DELLが15.6インチスタンダードノート「Inspiron 15 5000」をリニューアルしました。DELLのInspironブランドはエントリークラスからハイエンドクラスまで非常にワイドなバリエーション展開をしていて、枝番の「5000」というのは「中位クラス」を意味します。4月7日現在で「Inspiron 15(クラムシェル)」には「3000(5000の下位)」と「5000」があり、最上位となる「7000」という枝番はありません。ちなみに「Inspiron 15 3000」も2月にリニューアルされたばかりなので、購入される場合は「3000」と「5000」の製品情報をにらめっこして…という感じになると思います。
1.スペック
CPUはWhiskey LakeのCore i3/Core i5/Core i7が設定されています。この製品はBTOではなく、注文時に構成のカスタマイズ余地がほとんどありません。なので、CPUを選ぶとGPU、RAM、ストレージ構成も決まってしまいます。
スタンダード:Core i3/RAM4GB/1TB HDD
プレミアム:Core i5/RAM8GB/1TB HDD
プレミアム:Core i5/GeForceMX130/RAM8GB/256GB SSD
プラチナ:Core i7/RAM8GB/128GB SSD+1TB HDD
プラチナ:Copre i7/GeForce MX130/RAM8GB/128GB SSD+1TB HDD
このように、選べる構成は5種類です。外部GPUは従来モデルだとAMD Radeon 530でしたが、今回のリニューアルでGeForce MX130に変更されています。ただ、GeForceとはいえ、MXシリーズはもっぱらオンラインゲームをする、という用途の場合は少しばかり非力なので、ゲーム目的で購入すべき製品ではないと言えます。
個人的に少し残念に思うのがCore i3+SSDという組み合わせを選べないことですね。Whiskey LakeのCore i3はかなりパフォーマンスが高く、製品価格も低めなのでウインタブとしてはおすすめしたいCPUなのですが、ストレージがHDDという時点で挙動のサクサク感がかなり失われてしまいます。いつも書いていることですが、パーソナル用途で7万円台とか10万円台とかのノートPCを購入するのであれば「絶対にSSD」にしたいところです。
ディスプレイは15.6インチ、FHD解像度ですが、IPSなのかTNなのかは開示されていません。また、この製品はクラムシェルノートということもあり、タッチ対応もしません。入出力ポートは15.6インチスタンダードノートとしては標準的と言っていいでしょう。ただし、メーカーサイトによれば、「USB Type-CはGeForce搭載モデルのみに装備」ということなので、この点だけは注意してください。
サイズは特に絞り込まれてはいません。というか、昨今の15.6インチとしてはむしろ大きめと言えます。タテ・ヨコに関しては従来モデルとほぼ同一、重量も数十グラム軽くなった程度なので、サイズ感としては従来モデルと同じと考えていいですし、「普通の15.6インチ」と理解しても大丈夫です。
2.筐体
サイズが小さいわけではないので、正面から見ると「どっしり」ですかね…。ベゼル幅も太めですし。
天板です。ここも特に個性的なものではなく、普通のノートPCという感じです。筐体色は「ブラック」と「シルバー」を選べますが、従来モデルでは(少なくとも発売時には)「全5色から選べる」ようになっていて、「ゴールド」とか「ブルー」の設定もあったのですが、ニューモデルではこの辺が簡素化されています。筐体素材は不明ですが、おそらくプラスティック製と思われます。
画像が斜めになっていてすみません。キーボードです。画像は英語配列になっていますが、日本使用は「日本語 非 バックライト キーボード」となります。テンキーも装備され、キーピッチなどにもゆとりがありそうですね。また、右上の電源ボタンは指紋センサーも兼ねています。
側面と入出力ポートの配置です。「1.SDカードリーダー、2.USB 2.0、3.光学ドライブ、4.セキュリティロックスロット、5.DC-IN、6.USB 3.1 Gen 1 Type-C、7.HDMI、8.LAN(RJ45)、9.USB 3.1 Gen1 Type-A × 2、10.オーディオジャック」となります。
3.価格など
DELL Inspiron 15 5000(5583)はDELL公式サイトで販売中で、4月7日現在の価格は58,633円(63,323円)から106,233円(税込み114,731円、いずれもセール価格です)となっています。なお、最上位となる106,233円のモデルはCore i7/GeForce MX130/RAM8GB/128GB SSD+1TB HDDにOffice Personal 2019が付属します。
最低価格が6万円を切るというのは魅力ですが、記事中にも触れたとおり、RAMが4GB、ストレージがHDDになってしまいますので、ウインタブとしてはSSD搭載モデルをおすすめしたいところです。15.6インチのスタンダードなノートPCで、派手さはないものの、セール価格は割安と感じられますので、購入検討の価値は大きいのでは?と思います。