こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。ハイエンドなゲーミングPCと低価格なタブレットやスティックPCのどちらも展開しているドスパラが、新たにCore m搭載の2 in 1を発表しました。以前、「Windows Ink対応の12インチ2 in 1を開発中」という発表していたのですが、この製品のことだったんですね。
1.スペック
この製品、CPUはCore m3-6Y30(Skylake世代)の1種類のみですが、RAMとストレージは上のスペック表にある「4GB/64GB」のほか「4GB/128GB」と「8GB/256GB」の組み合わせを選択できるようになっています。筺体構造が「タブレット本体+キーボード一体型ケース」で、冷却ファンを持たないのでCPUはCore mしか選べませんし、製造コストを抑えるためなのか、KabylakeではなくSkylakeのCore mが搭載されています。Skylakeが悪いということはなく、実際製品価格がかなり低めなので、これはこれで全然OKだと思います。
液晶はSurface Pro 4と同じく12.2インチサイズで解像度はFHD(1,920 × 1,200)と十分な水準ながら、いわゆる「Surfaceタイプ」の製品ほど高精細ではありません。また、N-Trig製、ハードウェアで256段階、ソフトウェアで1,024段階の筆圧に対応するデジタイザーペンが付属します。まあ、これがなければ先日のプレスリリースはウソになっちゃいますもんね。
入出力ポートはUSB 3.0の他、USB Type-Cも装備されているのはありがたいところです。私、最近手持ちのノートPCでUSB Type-C用のハブを使っているのですが、HDMIなんかにも繋げたりして結構便利なんですよね。
あと、この製品は専用のキーボードが付属します。別売りではありません。またこのキーボードは指紋センサーも内蔵していて、Windows Helloの指紋認証に対応します。
最後にサイズですが、これ、ちょっと「でかくて重い」かな、と思います。特にキーボードはヒンジ付きでなく、カバー一体型の簡易スタイルであるにも関わらず、635 g(ペンも含む)ありますし、本体も含めた総重量が1.6 kg弱、というのは厳しいかな、と思いました。
2.筺体
公開されている筺体画像はこれ一枚だけです。しかし、これを見るだけでとりあえずおおよそのことは理解できますね。
まず、Surfaceタイプのように本体にキックスタンドがついているわけではなく、キーボードもヒンジつきではありません。ちょっと前によく見かけた、キーボードカバーを変形させて台座を作り、そこにタブレット本体を載せて使うタイプです。したがって、Surfaceタイプともヒンジつきキーボードタイプとも使用感は異なりますね。
逆に、本体はプレーンなタブレットである、ということも言えます。キックスタンドとかもないわけですから。そのため、デジタイザーペンを使ってイラストを描くなど、タブレットっぽい使い方をする場合にはよさそうですね。逆に上に書いたようにキーボード接続のスタイルが簡易的なものになるので、キーボード接続時の使用感はSurfaceタイプやヒンジつきタイプよりも劣るはずです。
3.価格と発売時期
ドスパラ Diginnos DGM-S12Yはドスパラ公式サイトで11月25日から販売が開始されます。価格は下記のとおりです。
RAM4GB / ストレージ64GB: 69,984円
RAM4GB / ストレージ128GB: 75,384円
RAM8GB / ストレージ256GB: 86,184円
※価格は税込み
ドスパラの製品らしくスペック表ありきのコストパフォーマンスは非常に高いと思います。もともとゲーミングPCにせよ、タブレットやスティックPCにせよ、ドスパラ製品は同じ価格帯では最高レベルのスペックであることが多いですしね。特にこの価格で筆圧対応の手書き入力ができたり、追加支払いなしでキーボードが付属する、ということを思えば、かなりの割安感があります。
一方で、筐体に関しては公開情報を見る限りイマイチかなと思います。プレーンなタブレット+カバー一体型キーボードという組み合わせの優位点は、「軽量化できる」というところにあると思うのですが、この製品はその割にずいぶん重く感じます。使い勝手が劣る構造であることから、せめてもう少し軽量化すべきだったのではないか、あるいはキックスタンド構造にすべきだったのでは?と思いました。もちろんその辺も含めての価格構成であり、スペック重視、またデジタイザー必須、という人にはこの製品は非常に魅力的でしょうね。
4.関連リンク
Windows 10 の新しい機能が十分に生かせる環境を。 2in1パソコン「Diginnos DGM-S12Y」の販売を11月 25日(金)より開始:ドスパラ プレスリリース
