DELLの最上位モバイルノート「XPS 13」にSnapdoragon X搭載モデルが追加されました。Microsoftが5月20日(現地時間)に発表した「Copilot+ PC」のコンセプトににあわせて大手PCメーカー各社が発表したSnapdragon X搭載のWoA(Windows on ARM)機ですが、他社製品(他のSnapdragon X搭載機)とは異なり、「既存のXPS 13のモデル追加」という格好になっています。
ということで、この製品は既存のXPS 13(9340)と同一筐体と思われます。Intel版についてはこちらの記事をご参照ください。
DELL XPS 13(9340)- DELLの最上位モバイルノートにCore Ultraが搭載されました
DELLの販売ページはこちらです
XPS 13ノートパソコン(9340) (2024年2月20日発売)
1.概要
スペック表
XPS 13(9345) | |
OS | Windows11 Home |
CPU | Qualcomm Snapdragon X Elite X1E-80-100 |
GPU | なし |
RAM | 16GB(LPDDR5X, 8448MT/s, オンボード) |
ストレージ | 512GB SSD(M.2 PCIe NVMe) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 13.4インチ(1,920 × 1,200)120Hz |
ネットワーク | Wi-Fi7(a/b/g/n/ac/ax/be)、Bluetooth 5.4 |
入出力 | USB Type-C(Thunderbolt 3)× 2 |
カメラ | Webカメラ(1080p)顔認証対応 |
バッテリー | 55 WHr |
サイズ | 295.3 × 199.1 × 15.3 mm |
重量 | 1.19 kg |
コメント
5月25日現在、XPS 13(9345)はIntel版の9340と同じ製品ページで販売されています。CPUはSnapdragon X Elite X1E-80-100で、従来のARM系CPUを遥かに凌ぐ実力があるとされています。また、AI処理チップNPU(Qualcomm Hexagon NPU)を搭載し、非常に高いAI処理性能も備えています。
RAMとSSDは16GB/512GBのみで、Intel版のようなバリエーションはありません。また、ディスプレイも13.4インチのWUXGA(1,920 × 1,200)解像度、リフレッシュレート120Hzのみが設定されます。なお、このディスプレイは輝度500nitと明るく、100% sRGB、2000:1 コントラスト比、Dolby Visionに対応する、発色品質の高いものです。
筐体色は「グラファイト」のみ。Intel版では「プラチナシルバー」という、少し薄いシルバーの筐体色も選べますが、今のところSnapdragon版にその設定はありません。また、筐体サイズもIntel版とSnapdragon版で同じです。
ポート構成もIntel版と同じく「USB Type-Cポートが2つあるのみ、イヤホンジャックすらなし」です。ただし、Intel版は2ポートともThunderbolt 4規格であるのに対し、Snapdragon版はThunderbolt 3となります。Thunderbolt 3と4の主な違いは「映像出力」で、3は4K出力 × 1台、4は4K出力 × 2台もしくは8K出力 × 1台となります。
2.価格など
DELL XPS 13(9345)はDELL公式サイトで販売中で、5月25日現在の価格は249,980円です。この価格は大手メーカー他社からリリースされたSnapdragon X搭載機とほぼ横並びで、XPS 13のIntel版(9340)の「Core Ultra 7 155H/RAM16GB/512GB SSD/1,920 × 1,200ディスプレイ」という構成のモデル(259,980円)とは「1万円違い」です。つまり、「Snapdragon Xにすると1万円安くなる」ということですね。他社製品と違い、XPS 13はIntel版とSnapdragon版で筐体が同じ(だと思います)なので、価格のイメージが掴みやすいです。