こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。お膝元の台北で開催されている「COMPUTEX TAIPEI」に合わせ、ASUSは大量の新機種を発表しています。先日「ノートPC5機種を発表」と記事に書いたのですが、全然5機種どころではありません。ウインタブでは複数の機種をひとつの記事で紹介するというのはあまりやってませんし、COMPUTEXに(行きたかったけど)参加していないため、新製品の詳細スペックを全て把握できてもいませんので、速報性は劣りますが(いつもそうなんですけどね)、ある程度製品概要が把握できるものから順に紹介していきたいと思います。
この記事では15.6インチのスタンダードノート「VivoBook S15」を紹介します。499ドル(約55,000円)から、という手頃な価格が案内されていますが、スペック表を確認するとバリエーションの幅がかなり広く、GPU搭載モデルもあります。
1.スペック
OS: Windows 10 Home/Pro
CPU: Intel Core i3-7100U/i5-7200U/i7-7500U
GPU: NVIDIA GeForce 940MXを選択可
RAM: 最大16GB
ストレージ: 128GB/256GB/512GB SATA3 SSD、500GB/1TB/2TB HDD
ディスプレイ: 15.6インチ(1,366 × 768)/(1,920 × 1,080)
ネットワーク: 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.1
入出力: USB 3.1 Type-C、USB 3.0、USB 2.0 × 2、HDMI、オーディオ、SDスロット
バッテリー: 42Whr
サイズ: 361.4 x 243.5 x 17.9 mm / 1.5 kg~1.7 kg
スペック表を見るとCPUにCore i3を選べ、ディスプレイもHD解像度のものがありますので、499ドルの製品というのは「Core i3/RAM4GB/ストレージ500GB/HDディスプレイ」という構成になると思います(予想です)。一方、ハイエンドのモデルは「Core i7/GeForce/RAM16GB/512GB SSD+2TB HDD/FHDディスプレイ」という構成なんでしょう(これも予想ですが、ストレージはSSDとHDDのデュアル構成が可能であること確認できています)。そうすると、499ドルから、というだけだと不十分で、「499ドルから1,399ドル」みたいに、非常に価格レンジが広くなると思います(価格は予想です)。
スペック表だけだとローエンドモデルにせよハイエンドモデルにせよ、それほど目新しい感じはしませんが、先に紹介したZenBookシリーズと同様、この製品に関しても筺体のサイズ感に特徴があります。深い意味はありませんが、ドスパラのプレーンな15.6インチノート「Critea DX-K H3」とサイズ比較してみます。ちなみにCriteaはウインタブで実機レビューをしており、その品質は高く評価しております。
VivoBook S15: 361.4 x 243.5 x 17.9 mm / 1.7 kg
Critea DX-K H3: 380 × 260 × 24.9 mm / 2.2 kg
このように大きな差があります。特に厚さと重量が目立ちますが、タテヨコサイズもそれぞれ2センチ弱小さいですね。これは「狭ベゼル」によるところが大きいです。メーカーによれば「一般的な14インチサイズのノートPCと同じ接地面積」ということです。また、重量のほうはメーカーのPRでは1.5 kg、スペック表では1.7 kgと記載されており、GPUやHDDの搭載有無で変わってくるものと思います。しかし、15.6インチながら1.5 kgということであればモバイル用にも十分使えますね。
2.筺体
上に書いたとおり、この製品の大きな特徴として「狭ベゼル」があります。ベゼル幅は7.8 mm、ボディに対する画面の比率は80%で、ZenBookほどではありませんが、それでもかなり細いベゼルですし、最低価格499ドルの製品がこのデザインを手に入れた、というのは大きいと思います。
また、17.9 mmという薄さもデザイン性に大きく寄与しています。筺体素材は「brushed-metal finish」という記載がありましたが、これって微妙な表現ですよね。
「brushed-metal」というのは天板の模様を指すように思います。ZenBookとは異なり、「スピンメタル加工」ではありません。
キーボードはバックライト付きです。が、やっぱりテンキーがないですね。右側の配置がかなり微妙だなあ…。日本発売の際には日本語配列のキーボードに変更されると思います。あと、指紋センサーもタッチパッド内に見えますね。
入出力ポートはUSB Type-Cも装備されますが、トラディショナルなフルサイズ(Type-A)のUSBポートも3つ(うち2つは2.0)、HDMIとSDスロットも装備されます。なお、薄型設計のためか光学ドライブは装備されません。
3.価格など
ASUS VivoBook S15 S510UQの日本発売時期は未定ですが、ほぼ確実に発売されると思います。海外での価格は499ドル(約55,000円)から、となっています。スペックの説明のところで書きましたが、この製品はバリエーションが豊富と思われ、Core i7でGPUを搭載するタイプだとこの2倍以上の価格になるのでは?と思います。
ただ、最低価格のものでもコンパクトなサイズ感、狭ベゼルというメリットは活かされるはずなので、そう考えるとかなりお買い得だと思います。あと個人的に思うのは「キーボードがどうなるか」ということくらいですね。日本発売が待ち遠しいです!
4.関連リンク
ASUS Presents The Edge of Beyond at Computex 2017:ASUS プレスリリース(英語)
ASUS VivoBook S15 S510UQ:ASUS 製品紹介(英語)