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ドスパラ Critea VF-HEK940 - 価格重視の構成で仕上げたGeForce搭載の15.6インチスタンダードノート

ドスパラ Critea VF-HEK940
ドスパラが15.6インチで外部GPU「GeForce 940MX」を搭載するスタンダードノート「Critea VF-HEK940」を発売しました。ゲーミングPCブランド「GALLERIA」を擁するドスパラなので、外部GPUを搭載するノートPCなんぞ珍しくもありませんが、この製品はちょっとコンセプトが面白いです。「価格コンシャスなGPU搭載機」なんです。高い基本性能をキープしつつ抑えるべきところは抑え、税抜き89,800円から、という低価格を実現しています。

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1.スペック

ドスパラ Critea VF-HEK940
CPUは第8世代ではなく、第7世代のCore i7-7500Uを搭載します。これ以外のCPUバリエーションはありません。また、外部GPUもGeForce MX150ではなく940Mを搭載します。つまり、CPUとGPUは最新の型番ではありません。このへんが低価格の要因なんでしょうね。特にGPUについては性能差が気になるところだと思いますので、Passmarkの公表値を使って比較してみます。

GeForce 940MX: 1,320
GeForce MX150: 2,107
9月8日現在のPassmark公表値。数値が大きいほうが高性能

それと、ウインタブで過去に実機レビューしたドスパラ製品で、MX150を搭載したものと940M(940MXではありません)を搭載したもののデータがありますので、それも比較してみます。

Critea VF-HEKS(Core i7-8550U、MX150): 10,555
Critea VF-HE11(Core i7-6500U、940M): 4,702
※ドラクエベンチ(最高品質)のスコア。数値が大きいほうが高性能

この製品のGPUはGeForce 940Mではなく、「940MX」であること、また940M搭載機のデータは古く、CPUも第6世代(Skylake)なので、今回紹介するCritea VF-HEK940の代替データとしてはふさわしくありません。しかし、「MX150と940MXには結構な性能差がある」ということは想像できます。またPassmarkのスコア差を見ても940MXはMX150の60%程度にとどまっていますので、例えばドラクエベンチなんかをやってみるとMX150搭載機とははっきりとした差になりそうです。

MX150にせよ940MXにせよ、本格的なオンラインゲーム用途に向くGPUではありませんが、これらを搭載するかしないかでグラフィック性能に大きな差が出ることは間違いありませんので、ライトなオンラインゲーム(ドラクエなど)をしたり、動画編集などをする予定があるのなら940MXでも搭載しているメリットは大きいと思います。

RAMとストレージはカスタマイズが可能ですが、他のドスパラ製品ほど大きなカスタマイズ余地はありません。RAMは標準で8GB、注文時にこれ以上の容量にすることはできず、4GBに減量することのみ可能です。また、ストレージはベースモデルの段階で500GB HDDか500GB SSDを選択する仕組みになっていて、カスタマイズによりHDDやSSDを追加できる仕組みです。ちなみに、この製品は物理ストレージを2基搭載可能ですが、カスタマイズせずに注文するとM.2 スロットが一つ空いた状態になります。そのため、メーカー保証外になりますが、DIYでM.2 SSDを増設することが可能と思われます。

ディスプレイは15.6インチでFHD解像度ですが、形式(IPSかTNか)については開示されていません。ウインタブではドスパラのこのタイプの筐体を持つ製品は何度も実機レビューしていますので、その経験に基づいて予想すると、「HD(1,366 × 768)だとTN、FHD(1,920 × 1,080)だとIPS相当」となります。つまり、この製品のディスプレイ形式はIPS相当である可能性が高いと思います(確証はありません)。

ポート類は一通り揃っている、という感じですね。有線LANポートもあります。ただし、USB Type-CとかThunderbolt 3といった新しいタイプのポートはありません。しかし、スタンダードノートとしてはこれで十分かな、と思います。

サイズのほうは「よくあるCritea」です。筐体のところで説明しますが、発売時期の新しい15.6インチのCriteaは金型が同じで、筐体色が異なる程度の差しかありません。とはいえ、サイズは小さい方とは言えないものの、重量が2 kgを切っていますので、スタンダードノートとしては軽快な感じです。

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2.筐体

ドスパラ Critea DX-KS H3 正面
この画像は今回紹介しているCritea VF-HEK940ではなく、「Critea DX-KS H3」という製品のものです。VF-HEK940と全くの同寸で筐体の配色も同じなので、おそらく同じ筐体が使われているものと思われます。なので、少なくとも筐体周りに関しては、下記の実機レビュー記事が参考になると思います。よろしければこちらもご覧ください。
ドスパラ Critea DX-KS H3の実機レビュー - 15.6インチ、純白ボディがカッコいい!ドスパラの最新にして軽量なスタンダードノート

ドスパラ Critea VF-HEK940
筐体はプラスティック製です。上にリンクしたDX-KS H3をレビューした際の感想だと、「無理にプラスティック製であることをごまかそうともせず、素材感を生かして仕上げられているので、安っぽさは感じない」という評価でした。きちんと仕上げられていて、ちょっとポップな感じの手触りなんですよね。これ、気持ちよかったです。

ドスパラ Critea VF-HEK940
キーボードもドスパラいわく「いつものキーボード」です。いやでもあなたがたドスパラの「いつもの」なのであればWindowsキーは右側にないとダメじゃん!と軽くツッコミを入れたくなります(ドスパラのゲーミングノートはゲーム中の誤押下防止のため、Windowsキーは右側にあります)。それは冗談として、確かにプレーンな打鍵感で使いやすいです。強いて言えば右側のShiftキーが小さいくらいですかね、慣れを要するのは。

ドスパラ Critea VF-HEK940

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側面と入出力ポートの配置です。ポートの数も十分ですし、配置も悪くありません。

3.価格など

ドスパラ Critea VF-HEK940はドスパラ公式サイトで販売中で、9月9日現在の価格はHDDモデルが89,980円(税込み97,178円)、SSDモデルが99,980円(税込み107,978円)です。

価格面で「おお安い!」と思えるのはHDDモデルのほうですが、最近のウインタブの論調としては「Core i7とか外部GPUを搭載する製品を買うならストレージはSSDに!」ということになっています。このスペックでHDDというのは一般的な個人ユーザーにはおすすめしません。なので、1万円高いですが、SSDモデルのほうをおすすめします。また、500GB HDDを500GB SSDに置き換えて差額が1万円というのは、実はかなりお得です。

この製品はゲーマー、あるいはこれからゲームを始めたいという人には向きません。どちらかというと一般的な家庭用パソコンとして、また、プライベート用でワンランク上のグラフィック性能が欲しい、という人に向くと思います。

4.価格など

Critea VF-HEK940:ドスパラ公式サイト

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