドスパラ Critea DX-KS F7(Core i7-8550U): 1,070、4,365
DELL Inspiron 13 7370(Core i7-8550U): 1,020、4,358
富士通 LIFEBOOK WU2/B3(Core i7-8550U): 1,017、4,350
HP Spectre 13(2017)(Core i7-8550U): 1,000、4,304
Lenovo ideapad 520(Core i5-8250U): 984、4,262
富士通 LIFEBOOK WS1/B3(Core i7-8550U): 949、4,137
マウス m-Book J(Core i5-8250U): 942、4,118
東芝 dynabook UZ63/F(Core i7-8550U): 936、3,972
HP Spectre 13 x360(Core i5-7200U): 932、3,994
ドスパラ Altair F-13(Core i5-7200U): 930、4,028
HP ENVY 13(Core i7-8550U): 923、3,857
FRONTIER NLK(Core i5-7200U): 877、3,991
HP ENVY 13(Core i7-8550U): 872、3,644
DELL XPS 13(Core i7-6500U): 871、3,710
Lenovo ThinkPad X1 Carbon(Core i7-6500U):857、3,608
マウス m-Book F(Core i7-7500U): 811、3,782
Microsoft Surface Pro(Core i5-7300U): 790、3,812
Lenovo ThinkPad X1 YOGA(Core i7-6500U):784、3,608
HP Spectre 13 x360(Core i5-6200U): 749、3,414
Cube Mix Plus(Core m3-7Y30): 680、2,889
マウス LuvBook J (Core i5-5200U): 626、2,631
Lenovo Miix 700(Core m5-6Y54): 611、2,469
ドスパラ Critea DX10(Core i3-6100U): 577、2,780
DELL XPS 12(Core m5-6Y57): 511、2,113
ドスパラ Diginnos DGM-S12Y(Core m3-6Y30): 496、2,586
DELL Inspiron 13 7000 2 in 1(7373)(Core i7-8550U): 493、2,102
Cube i7 Book(Core m3-6Y30): 304、2,723
Lenovo Yoga 700(Core m3-6Y30): 300、1,240
※左からFire Strike、Sky Diverのスコア
続いて3D Markです。やはりGeForce 940MXは正常に動作していると思われます。しかし、これも「やはり」なのですが、GeForce MX150搭載機、また少し古いですがGTX960M搭載機とは歴然とした差になってしまいます。こうしてみると、Critea VF-HEK940のグラフィック性能は外部GPU非搭載機よりも高くなっているものの、ゲーミングPCとの比較では大きな差があり、GeForceを積んでるからゲームもサクサク、とは考えないほうが良さそうです。
参考:
ドスパラ GALLERIA GCF1060GF-E(Core i7-8750H、GTX1060): 4,976
ドスパラ GALLERIA Mini 1060(Core i5-7500、GTX1060): 4,906
ドスパラ GALLERIA GCF1050TGF-E(Core i5-8300H、GTX1050Ti): 4,545
OMEN X by HP(Core i7-7820HK、GTX1080): 4,290
ドスパラ Altair F-13KR(Core i5-8350U): 3,778
NEC LAVIE Direct NEXT(Core i7-8550U): 3,704
ドスパラ Critea VF-HEKS(Core i7-8550U、MX150): 3,704
DELL Inspiron 17 5000(5770)(Core i7-8550U、Radeon 530): 3,607
東芝 dynabook AZ65/G(Core i7-8550U): 3,546
HP ENVY 13(Core i7-8550U):3,534
DELL XPS 13(9370)(Core i7-8550U): 3,518
ドスパラ Critea VF-HGK1050(Core i7-7700HQ、GTX1050): 3,492
東芝 dynabook VZ82/F(Core i7-8550U): 3,491
富士通 LIFEBOOK WS1/B3(Core i7-8550U): 3,479
マウス m-Book J(Core i5-8250U): 3,350
東芝 dynabook UZ63/F(Core i7-8550U): 3,341
ドスパラ Critea DX-KS F7(Core i7-8550U): 2,921
富士通 LIFEBOOK WU2/B3(Core i7-8550U): 2,873
DELL Inspiron 15 7000(7570)(Core i7-8550U、GeForce MX130): 2,824
HP Spectre x2(Core i5-7260U): 2,822
ドスパラ Magnate IM(Core i5-7400): 2,763
HP ENVY 13(Core i7-8550U): 2,606
ドスパラ Critea DX-KS H3(Core i3-7100U): 2,198
ラストは外部GPUの搭載・非搭載にあまり大きく影響しない「PCの総合性能テスト」であるPC Markのスコアです。こちらは第7世代のCore i7-7500U搭載機としては健闘していると思います。外部CPUの影響が小さいとは言っても、非搭載機よりは多少有利になりますしね。
5.まとめ
ドスパラ Critea VF-HEK940はドスパラ公式サイトで販売中で、10月2日現在の価格は500GB HDDモデルが84,980円(税込み91,778円)、500GB SSDモデルが94,980円(税込み102,578円)です。この価格は15.6インチで外部GPUを搭載する製品としてはかなり安い部類に入ります。また、HDDモデルのほうが一見お買い得に見えますが、むしろSSDモデルの方に割安感があります。使い方にもよりますが、SSDで500GBあれば、ストレージの増設は当面不要になるはずですし、そもそもこのような高性能PCでストレージがHDDのみというのは操作の快適性を大きく損なうと私は考えています。
ただし、第7世代のCore i7-7500UとGeForce 940MXの実力は、外部GPU非搭載機よりもグラフィック性能において優位であるというのは間違いないですが、GeForce MX150搭載機、ましてやGeForce GTXシリーズ搭載機とは大きな差がありますので、そのあたりは購入前にしっかり認識しておいたほうがいいと思います。ゲーム用というよりは画像加工であるとか、高解像度の動画視聴であるとか、そういった用途に向くと思います。
また、ドスパラのCriteaシリーズは「普通のスタンダードノート」という体裁というか筐体なので、「めちゃくちゃすごい!」と言えるようなギミックもありませんし、筐体のレビューも淡々とした書き方になってしまうのですが、だから悪いということは全くありません。このクラスのPCは一度購入したら数年間は付き合うことになりますので、目新しい部分ではなく、シンプルで空きのこない、そして使いやすい筐体のものを選んだほうがいいと思います。その意味ではCriteaって侮れない魅力がありますよ!
6.関連リンク
Critea VF-HEK940:ドスパラ公式サイト