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DELL XPS 12 - 12.5インチの2 in 1で4Kディスプレイを楽しむならこれ!(実機レビュー)

DELL XPS 12 立てかけ
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。今回はDELLの最新2 in 1「XPS 12」の実機レビューです。タブレット、2 in 1とはいえ、いつもレビューしている製品よりもかなりハイスペック、高価格な製品ということになりますが、2016年に最も注目すべき「Surfaceのライバル機」ということでしっかりレビューしたいと思います。
New XPS 12 タブレットパソコン(2016/1/19発売)

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1.スペック

OS: Windows 10 Home / Windows 10 Pro (ともに64ビット)
CPU: Intel Core m5-6Y57
RAM: 8GB
ストレージ: 256GB SSD
ディスプレイ: 12.5インチ(3,840 x 2,160)※4Kディスプレイ
ネットワーク: 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.1
カメラ: イン5MP / アウト8MP
入出力: USB Type-C(Thunderbolt 3) ×2、オーディオ、SDリーダー
バッテリー: 30WHr(詳細不明)
サイズ: 
  タブレット: 291 × 193 × 8 mm / 重量 790 g
  キーボード込み: 291 × 198 × 16-25 mm / 重量 1.27 kg

いつものように最初はスペックのおさらいから。この製品はハードウェア構成上のグレードは一つだけです。CPUはSkylake世代のCore m5-6Y57を搭載し、RAM8GB、ストレージ256GB SSDとモバイルマシンとしてはごく新しく、ハイスペックな構成となっています。特に注目したいのはやはりディスプレイで、このサイズにして4Kディスプレイを搭載しているというのは注目に値します。Surface Pro 4のディスプレイも高精細ですが、解像度ということで言えば同クラスの2 in 1でこの製品を上回るものはありません。

また、入出力ポートではThunderbolt 3規格のUSB Type-Cポートを2つ備えている、というのも魅力ですね。残念ながら私の検証環境が整わず、今回のレビューではThunderbolt 3の実力を試すことはできませんでした。

DELL XPS 12 システム構成
DELL XPS 12 ストレージ
DELL XPS 12 ディスプレイ
試用機のシステム構成です。というか、1グレードしかないので特に事前確認しておくべきこと、というのもありません。しかし、すごいっすね、解像度3,840 x 2,160っていうの。

2.筐体

DELL XPS 12 同梱物
これがパッケージの中身です。キーボードは同梱され、本体にセットされていました。マニュアル類はDELLの他製品と同様に最低限で、これさえ読めば大丈夫、というようなものではありません。

DELL XPS 12 底面
まずは本体をチェックしてみます。筐体底面にはキーボード接続用のコネクターがあります。当然本体とキーボードはBluetooth接続ではありません。また、本体とキーボードはマグネットで固定されるようになっています。

DELL XPS 12 右側面
筐体右側面です。非常にあっさりしていて、下側(画像の左側)にNobleロック、上側に電源ボタンがついているだけです。

DELL XPS 12 左側面
こちらが左側面。ポート類はこちら側に集中しています。画像左から音量上下ボタン、SDスロット(カバー付きです)、USB Type-C × 2、そしてオーディオジャックです。

DELL XPS 12 上面
筐体上面にはなにもありません。

DELL XPS 12 背面
背面です。ブラックで特にデザイン性はありませんね。

DELL XPS 12 キーボード
本体付属のキーボードです。カバーも兼ねていますし、キックスタンドもついています。Surfaceがタイプカバー別売りであるのに対し、キーボードを付属させるというのは良心的だと思います。画像の右端に帯のようなものが見えますが、これは専用スタイラスを固定するためのものです(今回はスタイラスについてはレビューしません)。

DELL XPS 12 キーボード拡大
「カバー一体型のキーボード」というと簡易的なものをイメージしますが、この製品ではその考えは当てはまりません。堂々たる、といいますか本格的なものです。画像がないのですが、このキーボードはバックライトも備えています。

DELL XPS 12 キーボード表面
キーの表面はフラットです。フォントがかっこいいですね。DELLのノートPCすべてに言えることですが、ENTERキーは少し小さめです。

DELL XPS 12 キックスタンド
キーボード側にキックスタンドがついています。かなり動作が固く、無段階に角度調整が可能です。

DELL XPS 12 立てかけ
DELL XPS 12 開口
タブレットをセットしてみました。キックスタンドが無段階に調整できるため、ディスプレイ角度は「自由自在」となります。構造上クラムシェルのノートPCよりは奥行きが必要になりますが、上の画像を見ていただくと、まあ許せるかな、って感じに見えますね。

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3.使用感

XPS 13のレビューの時と同じ第一印象です。とにかくディスプレイが異次元にキレイです。私は普段低価格なタブレット製品を扱っているため、処理性能に関してはかなり寛容なのですが、タブレットというのは低価格なものであってもクラムシェルのノートPCよりも数段高精細なディスプレイを搭載しているため、ディスプレイ品質についてはやや厳しいことが言えると思っています。でも、4Kディスプレイの美しさには息を呑むばかりで、ただただ感動するのみです。

ディスプレイの性能をどのくらい重視するか、というのは人によって違うと思いますが、個人的にはこのディスプレイがついている、というだけでSurfaceなど他製品ではなく、この製品を選ぶ決め手になる、くらいのレベルだと思います。発色、視野角とも満点というか満点以上です。

