ドスパラから新しい17.3インチノート「Critea VF-AGKR」が発売されました。eSports普及を目指して積極的な貢献姿勢を打ち出した株式会社サードウェーブ(ドスパラの運営会社)、ゲーミングラインの「GALLERIA」ブランドでは意欲的な新製品を矢継ぎ早にリリースしていますが、今回発売された製品はゲーミングPCではなく、「スタンダードノート」です。しかも「本当にスタンダード」な製品と言え、誰でも使いやすい、そして長く使える良品だと思います。
1.スペック
ドスパラはもともとBTOパソコンショップなので、ゲーミングの「GALLERIA」だけでなく、スタンダードノートの「Critea」でも注文時に幅広い構成のカスタマイズが可能です。VF-AGKRもOS、RAM、ストレージは構成を変更することができます。この製品の標準構成は「Windows 10 Home/Core i5-8250U/RAM8GB/1TB HDD」ですが、OSはPro版に変更できますし、RAMは4GB(この場合、標準価格より安くなります)から最大32GBまで、ストレージは最大2基搭載可能(うち1基はM.2スロット)で、カスタマイズによりM.2 SSDを追加するとOSをM.2 SSD側にインストールしてくれます。120GBのM.2 SSDを追加した場合、追加料金は税抜きで7,380円となりますが、せっかくの第8世代Core i5搭載機ですから、SSDを増設してOSをSSDにインストールしてもらうほうが数段快適に使えると思います。
また、この製品はGeForceなどの外部GPUの設定はありません。光学ドライブは標準でDVDスーパーマルチとなり、これはカスタマイズ対象ではありません。つまり、ブルーレイドライブなどに変更することはできません。
ディスプレイは形式(TNかIPSか)は開示されておらず不明ですが、17.3インチと大型で解像度もFHDとなります。入出力ポートも、しいて言えばUSB3.0規格のポートが少ない気はするものの、有線LANやD-subまで備えた充実した構成になっていると思います。
サイズは…、やはり大きいです。15.6インチのノートPCと比較しても「一回り」大きいですね。横幅が40センチを越えてしまうと、バックパックとかビジネスバックには入らない可能性が高くなります。この製品の場合、外に持ち歩くことを前提して購入する人は少ないと思いますが、持ち運びはそれなりに苦労すると思います(重量というよりはサイズですね)。
2.筐体
筐体は「いつものCriteaの17.3インチ」ですね。ウインタブでは以前「Critea VF-HGK」という製品を実機レビューしたことがありますが、基本的にはこの製品と同一の筐体と思われます。
筐体のデザインは「プレーン」という表現がぴったりかと思います。デザインに奇をてらったところが全くありません。
筐体素材はプラスティック製ですが、安っぽさはありません。「Diginnos」のロゴが控えめに入った天板は、アップで見ると細かい線状の模様が入っていて、高級感すらあります。
キーボードです。もちろんテンキーも付属するフルサイズのものが装備されます。GALLERIAシリーズのように「強打仕様」ではありませんが、普段使いではごく快適に打鍵が可能です。また、キーボード面の上のほうに、ひと目で分かるようにしてステレオスピーカーが配置されています。
側面と前面です。DC-INとセキュリティロックスロットを除けばポート類は手前側に配置され、大型ノートと言えど使い勝手に配慮された配置になっています。USBポートも左右に振り分けられていますね。また、SDスロットは前面左側となります。
3.価格など
ドスパラ Critea VF-AGKRはドスパラ公式サイトで販売中で、4月29日現在の価格は標準構成で94,980円(税込み102,578円)です。また、ドスパラでは「Core i7-7500U + GeForce GTX950M」を搭載する「Critea VF-HGK」と、「Core i5-7200U(第7世代)」を搭載する「Critea VF-AGK」という17.3インチノートを併売しています。
ドスパラの大型ノートといえば、やはりGALLERIAをイメージしてしまいますが、普段使いを快適にこなせる汎用型のスタンダードノート「Critea」シリーズは「普通にいい」製品だと思います。VF-AGKRは第8世代のCore i5を搭載し、スペック面でもそう簡単には陳腐化しない(しかし、M.2 SSDは追加しておきたいです)構成になっていますので、ビジネス用途だけでなく、家庭でのメインPCとしていい仕事をしてくれるのではないかと思います。