Diginnos DGM-S12Y:ドスパラ公式サイト
コメント
USB3.0 typeCではHDMI出力のようなALTモードは使うことはできません。
誤解を生む可能性があるので、TypeC搭載機のときには3.1なのか3.0なのかを確認してください。
出来るよ
altモードはusb3.1側じゃなく、usb type c側の規格だし
それに少なくともこの製品についてはImpressのスペック表に、映像出力:usb type-c,micro HDMIって書いてある
あ、ごめんドスパラのほうには書いてなかったわ
一か所しか見ないのダメね
多分ウィンタブさんが言ってるのってHDMI ALT MODEじゃなくて、それの発表前からあったUSB-typeC to HDMI変換できるやつのことだと思うの
こんにちは、コメントありがとうございます。ご記入の通りです。基本現在手に入る周辺機器はすべてそういうもの、と思ってました。
魔法少佐 土川★Win10 さん、こんにちは。仰せのとおりに。
個人的には、11月下旬から12月にかけて発売予定らしい11.6型2in1「Diginnos DG-D11IWV/VL」と13型ノート「Altair F13-K」に興味があります。
11.6型の方は情報サイトの画像から判断すると、
キーボード着脱クラムシェル型2in1
microUSB充電
フルサイズUSBがタブレット側に1、キーボード側に2
キーボードがほぼスタンダードな日本語配列
と、かなり私好み(に見えました)なので発表を待ちたいと思います。
こんにちは、コメントありがとうございます。来週ドスパラの展示会に参加できることになったので、Altairもしっかり見てきますね!
待望のドスパラ13インチですね。
レビュー楽しみにしています。
こんにちは、コメントありがとうございます。ドスパラの展示会に行く予定があるので、お願いしてみます。
何でこのサイズで変なキーボードレイアウトになるのだろう。値段的にも選べないね。もう少し出してMateBookにしたりした方が良いでしょ。
アゲオさん、こんにちは、コメントありがとうございます。おそらくWindows Inkに特化した使い方を提案したいんじゃないかと思います。手書き入力の性能に期待かな。
国内メーカーがいまだにスペックに比べ高い値段で売ってる中でドスパラは頑張ってるとは思う。
こんにちは、コメントありがとうございます。確かに。あと、国内の大手メーカーはスペック以外のところにかなり力がはいってますからねー。
やっぱり、価格・スペック的に正面衝突のMateBookとの比較は気になるところですよね。
ざっと見ると、重さでは640gのMateBookが圧勝。
コスパでは、キーボードからペンやドックと全部別売でそれぞれがいいお値段のするMateBookに対して、全部付きのDGM-S12Yが圧勝。
で、軽さと値段のどっちを取る? って感じですかね。
細かいところでは、
ディスプレイは2160×1440のMateBookの方が優秀。ただ、このサイズなら1920×1200ではダメってことはないだろうから、ここはこだわりの問題?
拡張性についてはMateBookの痛いところは外部接続がUSB Type-C×1しかないところなので(ドックはかっこいいけど高い)、通常USBのあるDGM-S12Yが嬉しい。
デジタイザは使ってみないと何ともいえないけれど、MateBookはワコム製で、ただし、なぜかペン先が結構太い(笑)。一方、N-TrigのデジタイザはSurfaceにVAIOといった高級機くらいしか実績がないけど、それ並みの書き味を期待していいのかな?
全体的に、スタイリッシュだけど実はかなりクセの強いMateBookに対して、オーソドックスな部分をすべて押さえたDGM-S12Yという印象を受けました。
ただ、重さだけはもうちょっとどうにかならなかったのかという気もしますね。
natsukiさん、こんにちは。MateBookっすか。あれかなり売れてるみたいですよ!この製品はWindows Inkの活用を強く意識しているみたいなので、仰る通りデジタイザーの使い勝手がキーポイントになるか、と。あとデザインはもう一息かもw
とりあえず人柱レビュー待ってます
こんにちは、コメントありがとうございます。レビューできるようにお願いしてみます。
売ってなかった
発売延期になった
こんにちは、コメントありがとうございます。あ、ほんとだ。29日にドスパラの展示会にいくので、発売予定とかわかればいいなあ、と思います。
MateBookのKB付4G-128MBモデルがNTT-X他で面白い値段になってる・・・
年末商戦までに発売されてくれないかなあ
こんにちは、コメントありがとうございます。確かにKBつきでかなりの値段が出てますね。売れてるはずなのになあ。