例によってウインタブの記事を書く作業に使ってみました。キーボードの品質は素晴らしいです。構造上どうしてもキーストロークは浅めになってしまいますが打鍵感はよく、長時間のテキスト入力もラクラクです。12.5インチサイズなので大きさ(キーピッチとかキーそのもののサイズ)も十分で、ごく自然に使えます。しつこいですけど、DELLのPCは慣れるまではENTERキーが少し小さいですけど(私はもうかなり慣れました)。

タブレットとしては(月並みですけど)動画視聴やWebブラウジングをしてみました。サイズが大きく、重量もそこそこということなのであまり長時間手持ちで使う気になれませんでしたが、やはり4Kディスプレイの恩恵は大きく(高速なネット通信が前提ですけど)4K動画なんかを楽しむことができました。

あと、この構造(ヒンジがなく、キックスタンドで支えるしくみのこと)だと不安定な場所で使いにくいのでは?と心配になりますよね。確かにキックスタンドが使えないようなところだと厳しいんですけど、本体とキーボードがしっかり接続されているため、無理をすれば膝の上でも使えないことはないです。膝に緊張感が行ってしまうので、長い時間使うのは辛いかもしれませんけどね。

4.性能テスト

実機レビューでいつもやってる「ドラクエX」と「ドラゴンズドグマオンライン(DDON)」のベンチマーク・テストをやりました。また、Core m機ということもあるので、3DMARKも実施しています。

DELL XPS 12 ドラクエベンチ2
参考:
DELL XPS 13(Core i7-6500U): 7,230
DELL Inspiron 15 7000(Core i5-6200U): 3,787
ドスパラ Diginnos DG-D11IW(Core M5Y10c): 2,933
ドスパラ Altair VH-AD(Celeron N3150)
HP Stream 14-z000(AMD A4 Micro-6400T APU): 2,106
BungBungame Photon 2(AMD A6 Micro-6500T APU): 2,024
Cube iWork 11 Stylus(Atom X5-Z8300): 1,817
ONDA V919 Air CH(Atom X5-Z8300): 1,801
Chuwi Hi 10(Atom X5-Z8300): 1,658

Core m機としては十分満足できるスコアなんじゃないでしょうか?逆にCore i5のInspiron 15 7000のテストデータがおかしかったのかな、と感じるくらいです(実際読者の方からコメントで指摘を受けています)。

DELL XPS 12 ドラクエベンチ1
参考:
ドスパラ GALLERIA QHF960HE: 10,136
DELL XPS 13: 3,592
DELL Inspiron 15 7000: 1,186

最高品質でテストするとさすがにスコアはかなり悪化しますね。しかし、ここでも気になるのはInspiron 15 7000のデータの方です。

DELL XPS 12 DDONベンチ2
参考:
ドスパラ GALLERIA QHF960HE: 6,410
DELL XPS 13: 3,085
DELL Inspiron 15 7000: 1,317

次にDDONです。この製品のCPUはCore m5-6Y57と、Core mとしては中位クラスなのですが、相対的なスコアはともかく、DDONくらいになると標準品質でもちょっと遊びにくい、ということでしょうね。もちろん、ヘビーにオンラインゲームをやり込むぞ、という人向けの製品ではなく、モバイル性、省電力性を重視した製品なので、この結果は決して悪いものではないと思います。

DELL XPS 12 3DMARKスコア
参考
ドスパラ GALLERIA QHF960HE: 3,680、10,771、10,230、62,217
DELL XPS 13: 871、3,710、6,003、50,711
DELL Inspiron 15 7000: 286、1,248、2,691、30,733
※数値は左からFireStrike、SkyDiver、CloudGate、IceStormのスコア

最後に3DMARKのスコアです。「十分かな」と思いました。そもそもこのベンチマークソフトはAtom機だとまともに動かないくらいの負荷があるため、Atom機のデータはないのですが、当然Atomとは比較にならないくらいの高性能、ということはできますし、Core i7には及ばないもののCore i5に(グラフィック性能に関しては)決して劣らないくらいの実力がある、ということは言えますからね。ゲーミングPCではないのでここまでのスコアが出れば本来の用途(ビジネスソフトとか画像加工ソフトとか、もちろん動画視聴等のエンタメも含めています)で困ることはないし、ごく快適に使えるはずです。

5.まとめ

DELL XPS 12はDELL直販サイトで税抜き152,980円(税込み165,218円)から、となっています。OSをWindows 10 Proにしたり、製品版のOfficeをつけたりすると価格は上がりますが、最低価格でもCPUやRAM、ストレージ構成は変わりませんし、なによりもこの価格で4Kディスプレイが手に入ります。

XPS 13のレビューの際もそうでしたが、この製品、パッケージングも優れているし、キーボードのデキもいいですが、やはり「4Kディスプレイ」というところにすべての関心が集中してしまいます。それくらいのインパクトです。私は予算がないので買えませんが、もし「Surfaceクローン」のジャンルでひとつ製品を購入するとすれば間違いなくこの製品を選ぶと思います。Core i7とかよりも4Kディスプレイにお金を払う、ということですね。

6関連リンク

New XPS 12 タブレットパソコン(2016/1/19発売)

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コメント

  1. 匿名 より:

    私もこのPCを買いました。
    4Kディスプレイに惹かれて4K動画をYouTubeで見ようとしたのですが
    思いのほかカクついてしまいます。
    快適に鑑賞できた動画があれば教えてください。

    • wintab より:

      こんにちは、コメントありがとうございます。私はPanasonicの動画を見ました。おそらく通信回線もカクつきの理由になっていると思いますが、いかがですか?