こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。1月20日の夜、DELLの新製品発表会があり、参加させてもらいました。発表された新製品は「XPS 13 2 in 1」「Alienware 13」そして「Inspiron 15 ゲーミング」の3機種です。それぞれ詳しい説明を聞くことができましたので、順を追って記事にしていきたいと思います。トップバッターは「Inspiron 15 ゲーミング」です。私は3つの新製品のうちで、この製品に最も高い関心を持ちました。
ちなみに会場は六本木の「ニコファーレ」です。いっぺん行ってみたかった場所ではありますが、照明が非常にカラフル(というか、全面ディスプレイなんですよね)で、写真撮影がかなり厳しかったです。しかし、すごいイベント会場だよなあ、と思いました。
1.スペック
OS: Windows 10 Home 64ビット(Pro選択可)
CPU: Intel Core i5-7300HQ / Core i7-7700HQ
GPU: NVIDIA GeForce GTX 1050 Ti(4GB)
RAM: 8GB / 16GB
ストレージ: 256GB SSD / 128GB SSD + 500GB HDD / 256GB SSD + 1TB HDD
ディスプレイ: 15.6インチ(1,920 x 1080)
ネットワーク: 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.2
入出力: USB3.0 × 3、HDMI、LAN(RJ45)、SDスロット、オーディオ、DC-IN、ケンジントン・ロック
バッテリー: 74 WHr
サイズ: 384.9 × 274.73 × 25.44 mm / 2.65 kg
DELLのゲーミングラインと言えば「泣く子も黙る」Alienwareですが、この製品はゲーミングPCながらInspironのブランド名を使っています。発表会では「Alienwareはヘビーなゲーマーを意識しているが、Inspiron 15 ゲーミングはどちらかと言うと初めてゲーミングPCを購入するようなエントリーユーザーを意識している」との説明がありました。
実際この製品は最下位のグレード「スタンダード」だと税込み118,778円(1月23日までは税込み100,961円)と、ゲーミングノートとしてはかなり低価格に抑えられています。しかし、スペック表を見ると、決してエントリークラスとは言えないようなものになっています。CPUは「バリバリ最新」と言ってもいいKabylake世代のノートPC用Core i5とi7で、末尾が「U」ではなく「HQ」のハイスペック版です。ウインタブでは末尾「U」のKabylake、それもCore i5でベンチマークテストをしたことがありますが、Skylake世代のものよりも顕著に高いスコアが出ていますので、この「HQ」のKabylakeも相当な高性能であることが予想されます。
RAMは8GBもしくは16GBで、個人的には8GBあれば大丈夫では?と思いますが、人によっては16GBが望ましいと思うかもしれませんね。またストレージはSSDもしくはSSDとHDDのデュアル構成となります。OSはSSDの方に入るんでしょうけど、HDDのほうは5,400rpmということなので、速度的にはちょっと物足りないかもしれません。
また、ディスプレイはこの記事を書いている1月21日現在だとFHDしか選べませんが、UHD(いわゆる4Kです)も選択できるようになるようです。ただし、価格は高くなるでしょうけどね。
肝心のGPUですが、NVIDIAのGeForce「Pascal」が搭載されます。「GTX1050Ti」で、ウインタブではレビューしたことがないので具体的なことは言えませんが、当然900番台(この価格帯であればGTX950Mくらいですよね)のものよりも高性能であることは間違いないと思います。ノートPC用のGTX 1050Tiのスコアはまだよくわかっていませんが、デスクトップ用のものだとパソコン工房がベンチマークスコアを公開しているので、(あんまり意味ないかもしれませんけど)参考までにご覧ください。
GeForce GTX 1050 Ti | NVIDIA Pascal 価格・性能・比較
そんなわけで、この製品、Alienwareの下位に位置する、DELLいわくエントリークラスのゲーミングノートということなんですが、スペック表を見る限りどう考えてもエントリークラスじゃないと思われます。
2.筺体
冒頭記載の通り、発表会の会場は照明が暗かった上に青系のネオンっぽい光が強く、製品の色がちょっとヘンになっていますが、ご了承下さい。
筺体は若干丸みを帯びていて、独特のデザインです。この画像は背面からのものですが、初めて見たときに「なんかアメ車っぽいなあ。DELLだけにアメリカン!」と思いました。
発表会での説明もまさにその通りで、「自動車のデザインにインスパイアされた」ということでした。DELLは具体的な言及をしていませんでしたが、60年代とか70年代のアメ車、という感じです。
