DELLがCES 2018の開催に先立ち、「ドル箱」というか「看板」のモバイルノート「XPS 13」をリニューアルしています。この製品は1月5日現在まだ日本では発売されていませんが、米国ではすでに製品ページがあり、販売も開始されていますので、(米国モデルですが)スペックの詳細も明らかになっています。
1.スペック
XPS 13は当初のリリースから時間が経っているものの、そこはDELLの個人向けトップモデルだけあってタイムリーに手が加えられてきました。現在日本で販売されているもの(旧モデルということになってしまいます)もCPUは第8世代のCore iプロセッサーが搭載される(全モデルではありません)など、最新テクノロジーが投入されています。
なので、スペック表を見て目新しい箇所は少ないです。1月5日現在の米国向けラインナップは
Core i5/RAM4GB/128GB SSD/FHDディスプレイ: 999.99ドル(約11.3万円)
Core i5/RAM8GB/256GB SSD/FHDディスプレイ: 1,199.99ドル(約13.6万円)
Core i7/RAM8GB/256GB SSD/FHDディスプレイ: 1,449.99ドル(約16.4万円)
Core i7/RAM16GB/512GB SSD/4Kディスプレイ: 2,049.99ドル(約23.2万円)
※最上位モデルは1TB SSDを選択可
の4つです。CPU/RAM/ストレージの組み合わせは日本発売時に変更されたり、バリエーションが追加される可能性がありますが、従来機と比較して大きな変更点はありません。唯一ディスプレイで最上位モデルに搭載されるものの解像度が3,840 × 2,160と、従来機の3,200 x 1,800よりも一段と高精細になっています。また、従来機同様、高精細ディスプレイはタッチ対応となります。
それ以外の構成だと入出力ポートに変更があります。従来機はフルサイズ(Type-A)のUSBポートを2つ搭載していましたが、新型はすべてType-C(合計3つ、うち2つはThunderbolt 3)となりました。もともとXPS 13にはHDMIや有線LANポートなどはありません。
サイズも比較してみましょう。
従来機: 304 × 200 × 9-15 mm / 1.2 kg~1.29 kg
新型: 302 × 199 × 7.8-11.6 mm / 1.21 kg
このように、ほんのちょっとだけですが小さくなりました。従来機を見たり触ったりしたことのある人ならわかると思いますが、XPS 13はもともとギリギリまでコンパクトな筐体だったので、「ほんのちょっと」とはいえ小さくなったのは驚異的だと思います。また、厚さに関しては「ほんのちょっと」ではなく、大幅な薄型化を達成ていると思います。なお、重量について、従来機では液晶がタッチパネルなのかそうでないのかによって若干差がありました(タッチパネルのほうが重い)が、新型ではタッチ、非タッチとも同一重量です。
2.筐体
この画像は筐体色が「ローズゴールド」のものです。この色は従来機でも設定がありますが、キーボード面がホワイトになりました。
一方で筐体色「シルバー」を選ぶ場合はキーボード面は従来通りブラックです。また、画像を見ればわかる通り、この製品は従来からパームレストがカーボンファイバー製だったのですが、新型でもそれは踏襲され「カーボンファイバーとグラスファイバー」製で繊維のような手触りを実現しているとのことです。
また、従来機同様、筐体はアルミ削り出しの高級感のあるものになっています。
キーボード面の配色以外で、わりと従来機と新型の差が分かりやすいのが側面で、薄くなったことのほか、上に書いた通りポートの構成も異なっています。「1.スピーカー、2.microSD、3.USB Type-C 3.1、4.オーディオジャック、5.ノーブルロック、6.Thunderbolt 3 × 2、7.カメラ、8.バッテリーゲージ・インジケーター、9.スピーカー」となります。
3.価格など
DELL XPS 13(2018)は1月5日現在、日本発売時期は不明です。米国における価格は
Core i5/RAM4GB/128GB SSD/FHDディスプレイ: 999.99ドル(約11.3万円)
Core i5/RAM8GB/256GB SSD/FHDディスプレイ: 1,199.99ドル(約13.6万円)
Core i7/RAM8GB/256GB SSD/FHDディスプレイ: 1,449.99ドル(約16.4万円)
Core i7/RAM16GB/512GB SSD/4Kディスプレイ: 2,049.99ドル(約23.2万円)
となっています。従来機も米国で併売されていますが、構成が若干異なっているため単純比較は難しいですね。ただ、Core i7/RAM8GB/256GB SSD/FHDディスプレイのモデルに関しては従来型、新型ともラインアップされており、それで比較すると新型のほうが200ドルほど高くなっています。
この製品は日本でも確実に発売されるはずで、米国での価格のつき方を見れば、おそらく従来モデルよりも1万円か2万円くらい価格が上がるんだろうと思います。
XPS 13は従来機でも非常に優れたスペックと筐体構造を持っていましたから、スペック表や筐体画像だけを見ても「ちょっとピンとこないなあ」と感じてしまうのですが、おそらく筐体の質感など、スペック表に表れにくい部分が相当改善されているのではないか、と思います。
4.関連リンク
Meet the New XPS 13: Stylish, Powerful and Better by Every Measure:DELL ニュースリリース(英語)
New XPS 13:DELL 製品ページ(英語)