ASUSが13.3インチサイズの薄型モバイルノート「ZenBook S UX391UA」に低価格モデルを追加しました。ZenBook Sについては以前ウインタブでも紹介記事を掲載しています。モバイルノートとしてはハイエンドのスペックに加え、独特の筐体デザインを採用していて、とっても魅力的な製品ではあるのですが、いかんせん価格が高く(10月11日現在、ASUS Shopで248,184円)、そう簡単に手が出ない感じでした。
今回追加されたCore i5モデル(UX391UA-825R/RS)は、Officeなしモデルが税込み139,860円(10月11日現在のASUS Shop予約価格)ということで、(それでも安くはないですけど)まあ手が届くかな、くらいの価格になっています。なお、ZenBook S UX391UAの既存モデル、および追加モデルの筐体構造については前回の記事でも説明していますので、詳しくはこちらをごらんください。
ASUS ZenBook S UX391UA - 13.3インチで薄型軽量、そして高性能。これがASUSのハイエンドモバイル。
1.スペック
従来モデルのZenBook Sとはおそらく同一筐体(筐体色は異なります)で、相違点はシステム構成にあります。OSはWindows 10 ProからHomeに、CPUはCore i7-8550UからCore i5-8250Uに、RAMは16GBから8GBに、そしてストレージは1TB SSDから256GB SSDに変更されました。つまり、「Core i5/8GB/256GB」という、他メーカー製品でもよく見かける、「モバイルノートの最激戦区」と言えるスペックになっています。
また、ディスプレイも従来モデルが4K解像度のタッチ液晶だったのに対し、追加モデルは一般的なFHD解像度、非タッチ液晶に変更されています。全体的に、普通の上級モバイルノート、という感じになりましたね。
ポート類は従来モデルと同じです。USBポートが(Thunderbolt 3 × 2とはいえ)すべてType-Cというのはクセがあります。もっともこの製品に限らず、HP Spectre 13とかDELL XPS 13のようにコンパクトさを売りにしているプレミアムノートはUSB Type-Cのみ、という構成のものもあるんですけどね。
Core i5モデルになって、改善された点もあります。バッテリー稼働時間が従来モデルの11.2時間から14.7時間に伸びました。ただ、ウインタブの実機レビューでは「公称値と同じくらいのバッテリー稼働時間になっている製品はほとんど見ない」ので、14.7時間というのは実用上難しいだろうという気はします。
サイズのほう、かなり独特なデザインで、数値上も優れていると思うのですが、他社のハイエンドモデルと比較すると、群を抜いてすごい、という感じでもありません。
ZenBook S: 311 × 213.75 × 12.9 mm / 1.05 kg
HP Spectre 13: 308 × 225 × 10.4-12.5 mm / 1.11 kg
DELL XPS 13: 302 × 199 × 7.8-11.5 mm / 1.21 kg
数値を比較するとこんな感じです。13.3インチのモバイルノートで最小サイズなのはXPS 13で、これと比較するとやや大きいですね。ただし重量の1.05 kgというのは最軽量ではありませんが、ごくごく軽量な部類となります。
2.筐体
上のほうに「従来モデルと同一筐体」と書きましたが、筐体色が「バーガンディレッド」となり、見た目の雰囲気は変わっています。筐体素材は、「アルミのユニボディ」です。
ASUSの上位モデル(PCもスマホも)に使われる「スピンメタル加工」が天板に施されます。また、エッジ部分はゴールドのダイヤモンドカット加工になっていて、高級感があります。
これは従来モデルの画像ですが、この製品も構造は同じです。ヒンジを開口すると天板の後部が底面に潜り込み、キーボード面に適度な角度がつくようになっています。側面を見ると、本当に独特なデザインになっていると思います。
キーボードです。日本向けには「86キー日本語キーボード (イルミネートキーボード)」が装備されます。また、タッチパッド部分には指紋センサーもついています。
従来モデルよりもかなり低価格になったとはいえ、上級ノートであることには変わりありませんので、同梱物も充実しています。専用のスリーブケース、Type-C – Type-Aケーブル、Type-C – HDMIアダプターが付属します。
3.価格など
ASUS ZenBook S UX391UA(UX391UA-825R/RS)は10月19日の発売予定で、ASUS Shopでは予約注文を受け付けています。10月11日現在の価格はOfficeなし(UX391UA-825R)が税込み139,860円、Officeあり(UX391UA-825RS)が税込み169,020円です。Officeありモデルに付属するのは「Home & Business 2016」なので、近日中にOffice 2019が発売されることが明らかである、ということには注意してください。
139,860円というのはCore i5搭載の上級モバイルノートとして、特に安価とは言えないです(逆に高いとも言えません)が、独特のデザインとバーガンディの筐体色が気に入ったのであればいい買い物と言えるではないでしょうか。