カラーバリエーションは「ブラック」と「レッド」の2種類です。レッドのほうは画像だとオレンジ色っぽく見えますが…
DELLの製品ページでは非常に鮮やかなレッドです。実際、私が見た印象もこんな感じで、断然レッドのほうが「それっぽい」と感じました。
左側面です。このアングルから見るとよく分かるのですが、筺体がかなり丸みを帯びています。ポート類ですが、画像左からケンジントンロック、DC-IN、USB 3.0、SDスロットとなっています。
右側面です。こちらにはオーディオジャック、USB 3.0 × 2、HDMI、LANポートがあります。
これがDELLの製品ページにあった画像で、「1.コンボジャック(ヘッドセット/マイク)/ 2.USB 3.0ポート / 3.USB 3.0 PowerShareポート / 4.HDMI / 5.ギガビットイーサネット / 6.ケンジントン・ロック・セキュリティ・スロット / 7.電源 / 8.USB 3.0ポート / 9.メディア・カード・リーダー」という説明になっています。
前面(開口部)です。この面にはポート類などはありません。デザイン的にはこの面だけスパッと切られたような直線的なエッジになっていて、自動車のフロントグリルっぽいメッシュ柄になっています。
底面です。この製品は音響にも凝っていて、スピーカーのほか、サブウーファーも搭載しています。
DELLのゲーミングノートは最新のAlienwareも同様なのですが、冷却系のパーツを筺体の背面(後ろ側)に集中させています。これにより、筺体を薄型の構造にでき、スピーカーなどの音響パーツをゆとりある配置にすることが可能となった、という説明がありました。
キーボードです。15.6インチサイズなのでテンキーがついています。こうしてみるとゲーミングノートとしてはずいぶん地味な印象がありますが…
当然バックライトがついており、ゲームでよく使う「W,A,S,D」キーは強調表示が可能です。
筺体素材はおそらくプラスティック製ですね。ただし、感触は滑らかで、あまり安っぽさを感じませんでした。また、筺体色はブラックを選べば比較的おとなしい感じになりますが、製品のコンセプトからしてレッドのほうがお似合いだと思います。かなり大型かつ個性的な外観なので好き嫌いがわかれると思いますが、好きな人にはたまらないカッコよさがあります!
3.価格など
DELL Inspiron 15 ゲーミングはDELL公式サイトで販売中で、価格は下記のとおりです。
スタンダード(Core i5、RAM8GB、256GB SSD): 118,778円(100,961円)
プレミアム(Core i7、RAM8GB、128GB SSD + 500GB HDD): 140,378円(119,321円)
プラチナ(Core i7、RAM16GB、256GB SSD + 1TB HDD): 161,978円(137,681円)
※税込価格
なお、1月23日まではクーポンセール開催中で、カッコ内の価格で購入ができます。この製品は非常に個性的な外観で、上位、というかヘビーゲーマー向けにAlienwareが存在することもあってか、DELLの遊び心みたいなものがしっかり出ていると思います。また、スペックは決してエントリークラスとは言えず、ある程度上級のゲーマーでも満足できるのではないでしょうか?
それと、かなり割安感がありますね。特にクーポンセール価格がすごいと思います。製品コンセプトがはっきりしていて、それがデザインに現れているので、「好きな人は好き、嫌いな人は嫌い」という感じの製品ですが、「どっちでもない」という人にとってはコストパフォーマンスで選んでもこの製品に行き着くのではないか、という気がします。
コメント
1050Ti待ってた
ゲーミングノートなのに、4年前に買ったノート(CPU35w)よりも薄くてすごい
こんにちは、コメントありがとうございます。あと、Alienwareとは違った意味でカッコいい、というかアメリカンな筺体ですよね。私もいいと思います。
Pascal世代のGPUは、ノート用の型番よりMの文字が消えたように、デスクトップ用のそれとほぼ同じスペック、仕様になっています(冷却性能の限界の都合により、最終的なベンチマークスコアはデスク用より1割ほど、CPUのクロックの違いと冷却不足でさらに2~3割は低いですが……)
なので、passmarkで比較すると、GTX 950Mが1788程、GTX 965Mが2962、デスク用のGTX 750Tiが3687、GTX 950で5209、GTX 960で5856、GTX 1050が5180、GTX 1050Tiが5910となっており、仮に1割低くともデスク用のGPUを搭載するのとほぼ同じハイスペックを持つ事になります
旧世代ノート用の三倍近いスペックと言っても問題ないレベルでしょう
高コスパで持ち運べるゲーミング環境が必要な場合、この手のGTX 1050搭載ノートは有力な選択肢となるかと
こんにちは、コメントありがとうございます。ご指摘の件、私には試用経験もなく、コメントができませんが、1050の実力を早く試してみたい気はしますね。